Now & Thenの日本初回盤 [Carpenters]
カーペンターズ(Carpenters)が1973年にリリースした5作目のアルバム"Now & Then"については、これまでにも何度か取り上げたことがあるが、いずれもUSオリジナルに関連する記事だった。
今日は、日本盤(キング・レコード GP-220)に関する話題である。
「日本盤もなかなか良い音だよ」という話を聞いたので、その辺にゴロゴロ転がっている安いレコードだし、試しに買ってみたところ、確かに悪くない。
USオリジナルに比べると多少硬質な感じはするが、十分に良い音である。
日本盤も、アナログで名盤を聴く喜びを十分に味わわせてくれるものだと思う。
それでも、まぁ、やっぱり鮮度的に落ちるのは否めない。
そう思っていたところ、ボクが最初に手に入れた日本盤は、レイト・プレスであることが判明した。
グリーン・レーベルなら初回盤でいいんだろーと思ってたら、違うのだ。
とはいえ、日本盤だし、多少違うとしても、それほど違わないだろうと思っていたのだが、偶々ちょっと特色のあるファースト・プレスと出会ってしまった。
これが、だいぶ鮮度感が違うんである。
ってことで、最近、よく、この日本盤を聴くのだ。
ちょっと特色があるというのは、こういうことである。
レーベル上に「見本品」というスタンプが押してあるのだ。
もちろん、このレコードにも、ホワイト・レーベルの見本盤が存在する。
だから、うちのは、おそらく、追加で見本盤が必要になったときに、通常盤にスタンプを押して間に合わせたものだろう。
実際、スタンパーもSide 1で10、Side 2で4と進んでいる。
先日、すろはん先輩がTLで紹介していたホワイト・レーベルの見本盤は、両面ともスタンパーは1だそうだ(うらやましー)。
とはいえ、うちの「見本品」も、マトにアルファベットの入っていない初回ラッカーなので、音の違いはそこまで大きくはないと思う。
レイトは、マトにアルファベットが入るカッティング違いだから、だいぶ音が変わる。
ちなみに、うちの「見本品」初回盤と、マトにアルファベットのCが入るレイト盤では、送り溝の広さもずいぶん違う。
Side 1で比較してみよう。
初回盤の送り溝の広さは、22.5mmほどある。
レイト盤の送り溝の広さは、16.5mmしかない。
ちなみに、レイト盤は、レーベルのタイトルとアーティスト名のレイアウトも違う。
初回盤は"Now & Then"と"Carpenters"が横並びで引用符で挟まれていた(引用符がいまひとつ不恰好に見えるのは、後からCarpentersの方をロゴに差し替えたせいだと思う。)が、レイト盤では、縦並びに変わる。
そういえば、このレコードのホワイト・レーベル見本盤には、ひとつ謎がある。
Discogsに登録されているホワイト・レーベルの見本盤(2023年5月27日現在、しばらく前から、ヤフオクにも出品されていて、ぐるぐるまわっているのだが、高くて買えない。)のレーベル上に表記されているSide 1のマスター番号がSALBt 685なんである。
Side 2のマスター番号はおそらくSALBt 686だろう。
通常盤のマスター番号は、SALBT 687/SALBT 688だ。
数字部分が違う上に、最後のTが小文字と大文字という違いもある。
(ちなみに、すろはん先輩のホワイト・レーベル見本盤は、通常盤と同じマスター番号のものだ。)
マスター番号が違うってことは、マスターテープ違いってことだよねぇ?
いったいどんな違いがあるって言うんだろう?
ヤフオクでぐるぐるまわってるんだから、買えば確かめられるのだが、さすがにこれに18,000円出す気にはなれないのである。
今日は、日本盤(キング・レコード GP-220)に関する話題である。
「日本盤もなかなか良い音だよ」という話を聞いたので、その辺にゴロゴロ転がっている安いレコードだし、試しに買ってみたところ、確かに悪くない。
USオリジナルに比べると多少硬質な感じはするが、十分に良い音である。
日本盤も、アナログで名盤を聴く喜びを十分に味わわせてくれるものだと思う。
それでも、まぁ、やっぱり鮮度的に落ちるのは否めない。
そう思っていたところ、ボクが最初に手に入れた日本盤は、レイト・プレスであることが判明した。
グリーン・レーベルなら初回盤でいいんだろーと思ってたら、違うのだ。
とはいえ、日本盤だし、多少違うとしても、それほど違わないだろうと思っていたのだが、偶々ちょっと特色のあるファースト・プレスと出会ってしまった。
これが、だいぶ鮮度感が違うんである。
ってことで、最近、よく、この日本盤を聴くのだ。
ちょっと特色があるというのは、こういうことである。
レーベル上に「見本品」というスタンプが押してあるのだ。
もちろん、このレコードにも、ホワイト・レーベルの見本盤が存在する。
だから、うちのは、おそらく、追加で見本盤が必要になったときに、通常盤にスタンプを押して間に合わせたものだろう。
実際、スタンパーもSide 1で10、Side 2で4と進んでいる。
先日、すろはん先輩がTLで紹介していたホワイト・レーベルの見本盤は、両面ともスタンパーは1だそうだ(うらやましー)。
とはいえ、うちの「見本品」も、マトにアルファベットの入っていない初回ラッカーなので、音の違いはそこまで大きくはないと思う。
レイトは、マトにアルファベットが入るカッティング違いだから、だいぶ音が変わる。
ちなみに、うちの「見本品」初回盤と、マトにアルファベットのCが入るレイト盤では、送り溝の広さもずいぶん違う。
Side 1で比較してみよう。
初回盤の送り溝の広さは、22.5mmほどある。
レイト盤の送り溝の広さは、16.5mmしかない。
ちなみに、レイト盤は、レーベルのタイトルとアーティスト名のレイアウトも違う。
初回盤は"Now & Then"と"Carpenters"が横並びで引用符で挟まれていた(引用符がいまひとつ不恰好に見えるのは、後からCarpentersの方をロゴに差し替えたせいだと思う。)が、レイト盤では、縦並びに変わる。
そういえば、このレコードのホワイト・レーベル見本盤には、ひとつ謎がある。
Discogsに登録されているホワイト・レーベルの見本盤(2023年5月27日現在、しばらく前から、ヤフオクにも出品されていて、ぐるぐるまわっているのだが、高くて買えない。)のレーベル上に表記されているSide 1のマスター番号がSALBt 685なんである。
Side 2のマスター番号はおそらくSALBt 686だろう。
通常盤のマスター番号は、SALBT 687/SALBT 688だ。
数字部分が違う上に、最後のTが小文字と大文字という違いもある。
(ちなみに、すろはん先輩のホワイト・レーベル見本盤は、通常盤と同じマスター番号のものだ。)
マスター番号が違うってことは、マスターテープ違いってことだよねぇ?
