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Aerosmith, Draw the LineのUSオリジナル [STERLINGの仕事]

3月26日は、スティーヴン・タイラー(Steven Tyler)の誕生日でもある。

ってことで、今日のボクのTLはエアロスミス(Aerosmith)のレコード・ジャケットで溢れていたのだが、何故だか今年は、ほとんどこのレコードだった(まぁ、TLを見たタイミングで、偶々かもしれないが)。


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ってことで、ボクもみんなに倣って、1977年にリリースされた5作目のスタジオ・アルバム"Draw the Line"をターンテーブルに載せた。

うるさいけど、そのうるささが心地良い、そんな内容で、そんな音のレコードである。
もちろんUSオリジナル(Columbia JC 34856)だ。

このレコードについては、裏ジャケットにバーコードがなければ、初盤ということでいいと思う。
初盤は、和紙のようなテクスチャーのジャケットで、厚手のインサートとTシャツのオーダー・フォームが付属しているが、Discogsを見ると、バーコード付でも、この特徴をすべて備えているものが登録されているんである。
だから、バーコード付じゃなければいいのだ。

もっとも、エアロスミス・ロゴとタイトルが印刷された帯ステッカーと、先行シングルの"Draw the Line"入りを示す丸ステッカーが貼られたシュリンク入りでなければ、完品とは言えないだろう。
ボクのは完品ではない(涙)
まぁ、そのうち出会いもあるでしょ・・・

うちの盤のマトは1E/1Fで、サンタマリア工場プレス。
マスタリングがSTERLINGでジョージ・マリノ(George Marino)によって行われたことは、インナースリーブに明記されていて、送り溝にはもちろんSTERLING刻印がある。


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ジョージ・マリノは9mm刻印である。
間違いない。

そういえば、以前、前作の"Rocks"の記事を書いたときには、まだSTERLING刻印の探求に着手する前だったので、ジャケットやインナースリーブにクレジットがないことから、送り溝にはSTERLING刻印があるものの誰がカッティングしたかわからないとしていた(https://sawyer2015.blog.ss-blog.jp/2022-06-10)。

ってことで、あらためてゲージをあててみた。


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5mm刻印である。
5mm刻印もジョージ・マリノだ(https://sawyer2015.blog.ss-blog.jp/2022-09-03 をご覧ください)。

ってことで、”Rocks”もジョージ・マリノのカッティングだと思うのである。

タグ:Aerosmith
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The Cars, Candy-OのUSオリジナル [STERLINGの仕事]

3月23日はリック・オケイセック(Ric Ocasek)の誕生日である。

カーズ(The Cars)のファースト・アルバムを聴きたいところだが、あいにくお出かけしている(笑)
ってことで、1979年リリースのセカンド"Candy-O"をターンテーブルに載せた。
決してジャケットをしげしげと眺めたかったからではない(笑)


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もちろん、USオリジナル(Elektra 5E-507)である。

マトはA-5/B-5で、プレスはPRCのコンプトン工場(PRC Recording Company, Compton, CA)だ。
送り溝を見ると、マトの後にPRCWと刻まれているのが確認できる。


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その前で汚く消されているのは6E-111なのだが(両面にある)、当初は6E-111のカタログ番号でリリースする予定だったんだろうか?
でも、ファーストのカタログ番号が6E-135だよね?
ちょっと謎なのである。

ちなみに、6E-111は、ジュディ・コリンズ(Judy Collins)"Judith"の再発に使用されたカタログ番号なのだが(オリジナルのリリースは1975年でカタログ番号は7E-1032)、この再発が何年だったのかわからないので、"Candy-O"のリリースの時点で6E-111というカタログ番号が未使用だったのかはわからない。


プロデューサーがロイ・トーマス・ベイカー(Roy Thomas Baker)なので、送り溝にはRTBというサインも刻まれている。


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マスタリングはSTERLINGのジョージ・マリノ(George Marino)だ。
インナースリーブに明記されている。

