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Big Brother & The Holding Company, Cheap ThrillsのUSオリジナル [Janis Joplin]

1月19日は、ジャニス・ジョプリン(Janis Joplin)の誕生日である。

ってことで、今年は、このレコードを聴いていた。


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ビッグ・ブラザー&ザ・ホールディング・カンパニー(Big Brother & The Holding Company)が1968年8月12日にリリースしたセカンド・アルバム"Cheap Thrill"のUSオリジナルである。
このレコードにはモノラル盤(Columbia KCL 2900)も存在するが、ボクはステレオ盤(Columbia KCS 9700)しか持っていない。

まぁ、あんまり良くできたステレオ・ミックスとも言えないので、モノラルが聴いてみたいなーとは思うのだが、さて、(価格も含めて)良い出会いがあるかなぁ?

それはそうと、さっき送り溝を見ていて、いやーなことを発見してしまった・・・

うちの盤のマトは、末尾1D/1Aなのだが、Side 1のマトがこの通りスタンプなのに対して・・・


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Side 2のマトは手書きなんである。


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Discogsを見ると、ピットマン工場プレス盤の登録のところに、マトがスタンプなのか手書きなのかが書かれている。
その登録情報とうちの盤の情報を合わせて考えると、どうやら、マト1A~1Cが手書きマトで、マト1D~1G(1H以降が存在するかは不明)がスタンプ・マトのようだ。

ってことは、やっぱり、1A~1Cが初回マトってことなのかな?
実際、うちの盤も、Side 1とSIde 2で音が違う。

2 EYEレーベルならファースト・プレスでいいと思ってたんだけどなー

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ジャニスの命日~PearlのUSオリジナルは誰のカッティング? [Janis Joplin]

10月4日は、ジャニス・ジョプリン(Janis Joplin)の命日だった。
1日遅れになってしまったが、彼女のレコードを聴いて、偲ぶのである。


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命日に聴くなら、やっぱり、"Pearl"だよねぇ。
もちろん、USオリジナル(Columbia KC 30322)で聴くのだ。
マト2-C/2-Cのテレホート工場プレスだけどさ・・・
(これも一応ファースト・プレスのバリエーションの一つであることについては、https://sawyer2015.blog.ss-blog.jp/archive/c2306330302-1 をご覧ください。)
それでも、素晴らしい音で鳴る。

そういや、このレコード、こんなに素晴らしい音で鳴るのに、誰のマスタリングかって話題になったことがなかったような・・・
ボクが知らないだけ?

レコード・ジャケットには、マスタリング・エンジニアのクレジットはない。
普通に考えれば、USコロンビアだし、コロンビア・スタジオでマスタリングされたんだろうってことになるのかもしれないが、そんな単純な話ではないと思う。


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このUSオリジナル、手書きマトだからである。
コロンビア・スタジオ・カッティングなら、マトは手書きではなくスタンプだろう。
やはり、マスタリング&カッティングは外部に委託したんじゃないだろうか?

外部委託だとして、1971年に、ジャケットにクレジットもなく、送り溝にサインなどの痕跡も残さず、しかし、素晴らしい仕事をしているマスタリング・エンジニアといえば・・・

ダグ・サックス(Doug Sax)?
なーんてことはないのかしらん?

妄想が過ぎたかな?
誰か何かご存知の方、ぜひ情報提供をお願いしますm(_ _)m

R.I.P.

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青春の一枚~Janis Joplin's Greatest Hits [Janis Joplin]

1月19日はジャニス・ジョプリン(Janis Joplin)の誕生日である。

先日、レコード・コレクターズの「私の収穫2021」に掲載された山下達郎さんの「青春の一枚」に触発された記事を書いたが、ジャニスのレコードには、ボクにとって間違いなく「青春の一枚」と言えるものがある。


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1973年にリリースされたベスト盤、"Greatest Hits"である。
うちにあるのはUKの再発盤で、マトもA3/B3と進んでいるが、ボクはこれでいいのだ。

このレコード、何がきっかけだったかまったく記憶にないのだが、1982年頃に新品で購入した。
大学に入学して一人暮らしを始めたばかりの六畳一間のアパートで、ジャニスのボーカルの迫力に圧倒されながら、ひたすら聴いてたなぁ・・・

そんな青春の一枚だから、オリジナルがどうのこうのなんてまったく関係ないのだ。

というより、編集盤だから、オリジナルである必要もなく、青春の一枚として大事に持っているってだけか(笑)

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Ex Fan Des Sixtiesのフランス・オリジナル [Janis Joplin]

ジェーン・バーキン(Jane Birkin)が1978年にリリースしたアルバム"Ex Fan Des Sixties"のフランス・オリジナル(Fontana 6325 353)が、今日、スイスから届いた。

