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HBD ミック~Mick Jagger, She's the Bossその2 [Bob Ludwig(RL)の仕事]

7月26日はミック(Mick Jagger)の誕生日ということで、お祝いに、このレコードを聴いていた。


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彼のファースト・ソロ・アルバム"She's the Boss"である。


このレコードについては、以前記事にしたことがある。

https://sawyer2015.blog.ss-blog.jp/2019-07-27

この記事を書いたときで4枚持っていたが、現在では2枚増えて、合計6枚になっている。


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増えたのは、US盤が1枚とUK盤が1枚だが、今日聴いていたのは、そのうちの一枚で、UK盤(CBS 86310)のほうだ。

何故かと言えば、ハウィー・ウェインバーグ(Howie Weinberg)がカッティングしているからである。


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英マトはA1/B1だが、米マトはINTL-10/INTL-8で、実は英マトA3/B1のほうが、米マトINTL-8/INTL-8だというねじれ現象が起きている。
B面はB1だけではなくB2というマトもあり、これの米マトはINTL-9のようだ。

A1/B1は、MASTERDISK刻印については両面にあるが、HWのサインはA面のMASTERDISK刻印の下にしかない。
B2には、HWサインがあるようなので、A1/B2が両面HWサイン入りということになる。

ということで、このレコード、MASTERDISKでカッティングされているが、ボブ・ラディック(Bob Ludwig)がカッティングしたRL盤と、ハウィー・ウェインバーグがカッティングしたHW盤と、サインのない無印盤が存在するということになる。
(片面RLや片面HWもやまほどある。実際、うちのUK盤は片面HWだし、3枚あるUS盤のうち2枚は片面RL盤だ。)

さて、では、3人のエンジニアが関与していたのだろうか。
もちろん、その可能性もあるが、そうではない可能性もあるのではないかと思っている。

ちなみに、音質的には、RL盤がもっともキレキレである。
HW盤も遜色ないキレを感じさせる。
無印盤はほんのちょっとだけ落ちる。
そうすると、やっぱり、3人のエンジニアが関与したんじゃないかと考えたくなる。

ただ、どうも、HW盤と無印盤の筆跡が同じな気がするのである。

RL盤は、うちにある4面分すべて、マスターテープ番号冒頭の399がこの筆跡なので、これがラディックの筆跡で間違いないと思う。


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「の」を縦にしたような9は特徴的だ。


それに対して、HW盤の399は、あまり特徴がないが、こんな筆跡である。


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無印盤の399の筆跡はこうなっている。


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ボクには、同じ人間の筆跡に見えるのだがどうだろう?
まぁ、あまり特徴がないので、確信はもてないのだが・・・

しかし、さっきも書いたように、HW盤よりも無印盤のほうが、ほんのちょっとだけ落ちる。
これはどういうことか。

もしかして、ウェインバーグの場合は、最高のカッティングができたときにだけHWのサインを入れて、普通の出来のときはサインを入れなかったとか?

品質管理的にはマスタリング・スタジオの刻印(このレコードの場合MASTERDISK)だけで十分なはずだから、そこにエンジニアがサインを入れるのは、「オレはこんなに良い仕事をするんだぜ。」というアピールの意味があるんじゃないだろうか。
そうだとすると、最高の仕事ができたときにだけサインを入れるってことも十分にありうることなんじゃないかという気がするのである。

そんなことを妄想するミックの誕生日なのであった(笑)

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カッティング・エンジニアは複数?~Journey, FrontiersのUSオリジナル [Bob Ludwig(RL)の仕事]

1月22日はスティーヴ・ペリー(Steve Perry)の誕生日だと、TLに教えてもらった。

ってことで、このレコードを引っ張り出して聴いていた。


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ジャーニー(Journey)が1983年2月にリリースした8枚目のスタジオ・アルバム"Frontiers"のUSオリジナル(Columbia QC 38504)である。
同時期にマイケルの"Thriller"がヒット・チャートの1位を独走していたので2位にとどまったが、それでも9週連続2位の大ヒット・アルバムだ。
アメリカ国内だけで600万枚を売り上げているという。

