Clifford Brown with StringsのUSオリジナル [Clifford Brown]
あと1時間半もすれば今週の放送(シリーズ企画「JAZZジャイアンツ」の35回目でカーラ・ブレイ(Carla Bley)を取り上げるらしい)が始まるが、先週4月23日のジャズ・トゥナイト@NHK FMの特集は、「『ヒモつきジャズ』を聴こう!」だった。
「ヒモつきジャズ」というのは「ストリングス入りのジャズ」のことだが、ボクはそんなに好物ではない。
好物ではないのだが、クリフォード・ブラウン(Clifford Brown)の"With Strings"は別である(「ヒモつきジャズ」の中では屈指の名盤だし、ジャズ・トゥナイトでも、このアルバム収録の"Smoke Gets in Your Eyes"が、5曲目にオンエアされた)。
ってことで、当然、USオリジナル(EmArcy MG 36005)を持っている。
両面とも銀縁ありの大ドラマー・レーベルで、マトも両面YMG、Side 1は末尾無しでSide 2のみMF1、スタンパーらしき刻印は両面ともB1という、正真正銘の初回盤である。
MATSUBAYASHIさんのウェブサイトMercury Records Collectionに掲載されているFree Copyと同じマトだから、間違いない。
https://microgroove.jp/mercury/MG36005.shtml
しかし、うちの盤は、すこぶるボロい。
ジャケットなんぞ、天地背の三面がっちりテープ補修である。
ブルーバックの裏ジャケは、黄ばみすぎていてお見せできる代物ではない。
盤の方も、夜のお店とかで死ぬほどかけられたのか、くたびれまくっている。
スピンドルマークと言えば、通常はヒゲのことだが、この盤の場合、ヒゲなんてレベルではなく、スピンドルまわりが擦れて白くなっている。
よく、「擦り切れるほど聴いた」というが、このレコードは実際に「擦り切れて」いる(笑)
いわゆる風邪ひき盤とは明らかに違う。
擦り切れたせいでずっとチリパチいっているのである。
それでもボクは、"With Strings"を聴きたくなったときは、このレコードをターンテーブルに載せる。
US再発盤とか日本盤とか高音質盤とかも持っているのだが、やっぱりオリジナルの音は別格なのである。
擦り切れていても別格なのである。
チリパチの中から圧倒的存在感で浮かび上がるストリングスとブラウニーのトランペットに悶絶するのだ。
まぁ、でも、綺麗な盤の方がいいに決まっている。
だから、良い出物があったら買いなおそうと思っていたのだが、これまで買えずに来てしまった。
今後手に入れることができるかどうかは、出逢い次第だなぁ・・・
「ヒモつきジャズ」というのは「ストリングス入りのジャズ」のことだが、ボクはそんなに好物ではない。
好物ではないのだが、クリフォード・ブラウン(Clifford Brown)の"With Strings"は別である(「ヒモつきジャズ」の中では屈指の名盤だし、ジャズ・トゥナイトでも、このアルバム収録の"Smoke Gets in Your Eyes"が、5曲目にオンエアされた)。
ってことで、当然、USオリジナル(EmArcy MG 36005)を持っている。
両面とも銀縁ありの大ドラマー・レーベルで、マトも両面YMG、Side 1は末尾無しでSide 2のみMF1、スタンパーらしき刻印は両面ともB1という、正真正銘の初回盤である。
MATSUBAYASHIさんのウェブサイトMercury Records Collectionに掲載されているFree Copyと同じマトだから、間違いない。
https://microgroove.jp/mercury/MG36005.shtml
しかし、うちの盤は、すこぶるボロい。
ジャケットなんぞ、天地背の三面がっちりテープ補修である。
ブルーバックの裏ジャケは、黄ばみすぎていてお見せできる代物ではない。
盤の方も、夜のお店とかで死ぬほどかけられたのか、くたびれまくっている。
スピンドルマークと言えば、通常はヒゲのことだが、この盤の場合、ヒゲなんてレベルではなく、スピンドルまわりが擦れて白くなっている。