マリノの刻印は9mmだ。


20230323-04.jpg


間違いない。

これまた素晴らしい音で鳴るレコードである。

深夜なのでヘッドフォンで聴いていたのだが、これはスピーカーで音量をあげて聴きたい。
明日また聴いてみよう。

タグ:The Cars
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Bobby Caldwell, Bobby CaldwellのUSオリジナル [STERLINGの仕事]

<論寒牛男さんからSteve Kimballのサイン画像をいただき、他力本願児さんから情報を提供していただいて追加考察を行い、さらに、それに関連して新たに発見したことがあるので、かなり大幅な追記をしました。>(2023年3月18日13:00)
<satoshi ojima / maxさんから、イエロー・ビニールについての貴重な情報をいただいたので、追記しました。>(2023年3月21日15:00)

ゆうべ、追悼で聴いていたボビー・コールドウェル(Bobby Caldwell)のファーストだが、このレコードのUSオリジナル(Clouds – CL 8804)はちょっとややこしくて、よくわからないので、メモ代わりに記事にしておこう。

ファーストについては、うちに3枚あることは前の記事に書いた。


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画像から明らかなように一枚は帯付きの日本盤だ。
残りはUS盤と言いたいところだが、US盤とカナダ盤である。

日本初回盤(CBS/SONY 25AP 1354)は簡単で、うちにあるこの緑色の帯の盤が初回盤だ。
オレンジ色の帯の盤は、『風のシルエット』(What You Won't Do for Love)の後、日本限定でシングルカットされた『カム・トゥ・ミー』(Come to Me)と『スペシャル・トゥ・ミー』(Special to Me)の3枚のシングルがヒットした後に、3枚のヒットシングル入りを謳っている帯なので、Discogsでは初回盤と同じ1978年リリースということになっているが、おそらく1979年のリリースではないかと思う。

マトは、うちの初回帯盤もA2/B8と進んでいるが、これ以上若いのは存在しない気がする(でも、確認はしていない)。

カナダ盤は、カナダ盤が欲しくて買ったわけではなく、US盤だと思って買ったら、カナダ盤だったんである。
弘法ではないから、しばしば筆を誤るのだ(シクシク)。

さて、US盤の話である。
US盤は、はっきり言って、どれが初回盤なのかわからない。

プロモとして登録されているイエロー・ビニール盤が存在する(レーベルにもジャケットにもプロモであることが明記されていないので、プロモ盤だったのか限定盤だったのかわからないが)が、これはまぁ、特別な盤なので措いておくとして、Discogsには16枚のUS盤が登録されている。

※イエロー・ビニール盤について、貴重な情報をいただいた。
下記サイトによれば、ヘンリー・マークス(Henry Marx)に直接尋ねたところ、ファースト・プレスをイエロー・ビニールにしたという回答だったとのこと。

https://muuseo.com/bobbycaldwell/items/13

ってことは、イエロー・ビニールがSTERLINGカッティングなのか、Criteriaカッティングなのか、非常に気になるのである。

工場が明記されているものもあれば、明記されていないものもあり、ボクの所有盤も工場は不明である(送り溝に何の手がかりもない)。

問題は、レーベルが二種類あることだ。
クレジット部分の印刷の違いで言えば全部違うんじゃないかと思うが、レーベル・デザイン自体が違うものが存在するんである。

ボクの所有盤のレーベルはこんなデザインだ。


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Cloudsのロゴが小さくて、上部に雲が少しあるだけで、下部には何もなく、青空が広がっている。
このレーベルを、便宜上、小雲レーベルと呼ぶことにしよう。

もう一つは、Cloudsのロゴが大きくて、レーベル全体に雲がたくさん浮かんでいて、下部に島があるものだ。
うちにあるセカンドの"Cat In The Hat"がこのレーベルだったので、代わりに載せておこう。


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このレーベルを、便宜上、大雲レーベルと呼ぶことにしよう。

1980年リリースの"Cat In The Hat"が大雲レーベルなわけだから、小雲レーベルから大雲レーベルへと変遷したかと思いきや、DiscogsでCloudsレーベルのカタログを見てみると、どうも大雲レーベルのほうが先に存在したようだ。
ってことは、大雲レーベルから小雲レーベルへと変遷したんだろうか?
つまり、うちの盤は、"Cat In The Hat"のセカンド・プレスの頃の盤なんだろうか?