スイスからなのは、ebayに出品してたのがたまたまスイスのセラーだったというだけのことで特に意味はないが、スイスのセラーからレコードを買ったのは初めてなので、どのぐらいで届くもんなのか少し気にはなっていた。

発送連絡があったのが先週の土曜で、昨日不在通知が入っていた(ってことで今日届けてもらった)ので、一週間かからないで届いたことになる。スイス、やるじゃないか(笑)


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このレコードのフランス盤を買うのは、これで二枚目である。

15年くらい前に買ったときは、フランス盤のオリジナルの判定なんてまったくできなかったから、買ったものを初回盤だと勝手に思い込んで良しとしていた(笑)
ところが、Discogsみたいなデータベースが構築されるてくると、まぁ不正確なところはけっこうあるにせよ、ある程度の初盤判定はできるようになる。

それで、なんとなく確認してみたら、手持ち盤はどうも80年頃のプレスらしいことが判明。
知ってしまうと、もはや欲望をおさえられないのが、コレクターである(笑)
速攻でebayで初回盤らしきものを探して、落札したのであった。


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手前が今回手に入れたファースト・プレスで、奥が以前から持っていたセカンド・プレスである。

判定の決め手は、裏ジャケ右上にカタログ番号"STEREO 6325 353"とともに記載されたプライス・コードだ。


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ファースト・プレスは、"STEREO 6325 353"の左側に〇で囲んだAがある。
セカンド・プレスは、カタログ番号の下に"PG 200"となっている。
ちなみに、Discogsには"PG 205"というシールの貼ってあるものが出ているが、これはおそらく、税率が上がったかなんかで"PG 200"の上にシールを貼って対応したものだろう。
その後、サード・プレスでは”PG 263"になるようだ。

ファースト・プレスとセカンド・プレスのジャケットにはもう一つはっきりとした違いがある。
裏ジャケ中央底部に印刷会社のクレジットがあるのだが、これが違っている。


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上がファースト・プレスで、下がセカンド・プレスである。
小さくて判読しづらいファースト・プレスの印刷会社クレジットは"PRINTED IN FRANCE JAT CHATILLONS 92"となっている。セカンド・プレスのほうはそのまま読めるよね。

印刷会社が違うので、ジャケの質感も違っているが、これは言葉で表現するのはなかなかに難しい。

ちなみに、サード・プレスになると、さらに印刷会社クレジットの部分が変わっているようだが、Discogsの写真ではまったく判読できない。

レーベル・デザインは、ファースト・プレスもセカンド・プレスも同じである。


20180303-5.jpg


プレス機あるいはスタンパーに由来するレーベル形状(凹凸)には若干違いがあり、ファースト・プレスはフラットなのに対して、セカンド・プレスは微妙な段差があるが、これは写真ではわからないぐらい微妙な段差だ。

Martixは、ファースト・プレスもセカンド・プレスも同じで、下記のようにマシン・スタンプされている。

PHI 6325 353 1 DU1 380 CIDIS
PHI 6325 353 1 2 380 CIDIS

Side 2の353のあとの1は消すように/が入っているので、2と打つところを間違えて1と打ってしまったのだろう。

CIDISはC.I.D.I.S. Louviersのことで(C.I.D.I.S.は Antonyにもあるらしいが、このレコードは Louviers産とのこと)、フィリップス系のプレス工場である。
イギリスのPhonodiscにあたるんだと思う。

カッティング・エンジニアはAndré Perriatという人のようだが(裏ジャケにクレジットされている)、よく知らない(笑)

Matrixは同じなのだが、当然のことながら、ファースト・プレスとセカンド・プレスでは、マザー/スタンパーは違う。
Matrix刻印を12時に置くと、6時にマザー/スタンパーと思われる刻印がある。
今回手に入れたファースト・プレスはA2/A3で、以前から持っていたセカンド・プレスはB3/B2だった。

これはそんなに音は違わないかもなーと思って針を落としたのだが、けっこう違った。
セカンド・プレスでも十分に生々しかったジェーンのボーカルが、さらに輪をかけて生々しいのである。

たまりません(笑)

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Janis Joplin, PearlのUSオリジナル [Janis Joplin]

<情報をいただいて記事を修正する必要が生じたので、最後に追記しました。(7月24日17:00)>


GLIM SPANKYについては、ショートバージョンでは判断できないので、そのうちフルバージョンが聴けたときに判断するとして、”Move Over”のカバーを聴いていると、やっぱり聴きたくなるのはジャニスのオリジナルである。


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もともと太い音のUSオリジナルのアナログ(KC 30322)を、SPU-GTでさらに太い音にして聴くのである(ワハハ)

それにしてもジャニスの歌は圧倒的な存在感だ。
その桁違いの存在感は、時代を超越していると思う。


それはそうと、15年くらい前に手に入れたうちのUSオリジナル、果たしてファースト・プレスなんだろうか。
検索してみたのだが、いまひとつよくわからない。

Matrixは、PAL 30322 2-C / PBL 30322 2-Cで、両面とも手書きである。


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コロンビア盤で手書きマトって珍しいよねぇ。

Matrixのちょっと離れた左側には、こんな文字も。


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これは、インディアナ州テレホート(Terre Haute)にあるコロンビアの工場でプレスされたって印でいいのかな?
(Discogsにテレホート工場を示す印として出ているT1ってこれだよね?)