個人的にも、初めてジャーニーのことを知ったアルバムで、当時本当によく聴いた。
一番思い入れのあるアルバムである。

そんなわけでちょっとだけ掘ったことがある。


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マスタリングがボブ・ラディック(Bob Ludwig)だということはインナースリーブに明記されているので、当然RLカットがあるはずだと思って探したのである。


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しかし、2枚ほどヤフオクでついで買いしてみたものの、RLカットではなかった。
それで、レコード店で見つけたらめくってみる作戦に変更したのだが、結局RLカット盤は見つからなかった。

Discogsで確認してみても、RLのサインのある盤は登録されていない。
どうやらカッティングは他のエンジニアにまかせてしまったらしい。

ところで、うちにある3枚だが、マトは次の通りで、キャロルトン工場プレスが1枚とピットマン工場プレスが2枚だ。
問題なのは、これらの盤、どうも複数のエンジニアによってカッティングされている気がするのである。

G1 PAL-38504-1E MASTERDISK
G1 PBL-38504-1C MASTERDISK

P PAL-38504-1G MASTERDISK
P PBL-38504-1L

P PAL-38504-1L MASTERDISK
P PBL-38504-1G MASTERDISK

二枚目のSide 2にMASTERDISKがないのは間違いではない。
実際、刻印されていないのである。
Discogsで確認すると、マト1AGとか1AHとかまでMASTERDISK刻印があるようなので、1LだけがMASTERDISKではないというは非常に考えにくい。
ってことで、刻印忘れの可能性が濃厚である。
ほかにもいくつかこういう例に遭遇したので、同じマトで片面にMASTERDISK刻印がなくても、単に刻印忘れだろうと気にしなくなった(笑)

さて、複数のエンジニアによるカッティングではないかと推測する根拠だが、まず、送り溝の幅の違いがあげられる。

Side 1の送り溝の幅はどれも10mm前後で大差ないが、Side 2の送り溝の幅がだいぶ違っているのである。
1Cが7mmで1Gが9mmというのはそんなに大きな差ではないが、1Lでは13mmで1Cと比べると倍ぐらい違う。
これはカッティング・エンジニアの違いを推測させる。

それに筆跡が違う感じがする。
PALとPBLの部分がわかりやすいので、PALで比べてみよう。

マト1G盤のPALの筆跡はこうである。


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それに対して、マト1LのPALの筆跡はこうだ。


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筆圧的な違い(マト1Lの方は筆圧が少し弱くて文字が少し斜めになっている)で全体的に違うが、PとAの特徴は明らかに異なってる気がするんだがどうだろう?
この筆跡の特徴は、盤を交差するが、末尾1G同士、末尾1L同士では同じである。
つまり、1G/1Gをカッティングしたエンジニアと、1L/1Lをカッティングしたエンジニアは、別人じゃないかと思うのだ。

で、マト1EのPALの筆跡はこうなっている。


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筆圧が強くて文字がまっすぐだし、Pについては中間的な感じもしないでもないが、頭が丸まってないAは1Gの方の筆跡に近いんじゃないだろうか。

Side 2の1CのPBLの筆跡は、1GのPBLの筆跡と同じだと思う。
これは送り溝の幅の違い(1Cと1Gは大差ないが、1Lは倍くらい違う)とも一致する。

ってことで、とりあえず、少なくとも1Gまで(可能性としては1Kまで)をカッティングしたエンジニアと少なくとも1L以降(可能性としては1K以降)をカッティングしたエンジニアが違うのかなと思っている。

音はどれも悪くないが、やはり1E/1Cの盤が一番良い。
音場の広さや低域の切れが素晴らしく、ボーカルやギターの輪郭が明快だ。
音量をあげると実に気持ち良く鳴るのである。

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The Rolling Stones, Tattoo YouのUSオリジナル [Bob Ludwig(RL)の仕事]

先日、40周年記念盤が10月22日にリリースされることが発表されたストーンズ(The Rolling Stones)"Tattoo You"(邦題は『刺青の男』だった)は、40年前の今日すなわち1981年8月24日に発売された。

ってことで、聴かないわけにはいかないよねぇ。


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このレコード、ボクが持っているのはUSオリジナル(COC 16052)である。
厚手のインナースリーブに三色の文字が輝く。


