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Ron Carter, A Song for YouのUSオリジナル [Rudy Van Gelder(RVG)の仕事]

5月4日はロン・カーター(Ron Carter)の誕生日らしいので、ふだんはあまり聴かないこのレコードをターンテーブルに載せることにしよう。


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1978年だから、V.S.O.P.クインテットやザ・グレイト・ジャズ・トリオ(The Great Jazz Trio)なんかで活動していた頃のソロ・アルバム、"A Song for You"のUSオリジナル(Milestone M-9086)である。

ビンテージのWE線材を使用したリード線に交換したShure M44-7は、奥行きが広がった音場でタイトになった低域がリアリティを増している。
カーターのベースがメロディを歌いまくるこのレコードには打ってつけかもしれない。


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レオン・ラッセル(Leon Russell)の名曲をカバーしたタイトル曲も良いのだが、個人的には、B2におさめられた"Someday My Prince Will Come"が好きだ。
ケニー・バロン(Kenny Barron)のピアノ・ソロもとても良い。

録音は、イングルウッド・クリフスのヴァン・ゲルダー・スタジオで行われている。
USオリジナルは、カッティングもRVGなので、送り溝にはVAN GELDER刻印が確認できる。


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うちのはコロムビアのサンタマリア工場プレスで、マトはA-2/B-2だが、Discogsを見ると、両面マト1というのも存在するみたいだ。
ちぇっ・・・

まぁ、でも、きっと、あんまり違わないよね?
(違ったとしても、ふだんあんまり聴かないレコードだからいいか 笑)

タグ:Ron Carter
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たまにはオルガン・ジャズを―Shirley Scott Trio, Soul SearchingのUSオリジナル [Rudy Van Gelder(RVG)の仕事]

3月14日はクインシー・ジョーンズ(Quincy Jones)の誕生日なので、今夜は彼のレコードを聴こうと思っていたのだが、TLにシャーリー・スコット(Shirley Scott)も誕生日だと教えてもらったので、予定変更で、彼女のレコードを聴くことにした。


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1959年にリリースされたシャーリー・スコット・トリオ(Shirley Scott Trio)"Soul Searching"のUSオリジナル(Prestige PRLP 7173)である。

1959年なので、住所表記が"Bergenfield, N.J."のイエロー・ブラック・レーベルで、DG付きだ。
送り溝には、スタンプでRVGの刻印がある。
アビー・レコード(Abbey Record Manufacturing Co., Inc.)でのプレスなので、手書きでABと書かれているのも確認できる。

ボクは、とくにオルガン・ジャズが好きというわけでもないので、他にはジミー・スミス(Jimmy Smith)のレコードを数枚持っているだけだ。
この"Soul Searching"にしても、1年ほど前に、オルガン・トリオで聴く"Moainin'"というのも一興だろうと、なんとなく買ったものなので、他に彼女のレコードは持っていない。

オルガン・トリオというと、オルガンにはペダル・ベースもあるので、オルガン、ドラム、ギターまたはサックスといった編成が通常だと思うのだが、このレコードは、オルガン、ドラム、ベースの編成で録音されている。
これはこれで良いんじゃないかと思う。

さっきも書いたように、ボクは、とくにオルガン・ジャズが好きというわけでもないのだが、たまに聴くと良いよねぇ、オルガン・ジャズ(笑)

タグ:Shirley Scott
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Allan Holdsworth, Velvet DarknessのUSオリジナル [Rudy Van Gelder(RVG)の仕事]

AIG全英女子オープン、渋野選手は惜しくも3位(単独)に終わってしまったが、首位と僅か1打差で大健闘だった。
今後の彼女の活躍に大いに期待してしまうのである。
なにより彼女の笑顔が見たいんだよねぇ。

ワシントンの西岡選手の方は、キリオス選手に4-6 3-6のストレートで敗れてしまったが、これまたATP500の大会での準優勝は凄い。
世界ランキングも96位から一気に54位まで上がった。
8月29日から始まる全米オープンでの活躍を期待してしまうのである。

ってことで、週末は、ゴルフとテニスの観戦で過ごしていたのだが、8月6日がアラン・ホールズワース(Allan Holdsworth)の誕生日だということで、このレコードを引っ張り出して聴いてもいた。


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彼のファースト・ソロ・アルバム"Velvet Darkness"のUSオリジナル(CTI Records CTI 6068)である。

ホールズワース本人は、「リハーサル音源を勝手にリリースされたものだから自分の作品にはカウントしない」みたいなことを言っていたらしいが、彼のとんでもないギター・プレイを聴くことができるレコードであることは確かだし、ボクは、内容的にも素晴らしいと思う。

内ジャケには、「ニューヨークのクラブでホールズワースを観たジョージ・ベンソン(George Benson)とジョー・ファレル(Joe Farrell)がその演奏にノックアウトされ、彼らがそれをクリード・テイラー(Creed Taylor)に話したのがきっかけで、このレコードはできたんだ」みたいなことが書いてある。

