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Ex Fan Des Sixtiesのフランス・オリジナル [Janis Joplin]

ジェーン・バーキン(Jane Birkin)が1978年にリリースしたアルバム"Ex Fan Des Sixties"のフランス・オリジナル(Fontana 6325 353)が、今日、スイスから届いた。

スイスからなのは、ebayに出品してたのがたまたまスイスのセラーだったというだけのことで特に意味はないが、スイスのセラーからレコードを買ったのは初めてなので、どのぐらいで届くもんなのか少し気にはなっていた。

発送連絡があったのが先週の土曜で、昨日不在通知が入っていた(ってことで今日届けてもらった)ので、一週間かからないで届いたことになる。スイス、やるじゃないか(笑)


20180303-1.jpg


このレコードのフランス盤を買うのは、これで二枚目である。

15年くらい前に買ったときは、フランス盤のオリジナルの判定なんてまったくできなかったから、買ったものを初回盤だと勝手に思い込んで良しとしていた(笑)
ところが、Discogsみたいなデータベースが構築されるてくると、まぁ不正確なところはけっこうあるにせよ、ある程度の初盤判定はできるようになる。

それで、なんとなく確認してみたら、手持ち盤はどうも80年頃のプレスらしいことが判明。
知ってしまうと、もはや欲望をおさえられないのが、コレクターである(笑)
速攻でebayで初回盤らしきものを探して、落札したのであった。


20180303-2.jpg


手前が今回手に入れたファースト・プレスで、奥が以前から持っていたセカンド・プレスである。

判定の決め手は、裏ジャケ右上にカタログ番号"STEREO 6325 353"とともに記載されたプライス・コードだ。


20180303-3.jpg


ファースト・プレスは、"STEREO 6325 353"の左側に〇で囲んだAがある。
セカンド・プレスは、カタログ番号の下に"PG 200"となっている。
ちなみに、Discogsには"PG 205"というシールの貼ってあるものが出ているが、これはおそらく、税率が上がったかなんかで"PG 200"の上にシールを貼って対応したものだろう。
その後、サード・プレスでは”PG 263"になるようだ。

ファースト・プレスとセカンド・プレスのジャケットにはもう一つはっきりとした違いがある。
裏ジャケ中央底部に印刷会社のクレジットがあるのだが、これが違っている。


20180303-4.jpg


上がファースト・プレスで、下がセカンド・プレスである。
小さくて判読しづらいファースト・プレスの印刷会社クレジットは"PRINTED IN FRANCE JAT CHATILLONS 92"となっている。セカンド・プレスのほうはそのまま読めるよね。

印刷会社が違うので、ジャケの質感も違っているが、これは言葉で表現するのはなかなかに難しい。

ちなみに、サード・プレスになると、さらに印刷会社クレジットの部分が変わっているようだが、Discogsの写真ではまったく判読できない。

レーベル・デザインは、ファースト・プレスもセカンド・プレスも同じである。


20180303-5.jpg


プレス機あるいはスタンパーに由来するレーベル形状(凹凸)には若干違いがあり、ファースト・プレスはフラットなのに対して、セカンド・プレスは微妙な段差があるが、これは写真ではわからないぐらい微妙な段差だ。

Martixは、ファースト・プレスもセカンド・プレスも同じで、下記のようにマシン・スタンプされている。

PHI 6325 353 1 DU1 380 CIDIS
PHI 6325 353 1 2 380 CIDIS

Side 2の353のあとの1は消すように/が入っているので、2と打つところを間違えて1と打ってしまったのだろう。

CIDISはC.I.D.I.S. Louviersのことで(C.I.D.I.S.は Antonyにもあるらしいが、このレコードは Louviers産とのこと)、フィリップス系のプレス工場である。
イギリスのPhonodiscにあたるんだと思う。

カッティング・エンジニアはAndré Perriatという人のようだが(裏ジャケにクレジットされている)、よく知らない(笑)

Matrixは同じなのだが、当然のことながら、ファースト・プレスとセカンド・プレスでは、マザー/スタンパーは違う。
Matrix刻印を12時に置くと、6時にマザー/スタンパーと思われる刻印がある。
今回手に入れたファースト・プレスはA2/A3で、以前から持っていたセカンド・プレスはB3/B2だった。

これはそんなに音は違わないかもなーと思って針を落としたのだが、けっこう違った。
セカンド・プレスでも十分に生々しかったジェーンのボーカルが、さらに輪をかけて生々しいのである。

たまりません(笑)

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