いったいどんな違いがあるって言うんだろう?
ヤフオクでぐるぐるまわってるんだから、買えば確かめられるのだが、さすがにこれに18,000円出す気にはなれないのである。
タグ:Carpenters
CHRISTMAS PORTRAITのUSオリジナル [Carpenters]
<urbantango82さんからステッカー画像とWLP情報をいただいたので、追記しました。(2020年12月25日)>
ウィリアムス浩子さんの『My Room for Christmas』で、わが家のリビングのクリスマス・ムードがぐ~んと高まったところで、お次はこれである。
カーペンターズ(Carpenters)のクリスマス・アルバム"CHRISTMAS PORTRAIT"のUSオリジナル(A&M SP-4726)だ。
このレコードについては、まったく掘っていないので、この一枚しか持っていない。
マトは両面M2だが、モナーク工場産の初回プレス・バリエーションなので、一発アガリでいいんである。
カーペンターズの他のレコード同様、このレコードもバーニー・グランドマン(Bernie Grundman)のカッティングで、音はすこぶる良い。
裏ジャケに、ちゃんとクレジットもされている。
クレジットがあっても、たまに本人がカッティングをやってないことがあるが、この盤はちゃんと本人がカッティングしている。
ほ~ら、特徴的な"S"と"2"が確認できる。
"2"のほうは、スマホ用マクロレンズの性能上ボケてるけど、わかるからいいよね?(笑)
Discogsを見ると、マトは少なくともSide 2にM1があるようだが、メッキ処理番号を見るとM3ぐらいまでは同じだ。
つまり、いっしょにメッキ処理がされている。
ってことで、両面M2も初回プレス・バリエーションで間違いないだろう。
このことを確認するためにDiscogsを見たのだが、一つ残念な発見をしてしまった。
どうやら、このレコードには、このレコードをクリスマス・プレゼントにしたとき用のステッカー?が付属していたようなのだ。
あのステッカー欲しいなぁ。
<追記>(2020年12月25日)
ツィッターで、「ステッカーはこれですかね?」とurbantango82さんから画像をご提供いただいた。
そうです。
これです。
ということで、掲載させていただくことにしよう。
ねっ?
なんだかジャケットに貼られてなきゃいけないような気になってくるステッカーでしょ?
しかも、さすがurbantango82さん、持っていらっしゃるのはWLPである。
Discogsにも出ているが、このレコードの西海岸産WLPはモナーク工場ではなく、サンタマリア工場でプレスされている。
マトがM7/S1と少々不可解だが、Side 1のモナーク工場で製造されたスタンパーのメッキ処理番号はΔ23794で、これはうちのモナーク工場プレスの両面M2と同じだ。
(ちなみに、Discogsでは、このモナーク工場のメッキ処理番号をSheffield Lab Matrixのメッキ処理番号だと勘違いしている(笑)―2020年12月25日現在)
モナーク工場の初回プレスにM7まであったのか、サンタマリアに送るものってことで数字を飛ばして刻印したのか定かではないが、いずれにせよ、初回プレス時のメッキ処理で製造されたスタンパーであることには間違いないだろう。
WLPがサンタマリアでプレスされてるってことは、この時期には、A&Mのメイン工場はサンタマリア工場になっていたってことだろうか?
な~んてことを、ふっと思ったのだが、そうだとすると、マトも両面S1とかになりそうだよねぇ。
M7というのは何とも不可解だ。
70年代後半のA&Mの西海岸産レコードは、ものによってはサンタマリア工場プレスがやたら多くてモナーク工場プレスがあんまり存在しないようなのもあったりするので、少なくとも、ある時期からA&Mにとってサンタマリア工場の比重が大きくなっていたことは確かだと思うのだが、さて、メイン工場の変更とかはあったのだろうか?