”Pearl”がリリースされた1971年当時に稼働していたコロンビアの工場って、テレホートのほかに、ニュー・ジャージー州ピットマン(Pitman)、カリフォルニア州サンタマリア(Santa Maria)と少なくとも3つはあったはずだから(他にもあったのかな?)、少なくともAからCまでは、複数の工場向けに作られたラッカーのバリエーションと考えてもいいよね。

ってことで、一応ファースト・プレスとしておこう(笑)


しかし、まぁ、こんなことを書いてると、レコードコレクターズの(Led Zeppelinとかの)マニアックな記事の影響か、工場違いで聴き比べてみたくなってしまうなぁ・・・

ピットマン産とサンタマリア産、探してみようかな・・・
いや、でも、そこから先は、足を踏み入れてはいけない世界な気もする(笑)


<追記>

夕べ記事をアップしたあと、Twitter上でマニアックな友人とそのフォロワーさんからいくつか貴重な情報をいただいた。
未解決の問題は解決したときにまた記事にするとして、とりあえず明らかになったのは、どうやら一つのプレス工場向けに複数のラッカーが作られていたらしいということだ。

夕べの記事では、一つのプレス工場に一つのラッカーというのを当然の前提にしていたから、これはボク的に新発見だった。


まずは、一つのプレス工場に一つのラッカーとボクが思い込んだ理由から説明しよう。

LondonJazzCollecterというHPの米ColumbiaレコードのMatrixについて解説した下記のページには、ボブ・ディラン(Bob Dylan)のアルバム"John Wesley Harding"のマスターテープ・ボックス上に貼られた記録用紙の写真が掲載されているのだが、それを見ると、1Aのラッカーはテレホートに、1Bのラッカーはサンタマリアに、1Cのラッカーはピットマンに送られたのがわかる。

https://londonjazzcollector.wordpress.com/record-labels-guide/columbia-records/understanding-columbia-matrix-numbers/

ここで「相当に売れるのが見込まれるディランのアルバムでも、初回はラッカー3枚ぐらいしか作らないんだなー」とか、浅はかにも思い込んだのがすべての間違いの始まりだったσ^_^;

ディランのこのアルバム、RIAAによってプラチナ・ディスクにも認定されているぐらい売れたわけで(つまり100万枚以上は売れたわけだ)、いくらなんでも3枚しかラッカーを作らないなんてことがあるわけがない。
(上記のHPによれば、1枚のラッカーから8枚のマザーを、1枚のマザーからは8枚のスタンパーを作ることができ、スタンパー1枚あたり2500枚のレコードがプレスできるので、最終的には、1枚のラッカーから約15万枚のレコードがプレスできたようだ。そうすると、ラッカーが3枚あれば45万枚くらいはプレスできる計算になるが、こういうのはある程度余裕をもって作るもんだろう。)

写真をよく見ればわかることだが、このマスターテープはモノラル盤(CL 2804)のものなのだ。
"John Wesley Harding"というアルバム、ステレオ盤のオリジナルならそれほど高くない(いまでもそうだよね?)が、モノラル盤はちょい高い(だから、ボクも、オリジナルはステレオ盤しか持っていない)。
つまり、ステレオへ本格的に切り替わった時期で、モノラル盤のプレス枚数はかなり少なかったのである。
3枚しかラッカーを作らないわけだ・・・

ってことは、相当に売れるのが見込まれるアルバムは、最初からもっとたくさんのラッカーを作るはずだ。
プレス工場が三つなら、当然、一つの工場向けに複数のラッカーが作られるのである。
単純な話なのであったσ^_^;

前作も相当に売れていたし、遺作として発売されるという話題性もあった"Pearl"の場合、最初から10枚くらいはラッカーを作ってたんじゃないだろうか。
つまり、発売日に店頭に並んだレコードには、Matrix末尾Kくらいの盤まであったかもしれない。

問題は、やっぱり、末尾のアルファベットより、どこのプレス工場産かということのような気がする。
アトランティックと同じで、工場によって音が違うんだろうなー
きっとそうなんだろうなー

泥沼注意!の境界線の前で、進むべきか留まるべきか、思案に暮れるのであった(笑)
(だって、ジャニスはまだしも、マイルスとディランのことを考えると気が遠くなる・・・)

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