よく、「擦り切れるほど聴いた」というが、このレコードは実際に「擦り切れて」いる(笑)
いわゆる風邪ひき盤とは明らかに違う。
擦り切れたせいでずっとチリパチいっているのである。
それでもボクは、"With Strings"を聴きたくなったときは、このレコードをターンテーブルに載せる。
US再発盤とか日本盤とか高音質盤とかも持っているのだが、やっぱりオリジナルの音は別格なのである。
擦り切れていても別格なのである。
チリパチの中から圧倒的存在感で浮かび上がるストリングスとブラウニーのトランペットに悶絶するのだ。
まぁ、でも、綺麗な盤の方がいいに決まっている。
だから、良い出物があったら買いなおそうと思っていたのだが、これまで買えずに来てしまった。
今後手に入れることができるかどうかは、出逢い次第だなぁ・・・
迎春 [Clifford Brown]
今年も新年最初のレコードはこれである。
Clifford Brown and Max Roach Quintetが1954年にリリースした10インチ盤(EmArcy MG-26043)だ。
クリフォード・ブラウン(Clifford Brown)が奏でる輝かしい音色のトランペット、マックス・ローチ(Max Roach)の華やかなドラム、まさにお正月に相応しいではないか。
ジャケットもまた明るくていいんだな。
去年と同じ写真というのも芸がないので、別に新しく手に入れたわけでもないけど、今年は、7インチ・10インチ・12インチの三点セットでどうだ!(笑)
10インチ盤を手に入れるまでは12インチ盤を聴いていたが、この12インチ盤、新たに収録された2曲("The Blues Walk"と"What Am I Here for")以外はトホホな音質なので、注意が必要である。
ってことで、聴くのはもっぱら10インチ盤だ。
せっかくなので、繋ぎなおしてAESで聴いてみよう。
うん。
間違いない。
おっと、挨拶を忘れていたσ^_^;
新年あけましておめでとうございます。
すこぶるマイペースなブログではございますが、今年もどうかよろしくお願いいたします。
Clifford Brown and Max Roach Quintetが1954年にリリースした10インチ盤(EmArcy MG-26043)だ。
クリフォード・ブラウン(Clifford Brown)が奏でる輝かしい音色のトランペット、マックス・ローチ(Max Roach)の華やかなドラム、まさにお正月に相応しいではないか。
ジャケットもまた明るくていいんだな。
去年と同じ写真というのも芸がないので、別に新しく手に入れたわけでもないけど、今年は、7インチ・10インチ・12インチの三点セットでどうだ!(笑)
10インチ盤を手に入れるまでは12インチ盤を聴いていたが、この12インチ盤、新たに収録された2曲("The Blues Walk"と"What Am I Here for")以外はトホホな音質なので、注意が必要である。
ってことで、聴くのはもっぱら10インチ盤だ。
せっかくなので、繋ぎなおしてAESで聴いてみよう。
うん。
間違いない。
おっと、挨拶を忘れていたσ^_^;
新年あけましておめでとうございます。
すこぶるマイペースなブログではございますが、今年もどうかよろしくお願いいたします。
Sarah Vaughan with Clifford Brown [Clifford Brown]
EmArcyに残されたクリフォード・ブラウン(Clifford Brown)参加のレコードは、ほぼオリジナル・ファースト・プレスでそろえているが(状態がひどくて買い替えたいものもあるけどね)、サラ・ヴォーン(Sarah Vaughan)とのMG-36004だけは縁がなかった。
結局、とりあえず手に入れた、ブラック・バックの銀縁無し小ドラマー・レーベル(当然MGマト、ついでに言えば両面MF5)でこれまでずっと聴いてきたのだが、先日、なんとなーくebayで探してみたら、許容範囲のBuy It Nowで出品されているのを発見、速攻で落札した。