クリード・テイラーは、ホールズワースのそんな凄い演奏を、ヴァン・ゲルダー・スタジオで、ヴァン・ゲルダーの手によるジャズの熱さを注入するかのような録音で、残しておきたかったのだ。
このレコードは、そういうレコードなんだと思う。

「オレの誕生日を祝うなら他のレコードにしてくれ」と天国のホールズワースには叱られそうだが、ボクは、大好きなこのレコードでお祝いしてしまうのである。

ところで、ボクの持っているUSオリジナルだが、初盤なのか判然としない。
前後関係がありそうなレーベル・バリエーションがあるのだが、どちらが先かよくわからないのである。

うちの盤のレーベルは、このように、CTIロゴの下に赤字でCTIの住所が表記されているものだ。


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Discogsを見ると、この住所表記が存在しないレーベルもある。
しかも、それがうちのと同じコロンビアのサンタマリア工場プレスで、登録されているマトがA-1/B-1だというのが悩ましい。
うちのは、A-4/B-1なのである。
もちろん、うちのも両面にVAN GELDER刻印はあるし、ラッカー4枚ぐらいは最初から切ってた気がしないでもないが、やはり気になる。

そこで、Discogsの他の登録情報も確認してみると、WLPでもマトはA-3/B-4とかA-4/B-4とかのようだ。
やはり、最初からラッカー4枚ぐらいは切っていた可能性が高そうだ。

それにうちの盤、おそらくスタンパー・ナンバーと思われる刻印が、A面がA1、B面がA3なんである。
最初期スタンパーっぽいじゃないか。

ここで、ふっと、もう一枚"Velvet Darkness"のUS盤を持っていたことを思い出した。
最初にテキトーに買ったもので、シングル・ジャケット(オリジナルは見開きジャケット)なうえに、B面にはVAN GELDER刻印があるものの(マトはB-8)、A面にはCOLUMBIA NY刻印があって、ニューヨークにあるコロンビアのマスタリング・スタジオでカッティングされたものだった(マトは1A)。
CTIは1978年に破産したあと、一時的にコロンビアの配給になるが、その頃のプレスだろうか。

シングル・ジャケットの裏側を確認すると、左下のCTIロゴの下に、"Manufactured and Distributed by King Record Co. Ltd."とある。
US盤のくせになんじゃこりゃ?と思ったのだが、実は、1979年にキングレコードがシングル・ジャケットで日本盤の再発をしていて、前に"Made in Japan"がついている以外はまったく同じである。
つまり、キングが作ったシングル・ジャケット用の版下を使って、"Made in Japan"だけ削って、US
再発盤のジャケットが作られたわけだ。
ってことは、うちのシングル・ジャケットのUS盤は、1979年以降の再発ってことになる。

で、その再発盤のレーベルがこれである。


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Discogsに出ているマトA-1/B-1のサンタマリア工場プレスのレーベルと、Side表記の有無の点が違うだけで、他は同じだ。
CTIのレーベルは、カタログ番号の下にマスターテープ番号が印刷されていて、その末尾がA面ならA、B面ならBなので、それだけでSide判別ができるせいか、CTIロゴの上に本来あるべきSide 1とかSide 2の表記が抜けているものがある。
だから、Side表記の有無は問題ではない。

79年以降の再発レーベルが、CTIの住所表記なしってことは、やっぱりCTIの住所表記があるのが初盤でいい気がするなー

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Herbie Hancock, Speak Like a Childの音符レーベル [Rudy Van Gelder(RVG)の仕事]

今日もまた、音符レーベル再発をターンテーブルに載せてみた。
ハービー・ハンコック(Herbie Hancock)の"Speak Like a Child"(Blue Note BST 84279)である。

この作品、ハービーのアルバムの中で、もっとも美しい作品なんじゃないだろうか(まぁ、ハービーの全作品を聴いたことがあるわけじゃないけど 笑)。
ジャケットの素晴らしさまで含めると、一番好きな作品かもしれない。

そう、このレコードは、ジャケットも素晴らしい。


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シルエットで映っているのはハービー自身らしいが、それはまぁどうでもいい(笑)
とにかく素敵な写真である。

とっても可愛い男の子の女の子が仲良く話している裏ジャケの写真も素敵だ。


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カンガルーポケットになっている見開きジャケットの内側に使われている子供達の写真は、もっと好きだ。


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これ、表ジャケットも裏ジャケットも内ジャケットも、すべてフェンスを背にしているのだが、同じフェンスって設定で、つまりは、幼馴染の二人が、やがて結ばれたって物語の中で、「子どもの頃のように話をしよう」って言ってるんだよね?
違うのかな?


