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オリジナルはUS盤なれど・・・―Living in the Material World [George Harrison]

先月25日のジョージ(George Harrison)の誕生日に、"Living in the Material World"のUKオリジナル( Apple Records PAS10006)を聴いていたら、いやーなことを発見してしまった。

内ジャケにこんなクレジットがあったのである。


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へ?
Thank You Doug Sax - Mastering Lab?

ってことは、オリジナルはTMLカッティングってことなのか?
しかし、UKオリジナルは、TMLカッティングであることが確認できない。

うちのはマト4U/2Uだったので、若いマトはTMLカッティングなのかと思ってDiscogsで確認したのだが、どうやら4U/2Uしかないらしい。
一方、US盤の登録情報を見ると、しっかり送り溝にTML刻印があるみたいじゃないか。
ってことは、US盤がオリジナルなのか?

Apple Studio録音だし、当然UK盤がオリジナルだと思ってたので、US盤もってないよ・・・

仕方がないので、US盤も買ってみた。


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UK盤はフルコーティングされているが、US盤にはコーティングはない。
コーティングはないのだが、どうも普通の感触ではない。
テクスチャーと言っていいのかどうかよくわからないが、なんだかザラっとしている。

UK盤のほうも、フルコーティングされているので気づかなかったが、どうも、そのコーティングの下は、ザラっとした感じに仕上がっているように見える。
あまり見たことがない仕上がりなので、意図的にこういう仕上がりにしたんだろう。

歌詞の印刷された厚紙の見開きインサートと茶色のテクスチャー紙でできたインナースリーブが付属しているのは、UK盤もUS盤も同じだ(インナースリーブは紙の厚さとか取り出し口のカットとかに違いはあるが)。

そこまでは大差はないのだが、Discogsの登録情報通り、US盤の送り溝には、TML刻印が燦然と輝いていたのであった(いや、もちろん、実際には輝いていない 笑)。


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しかも、明らかにUK盤とはカッティングが違う。

このレコード、A面の送り溝に"HARE KRSNA"、B面の送り溝に"HARE RAMA"と手書きで刻まれているのだが、その筆跡がUK盤とUS盤では明らかに違うのである。

US盤は、読みやすい比較的綺麗な文字で刻まれている(ちなみにウィンチェスター・プレスでマトは両面Z-3)。


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一方、UK盤は、非常に読みにくい汚い文字で刻まれている(笑)


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TML刻印がないうえに、"HARE KRSNA"の筆跡も違うとなれば、UK盤はどう考えてもTMLカッティングではないだろう。
ってことは、やはり、US盤がオリジナルということになるんじゃないかと思う。

それじゃ、音のほうも、US盤がオリジナルとして優位かというと、少なくともうちにある2枚の比較ではそうとも言えない。
ボクの耳には、UK盤のほうが良い音に聴こえる。
低域がグーンと沈み込む感じとかマスタリングのレシピに関わる部分にくわえて、全体的な鮮度感もUK盤のほうが若干高い気がする(ただし、低域の出方が歴然と違うのに対して、鮮度感の差は微妙な差である)。

うちのUK盤のマザー/スタンパーは3AM/1ALで、まぁ3桁スタンパーに比べれば相対的に若いとはいえるが、それほど若いスタンパーではないので、鮮度感の高さがスタンパーの若さに由来するとも思えない。

4U/2Uというマトの進み方からして、もしかしたらUK盤も、マト1U/1UはTMLカッティングの輸入ラッカーだったのかもしれない。
それがなんらかの理由でボツになり、英本国で独自にカッティングすることになったが、Apple Studioレコーディングということもあって、そのとき使用されたマスターテープがとても状態の良いものだったのかもしれないなー、なんてことを妄想したりするのである。


NO WAR PLEASE
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ちょっと珍しいもの~Cloud Nineの日本盤 [George Harrison]

<タイトルを変更しただけで、記事の内容に変更はありません。>(2021年11月30日11:40)