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ボブ・クリアマウンテン(Bob Clearmountain)によるミックスに、ボブ・ラディック(Bob Ludwig)によるカッティング。
二人のボブが実に良い仕事をしているのである。
もちろん、送り溝には、両面ともMASTERDISK RLの刻印がある。

もっとも、このレコードを手に入れたのは確か5、6年前のことで、それまでは1986年の再発盤(FC 40502)で聴いていた。
マトが1A/1Aだったので、アナログ初心者だった20年くらい前には、これが初回盤だと信じ込んでいた。
レコード番号が違うんだからすぐに再発だと気づきそうなもんだが、初心者というのは、木を見て森をないことが多いのだ。
1A/1Aなのはヴラド・ミラー(Vlado Meller)によってリカッティングされたからで、まぁ再発盤の音である(笑)
ジャケの印刷も手抜きだし、インナースリーブもペラペラでクレジットの文字も黒一色だ。
いま見れば、まさにコテコテの再発盤なんだけどねぇ・・・

それに対して、USオリジナルは何から何まで素晴らしい。
黒が浮き立つような丁寧なジャケットの印刷。
インナースリーブは厚手で豪華、片隅のクレジットには青赤緑の三色が使われている。
何より、ラディックのカッティングが素晴らしい。

とにかく音が素晴らしいので、「こりゃ完全な初回プレスじゃないか?」と思ったのだが、そしたら、インナースリーブの片隅にこんな書き込みを発見した。


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購入日をメモする人はけっこういるが曜日まで書いてあるのを見た記憶はあんまりない(笑)
それはともかく、どうやら最初の所有者は1981年9月8日にこのレコードを手に入れたらしい。
アメリカでのリリースからほぼ2週間後だ。
これは間違いなく初回プレスが日本に空輸されたものだよね?

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凸マト?~Madonna, Like a Virginの日本盤 [Bob Ludwig(RL)の仕事]

昨日8月16日はマドンナ(Madonna)の誕生日ということで、"Like a Virgin"でも聴いてお祝いしようと思っていたら、ナンシー・グリフィス(Nanci Griffith)の訃報が流れてきた。
亡くなったのは13日ということだから訃報が流れてくるまでにちょっと時間がかかっているが、これはやっぱり日本における知名度が影響しているんだろうか。

なんとなくDiscogsで調べてみると、彼女のLPやCDはほとんど日本盤が出ていない。
日本盤が出てるのって1997年リリースのCD"Blue Roses From The Moons"(邦題は『夜空に輝く青い薔薇』)ぐらいしかないんじゃないだろうか。

そういうボクだって、彼女のことを知ったのは数か月前のことで、いまのところアルバムも一枚しかもっていない。
1989年にリリースされたアルバム"Storms"の高音質再発盤だ(このレコードの詳細については、https://sawyer2015.blog.ss-blog.jp/2021-05-22をご覧ください)。

このレコードをボクはとても気に入った。
だから、これからボチボチと彼女のレコードを集めようと思っていたのだ。
彼女のキュートな歌声は、きっとこれからもずっとボクを癒してくれると思う。
"Storms"を聴きながら、そんなことを考えた。
夕べは、その後も、サブスクで彼女のアルバムをずっと聴きながら、冥福を祈っていた。

そんなわけで、マドンナの誕生日を祝うのは一日遅れである。
まぁ、サードまではよく聴いていたものの、その後はあんまり知らない、ファンと言っていいのかどうかもわからないボクだから、それでいいのだ(笑)


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そんなボクだから、"Like a Virgin"も持っているのは日本盤(ワーナー・パイオニア Sire P-13033)だけである。

っていうか、このアルバムは、帯にも書いてあるように、USカッティングである。
送り溝には、USマトにくわえて、両面にこの刻印が刻まれている。


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天下無敵のMASTERDISK RL刻印である。
日本盤はビニールの材質が高品質なうえにプレス技術も高いから、それにRL刻印が加わったら、鬼に金棒ではないか。

ワーナー・パイオニアは自社工場がないので、東芝EMIとか東洋化成とかCBS/SONYとかにプレス委託しているが、このレコードはCBS/SONYプレスである。
送り溝にCS刻印は見当たらないが、レーベル形状がCBS/SONYだし、こんなPMもある。


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4SZってことは、1984年12月プレスだ。

12月?