それが2日ほど前に到着した。
完璧な美品というわけにはいかないが、かなりの美品である。
もともと美品コレクターじゃないので、十分に満足できる状態だ。
ちょっと前に傍観していたオークションの落札価格からすると半額以下のBuy It Nowだったから、写真と違うセカンドあるいはサードが届くんじゃないかとか、状態が良くないんじゃないかとか、いろいろ心配したけど杞憂だった。
このレコードには縁がないと思っていたけど、そうでもなかったみたいだ(笑)
ラミネート・コーティングされたジャケットは、なかなかに美しい。
今まで持っていたものは、ラミネートがすべて剥がれ、ノリが少し白く浮いている(処置はしたんだけど完全には消えなかった)から、格段の違いである(ちなみに、小ドラマーの頃のジャケにはこの症状が出ているものが多いようだ)。
ブルーバックも、すみっこが少し黄ばんではいるが、そこそこ白さを保っている。
レーベルは、両面とも銀縁ありの大ドラマーである。
そういえば、この前どこかで、片面銀縁あり大ドラマー片面銀縁あり小ドラマーってやつを見た。
切り替え期にはそんなのがあるみたいだ。
Matrixは両面ともYMGでMF1だ。
音はといえば、いままで聴いてきた小ドラマーに比べると、ベールが二枚くらい剥がれた音である。
まぁ、わかっていたことではあるのだが、あらためて聴くと感動する。
状態の良さもあるのかもしれないが、ブラウニーのトランペットの音色なんかは、他のレコードより良いような気もする。
キラキラと屈託なく輝く音色に、悶絶してしまう。
やっぱりボクは、ブラウニーのトランペットには抵抗できない身体になっているらしい(笑)
結局、とりあえず手に入れた、ブラック・バックの銀縁無し小ドラマー・レーベル(当然MGマト、ついでに言えば両面MF5)でこれまでずっと聴いてきたのだが、先日、なんとなーくebayで探してみたら、許容範囲のBuy It Nowで出品されているのを発見、速攻で落札した。
それが2日ほど前に到着した。
完璧な美品というわけにはいかないが、かなりの美品である。
もともと美品コレクターじゃないので、十分に満足できる状態だ。
ちょっと前に傍観していたオークションの落札価格からすると半額以下のBuy It Nowだったから、写真と違うセカンドあるいはサードが届くんじゃないかとか、状態が良くないんじゃないかとか、いろいろ心配したけど杞憂だった。
このレコードには縁がないと思っていたけど、そうでもなかったみたいだ(笑)
ラミネート・コーティングされたジャケットは、なかなかに美しい。
今まで持っていたものは、ラミネートがすべて剥がれ、ノリが少し白く浮いている(処置はしたんだけど完全には消えなかった)から、格段の違いである(ちなみに、小ドラマーの頃のジャケにはこの症状が出ているものが多いようだ)。
ブルーバックも、すみっこが少し黄ばんではいるが、そこそこ白さを保っている。
レーベルは、両面とも銀縁ありの大ドラマーである。
そういえば、この前どこかで、片面銀縁あり大ドラマー片面銀縁あり小ドラマーってやつを見た。
切り替え期にはそんなのがあるみたいだ。
Matrixは両面ともYMGでMF1だ。
音はといえば、いままで聴いてきた小ドラマーに比べると、ベールが二枚くらい剥がれた音である。
まぁ、わかっていたことではあるのだが、あらためて聴くと感動する。
状態の良さもあるのかもしれないが、ブラウニーのトランペットの音色なんかは、他のレコードより良いような気もする。
キラキラと屈託なく輝く音色に、悶絶してしまう。
やっぱりボクは、ブラウニーのトランペットには抵抗できない身体になっているらしい(笑)
JOY SPRING [Clifford Brown]
お正月には必ず聴きたくなるレコードがある。
Clifford Brown and Max Roach Quintetが1954年にリリースした10インチ盤(EmArcy MG-26043)だ。
この明るいジャケットは、まさにお正月にふさわしい。
Max Roach氏の笑顔もまぶしいくらいに輝いている。
なにより”JOY SPRING"が入っている。
