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想いは果てなく [George Harrison]

11月29日は、ジョージ(George Harrison)の命日である。

今月は一つも記事を書いてないので、今日ぐらいは書いておくことにした。

今宵、ターンテーブルに載せたのは、このレコードである。


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1981年6月1日にリリースされたジョージの9枚目のスタジオ・アルバム"Somewhere in England"の日本盤『想いは果てなく―母なるイングランドー』(ワーナー・パイオニア P-10944D)だ(日本盤のリリースは、少し遅れて6月25日)。

先日ビートルズ(The Beatles)の新作"Now and Then"がリリースされた今年は、『過ぎ去りし日々』(All Those Years Ago)が収録されているこのレコードが、一番相応しい気がしたんである。

UK盤もUS盤も持っているが、日本盤を選んだのは、日本盤タイトルがいまのボクの心境に合っていたからにすぎない。

日本盤も(UK盤も)USカッティングだから、音質的には、大差はないといえばないが、では小差かといえば、あんがい違う(笑)

でも、まぁ、そんな話は命日にするものでもないだろうから、またの機会に。

R.I.P.

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Dark HorseのUKオリジナル [George Harrison]

<ツイッターでマト1Uに関する情報をいただいたので追記しました。>2023年2月26日19:00

2月25日はジョージ(George Harrison)の誕生日である。

これまで取り上げたことのないレコードを聴こうと棚を探る。
いや、だって、記事にならないレコードを聴いても、#NowPlayingツイートぐらいしかできないじゃん(笑)

ってことで、このレコードをターンテーブルに載せた。


20230225-01.jpg


1974年11月20日にリリースされたソロ・アルバム"Dark Horse"のUKオリジナル(Apple Records PAS 10008)である。

このレコードのファースト・プレスは、マトが2U/2Uであるということのほかに、もう一つ条件がある。
レーベルが、ブルーじゃなきゃいけないんである。


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セカンド・プレスも、同じデザインのカスタム・レーベルなのだが、黒いインクで印刷されている。

このレコードには、インナースリーブや歌詞インサートが付属するが、それらはファースト・プレスとセカンド・プレスで違いはないようだ(Discogs情報)。

レーベルの青から黒への変更はかなり早い段階で行われたのだと思われる。
US盤には青レーベルが存在するが、日本盤は最初から黒レーベルである。


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うちの盤は、PMが5-1Wで発売前月プレスなうえに、ラッカー/マザー/スタンパーが1S 4/1S 3と見本盤レベルなので間違いないだろう。

日本盤が最初から黒レーベルなのは、2カ月ちょっと遅れて1975年2月5日リリースだからなのだが、ということは、UK盤もUS盤も、リリースから遅くとも2か月以内には黒レーベルに変更されていたということなんじゃないかと思う。
黒レーベル盤が市場に多いわけよね・・・

ところで、このレコードのマト、何故2U/2Uなんだろう?

送り溝にはSMAS-1-3418-Z12/SMAS-2-3418-Z12と手書きされていて、USカッティングであることがわかる。
Z11/Z11とZ12/Z12の2セットが送られてきて、前者に1U/1U、後者に2U/2Uを刻印して、前者はボツになったってことだろうか?

もちろん、その可能性もあると思うのだが、Discogsの登録を見ると、US盤は、Z3/Z3からZ8/Z8まであって(Side 1についてはZ9の登録もある。)、キャピトルの各工場に送られている。
仮にZ11/Z11とZ12/Z12の2セットが送られてきたとしても、音的に違いがあったとも思えないのである。
つまり、Z11/Z11が1U/1Uだとすると、それがボツになる可能性はかなり低い気がするんである。

そんなわけで、これはまったくの妄想なのだが、前作"Living in the Material World"のUKカッティングをやったエンジニアにも依頼していて、それが1U/1Uだったんじゃないかと考えたりしている。
("Living in the Material World"のUKオリジナルについては、https://sawyer2015.blog.ss-blog.jp/2022-03-12 をどうぞ。)

1U/1Uのテスト・プレスでも出てくれば、真相がわかるんだけどなー

ツイッターで、送り溝の画像とともに、マト1Uに関する情報をいただいた。
確認できたのはSide 1だけだが(Side 2は2U)、USマトがZ11でUKマトが1Uだったのである。
音的にもとくに大きな違いはなかったということなので、1Uは、ボツだったわけではなく、何かトラブルがあって、あまり(あるいはほとんど)スタンパーがとれなかったというだけのことなのかもしれない。
ボクの妄想はだたの妄想に終わったが、こうして真相が判明すると、ブログをやっててよかったなーと思うのである。