これは、今後の研究課題ということにしときましょうかね。
ウィリアムス浩子さんの『My Room for Christmas』で、わが家のリビングのクリスマス・ムードがぐ~んと高まったところで、お次はこれである。
カーペンターズ(Carpenters)のクリスマス・アルバム"CHRISTMAS PORTRAIT"のUSオリジナル(A&M SP-4726)だ。
このレコードについては、まったく掘っていないので、この一枚しか持っていない。
マトは両面M2だが、モナーク工場産の初回プレス・バリエーションなので、一発アガリでいいんである。
カーペンターズの他のレコード同様、このレコードもバーニー・グランドマン(Bernie Grundman)のカッティングで、音はすこぶる良い。
裏ジャケに、ちゃんとクレジットもされている。
クレジットがあっても、たまに本人がカッティングをやってないことがあるが、この盤はちゃんと本人がカッティングしている。
ほ~ら、特徴的な"S"と"2"が確認できる。
"2"のほうは、スマホ用マクロレンズの性能上ボケてるけど、わかるからいいよね?(笑)
Discogsを見ると、マトは少なくともSide 2にM1があるようだが、メッキ処理番号を見るとM3ぐらいまでは同じだ。
つまり、いっしょにメッキ処理がされている。
ってことで、両面M2も初回プレス・バリエーションで間違いないだろう。
このことを確認するためにDiscogsを見たのだが、一つ残念な発見をしてしまった。
どうやら、このレコードには、このレコードをクリスマス・プレゼントにしたとき用のステッカー?が付属していたようなのだ。
あのステッカー欲しいなぁ。
<追記>(2020年12月25日)
ツィッターで、「ステッカーはこれですかね?」とurbantango82さんから画像をご提供いただいた。
そうです。
これです。
ということで、掲載させていただくことにしよう。
ねっ?
なんだかジャケットに貼られてなきゃいけないような気になってくるステッカーでしょ?
しかも、さすがurbantango82さん、持っていらっしゃるのはWLPである。
Discogsにも出ているが、このレコードの西海岸産WLPはモナーク工場ではなく、サンタマリア工場でプレスされている。
マトがM7/S1と少々不可解だが、Side 1のモナーク工場で製造されたスタンパーのメッキ処理番号はΔ23794で、これはうちのモナーク工場プレスの両面M2と同じだ。
(ちなみに、Discogsでは、このモナーク工場のメッキ処理番号をSheffield Lab Matrixのメッキ処理番号だと勘違いしている(笑)―2020年12月25日現在)
モナーク工場の初回プレスにM7まであったのか、サンタマリアに送るものってことで数字を飛ばして刻印したのか定かではないが、いずれにせよ、初回プレス時のメッキ処理で製造されたスタンパーであることには間違いないだろう。
WLPがサンタマリアでプレスされてるってことは、この時期には、A&Mのメイン工場はサンタマリア工場になっていたってことだろうか?
な~んてことを、ふっと思ったのだが、そうだとすると、マトも両面S1とかになりそうだよねぇ。
M7というのは何とも不可解だ。
70年代後半のA&Mの西海岸産レコードは、ものによってはサンタマリア工場プレスがやたら多くてモナーク工場プレスがあんまり存在しないようなのもあったりするので、少なくとも、ある時期からA&Mにとってサンタマリア工場の比重が大きくなっていたことは確かだと思うのだが、さて、メイン工場の変更とかはあったのだろうか?
これは、今後の研究課題ということにしときましょうかね。
タグ:Carpenters
A Kind of HushのUSプロモ盤 [Carpenters]
カーペンターズ(Carpenters)"A Kind of Hush"(日本盤タイトルは『見つめあう恋』)のUSオリジナルを取り上げたしばらく前の記事で、プロモ盤を見つけて発注したという話をしたが、その後まったく報告していなかったので、今日はその報告である。
プロモ盤は、発注後10日ぐらいで無事到着した。
ジャケットの表、向かって左下隅にプロモ盤であることを示すステッカーが貼ってあり、右上隅にはプロモ・ホールがある。
インナースリーブについては、うまく折られていると、このプロモ・ホールの被害から逃れられることがあるって話を前にしたことがあるが、このレコードのインナースリーブは厚紙製で、折られることはまったく考えられていない。
つまり、当然に、プロモ・ホールの被害は及ぶのである。
ジャケットやインナースリーブの色味は、前回取り上げた2枚との比較では、ジャケットはナチュラル系だったのに対して、インナースリーブは赤味が若干強めという感じで、どうにも中途半端である(笑)
結局、このジャケットやインナースリーブの色味の違いは個体差の可能性が高い気がする。
レーベルについては、カスタム・レーベルのせいか、ホワイト・レーベルではなく、通常のカスタム・レーベルに"NOT FOR SALE"という黒文字が印刷されたものだ。
”PROMOTION COPY"といった記述はない。
この”NOT FOR SALE"は両面に印刷されている。
(Side 1にシールの剥がし後のようなものがあるのがちょっと残念。)
カスタム・レーベルの場合、そのカスタム・レーベル自体もプロモーションの材料になるだろうから、ホワイト・レーベルを使わないで、通常盤のカスタム・レーベルにプロモ盤であることを示す"NOT FOR SALE"などの記述を印刷で追加したり、シールを貼ったりして示すということには、合理性がある。
