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『ジプシー・クイーン』の謎 [中森明菜]

B面が『最後のカルメン』ということで、カルメン繋がりで思い出したので、中森明菜『ジプシー・クイーン』をターンテーブルに載せた。


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1986年5月26日にリリースされた、彼女の15枚目のシングルである。
Wikiによると、ザ・ベストテン@TBSでは、6月19日と6月26日に2週連続第1位で、7月10日に通算3週目の第1位を獲得したらしい。
37年前のちょうどこの時期に、ヒットチャートを賑わせていたわけだ。

ワーナーは自社工場を持っていなかったので、あちこちにプレスを委託していた(詳しくは、https://sawyer2015.blog.ss-blog.jp/2021-12-16 をどうぞ。)のだが、さてこのレコードはどこのプレスだろうと送り溝を確認したら、こんな刻印が確認できた。


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CSということは、CBS SONYプレスである。
1986年のCBS SONYプレスなら透けるはずだ。


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先日発見したスマホのLEDライトを使用する方法(詳しくは、https://sawyer2015.blog.ss-blog.jp/2023-06-04 をどうぞ。)を用いると、CBS SONYらしい透け方で透けることが確認できた。

したがって、このレコード、CBS SONYプレスに間違いないのだが、カッティングもCBS SONYかというと、たぶん違うと思う。
マトの刻印がCBS SONYらしくないからである。


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この刻印は、おそらく東洋化成カッティングではないかと思う。
謎なのは、末尾のー2を消して1が刻印されていることだ。
これは、写真でもわかる通り、『ジプシー・クイーン』がおさめられたSide 1の送り溝だが、『最後のカルメン』がおさめられたSide 2のほうは、逆に、ー1を消して2が刻印されている。


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単純に間違ってしまっただけかもしれないが、もしかして、最初は、『最後のカルメン』がA面で、『ジプシー・クイーン』がB面の予定だったとか?

そんな話、聞いたことはないけどさ(笑)

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デビュー記念日 [中森明菜]

今朝、TLに、今日がデビュー記念日だという中森明菜さんのツイートが流れてきた。

デビュー記念日に聴くなら、ファースト・アルバムだよね。


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ってことで、『プロローグ<序幕>』(Reprise Records L-12531)をターンテーブルに載せた。

まぁ、5月1日にリリースされたのはシングルの『スローモーション』で、このアルバムは、2カ月後の7月1日にリリースされたんだけどさ。

当時、ボクもそれなりに好きだったんだけど、スタジオでいっしょに遊んでたギターのI君が、とにかく彼女に夢中になってたな。

さっき初めて気づいたんだけど、ラストの『ダウンタウンすとーりー』って芳野藤丸さんが楽曲提供してるんだねぇ。
この曲、来生姉弟が提供した二曲と同じくらい好きかもしれない。

マトを確認したら、2-B-9/2-B-5となんだかちょっと微妙である。
Discogsを確認したら、ちゃんとマト1が登録されている。
ってことは、レイトか・・・

東洋化成プレスなので、レーベル内PMがあるはずだと苦労して探すと、4T7XYだって・・・
1984年7月に最初に使用され、10月に再度使用されたスタンパーで、11月にプレスされたものということになる。

シングル『十戒 (1984)』(1984年7月25日)の発売に合わせた追加プレスに最初に使用され、アルバム『POSSIBILITY』(1984年10月10日)の発売に合わせた追加プレスで再度使用されたスタンパーで、シングル『飾りじゃないのよ涙は』(1984年11月14日)の発売に合わせた追加プレスの際にプレスされたレコードってことか~

そういえば、『飾りじゃないのよ涙は』のギターって藤丸さんだっけ?

ちなみに、こんなに使いまわされてるスタンパーでも、一回のプレス枚数はそれほど多くなかったみたいで、音は悪くないよ。

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ミック・ジャガーに微笑みを [中森明菜]

『ミック・ジャガーに微笑みを』って曲、すごーく好きなんである。

もうね、効果音の使い方や、編集の仕方が絶妙で、明菜が部屋にいるみたいな感覚になるよね。

あぁ、明菜のミック・ジャガーになりたい(笑)


ってことで、たまに聴きたくなるのだ。

で、数日前にも、このレコードをターンテーブルに載せた。


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中森明菜が1986年のクリスマス・イヴにリリースした10枚目のスタジオ・アルバム『CRIMSON』(クリムゾン)(ワーナー・パイオニア Reprise Records L-12650)である。

くぅ~たまらんっ!

