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Dionne Warwick, I'll Never Fall in Love AgainのUSオリジナル [Bob Ludwig(RL)の仕事]

10日ほど経ってしまったが、バカラック(Burt Bacharach)追悼で聴こうと思っていたレコードを、ようやく引っ張り出した。


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ディオンヌ・ワーウィック(Dionne Warwick)が1970年4月27日にリリースした13枚目のスタジオ・アルバム"I'll Never Fall in Love Again"のUSオリジナル(Scepter Records SPS 581)である。

このレコード、プロデュースはバカラック&デヴィッド(Hal David)だし、全10曲中7曲がバカラック&デヴィッド曲だ。
タイトル曲の"I'll Never Fall in Love Again"に続いて"Raindrops Keep Falling on My Head"が入っていて、「くぅ~たまらんっ!」となるレコードなんである。
グラミーの「最優秀女性ポップ・ヴォーカル・パフォーマンス賞」だってとっているのだ。

おまけに、このレコード、ラディック(Bob Ludwig - RL)のカッティングなんである。


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両面にSTERLING刻印とRLというサインがある。
STERLING刻印は7mmで間違いない(STERLING刻印のバリエーションについては、https://sawyer2015.blog.ss-blog.jp/2022-09-03 をどうぞ)。

そこまでは良いのだが、うちのモナーク・プレスは、マトが1E/1Cで、1Eの後にはこんなものがついている。


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"1E REPL."って何さ?

Discogsで調べてみると、東部のキール(Keel Mfg. Corp.)にはマト1A/1A、中部のテレホート(Columbia Records Pressing Plant, Terre Haute)にはマト1D/1Dが送られたようなのだが、いずれもSide 1のマトの後に"REPL."はないようだ。

"REPL."というのは、おそらく"REPLACE"の略で、ラッカーの交換があったことを意味するのだと思うんだが、キールやテレホ―ドに存在しないことからすると、リミックスやリマスターによる交換ではなく、何らかのトラブルで使えなくなってしまったラッカーを交換したものだと推測する。
もともと、モナークには1C/1Cが送られた(または送られる予定だった)のが、Side 1の1Cはトラブルで使用不能になり、代わりの1Eが送られたということだろう。

そうだとすると、モナークの初回盤は1E/1Cでも良さそうだ。

でも、セプターの本社はNYだし、STERLINGのRLカッティングだし、東部のキール・プレスが一番良いのかもしれない。

ちなみに、オリジナルのジャケットは、カンガルーポケットの見開き(ビートルズの"For Sale"のUKオリジナルに採用されていたアレだ。アメリカでは、Unipak Coverとも呼ばれるらしい。)である。
再発ではシングル・ジャケットになるようだ。

タグ:Dionne Warwick
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