この場合、通常盤をプロモ盤として使ったというより、徹頭徹尾プロモ盤として作られたが、レーベルには通常盤のカスタム・レーベルが使用されたというのが、正しい理解だと思う。
もちろん、通常盤をプロモ盤として使った例もないわけでないだろう。
そうだとすると、どちらであるかを区別するのは、外観上は難しい。
聴いてみて、鮮度が一つ上ならば正真正銘のプロモ盤、通常盤と変わらなければ通常盤の転用プロモ盤というところだろうか。
いずれにせよ、この手のカスタム・レーベルを使ったプロモ盤というのがUS盤には割と存在するので、ホワイト・レーベル・プロモ(White Label Promo)=WLPと区別する意味で、カスタム・レーベル・プロモ(Custom Label Promo)=CLPと呼ぶことにしたい。
あくまでこのブログでの呼び方であって、一般的な呼び方ではない(笑)
さて、今回入手したものが正真正銘のCLPだったのか、それとも単なる通常盤のプロモ転用なのかだが、これがなかなかに判断が難しい(笑)
最初に聴いたときには、「流石の鮮度!」と感じたのだが、以前から持ってたもののうち鮮度の高い方と比較してみると、確かに違うことは違うのだが、そこまで大袈裟には違わないのである。
以前から持っていた盤(鮮度の高い方)はマトT2/P5という「ピットマンかテレホートかどっちのプレスなんじゃいっ!」というものであったのに対し、今回手に入れたのものは、モナーク・プレスのマト両面M3だった。
Discogsにもモナーク・プレスについてはマトM3より若いものは出ていないが、マトM1やM2も存在するのかもしれない。
まぁ、この時期のマトについては、仮に複数の種類があったとしても同時に切られてたんだと思うが。
とりあえず、「マトT2/P5盤もかなりの初期盤なので、真正プロモ盤とそんなに違わない」という仮説のほうを信じておくことにしたい(精神衛生上の問題です 笑)。
もちろん、「通常盤転用プロモ盤なので、通常盤とそんなに違わない」(モナーク・プレスなので若干鮮度が高いだけ)という可能性もあるんだけどね(笑)
さて、話はかわるのだが、今回入手したプロモ盤、裏面にこんな書き込みがある。
シングル・カットされた曲に#数字なので、ヒットチャートの最高位を示すことは想像に難くない。
その前は日付なので、シングル・リリースされた日付か、ヒットチャート最高位を達成した日付のいずれかだろうと推測される。
ところが、実際調べてみると、これがズレているうえに混乱していておもしろい(笑)
ジャケ裏の書き込みでは次のようになっている。
There's a Kind of Hush #12 2-28-76
Goofas #56 9-4-76
I Need to Be in Love #25 6-12-76
この最高位は、下記ページで確認できるbillboard HOT100のそれと一致している。
https://www.billboard.com/music/carpenters/chart-history
この最高位到達日を上記ページで確認すると、下記のようになっている。
There's a Kind of Hush #12 4-24-76
Goofas #56 9-25-76
I Need to Be in Love #25 7-24-76
”Goofas"は微妙なズレだが、他の2つはズレすぎだ。
ってことで、Wikiでリリース日のほうを確認すると、下記のようになっていた。
There's a Kind of Hush 2-12-76
Goofas 6-11-76
I Need to Be in Love 5-21-76
こっちは、"There's a Kind of Hush"と"I Need to Be in Love"のほうは微妙なズレだが、"Goofas"はズレすぎである。
リリース日にせよ、チャート最高位到達日にせよ、多少のズレがあって確定できないというのもおもしろいが、その点を多少のズレはあるとして見逃してやると、この書き込み、"There's a Kind of Hush"と"I Need to Be in Love"についてはリリース年月日を、”Goofas"についてはチャート最高位到達日を示していることになる。
ボクが興味をもつのは、その点だ。
チャート最高位の隣に同じように日付が書き込まれているのに、意味が違う。
どうして、こんなことが起こったんだろう?
最初は、書き込まれた時期が違う(つまり、”Goofas"のみ後から書き込まれたのだが、そのとき、隣の日付をチャート最高位到達日だと誤解したのでこうなった)のかと思ったのだが、これ、違う時期に書き込まれたようには思えない。
いずれも鉛筆書きであるうえに、筆跡的にも明らかに同一人物によるもので、何かの準備のために一気に書いたものにしか見えないのである。
そうだとすると、「日付の意味が曲によって違うが、それで間違っていない」と考えるのが合理的だ。
ここからは完全な妄想だが、これは、ラジオ局が1976年の9月頃にカーペンターズの特集番組を組んだときに、その準備のために書き込んだものなんじゃないだろうか。
つまり、次のような曲紹介を想定した準備の書き込みだったんじゃないかということだ。
「今年2月28日にリリースされ、最高位12位に達した"There's a Kind of Hush"」
「今年6月12日にリリースされ、最高位25位まで達した"I Need to Be in Love"」
「現在ヒットチャート上昇中で、9月4日時点で54位の"Goofas"」
まぁ、完全な妄想だけどね(笑)
書き込みひとつで、こんな妄想を展開できてしまうというのも、アナログ収集の醍醐味だよねぇ(そうか?)