"Like a Virgin"は欧米先行で1984年11月12日発売だが、日本盤だって11月28日には発売されている。
12月プレスって翌月プレスじゃん!(泣)

送り溝のうっすい日本マトを確認すると、次のように刻印されていた。

P-13033-1 1M-A-26
P-13033-2 1M-A-30

翌月プレスだと考えると、案外進んでいない。
流石日本盤、音も素晴らしいと思う。
まぁ、若いスタンパーの盤と実際に聴き比べてみたら違うんだろうけど、ボクはもうこれでいいや。

それより気になったのは、Side 2の送り溝に刻まれたUSマトである。
Side 1の方はいたって普通だったのだが、Side 2のほうは、どう見ても凸マト(つまり、ラッカーまたはマザーに刻まれたものではなく、マスターまたはスタンパーに刻まれたもの)にしか見えないのだが・・・
(写真は、どんなに頑張って撮っても凸マトに見えるようには撮れなかったので割愛。)
これって、どういうこと?
ラッカーに刻み忘れて、メッキ処理後、慌ててマスターにカリカリと書き込んだってことだろうか?
それとも、ボクの目がおかしいのか?

"Like a Virgin"日本盤をお持ちの方、ぜひSide 2のUSマトをご確認くださいな。


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それは幻?―Hall & Oates, Big Bam BoomのUSオリジナル [Bob Ludwig(RL)の仕事]

昨日、TLでちょっと話題になったので、ホール&オーツ(Daryl Hall & John Oates)"Big Bam Boom"のUSオリジナル(RCA ‎AFLI-5309)―1984年10月12日リリース―を引っ張り出した。

実は、このレコード、ちょっと気になることがあって、レコード・ショップで見かける度に確認していることがあるのだ(って、新型コロナの影響で、もうずいぶんとレコード・ショップには行けてないのだが)。

何が気になっているのかって?
その話は最後にするとして(勿体ぶるのである 笑)、まずは、USオリジナルがどんなものなのか確認しておこう。

ボクの手許にあるUS盤は2枚だ。
いずれもレコード番号がAFLI-5309のもので、AJL1-5336の再発(レコード番号をCD番号に合わせたもの)は持っていない。


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「写真もまともに撮れないのか?ジャケットが寝転んでるぞ。」と思った貴方、これでいいんである。
この状態で向かって左側つまりダリルの足の先に背表紙があるのだ。


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まぁ、背表紙が底にあるトップオープンと理解してもいいのだが、便宜上、サイドオープンの寝転びジャケと理解しておく(笑)
この仕様は二枚とも同じである。

インナースリーブも二枚とも同じだ。
このレコード、Side AがBam Side、Side BがBoom Sideとなっていて、インナースリーブもそれに対応している。


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Bam Sideのほうには、"Mastered by Bob Ludwig"というクレジットも確認できる。


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レーベルもBam SideとBoom Sideという仕様で、これも二枚とも同じである。


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うちにある二枚の違いは、マトの違いとステッカーの有無である。

一枚はA10/B10で、もう一枚はA11/B11だ。
いずれも両面にMASTERDISK RLの刻印がある。


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送り溝の詳細は次の通りだ。

AFLI-5309-A-10 MASTERDISK RL I A1f
AFLI-5309-B-10 MASTERDISK RL I A1m

AFLI-5309-A-11 MASTERDISK RL I A3o
AFLI-5309-B-11 MASTERDISK RL I A4u

IはRCAのインディアナポリス工場を示す刻印なので、A10/B10のほうはスタンパーがA1f/A1mで、A11/B11のほうはスタンパーがA3o/A4uということだろう。

A11/B11のほうはずいぶん進んでいる感じだが、まぁ、少々レイトのプレスだと推測されるので仕方ない。
このA11/B11の盤のほうには、このステッカーが貼ってあったのだが、このステッカー、おそらく1985年3月~4月頃に使用されたものだと推測できるからである。