見なきゃいいのに送り溝を見たら、マトが1-A-2/3-A-2である。
Side 2のマト3て何さ?
マト1やマト2があるのか?
『ミック・ジャガーに微笑みを』はSide 2のラストなんだぞ・・・

Discogsを見てみても、マトなんぞまったく登録されていない。
まぁ、邦楽日本盤はだいたいそうよね・・・

レーベル形状を確認すると、中央の円の小ささから言ってCBS/SONYプレスのようだ。


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送り溝にもCSという刻印が確認できる。

しかし、目を皿にして探しても、PMが見つからないのである。
ワーナーのCBS/SONYプレスならPMがあるはずなんだけどなー

って、1986年にはもうPMの刻印をやめてるのか?
次作の『Cross My Palm』(クロス・マイ・パーム)を確認してみると、やっぱりPMはなかった。

PMで発売前月プレスか当月プレス(発売がイヴだしね。)であることが確認できれば、仮にマト1やマト2が存在するとしても、最初からマト3まであったんだろうと、気にならなくなるんだけどなー

安いレコードだし、もう1~2枚買ってみるかな・・・と、2日ほど前にヤフオクで見てみたのだが・・・


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いったい何が起こっているの?
このアルバム、半分が竹内まりや楽曲だから、その効果でこうなっちゃったの?

これじゃ、もう買えないっちゅうの・・・

どうせ買えないんだったら、下手にマト1やマト2の存在なんて知りたくない。
そんなもの存在しないと思い込んでおいたほうが幸せである。
そう思って、この件については、記事にするのはやめようと思っていたのだが、さっき、また聴いていたら、一応確認だけはしておきたくなってしまった。

Side 1のマト1のスタンパーの若さから言って、Side 2にマト1やマト2は存在しない気はするのだが、安心はできないと思う。

みなさんの『CRIMSON』(クリムゾン)のマト、教えてくださいな。

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流石の明菜 [中森明菜]

Guitar magazine(ギター・マガジン)5月号の特集に連動して、先週水曜(4月13日)のTHE TRAD@TOKYO FMのコラボレーション企画は「もっと恋する歌謡曲」だったのだが、そのうえ日曜(4月17日)朝のギター・マガジン・レディオ@TOKYO FMのテーマも(ある意味当然だが)「もっと恋する歌謡曲 延長戦」であった。

そんな特集に触発されて、中森明菜『BEST』(ワーナー・パイオニア L-13030)を引っ張りだした。


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このベスト盤、特に音の良いレコードというわけではないので、一曲一曲をちゃんと聴くならシングルを聴くのだが、なにせシングルはとっかえひっかえがメンドーだ。
まとめて聴くには、ベスト盤が便利である。

それに、特に音が良いわけではないと言っても、うちのシステムでは、ハイレゾロスレスの配信よりもはるかにアナログらしい実在感のある音で鳴る。

おまけに、このジャケットである。
LPサイズのこのジャケットを眺めながら聴くのは、サイコーなのである。

で、何が「流石の明菜」なのかというと、これである。


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うちの盤は、マトが両面1-A-3と見本盤レベルなのだが、このPMにはちょっと吃驚した。
6S23ということは、CBS SONYのプレス工場で、1986年2月に最初に使用されたスタンパーで3月にプレスされたことを意味する。
このベスト盤の発売日は、1986年4月1日だから、このスタンパーが最初に使用された2月というのは前々月ということになる。
1日発売ということを考えても、1986年といえば、すでにCDも同時発売されているから、前々月からアナログ盤のプレスを始める必要があったというのは、当時の彼女の破竹の勢いを実によくあらわしていると言えるんじゃないだろうか。

「流石の明菜」なのである。

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