プロモ盤は、発注後10日ぐらいで無事到着した。
ジャケットの表、向かって左下隅にプロモ盤であることを示すステッカーが貼ってあり、右上隅にはプロモ・ホールがある。
インナースリーブについては、うまく折られていると、このプロモ・ホールの被害から逃れられることがあるって話を前にしたことがあるが、このレコードのインナースリーブは厚紙製で、折られることはまったく考えられていない。
つまり、当然に、プロモ・ホールの被害は及ぶのである。
ジャケットやインナースリーブの色味は、前回取り上げた2枚との比較では、ジャケットはナチュラル系だったのに対して、インナースリーブは赤味が若干強めという感じで、どうにも中途半端である(笑)
結局、このジャケットやインナースリーブの色味の違いは個体差の可能性が高い気がする。
レーベルについては、カスタム・レーベルのせいか、ホワイト・レーベルではなく、通常のカスタム・レーベルに"NOT FOR SALE"という黒文字が印刷されたものだ。
”PROMOTION COPY"といった記述はない。
この”NOT FOR SALE"は両面に印刷されている。
(Side 1にシールの剥がし後のようなものがあるのがちょっと残念。)
カスタム・レーベルの場合、そのカスタム・レーベル自体もプロモーションの材料になるだろうから、ホワイト・レーベルを使わないで、通常盤のカスタム・レーベルにプロモ盤であることを示す"NOT FOR SALE"などの記述を印刷で追加したり、シールを貼ったりして示すということには、合理性がある。
この場合、通常盤をプロモ盤として使ったというより、徹頭徹尾プロモ盤として作られたが、レーベルには通常盤のカスタム・レーベルが使用されたというのが、正しい理解だと思う。
もちろん、通常盤をプロモ盤として使った例もないわけでないだろう。
そうだとすると、どちらであるかを区別するのは、外観上は難しい。
聴いてみて、鮮度が一つ上ならば正真正銘のプロモ盤、通常盤と変わらなければ通常盤の転用プロモ盤というところだろうか。
いずれにせよ、この手のカスタム・レーベルを使ったプロモ盤というのがUS盤には割と存在するので、ホワイト・レーベル・プロモ(White Label Promo)=WLPと区別する意味で、カスタム・レーベル・プロモ(Custom Label Promo)=CLPと呼ぶことにしたい。
あくまでこのブログでの呼び方であって、一般的な呼び方ではない(笑)
さて、今回入手したものが正真正銘のCLPだったのか、それとも単なる通常盤のプロモ転用なのかだが、これがなかなかに判断が難しい(笑)
最初に聴いたときには、「流石の鮮度!」と感じたのだが、以前から持ってたもののうち鮮度の高い方と比較してみると、確かに違うことは違うのだが、そこまで大袈裟には違わないのである。
以前から持っていた盤(鮮度の高い方)はマトT2/P5という「ピットマンかテレホートかどっちのプレスなんじゃいっ!」というものであったのに対し、今回手に入れたのものは、モナーク・プレスのマト両面M3だった。
Discogsにもモナーク・プレスについてはマトM3より若いものは出ていないが、マトM1やM2も存在するのかもしれない。
まぁ、この時期のマトについては、仮に複数の種類があったとしても同時に切られてたんだと思うが。
とりあえず、「マトT2/P5盤もかなりの初期盤なので、真正プロモ盤とそんなに違わない」という仮説のほうを信じておくことにしたい(精神衛生上の問題です 笑)。
もちろん、「通常盤転用プロモ盤なので、通常盤とそんなに違わない」(モナーク・プレスなので若干鮮度が高いだけ)という可能性もあるんだけどね(笑)
さて、話はかわるのだが、今回入手したプロモ盤、裏面にこんな書き込みがある。
シングル・カットされた曲に#数字なので、ヒットチャートの最高位を示すことは想像に難くない。
その前は日付なので、シングル・リリースされた日付か、ヒットチャート最高位を達成した日付のいずれかだろうと推測される。
ところが、実際調べてみると、これがズレているうえに混乱していておもしろい(笑)
ジャケ裏の書き込みでは次のようになっている。
There's a Kind of Hush #12 2-28-76
Goofas #56 9-4-76
I Need to Be in Love #25 6-12-76
この最高位は、下記ページで確認できるbillboard HOT100のそれと一致している。
https://www.billboard.com/music/carpenters/chart-history
この最高位到達日を上記ページで確認すると、下記のようになっている。
There's a Kind of Hush #12 4-24-76
Goofas #56 9-25-76
I Need to Be in Love #25 7-24-76
”Goofas"は微妙なズレだが、他の2つはズレすぎだ。
ってことで、Wikiでリリース日のほうを確認すると、下記のようになっていた。
There's a Kind of Hush 2-12-76
Goofas 6-11-76
I Need to Be in Love 5-21-76
こっちは、"There's a Kind of Hush"と"I Need to Be in Love"のほうは微妙なズレだが、"Goofas"はズレすぎである。
リリース日にせよ、チャート最高位到達日にせよ、多少のズレがあって確定できないというのもおもしろいが、その点を多少のズレはあるとして見逃してやると、この書き込み、"There's a Kind of Hush"と"I Need to Be in Love"についてはリリース年月日を、”Goofas"についてはチャート最高位到達日を示していることになる。
ボクが興味をもつのは、その点だ。
チャート最高位の隣に同じように日付が書き込まれているのに、意味が違う。
どうして、こんなことが起こったんだろう?