まさに「新春のお慶びを申し上げます」みたいじゃないか。
って、そういう意味じゃないけどね(笑)
この曲は、Clifford Brown氏がその年の春に生涯の伴侶となる女性と出会ったその喜びを表現したものだ。
そのせいか、このレコードに刻まれた演奏における彼のソロは、まさに名演中の名演である。
何度聴いても決して飽きるようなことはない。
そういえば、「浜辺でこの曲を吹いてその彼女にプロポーズした」というようなことが書いてあるのをどこかで読んだことがあるが、プロポーズのときに使えそうな曲とも思えない。
ニック・カタラーノ著『クリフォード・ブラウン 天才トランぺッターの生涯』(音楽之友社、2003年)によれば、確かに彼は、ある晩、サンタモニカの浜辺に彼女を連れ出して、トランペットを吹いたあと、「僕の音楽と僕と結婚してくれないか」とプロポーズしたとのことだが、その時に吹いた曲はこの”JOY SPRING"ではなく、彼女の名前をタイトルにしたバラードだったという。
プロポーズに使うならやっぱりバラードだよね(笑)
「彼にとって、その夜とその音楽は、自分たちだけの特別なものだった」から、「彼はその曲をけっしてレコーディングしようとはしなかった」そうである。
うん、それでいい。
一ファンとしては、聴いてみたいことは聴いてみたいけどさ。
さて、手持ちの10インチのRunoutは次の通り。
Side A YMG26043A M A
Side B YMG26043B M A
(YMGのMatrixを6時とすると、Mは3時、Aは7時くらいにある。Mは手書きだが、他はスタンプ。)
正真正銘のUSオリジナル・ファースト・プレスでしょう。
ちなみに、Mercuryとその傍系レーベルについては、下記サイトで確認するのが一番正確である。
http://microgroove.jp/mercury/
Clifford Brown and Max Roach Quintetが1954年にリリースした10インチ盤(EmArcy MG-26043)だ。
この明るいジャケットは、まさにお正月にふさわしい。
Max Roach氏の笑顔もまぶしいくらいに輝いている。
なにより”JOY SPRING"が入っている。
まさに「新春のお慶びを申し上げます」みたいじゃないか。
って、そういう意味じゃないけどね(笑)
この曲は、Clifford Brown氏がその年の春に生涯の伴侶となる女性と出会ったその喜びを表現したものだ。
そのせいか、このレコードに刻まれた演奏における彼のソロは、まさに名演中の名演である。
何度聴いても決して飽きるようなことはない。
そういえば、「浜辺でこの曲を吹いてその彼女にプロポーズした」というようなことが書いてあるのをどこかで読んだことがあるが、プロポーズのときに使えそうな曲とも思えない。
ニック・カタラーノ著『クリフォード・ブラウン 天才トランぺッターの生涯』(音楽之友社、2003年)によれば、確かに彼は、ある晩、サンタモニカの浜辺に彼女を連れ出して、トランペットを吹いたあと、「僕の音楽と僕と結婚してくれないか」とプロポーズしたとのことだが、その時に吹いた曲はこの”JOY SPRING"ではなく、彼女の名前をタイトルにしたバラードだったという。
プロポーズに使うならやっぱりバラードだよね(笑)
「彼にとって、その夜とその音楽は、自分たちだけの特別なものだった」から、「彼はその曲をけっしてレコーディングしようとはしなかった」そうである。
うん、それでいい。
一ファンとしては、聴いてみたいことは聴いてみたいけどさ。
さて、手持ちの10インチのRunoutは次の通り。
Side A YMG26043A M A
Side B YMG26043B M A
(YMGのMatrixを6時とすると、Mは3時、Aは7時くらいにある。Mは手書きだが、他はスタンプ。)
正真正銘のUSオリジナル・ファースト・プレスでしょう。
ちなみに、Mercuryとその傍系レーベルについては、下記サイトで確認するのが一番正確である。
http://microgroove.jp/mercury/