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HBD 七尾旅人 [七尾旅人]

8月20日は七尾旅人さんの誕生日でもある。
この2日遅れは言い訳のしようがない。
ファン失格である。

『サーカスナイト』ばっかり取り上げてるから、「サーカスナイトだけが好きで、特に七尾旅人ファンというわけではないのね」と思われていたかもしれないが、いや、ちゃんとファンなんである。

まぁ『リトルメロディ』からのファンで、さかのぼって全部聴いているというわけでもないので、コアなファンとは言えないが、2018年にリリースされた『Stray Dogs』はアナログでもないのに買った。
ボクの場合、基本的にアナログ化されなければ買わないので、これはけっこう特別なことなのである。


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ってことで、このCDを聴いてお祝いすることにしよう。

あっ、でも、サブスク解禁されたから、サブスクで聴いたほうがいいのか?
じゃ、このCDを、Apple Musicで聴こう(笑)


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サブスク解禁に合わせて、「My Best of 七尾旅人」という企画が行われている。

https://tavito.net/mybestofnanaotavito/

新作『Long Voyage』が来月リリースされるのも忘れちゃいけない。

http://www.tavito.net/longvoyage/

さしあたりアナログ・リリースはないようなので、CDを買うしかないか・・・


旅人さん、いま体調を崩されているようで、ちょっと心配である。

旅人さん、お誕生日おめでとうございます。
ゆっくり休んで、しっかり治して、いつまでも健康で、いつまでも素敵な歌を届けてください。

タグ:七尾旅人
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ウソを見破れ~Thin Lizzy, FightingのUKオリジナル [Thin Lizzy]

さて、考レコ学クイズ13の解答編である。

ウソに関連のある画像は次の二つだ。


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リム沿いが凸になっている特徴的なレーベル形状から、このレコードがフォノディスク(Phonodisc Ltd.)でプレスされたものであることがわかる。
しかし、それは、フォノディスクでカッティングされたことを意味しない。

フォノディスクは、外部のマスタリング・スタジオでカッティングされた盤をプレスすることが多いが、その場合には、マトの後に、どこでカッティングされたものであるかを、それぞれ特定の記号で刻印する。
二番目の画像で、マトの後に、Tと刻印されていることがわかるが、このTはトライデント・スタジオ(Trident Studios)を意味している。
つまり、このレコードは、トライデント・カッティングなのである。

誰がカッティングしたのかもわかる。
Side 2にこんなサインがあるからだ。


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"RAZEL"というのは、当時トライデントのエンジニアだったレイ・スタッフ(Ray Staff)が使っていた別名だ(レイさん、"RAYS"というサインを使うことが多いが、別名を使うのも好きだったようで、"RASIN"だの"RASPUTIN"だの"RAZEL"だのいろいろ別名がある)。
間違いなく、このレコードは、トライデント・カッティングだ。

ってことで、最初の画像の下の段の真ん中辺りにある"Cut at Phonodisc"がウソなのだ。


では、どうしてこんなことが起こったんだろう?

おそらく、最初はフォノディスクでカッティングが行われたのだろう。
ところが、満足できる仕上がりにならなかった。
そこで、急遽トライデントに依頼することになった。
そんなところじゃないかと思う。

"Fighting"のUKオリジナルのマトは、一番若くてもA4 / B4(送り溝に刻印されているのは、1Y//4 / 2Y//4だが、わかりやすさを優先させて、A4 /B4と表記する。)である。
A4 / B5、A5 / B4、A5 / B5といったバリエーションがあるが、いずれも初回マトだと思う。

というのも、うちの盤は、マトA4 / B5なのだが、スタンパーが1 1 3 / 1 1 2と非常に若く、しかも、あまり番号が離れていない。
これは、マト4とマト5がどちらも初回プレス時から使用されていたことを推測させる。

それはともかく、いずれにせよ、マト3まではボツになったわけで、それがフォノディスクでのカッティングだったんじゃないかと思うのである。

つまり、当初はフォノディスクでカッティングの予定だったので、ジャケットにはそのようにクレジットされたが、結果的には、トライデントでカッティングすることになったので、ジャケットにウソの表記をすることになってしまったと、そういうことなんじゃないかと思うのだ。


では、トライデント・カッティングで最終的には素晴らしい音に仕上がったのかといえば、ボクにはそうは思えない。
もともと、UK盤の場合、中低域が分厚いかわりにいまひとつヌケが良くないものがあったりするが、このレコードの音は、B面はともかく、A面(うちのはマト4)については度を越している。
アンプのトレブルを最大にあげて、ようやくまともな音になる感じだ。

まさか、うちの盤だけが変なわけじゃないよねぇ?

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