最初は、書き込まれた時期が違う(つまり、”Goofas"のみ後から書き込まれたのだが、そのとき、隣の日付をチャート最高位到達日だと誤解したのでこうなった)のかと思ったのだが、これ、違う時期に書き込まれたようには思えない。
いずれも鉛筆書きであるうえに、筆跡的にも明らかに同一人物によるもので、何かの準備のために一気に書いたものにしか見えないのである。
そうだとすると、「日付の意味が曲によって違うが、それで間違っていない」と考えるのが合理的だ。
ここからは完全な妄想だが、これは、ラジオ局が1976年の9月頃にカーペンターズの特集番組を組んだときに、その準備のために書き込んだものなんじゃないだろうか。
つまり、次のような曲紹介を想定した準備の書き込みだったんじゃないかということだ。
「今年2月28日にリリースされ、最高位12位に達した"There's a Kind of Hush"」
「今年6月12日にリリースされ、最高位25位まで達した"I Need to Be in Love"」
「現在ヒットチャート上昇中で、9月4日時点で54位の"Goofas"」
まぁ、完全な妄想だけどね(笑)
書き込みひとつで、こんな妄想を展開できてしまうというのも、アナログ収集の醍醐味だよねぇ(そうか?)
タグ:Carpenters
A Kind of HushのUSオリジナル [Carpenters]
3日ほど前になるが、2月4日はカレン・カーペンター(Karen Carpenter)の命日だった。
で、今年はなんとなくこのレコードを聴いていた。
カーペンターズ(Carpenters)が1976年6月11日にリリースした7枚目のスタジオ・アルバム"A Kind of Hush"(日本盤タイトルは『見つめあう恋』)のUSオリジナル(A&M Records SP 4581)である。
二枚あるのは、ステッカー付きを見つけたので、もう一枚ぐらい持っててもいいかと思って買ったというだけだ。
このアルバム、"I Need to Be in Love"(日本盤では『青春の輝き』)が収録されているし、他の収録曲も佳曲が揃っていて、とても良いアルバムだしね。
ステッカーは、この緑の長方形のもののほかに、赤い正方形のものもあるが、どちらが先なのか知らない。
いずれも、「"I Need to Be in Love"と"There's a Kind of Hush"の2曲のヒット・シングルが収録されているよ」というものなので、前後関係はなく、地域的な違いなのかもしれない。
ちなみに、どちらも先行シングル("There's a Kind of Hush"は2月12日、"I Need to Be in Love"は5月21日のリリース)なので、初回盤に貼られていた可能性もあると思う。
まぁ、"I Need to Be in Love"は20日しか違わないので微妙だが(笑)
カーペンターズのアルバムというと、前作"Horizonまではジャケットが凝った作りだったが、このアルバムはいたって普通の作りである。
ただ、少しだけ凝ったところがあって、内側にCarpentersロゴが敷き詰められている。
見えないところにお金がかかっているのである(笑)
さて、手持ちの2枚だが、最初の写真で気づいた方もいるかもしれないが、若干色味が違っている。
ステッカー付きジャケットのほうがナチュラルな色あいで、もう一方は赤が強い。
これは、裏ジャケットを見ると顕著だ。
このレコードには、厚紙製の歌詞付きインナースリーブが付属しているが、これまた、ステッカー付きジャケットに付属していたほうがナチュラルで、もう一方は赤が強い。
写真の側はそうでもないが、歌詞側は歴然と違う。
(二枚重ねてひっくり返したので、こちらは逆に、向かって左がステッカー付きジャケットに入っていたもの)
この違いが、単なる個体差なのか、それとも地域差なのか、あるいはまた、時間的前後関係があるのかは、わからない。
まぁ、個体差の可能性が一番高い気がするが、地域差の可能性や時間的な前後関係がある可能性もないわけではないと思う。
レーベルは、どちらもまったく同じで、次のようなものだ。
ただし、ステッカー付きジャケットに入っていたのは、マトT2/P5という「ピットマンかテレホートかどっちのプレスなんじゃいっ!」というもの(つまり、東部か中部産)だったのに対して、もう一方はマトS2/S4で、これは西部のサンタマリア・プレスであることが明らかである。
そんなわけで、色味の違いは地域差の可能性もあるのかな?と思ったわけだ。
時間的な前後関係はわからないが、音を聴いた感じでは、マトT2/P5盤のほうが鮮度の高い音がする(まぁ、でも、もう一方も悪くはないが)。
ちなみに、マスタリングについては、今回はBernie Grundmanではなく、同じA&M Mastering StudiosのエンジニアであったFrank DeLunaだ(インナースリーブに明記されている)。
そんなわけで、「西部サンタマリア産は、赤味が強い。」あるいは「レイトになると赤味が強くなってくる。」な~んて可能性もないわけではない気がしたのである。
まぁ、この時期のA&Mなら、やはりモナーク産がオリジナルなので、こんな問題はどうてもいいっていえばどうでもいいんだけど(笑)
っていうか、聴き比べもしてたので、何度も再生していたのだが、そしたら、このアルバム、どんどん好きになってしまった。
好きになればなるほど、モナーク産のオリジナルが聴きたくて仕方なくなってくる。
この欲求は、ジャケットの微妙な違いの探求欲求より、はるかに強い(笑)
で、ちょっと探してみたら、たまたまモナーク産のプロモ盤を発見してしまった。
USからの送料込みだとかなり割高になるので躊躇したのだが、時間とともに聴きたくて我慢できなくなってしまい、とうとう発注ボタンを押してしまったのだった。
ボクをこんな身体にしたのは、紙ジャケ探検隊である(笑)
早々に発送連絡が届いたので、来週末ぐらいには届くだろうか?