11月29日はジョージ(George Harrison)の命日である。

今年はこのレコードを聴いて、ジョージを偲んでいた。


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1987年11月2日(日本は11月10日)にリリースされた11枚目のスタジオ・アルバム、"Cloud Nine"だ。

シングルカットされた、"Got My Mind Set on You" "When We Was FAB" "This Is Love"も良いのだが、"Just for Today"が沁みるのである。
あと、"Someplace Else"を聴くと泣きそうになる・・・


帯がついていないのでわからなかったかもしれないが、聴いていたのは日本盤(Warner-Pioneer P-13576)である。

しかし、ただの日本盤ではない。
見本盤である。


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東芝EMIプレスで、マトは1-A-3/1-B-4だ。
PMは7-Xで1987年10月を意味するから、発売日の前月プレスである。
第一見本盤だと言っていいだろう。

って、そんなことより、この見本盤、どうやら店頭デモ用に配布されたものらしく、帯がついていないかわりに、こんなものが付属していた。


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向かって左から、裏ジャケット、解説・歌詞・対訳が裏に印刷された見開きインサートだが、一番右は、おそらく店頭用ポップである。

この店頭用ポップ、見開きになっていて、反対側には、発売日や収録曲、同時発売シングル「セット・オン・ユー」のジャケットと歌詞対訳なんかが印刷されている。


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収録曲には7曲ほど※がふられていて、「※・・・試聴推薦曲」と書かれている。
"Just for Today"と"Someplace Else"もちゃんと指定されているじゃないか。

裏側は、向かって左側には関連記事、右側はCHRONOLOGYだ。


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下に耳のようなものがくっついているのは、これ、立てるためなんじゃないかと思う。
こうやって直角に立てて、耳を抑えるようにシングル盤やCDを平積みにしてるのを見たことがあるような気が・・・


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価値があるものかといえば、特に価値はないんだろうけど、こういうのって発売時に利用した後は廃棄されてしまうだろうから、残存してるのは少なそうだよね。

特に価値がなくても、こういうちょっと珍しいものを所有してるのって、なんだか少し嬉しいのである(笑)

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All Things Must Passが届かない [George Harrison]

"All Things Must Pass"の50周年記念盤が8月6日にリリースされ、ボクのTLは、この数日、関連のツイートで溢れている。

しかし、ボクのところには、まだ届かない。

ボクはドルビー・アトモス(Dolby Atmos)が目当てなので、スーパー・デラックス・エディションを予約したのだが、すでに商品入荷済みになっているにもかかわらず、出荷予定日は9月16日になっている。

それというのも、まとめ買い割引とクーポン還元に目がくらんでHMVに発注したからである。

いや、でも、9月16日という出荷予定日は想定外だった。
確かに、まとめ買いの中に「入荷日未定」とされているものがあったので、その時点で出荷予定日が2か月後に設定されるのはわかっていた(つまり、発注したのは7月17日ということだ)のだが、それはとりあえずの話で、8月中旬まで短縮されると想定していたのだ。

なぜなら、「入荷日未定」とされていたのはピーター・ハミル(Peter Hammill)”In Translation"のアナログだったのだが、ボクがHMVに発注した時点ではすでに、オフィシャル・サイトで8月13日に発売されることが発表されていたからである。
最も入荷の遅いものが入荷して、全商品が入荷済みになれば、出荷予定日にならなくても当然出荷されるだろう。
だから、ボクは、8月中旬には出荷されるだろうと思っていたのだ。

しかし、落とし穴は別のところにあった。
まとめ買い割引のためにほぼタダで注文に追加できたCDのうちの一枚について、「お取り寄せ2-3日間」だったものが、まず「お取り寄せ2-7日間」へと変更され、さらに「お取り寄せ8-15日間」に変更された。
そして、とうとう「お取り寄せ16-60日間」に変更されてしまった。