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ステッカーの最上部には"INCLUDES THE HITS"とあり、上からシングルカットされた順番に曲名が並んでいる。
"Out of Touch"は先行シングルで1984年10月3日リリース。
セカンドシングルの"Method of Modern Love"は1984年12月15日リリース。
サードシングルの"Some Things Are Better Left Unsaid"は1985年3月16日リリースだ。
"INCLUDES THE HITS"はこの3曲を示しているのだろう。
フォースシングルの"Possession Obsession"のリリースは1985年6月8日になるが、最後から二番目に鎮座しているから、このステッカーが使われたのは、1985年3月~4月頃だと推測できるんじゃないかと思う。

じゃ、このA11/B11、音はダメダメかというと、まったくそんなことはない。
それどころか、ボクにはA10/B10よりずっと良く聴こえる。

マト違いによる音の差はあまり大きくないという意見もあったので、微妙な差がortofon VNLで増幅された結果、まるで違うものに聴こえているのかもしれないが、うちで聴く限り、マスタリングのレシピが違うんじゃないかというくらい違う。

A10/B10は低域が重くて重厚だが高域の抜けがいま一つだ。
それに対してA11/B11は、低域が軽やかにはずみ、高域は爽やかに抜ける。
そのせいか音場が倍くらいに広がって、そこにキラキラとした80年代らしい音空間が充満している。
圧倒的にA11/B11が心地よいのである。

それにしてもA10とかA11とかって、どういうことだろう?
9枚もボツカッティングがあったんだろうか?
謎である。

カナダ盤とかオーストラリア盤とか、INTのついた海外向けカッティングには一桁の数字のものがあるが、Discogsを見る限り、MASTERDISK刻印のみでRL刻印はなさそうだ。
カナダ盤のINT-2/INT-2にはTD刻印があるようなので、これがTony Dawseyのカッティングだとすると、海外向けカッティングには基本的にラディックはタッチしていなかったのかもしれない。

ちょうどCDへの移行期で、ラディックは、自分はCDのマスタリングだけにして、アナログは若いのに任せようと思っていたところ、国内向けのものだけでもラディック自身に切ってもらいたいという要望があって、急遽10と11のラッカーを切ったのかもしれない。
まあ、ただの妄想だけど(笑)


さて、いよいよ、「ずっと気になっていること」の話である。

ボクは、このアルバム、もう一枚持っている。
日本盤の見本盤である。


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写真のとり方は、これで良い(笑)
そう、日本盤はサイドオープンで寝込んでいないジャケットなのである。
向って左、つまり帯側に背表紙がある。


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それだけではない。
裏ジャケットが、US盤と日本盤は全然違うのである。


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日本盤には赤い見本盤シールが貼ってあるのですぐわかると思うが、向かって右がUS盤で左が日本盤だ(全体がわかるように帯は外した)。

個別に見てみよう。


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US盤の裏ジャケには、表ジャケと同じ(ただし色違いの)Hall & Oatesロゴが右上にでーんと鎮座している。


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日本盤の裏ジャケには、Hall & Oatesロゴがないが、Big Bam Boomの文字に寄り添うように収録曲が印刷されている。
左上を拡大してみよう。


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実は、UK盤とかドイツ盤とかも、日本盤と同じ裏ジャケである。

で、何が言いたいかというと、こうしたジャケ違いが起こる理由としてもっとも考えられるのは、初回ジャケットが作られ、その版下が各国に送られた後、本国でジャケット変更があったというパターンなので、もしかしたら、US初回ジャケも、日本盤のような裏ジャケだったかもしれない、ということなのである。

そんなわけで、レコード・ショップでこのレコードのUS盤を見かける度に、裏ジャケを確認しているのだ。
でも、どうもなさそーなんだよなー

ふと思いついたのが、実はCD用のジャケを日本ほか各国はLPに使っちゃったんじゃないかということ。
で、US盤CDの裏ジャケを確認してみると、確かに曲名は散りばめられているのだが、Hall &Oatesロゴが右上に鎮座しているのだ。
ビミョーだなぁ。

ということで、この問題はなお未解決なのである。
ボクが存在するかもしれないと思っっているUS初回ジャケ、それはただの幻なのだろうか?



そうそう、お約束ということで・・・


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日本盤はビクタープレスなので、透けます(笑)

タグ:Hall & Oates
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