もちろん、その可能性もあるのだが、気になるのは、"Cat In The Hat"よりもカタログ番号が前で、1979年リリースのFreddy Henry, "Get It Out In The Open"のWLPが、小雲レーベルのデザインなんである。
さらに、ボビー・コールドウェルのファーストには、レーベル上のマスター・ナンバーCL-8804の後にRE1というのが入った盤が存在する(マスター・ナンバーにREがついているのは、リミックスまたはリマスターなので、リカッティングされたレイト・プレスのはず。)のだが、これが大雲レーベルにも小雲レーベルにも存在するのだ。

前後関係という点でいえば、大雲レーベルから小雲レーベルに変遷したのだろうが、どうも同時期に、工場違いで、両方のレーベルが使用されていたことを疑わせるのである。

ってことで、「大雲レーベルでなければ、初回盤ではない。」とまで言えるかどうかは、あやしいと思う。

さらにややこしいのは、ボビー・コールドウェルのファーストには、STERLINGカッティング盤とCriteria(Criteria Recording Studios)カッティング盤が存在するんである。
DiscogsにはSKとかSLKとかSJKとかSRとかいろいろ登録されているが、Criteriaのエンジニアであるスティーヴ・キムボール(Steve Kimball)のサインをどう読むかの違いだというのは、Discogsに登録されている彼のサインの画像を見たら一目瞭然だ(笑)

Discogsから勝手に写真を借用するのもまずいだろうと思って画像を載せることができなかったのだが、論寒牛男さんから画像を提供していただいた。
ね?SKにも見えるし、SLKにも見えるし、SJKにも見えるし、SRにも見えるでしょ?(笑)


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ってことで、存在するのは、STERLINGカッティング盤とCriteriaカッティング盤の二種類である。

しかし、これまた、どっちが先なのか、それとも最初から両方あったのか、よくわからない。

CloudsレーベルはT.K. Productions配下のフロリダの会社だから、フロリダのスタジオであるCriteriaがオリジナルの可能性が高そうなのだが、セカンドの"Cat In The Hat"がCriteriaカッティングしかないことからすると、セカンド・プレスをSTERLINGにカッティング依頼したというのも、なんだかいまひとつ腑に落ちないのである。
STERLINGが先か、最初から両方あったかの方が、可能性が高そうな気もする。

他力本願児さんから、ジャケットにもバリエーションがあるよというご指摘をいただいた。
裏ジャケット左下の"Special Thanks to the entire T.K. staff"の下に、"Personal Management : Henry Marx"という1行が加えられているものが存在するというのである。

Discogsで確認したところ、確かにそのようなジャケットが存在する。
こうしたクレジットの追加は、後から行われた可能性が高いとは思うが、最初あったものが何らかの事情で削除された可能性もないわけではない。

では、どっちだったんだろう?
ボクは、後から追記されたんだと思う。
つまり、二行表記がレイトだというのがボクの結論である。

根拠は3つある。
第一に、さっき話に出てきたレーベル上のマスター・ナンバーにRE1がついている盤のジャケットが二行表記である。
第二に、RCAレコードクラブ盤(レコードクラブ盤は、ヒットしたレコードから厳選したものだろうから、初回盤仕様ではないだろう。)が二行表記である。
第三に、セカンドの"Cat In The Hat"のインナースリーブには、"This Album is dedicated to Henry Marx"という記載がある。


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と思ったら、反対の面には、そのまんま"Personal Management : Henry Marx"があるじゃないか。


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とくに第三の根拠は、「最初あったものが何らかの事情で削除された可能性」を否定する大きな根拠になると思う。

ってことで、ボクは、初盤は1行表記説をとりたい。


このHenry Marxクレジット問題に絡んで、もう一つ気づいたことがある。
うちのUS盤のこの部分(つまり、裏ジャケ左下部分)のクレジット文字が、白文字ではなく、ピンク文字なんである。