一方、出荷予定日の9月16日の方は、上記CDが「お取り寄せ8-15日間」に変更される前に、ハミルのアナログの発売日決定通知が来ていたにもかかわらず、変更されずずっと9月16日のままだった。
ハミルのアナログの発売日が8月13日だとわかった時点で、すべてのアイテムが8月13日までには入荷する予定になってたんだけどなー
その後、上記CDの入荷予定がどんどん延長されちゃったけど。

つまり、このままでは、おそらく発送は9月16日になる(たぶん、上記CDについては未入荷のまま、入荷済みのものだけ発送で)。

ハミルのアナログの発売日をHMVが認識した時点で出荷予定日を8月中旬に変更してくれていれば、8月中旬の時点で入荷済みのものだけ発送してもらうこともできたはずなのだが・・・

上記CDをキャンセルすれば、8月13日にハミルのアナログが入荷した時点ですべてのアイテムが入荷済みになるわけだから、翌日か翌々日には発送されると思うのだが、上記CDをキャンセルするとまとめ買い割引が消えちゃうのよね・・・
まとめ買い割引が消えると、CDが一点減るうえに商品代金が1000円ほど高くなるのだ。
実質2000円ぐらい割高になる計算だ。
2000円あったら、ハードオフのジャンクで18枚拾える(笑)

まぁ、でも、ひと月待つ苦痛に比べれば、多少割高になってもキャンセルしたほうがいい気もする。
さて、どうしましょうかね・・・

”All Things Must Pass”のUKオリジナル(APPLE STCH 639)を聴きながら、いまだ思案中・・・


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Gone Troppo [George Harrison]

新年3日目、温かくて優しい音楽が聴きたいなと思っていた。

思い浮かんだのはジョージ(George Harrison)である。

さて、何を聴こうかなと思っているところに、NJoobuさんの「お正月はGone Troppo攻め」というツイが目に入ってきた。

ターンテーブルに載せることが少ないアルバムだが、それだけに無性に聴きたくなったので、ボクも便乗して今日はGone Troppo祭りに決めた(笑)

とはいえ、特に掘ってもいないので、うちにはUK盤と日本盤の二枚しかない。


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しかも、このレコード、UK盤も日本盤もUSカッティングである。
US盤も持ってなきゃダメなんである。
ジョージ・ファン失格である。
ごめん、ジョージ・・・

US盤はそのうち手に入れるとして、まずは日本盤から聴いてみることにした。
こういう輸入メタルを使用した日本盤は、本国盤より音がよかったりするんだよなー
しかも、ボクの持っている日本盤は、プロモでもないのにスタンパーが両面1L-A-1なのである。


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素晴らしい音で鳴りそうなじゃないか。

しかーし、スピーカーから流れ出す音は、悪くはないもののそれほどでもない。

両面1L-A-1なのになー

Side 1を聴き終わって、送り溝をしげしげと眺めてみる。
そこで、いやーな発見をしてしまった・・・


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これは、どう見てもPMである。
2 S X Yと読める。

自社工場をもたないワーナーは、カッティングやプレスを、東芝EMIや東洋化成に委託していたということは、さださんのLPがらみで紹介したことがある。

https://sawyer2015.blog.ss-blog.jp/2020-04-24

しかし、このPMはそのどちらでもない。
S?

送り溝の刻印をしげしげと眺めていると、どうもCBS SONYの刻印ぽい。
で、あらためてレーベル形状を見てみると・・・


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この直径24mmほどの小さいリングは、CBS SONYプレスで間違いないだろう。

PMのルール自体は、東芝EMIや東洋化成と同じと考えてよさそうだ。
ってことは、2 S X Yってことは、82年10月に一度使ったスタンパーを、11月に再度使ってプレスしたものということか。
両面1L-A-1でも、かなり使用された後で、ちょっとへたってきてたのかもしれない。
とほほ・・・