楽しみである。
で、今年はなんとなくこのレコードを聴いていた。
カーペンターズ(Carpenters)が1976年6月11日にリリースした7枚目のスタジオ・アルバム"A Kind of Hush"(日本盤タイトルは『見つめあう恋』)のUSオリジナル(A&M Records SP 4581)である。
二枚あるのは、ステッカー付きを見つけたので、もう一枚ぐらい持っててもいいかと思って買ったというだけだ。
このアルバム、"I Need to Be in Love"(日本盤では『青春の輝き』)が収録されているし、他の収録曲も佳曲が揃っていて、とても良いアルバムだしね。
ステッカーは、この緑の長方形のもののほかに、赤い正方形のものもあるが、どちらが先なのか知らない。
いずれも、「"I Need to Be in Love"と"There's a Kind of Hush"の2曲のヒット・シングルが収録されているよ」というものなので、前後関係はなく、地域的な違いなのかもしれない。
ちなみに、どちらも先行シングル("There's a Kind of Hush"は2月12日、"I Need to Be in Love"は5月21日のリリース)なので、初回盤に貼られていた可能性もあると思う。
まぁ、"I Need to Be in Love"は20日しか違わないので微妙だが(笑)
カーペンターズのアルバムというと、前作"Horizonまではジャケットが凝った作りだったが、このアルバムはいたって普通の作りである。
ただ、少しだけ凝ったところがあって、内側にCarpentersロゴが敷き詰められている。
見えないところにお金がかかっているのである(笑)
さて、手持ちの2枚だが、最初の写真で気づいた方もいるかもしれないが、若干色味が違っている。
ステッカー付きジャケットのほうがナチュラルな色あいで、もう一方は赤が強い。
これは、裏ジャケットを見ると顕著だ。
(向かって右がステッカー付きジャケット)
このレコードには、厚紙製の歌詞付きインナースリーブが付属しているが、これまた、ステッカー付きジャケットに付属していたほうがナチュラルで、もう一方は赤が強い。
写真の側はそうでもないが、歌詞側は歴然と違う。
(向かって右がステッカー付きジャケットに入っていたもの)
(二枚重ねてひっくり返したので、こちらは逆に、向かって左がステッカー付きジャケットに入っていたもの)
この違いが、単なる個体差なのか、それとも地域差なのか、あるいはまた、時間的前後関係があるのかは、わからない。
まぁ、個体差の可能性が一番高い気がするが、地域差の可能性や時間的な前後関係がある可能性もないわけではないと思う。
レーベルは、どちらもまったく同じで、次のようなものだ。
ただし、ステッカー付きジャケットに入っていたのは、マトT2/P5という「ピットマンかテレホートかどっちのプレスなんじゃいっ!」というもの(つまり、東部か中部産)だったのに対して、もう一方はマトS2/S4で、これは西部のサンタマリア・プレスであることが明らかである。
そんなわけで、色味の違いは地域差の可能性もあるのかな?と思ったわけだ。
時間的な前後関係はわからないが、音を聴いた感じでは、マトT2/P5盤のほうが鮮度の高い音がする(まぁ、でも、もう一方も悪くはないが)。
ちなみに、マスタリングについては、今回はBernie Grundmanではなく、同じA&M Mastering StudiosのエンジニアであったFrank DeLunaだ(インナースリーブに明記されている)。
そんなわけで、「西部サンタマリア産は、赤味が強い。」あるいは「レイトになると赤味が強くなってくる。」な~んて可能性もないわけではない気がしたのである。
まぁ、この時期のA&Mなら、やはりモナーク産がオリジナルなので、こんな問題はどうてもいいっていえばどうでもいいんだけど(笑)
っていうか、聴き比べもしてたので、何度も再生していたのだが、そしたら、このアルバム、どんどん好きになってしまった。
好きになればなるほど、モナーク産のオリジナルが聴きたくて仕方なくなってくる。
この欲求は、ジャケットの微妙な違いの探求欲求より、はるかに強い(笑)
で、ちょっと探してみたら、たまたまモナーク産のプロモ盤を発見してしまった。
USからの送料込みだとかなり割高になるので躊躇したのだが、時間とともに聴きたくて我慢できなくなってしまい、とうとう発注ボタンを押してしまったのだった。
ボクをこんな身体にしたのは、紙ジャケ探検隊である(笑)
早々に発送連絡が届いたので、来週末ぐらいには届くだろうか?