それはそうと、USカッティングなんだから、US盤も持ってなきゃダメよね・・・
そう思いつつ、UK盤が十分に良い音だということもあり、まだ手に入れていない。
US盤て個体差激しいからなー
ボチボチ探すとしよう。

US盤といえば、この記事を書くのにDiscogsを見ていて知ったのだが、US盤には、表ジャケットのヨギ(Yogi)(中央奥に浮かんだ月?の中に浮かび上がってる人ね。)がちっちゃいバージョンが存在するのね。
あのジャケットって何?
ボツ・ジャケットが紛れ込んだ感がハンパないんだけど(笑)

誰か知ってる人教えて~

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ベスト・オブ・ジョージ・ハリスン [George Harrison]

11月29日はジョージ(George Harrison)の命日である。
ビートルズ(The Beatles)にしても、ジョージのソロにしても、何かと聴く機会があるので、ふだんはあんまり聴かないレコードを引っ張り出して聴いていた。


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1976年にリリースされたベスト盤『ベスト・オブ・ジョージ・ハリスン』である。
見ての通り、帯付きの日本盤(Odeon EAS-80720)だ。
まぁ、いろいろ思い入れもあるレコードなので、命日に聴くにはいいよね。

そういや、"Bangla Desh"のシングル・バージョンて、このアルバムでしか聴けないんだったよな。
って、シングルで聴かなきゃダメよね。
シングルもちゃんと集めなきゃ・・・
ごめん、ジョージ・・・


『ベスト・オブ・ジョージ・ハリスン』は、日本では、1976年12月20日にリリースされた。
もしかしたら、見本盤は発売日前月プレスかもしれないが、発売当月プレスでも最初期プレスだろう。


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PMは6-Zだから、1976年12月プレスで、合格である。

おまけに、Side 1のマト&スタンパーはこれだ。


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わ~い、1S 1だ~
って、こんなベスト盤のスタンパーにこだわる人はいないやね(笑)

それより、興味深かったのは、Side 2のスタンパーである。


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1S2はごく普通だが、スタンパーが、これ、A19である。
Aスタンパーといえば、以前、ユーミン(荒井由実)の『14番目の月』に関する記事で取り上げたことがある。

https://sawyer2015.blog.ss-blog.jp/2022-07-22

一応仮説を提示はしたが、まったく根拠薄弱な仮説で、実質的にはまったく謎のままだ。

https://sawyer2015.blog.ss-blog.jp/2022-07-23

ただ、『14番目の月』は1976年11月リリースで、うちのAスタンパー盤のPMも6-Yだった。
この『ベスト・オブ・ジョージ・ハリスン』は1976年12月リリースでPMも6-Zだ。
もしかして、Aスタンパーって、1976年の年末頃のごく限られた時期にしか使用されていなかったんだったりして・・・

R.I.P.

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オリジナルはUS盤なれど・・・―Living in the Material World [George Harrison]

先月25日のジョージ(George Harrison)の誕生日に、"Living in the Material World"のUKオリジナル( Apple Records PAS10006)を聴いていたら、いやーなことを発見してしまった。

内ジャケにこんなクレジットがあったのである。


20220312-2.jpg


へ?
Thank You Doug Sax - Mastering Lab?

ってことは、オリジナルはTMLカッティングってことなのか?
しかし、UKオリジナルは、TMLカッティングであることが確認できない。

うちのはマト4U/2Uだったので、若いマトはTMLカッティングなのかと思ってDiscogsで確認したのだが、どうやら4U/2Uしかないらしい。
一方、US盤の登録情報を見ると、しっかり送り溝にT.M.L.があるみたいじゃないか。
ってことは、US盤がオリジナルなのか?

Apple Studio録音だし、当然UK盤がオリジナルだと思ってたので、US盤もってないよ・・・

仕方がないので、US盤も買ってみた。


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UK盤はフルコーティングされているが、US盤にはコーティングはない。
コーティングはないのだが、どうも普通の感触ではない。
テクスチャーと言っていいのかどうかよくわからないが、なんだかザラっとしている。

UK盤のほうも、フルコーティングされているので気づかなかったが、どうも、そのコーティングの下は、ザラっとした感じに仕上がっているように見える。
あまり見たことがない仕上がりなので、意図的にこういう仕上がりにしたんだろう。

歌詞の印刷された厚紙の見開きインサートと茶色のテクスチャー紙でできたインナースリーブが付属しているのは、UK盤もUS盤も同じだ(インナースリーブは紙の厚さとか取り出し口のカットとかに違いはあるが)。