一応、Side 2のほうも聴いてみたが、印象はSide 1と変わらなかった。


気を取り直して、UK盤のほうを聴いてみる。
NJoobuさんによると、このアルバムの純正UK盤というのは、けっこうレアらしい。

聴いてみると、これが手持ちの日本盤より音が立っている。
日本盤と同じくUSカッティングだが、日本盤のUSマト末尾がJPN-SET2 RE2/JPN-SET1 RE2なのに対して、UK盤は、UKマトがA1/B1でUSマト末尾がUK-SET1 RE2/UK SET1 RE2である。
つまり、同じラッカーではなく、カッティング自体が違っている。
まぁ、でも、カッティングの違いに由来する音の違いというよりは、スタンパーの元気さに由来する音の違いの気もするが・・・

さて、数が少ないという純正UK盤だが、ボクが持っているものは、少なくともジャケットについてはDiscogsに出ているのとちょっと違っている。
ただし、Discogsのは画像が小さくて文字が判読できないので、ホントにUK製のジャケットなのかわからないのだが。

とりあえず、ボクの手許にあるUK盤を紹介しておこう。

UK盤の特徴は、裏ジャケにある。


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右上にレコード番号が印刷されているのがわかるだろうか。

拡大してみよう。


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なにやら、もともと別の番号が書いてあったのを修正したっぽい感じなのだが、UK盤はこのレコード番号しか存在しないので、特に修正ということではないのかもしれない。

右下には、しっかりと、"PRINTED AND MADE IN ENGLAND"と印刷されている。


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悩ましいのはインナースリーブである。


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どこが悩ましいかって、左下に、"MADE IN USA"と印刷されているんである。


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これじゃ、純正UK製じゃないじゃん!

そう思っていたら、NJoobuさんが、「US盤とは作りが違うから、"MADE IN USA"と書いてあっても、UK製だと思う」とおっしゃる。
なるほど、そうかー
アメリカから版下を取り寄せて作ったものの、この部分を修正するのを忘れたってことか。
そう思って眺めていたら、さらに決定的な証拠を発見してしまった。

インナースリーブをひっくり返す。


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注目すべきは右上である。


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黒い四角で囲まれた"923”というのが見える。
これはUS盤のインナースリーブにはない。
そりゃそうである。
UK盤のレコード番号の最初の3桁なのだ。
後半の"734-1"が裁断されてどこに消えたかわからないが、このインナースリーブは、"MADE IN USA"と明記されているにもかかわらず、UK製で間違いないと思う。


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最後にUK盤のレーベルとマト。
マトがねぇ・・・CBSプレスにありがちなのだが、ちょっと流れるように掠れている。
ってことは、やっぱり、US盤が一番音が良さそうだなぁ・・・


ジョージのアルバムはどれも優しさと温かさに満ちていると思うけれど、このレコードはさらに、明るさにも満ちている。

いつまで続くかわからないこの困難な状況の中で、この優しさと温かさと明るさが、暗く落ち込みそうになった心を救ってくれそうな気がした。
これまではターンテーブルに載せることが少なかったアルバムだけど、今年は聴くことが多くなるかもしれないなあ。

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All Things Must Pass [George Harrison]

昨日、11月27日は、ジョージ・ハリスン(George Harrison)"All Things Must Pass"のリリース記念日、しかも50周年のリリース記念日だということで、タイトル曲の2020Mixが配信されたりしていた。





うちには現在、配信をまともな音で再生できる環境がないので、音質の評価はできないが、これはきっとアルバム全体をリミックスしてリリースする予告だよね?
アトモスも入ってるんだろうなー
どうしようかなー

"My Sweet Lord"のRSD限定シングルにはあんまり食指が動かないが、"All Things Must Pass"のアトモスには猛烈に食指が動くな。


とりあえず、リリース50周年記念ということで、記念写真を撮っておこう(笑)


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完全に病気だな・・・σ^_^;

米箱英盤が2セットに、日本盤が2セットに、英箱英盤と米箱米盤が1セットづつ。
日本盤が2セットあるのに、どちらにも帯がないというのが中途半端で、いかにもハンパなコレクターのボクらしい(笑)

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