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えっ?わからない?
では、マクロ撮影してみよう。


20230317-07.jpg


赤点が確認できる。

Discogsの画像確認では、白文字が多い気がするが、断定することまではできない。
日本盤は一見したところでは、微妙にピンクっぽいとはいえ白文字のように見えるのだが、ルーペで見ると赤点が確認できるので、ピンク文字だ。
カナダ盤はルーペで確認しても完全に白文字だった。

断定はできないが、こういう微妙な細工をレイトで追加するというのも考えにくいので、おそらくピンク文字が初回ジャケットだと思う。


そんなわけで、ボビー・コールドウェルのファーストは、実に掘り甲斐があるレコードだと思うのだが、昔は1000円以内で買えたはずなのに、いまやけっこうなお値段になっている。
うちのはSTERLINGカッティングなので、Criteriaカッティング盤をもう一枚買おうかと思ったのだが、ちょっと挫けてしまった・・・

ちなみに、うちの盤のSTERLING刻印は9mm刻印である。


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9mm刻印はジョージ・マリノ(George Marino)というのが、現時点でのボクの結論だ。
(詳しくは、https://sawyer2015.blog.ss-blog.jp/2022-09-03 をどうぞ。)

日本盤やカナダ盤に比べると、ずっと鮮度の高い音で、実に気持ちよく鳴る。
ジョージ・マリノ、良い仕事をしているんである。

でも、やっぱり、Criteriaカッティング盤も聴いてみたいなぁ。

タグ:Bobby Caldwell
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Roger Daltrey, Parting Should Be PainlessのUSオリジナル [STERLINGの仕事]

3月1日はロジャー(Roger Daltrey)の誕生日である。

ザ・フー(The Who)のレコードを何か聴こうと棚を眺めていたら、ロジャーのソロが何枚かあるのに気づいた。
1973年にリリースされたファースト・ソロ・アルバム"Daltrey"のUKオリジナル(Track Record 2409 202)は大好きで、前に記事にしたこともある(https://sawyer2015.blog.ss-blog.jp/2018-03-01)が、他のソロ・アルバムは、そういや何枚か買った記憶はあるが、聴いた記憶がないσ^_^;
たまに都心のレコード店をまわって、20枚ぐらい買って帰ったときには、何枚かは聴かずに棚に仕舞い込んでしまうこともあったりするからなぁ・・・

ってことで、このレコードを聴くことにした。


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1984年2月にリリースされた5作目のソロ・アルバム"Parting Should Be Painless"のUSオリジナル(Atlantic 80128-1)である。
「ロジャーのソロなら、UK盤がオリジナルだろー」って声が聴こえてきそうだが、このアルバムは、エンジニアの顔ぶれから言ってニューヨークのメディアサウンド(Mediasound)で録音されたようだし、UK盤の送り溝の登録はDiscogsにはないのだが、EU盤とか見てもSTERLINGカッティングだから、UK盤もSTERLINGカッティングじゃないかと思うので(違ったらごめんなさい。)、US盤もオリジナルと言っていいんじゃないかと思うのである。

最初の画像でわかるように、うちのはプロモ盤なのだが、盤のほうはアライド(Allied Record Company
=AR)・プレスの通常盤だった。


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ニューヨークで録音とカッティングが行われていて、送り溝を見るとスペシャルティ(Specialty Records Corporation=SP)からマザーが送られてきてるようなので、オリジナル工場はスペシャルティなんだろうけど、まぁ、いいや。

音の方は、広がりとかはアナログらしくて良いのだが、分離感がいまひとつなので、ちょっと高音質とは言い難い。
CDとかだと分離感がよくなってるのかなと思って、Apple Musicのロスレス配信を聴いてみたが、全然ダメだった。
アナログ以上に分離感がないし、広がりもない。
一度このデジタルの音を聴くと、アナログの音がずいぶん良い音に聴こえてくる(笑)