それはそうと、この音符レーベル再発のジャケット、再発なんだけど、再発にありがちなテキトー感がなく、しっかり丁寧に作られているのが嬉しい。

あと、音符レーベルの頃に使われてる、音符をあしらったこのCSって可愛いよね(笑)


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そのうちLibertyレーベルのオリジナルが欲しいなーとは思っていたが、もともと特に音の良いレコードというわけではないし、VAN GELDER刻印があれば、そんなに音は変わらないんじゃないかという気もする。
うちのは、送り溝に22という手書き文字があって、どうやらニュー・ジャージーにあるAll Disc Records, Inc.でプレスされたものみたいだし(つまり東海岸プレス)。

まぁ、でも、良い出逢いがあれば、やっぱりオリジナルが欲しいかな。

タグ:Herbie Hancock
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ブルー・ノート高騰の波はついに音符レーベル再発まで・・・ [Rudy Van Gelder(RVG)の仕事]

<夕べ寝る前に書いたものに加筆修正しています。>
<VAN GELDER刻印なしの再発について、さらにちょっと追記しました。>

ブルー・ノート高騰の波が、オリジナルのみならず、Libertyレーベル再発あたりにまで押し寄せてきていることは認識していたが、ついに音符レーベル再発にまで及んできているらしい。

VAN GELDER刻印のあるものに限られるのだろうが、それにしたって、音符レーベル再発なら、昔なら1000~1500円で買えたよねぇ・・・

まぁ、そんなことがTLで話題になったので、数日前にカートリッジをベイシー・モデル搭載のShure V15 TypeⅢに付け替えたばかりということもあって、何か音符レーベル再発のレコードを一枚、聴くことにした。

ベイシー・モデル搭載のTypeⅢは、Liberty・UA・音符レーベル再発のレコードとも、とても相性が良いと思う。

で、なんとなく、このレコードを聴いていた。


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ウェイン・ショーター(Wayne Shorter)の"Adam's Apple"(Blue Note BST 84232)である。
(オリジナルは1966年リリースのNYレーベルなので、Libertyレーベル再発とUAレーベル再発が存在するとすれば、音符レーベル再発は4thプレスということになるだろうか。)

ちょっと前にマイルス(Miles Davis)の"Miles Smiles"で"Footprints"を聴いたのが、記憶に残っていたからだ。

"Miles Smiles"は、あまり名盤感のないジャケットだったが、"Adam's Apple"は、名盤オーラを放ちまくっている、すこぶるかっこいいジャケットである。

TypeⅢに焦点を合わせたボケ画像じゃ申し訳ないので、ちゃんと撮って載せておこう。


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このレコード、"Footprints"が名曲なのは言うまでもないが、全曲素晴らしい出来だと思う。
ショーターも素晴らしいが、ハンコック(Herbie Hancock)も素晴らしい演奏を聴かせてくれる。


ちなみに、TLで話題のきっかけになったディスク・ユニオンの『[オンプ・ラベル]高価買取リスト』(2022年10月31日まで有効)では、このレコードの買取価格は3500円である。
昨年のディスク・ユニオンの『[オンプ・ラベル]高価買取リスト』(2021年12月31日まで有効)の買取価格は2000円だ。
売価が買取価格の倍だとすると、この1年で売価は4000円から7000円に跳ね上がっていることになる。
(ディスク・ユニオンの買取リストは、どちらも、ググれば簡単に見つかります。)

ヤフオクで確認してみようと検索してみたら、"Adam's Apple"の音符レーベルの出品が4つひっかかった。
いずれも即決で出ている。
1つはサイン入りで28000円というものなので除くとして、残り3つのうち、最安値は税込4235 円だ。
これはディスク・ユニオンの買取価格よりちょっと高い程度なので、かなり良心的な価格設定か。

他の2つは、10800円即決と9800円即決である。
後者は、「RVG刻印無し」だというから、ちょっと意味不明だが・・・
いずれにせよ、ヤフオクでは、10000円ぐらいで売られててもおかしくないってことなのだろうか?
それは流石に・・・

それはそうと、ヤフオクで4アイテムの出品を発見して、黒い音符レーベルにも二種類あるのを思い出した。
以前、紙ジャケ探検隊がマリーナ・ショウ(Marlena Shaw)の"Who Is This Bitch, Anyway?"の初盤にからんでWEBサイトで報告していたことだが、あれって、もう10年くらい前だっけ?

レーベル上の音符ロゴの右下の文字が当初はTMだったのが、商標登録が済んでRになるってことなので、これは前後関係がはっきりしている。
うちのは、TM付きで、もちろんVAN GELDER刻印もある。

ヤフオクに出品されているのは、4235 円即決の方はR付きで、10800円即決の方はTM付きだ。
まぁ、この価格差は、レーベルの前後関係の差ではないだろうが(笑)

おもしろいのが、「RVG刻印無し」という出品物で、当然R付きのほうかと思いきや、TM付きなんである。
つまりは、すでにTM付き音符レーベルの時代にリカッティングは行われていて、VAN GELDER刻印のある盤とない盤が混在していたんだと思う。
その状態がそのままR付き音符レーベル時代まで続いていたんだろう。

※紙ジャケ探検隊から、LondonJazzCollector(下記)によると、Liberty再発の頃から西海岸プレスにはVAN GELDER刻印なしが多かったらしいよ、という情報をいただきました。
https://londonjazzcollector.wordpress.com/record-labels-guide/labelography-2/blue-note-liberty-years/
そういうことかー

音符レーベル再発盤も高騰しているので、これから何か買おうというときには、VAN GELDER刻印があるかどうかは、しっかりとチェックしないとね。

タグ:Wayne Shorter
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