そこまでは大差はないのだが、Discogsの登録情報通り、US盤の送り溝には、手書きのT.M.L.が燦然と輝いていたのであった(いや、もちろん、実際には輝いていない 笑)。


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しかも、明らかにUK盤とはカッティングが違う。

このレコード、A面の送り溝に"HARE KRSNA"、B面の送り溝に"HARE RAMA"と手書きで刻まれているのだが、その筆跡がUK盤とUS盤では明らかに違うのである。

US盤は、読みやすい比較的綺麗な文字で刻まれている(ちなみにウィンチェスター・プレスでマトは両面Z-3)。


20220312-4.jpg


一方、UK盤は、非常に読みにくい汚い文字で刻まれている(笑)


20220312-5.jpg


T.M.L.がないうえに、"HARE KRSNA"の筆跡も違うとなれば、UK盤はどう考えてもTMLカッティングではないだろう。
ってことは、やはり、US盤がオリジナルということになるんじゃないかと思う。

それじゃ、音のほうも、US盤がオリジナルとして優位かというと、少なくともうちにある2枚の比較ではそうとも言えない。
ボクの耳には、UK盤のほうが良い音に聴こえる。
低域がグーンと沈み込む感じとかマスタリングのレシピに関わる部分にくわえて、全体的な鮮度感もUK盤のほうが若干高い気がする(ただし、低域の出方が歴然と違うのに対して、鮮度感の差は微妙な差である)。

うちのUK盤のマザー/スタンパーは3AM/1ALで、まぁ3桁スタンパーに比べれば相対的に若いとはいえるが、それほど若いスタンパーではないので、鮮度感の高さがスタンパーの若さに由来するとも思えない。

4U/2Uというマトの進み方からして、もしかしたらUK盤も、マト1U/1UはTMLカッティングの輸入ラッカーだったのかもしれない。
それがなんらかの理由でボツになり、英本国で独自にカッティングすることになったが、Apple Studioレコーディングということもあって、そのとき使用されたマスターテープがとても状態の良いものだったのかもしれないなー、なんてことを妄想したりするのである。


NO WAR PLEASE
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ちょっと珍しいもの~Cloud Nineの日本盤 [George Harrison]

<タイトルを変更しただけで、記事の内容に変更はありません。>(2021年11月30日11:40)

11月29日はジョージ(George Harrison)の命日である。

今年はこのレコードを聴いて、ジョージを偲んでいた。


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1987年11月2日(日本は11月10日)にリリースされた11枚目のスタジオ・アルバム、"Cloud Nine"だ。

シングルカットされた、"Got My Mind Set on You" "When We Was FAB" "This Is Love"も良いのだが、"Just for Today"が沁みるのである。
あと、"Someplace Else"を聴くと泣きそうになる・・・


帯がついていないのでわからなかったかもしれないが、聴いていたのは日本盤(Warner-Pioneer P-13576)である。

しかし、ただの日本盤ではない。
見本盤である。


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東芝EMIプレスで、マトは1-A-3/1-B-4だ。
PMは7-Xで1987年10月を意味するから、発売日の前月プレスである。
第一見本盤だと言っていいだろう。

って、そんなことより、この見本盤、どうやら店頭デモ用に配布されたものらしく、帯がついていないかわりに、こんなものが付属していた。


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向かって左から、裏ジャケット、解説・歌詞・対訳が裏に印刷された見開きインサートだが、一番右は、おそらく店頭用ポップである。

この店頭用ポップ、見開きになっていて、反対側には、発売日や収録曲、同時発売シングル「セット・オン・ユー」のジャケットと歌詞対訳なんかが印刷されている。


20211129-4.jpg


収録曲には7曲ほど※がふられていて、「※・・・試聴推薦曲」と書かれている。
"Just for Today"と"Someplace Else"もちゃんと指定されているじゃないか。

裏側は、向かって左側には関連記事、右側はCHRONOLOGYだ。


20211129-5.jpg


下に耳のようなものがくっついているのは、これ、立てるためなんじゃないかと思う。
こうやって直角に立てて、耳を抑えるようにシングル盤やCDを平積みにしてるのを見たことがあるような気が・・・


20211129-6.jpg


価値があるものかといえば、特に価値はないんだろうけど、こういうのって発売時に利用した後は廃棄されてしまうだろうから、残存してるのは少なそうだよね。

特に価値がなくても、こういうちょっと珍しいものを所有してるのって、なんだか少し嬉しいのである(笑)

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