ジャケットやインナースリーブには、エンジニアどころかSTERLINGカッティングであることのクレジットもないが、送り溝には両面にSTERLING刻印がある。


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刻印のみでサインはないが、両面とも9mm刻印だったので、さしあたりジョージ・マリノ(George Marino)のカッティングだとしておこう。
いまのところ9mm刻印の使用が確認できているのはマリノだけだしね(https://sawyer2015.blog.ss-blog.jp/2022-09-03)。

内容のほうは、聴き込んでないので、まだ的確に表現できないのだが、「これがロジャー流ダンディズムか?」なーんて思ったりしている。
ボクはけっこう好きだ。

タグ:Roger Daltrey
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Eagles, The Long RunのUSオリジナル [STERLINGの仕事]

昨日の記事に書いたように、イーグルス(Eagles)"The Long Run"については、うちのUSオリジナル(Asylum Records 5E-508)の音はしょぼい。

しかし、音はしょぼくても断捨離できない理由がある。
って、その話は後まわしにして、先ずは、音がしょぼい理由である。

もちろん、うちで比較したときの日本盤との歴然とした差の一番の要因は、スタンパーのくたびれ具合だと思うが、US盤の場合にはプレス工場による音の違いもある。
東部か西部か中部かという違いは、まぁ、好みの問題とすることもできないわけではないと思うのだが、このレコードの場合は、それだけでは済まされない事情があるのだ。

このレコードがリリースされた1979年というのは、実は、アサイラムが利用しているプレス工場に大きな変化があった年である。

エレクトラ/アサイラムの親会社にあたるワーナーが1978年に買収した東部のスペシャルティ・レコード(Specialty Records Corporation - SP)については、もともと利用していたプレス工場だったので変化はなかったのだが、翌1979年に買収した西部のアライド・レコード(Allied Record Company - AR)はそれまで利用してこなかったプレス工場である。

アライドを買収する以前については、ワーナーの傘下に入ってからはコロンビアのサンタマリア工場をメインで利用していたし、1976年にPRC(PRC Recording Company)のコンプトン工場(PRC-W)が開設された後はそこをメインで利用していた。

つまり、1979年のエレクトラ/アサイラムのプレスは、東部のSPと中部のPRCは従来通りだったものの、西部についてはARにメイン工場が変更になったのである。
このメイン工場の変更は、このレコードでも、西部のプロモ盤がARで製造されていることからわかる。

もっとも、当初のARはキャパシティが十分ではなかったようで、このレコードについては、PRC-Wプレスの盤が存在するし、モナーク(Monarch Record Mfg. Co.)プレスの盤まで存在する。

で、うちのはモナーク・プレスである。


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レーベル中央左のレコード番号の隣にMONとあるのが、モナーク・プレスだ。

おそらく、この時期のワーナーの西部プレスは、ARではまかないきれない場合にPRC-Wに委託、それでもまかないきれない場合にモナークに委託していたんじゃないかと思う。
もし、そうだとすると、モナーク・プレスは、US盤の中では音質的に最も不利な可能性がある。

って、昔は、こんなこと、まったく気にしなかったんだけどなー
誰のせいだろうなー(笑)

ところで、送り溝のSTERLING刻印だが、US盤は10枚以上ラッカーが切られているようなので、いろいろあるかもしれないが、うちのは両面にSTERLING刻印とTJというサインがある。


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テッド・ジェンセンは、やっぱり10mm刻印(0.5mm刻みのゲージで測ると正確には9.5mm)だ。


さて、最初に書いた「音はしょぼくても断捨離できない理由」の話である。

このレコード、表ジャケットは、グラデーションが入っているとはいえ、バンド名とタイトルだけで、そっけないものなのだが、内ジャケットがすこぶるかっこいい。
その内ジャケットが、日本盤とUS盤では、単なる色味の違いで片付けられないくらい違うんである。


20230223-03.jpg


手前が日本盤で奥がUS盤である。

まぁ、色味の差には違いないのだが、まったく雰囲気が違っていて、どちらも持っていたくなるじゃないか。
やっぱり、断捨離はできないよねぇ。

タグ:Eagles
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