楽しみである。
タグ:Carpenters
Close to YouのUSオリジナル・ファースト・プレス [Carpenters]
カーペンターズ(Carpenters)"Close to You"のUSオリジナル(A&M Records SP-4271)については、前にも記事にしたことがあるが(https://sawyer2015.blog.ss-blog.jp/2018-06-24をごらんください。)、この度、めでたくWLPを入手することができた。
ジャケット上にはTiming StripもPromoスタンプもないが、右上に大きなPromoホールがあけられているので、入れ替えられたものではなく、WLPが入っていたオリジナルのジャケットだろう。
右上にA&Mロゴがないファースト・ジャケットでもあるし。
ホワイト・レーベル上のクレジットは、もちろん、ファースト・プレスのものである。
まず、A3のパブリシャーが"Almo Music Corp. ASCAP"で、A4のパブリシャーが"Faithful Virtue Music Co., Inc."である。
そして、B3, B4, B6のパブリシャーが"Almo Music Corp. ASCAP"である。
Runoutの写真を撮るのを忘れたが、Matrix末尾は両面M1で、MR刻印もあるので、西海岸のモナーク工場プレスで間違いない。
また、筆跡鑑定の結果、バーニー・グランドマン(Bernie Grundman)のカッティングで間違いないと思う。
このレコード、音のほうは、まさにファースト・プレスの音である(笑)
前から持っていたモナーク工場産セカンド・プレスよりさらに鮮度が高い音がする。
まぁ、当たり前といえば当たり前だが。
ということで、このレコードについては、これで無事アガリである(笑)
そういえば、前の記事では、手持ちのモナーク工場産セカンド・プレスは、付属のCSから、発売日に近い相当初期のプレスと判定したのだが、この点については、修正の必要があるかもしれない。
手持ちのモナーク工場産セカンド・プレスに付属していたCSは次のようなものだ。
このCSに掲載されているレコードは"A Song of Joy - Miguel Rios"(SP-4267)までで、レコード番号的に"Close to You"(SP- 4271)より後のものは掲載されていない。
だから、ボクは、このCSがファースト・プレスにも附属していたんだと思っていた。
しかし、WLPに付属していたCSは、次のようなものだった。
このCSに掲載されているレコードは"WARM・Herb Alpert & TJB"(SP-4190)までだから、時間的にさらにさかのぼる。
したがって、ファースト・プレスのCSはこれだったんじゃないかと思う。
「時間的にさかのぼり過ぎているし、入れ替えれらたんじゃないか」という疑問の声も聞こえてきそうだが、たぶん、入れ替えられてはいない。
実際、ボクも最初、入れ替えを疑ったのだ。
何より、ジャケットにでっかいPromoホールがあるのに、CSには穴があいてないのである。
しかし、よく見ると、CSの角にはこんな折り目が・・・
この折り目通りに折ってやると、こうなる。
そして、そんまんま、ジャケット内に押し込めば、ほら、この通り。
おそらく偶然の結果だと思うが、CSがうまいこと折れ曲がって収納されていたために、パンチ穴を免れたのだろう。
そんなわけで、入れ替えられたものではないと判定したわけである。
まぁ、時期的に古いこのブラウンのCSだけでなく、セカンド・プレスに付属していたブラックのCSもファースト・プレスに使われていたという可能性は、否定できないとは思うんだけどね。
ジャケット上にはTiming StripもPromoスタンプもないが、右上に大きなPromoホールがあけられているので、入れ替えられたものではなく、WLPが入っていたオリジナルのジャケットだろう。
右上にA&Mロゴがないファースト・ジャケットでもあるし。
ホワイト・レーベル上のクレジットは、もちろん、ファースト・プレスのものである。
まず、A3のパブリシャーが"Almo Music Corp. ASCAP"で、A4のパブリシャーが"Faithful Virtue Music Co., Inc."である。
そして、B3, B4, B6のパブリシャーが"Almo Music Corp. ASCAP"である。
Runoutの写真を撮るのを忘れたが、Matrix末尾は両面M1で、MR刻印もあるので、西海岸のモナーク工場プレスで間違いない。
また、筆跡鑑定の結果、バーニー・グランドマン(Bernie Grundman)のカッティングで間違いないと思う。
このレコード、音のほうは、まさにファースト・プレスの音である(笑)
前から持っていたモナーク工場産セカンド・プレスよりさらに鮮度が高い音がする。
まぁ、当たり前といえば当たり前だが。
ということで、このレコードについては、これで無事アガリである(笑)
そういえば、前の記事では、手持ちのモナーク工場産セカンド・プレスは、付属のCSから、発売日に近い相当初期のプレスと判定したのだが、この点については、修正の必要があるかもしれない。
手持ちのモナーク工場産セカンド・プレスに付属していたCSは次のようなものだ。
このCSに掲載されているレコードは"A Song of Joy - Miguel Rios"(SP-4267)までで、レコード番号的に"Close to You"(SP- 4271)より後のものは掲載されていない。
だから、ボクは、このCSがファースト・プレスにも附属していたんだと思っていた。
しかし、WLPに付属していたCSは、次のようなものだった。
このCSに掲載されているレコードは"WARM・Herb Alpert & TJB"(SP-4190)までだから、時間的にさらにさかのぼる。
したがって、ファースト・プレスのCSはこれだったんじゃないかと思う。
「時間的にさかのぼり過ぎているし、入れ替えれらたんじゃないか」という疑問の声も聞こえてきそうだが、たぶん、入れ替えられてはいない。
実際、ボクも最初、入れ替えを疑ったのだ。
何より、ジャケットにでっかいPromoホールがあるのに、CSには穴があいてないのである。
しかし、よく見ると、CSの角にはこんな折り目が・・・
この折り目通りに折ってやると、こうなる。
そして、そんまんま、ジャケット内に押し込めば、ほら、この通り。
おそらく偶然の結果だと思うが、CSがうまいこと折れ曲がって収納されていたために、パンチ穴を免れたのだろう。
そんなわけで、入れ替えられたものではないと判定したわけである。
まぁ、時期的に古いこのブラウンのCSだけでなく、セカンド・プレスに付属していたブラックのCSもファースト・プレスに使われていたという可能性は、否定できないとは思うんだけどね。