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Jimmy Messina, OasisのUSオリジナル [Allen Zentz Masteringの仕事]

昨日12月5日は、ジミー・メッシーナ(Jimmy Messina)(JimもJimmyもJamesの愛称なので、どっちも使われるのだが、今回取り上げるアルバムでは、Jimmyになっているので、そっちを採用する。)の誕生日だったのだが、昨日はなんだかAOR気分ではなかったので、今日になって、このレコードをターンテーブルに載せた。


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1979年にリリースされたソロ名義としてはファースト・アルバムになる"Oasis"のUSオリジナル(Columbia JC 36140)である。

サンタマリア工場プレスでマトは両面2A、インナースリーブに明記されているように、当時はAllen Zentz Masteringにいたクリス・ベルマン(Chris Belman)がカッティングしている。

1979年は、まだ、MASTERED AT ALLEN ZENTZ刻印ではなく、手書きAZだったのね。


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"Seeing You (For The First Time)"をUSオリジナルで聴いてみたくて手に入れたレコードなのだが、ロック、ラテン、ジャズがほどよく融合した実に心地よいAORアルバムだ。
大学生の頃のことが、いろいろ蘇ってしまうのである。

"Seeing You (For The First Time)"を知ったきっかけは、ボクももちろんアレだったのだが、同世代ならすぐにピンとくるよね(笑)

タグ:Jimmy Messina
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ELO, TimeのUS盤 [Allen Zentz Masteringの仕事]

特番ばかりのTVと違って、ラジオは年末年始も通常運転で、1月2日深夜のHERE COMES THE MOON@InterFMも普通に放送されていたのだが(まぁ、前録りで、藤原さくらちゃんもお正月は実家で過ごしているようだが)、一応内容はお正月に合わせていて、「お正月気分を盛り上げる派手目な音楽特集」だった。

で、うちにレコードがあるものでは、ウイングス(Wings)"Live and Let Die"、キッス(Kiss)"Detroit Rock City"、ELO"Twilight"あたりがオンエアされた。
"Twilight"なんてすっごく久しぶりに聴くぞ(笑)
リリースからしばらくして自動車のCMに使われたり、2000年代にはドラマ『電車男』のオープニングに使われたりした(ちなみにエンディングはサンボマスターの『世界はそれを愛と呼ぶんだぜ』で、この起用でボクはサンボマスターのことを知った)ので、聴く機会も多かったが、その後、まったく聴いてない気がする。
この曲が収録されている1981年リリースの9thアルバム"Time"も、"Twilight"が『電車男』に起用されたときに聴いて以来、ターンテーブルに載せてないと思う。

ってことで、引っ張り出してみた。


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うちにあるのは日本盤かと思いきや、US盤(Jet Records FZ 37371)だった。
CBS Records配給なのでマトはColumbiaに準拠していて、うちのは1C/1C、まぁ、悪くない。
送り溝には、 MASTERED AT ALLEN ZENTZ L.A., CALIF.というスタンプとともに、ブライアン・ガードナー(Brian Gardner)によるカッティングであることを示すフラワー・マークがある。


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インナースリーブにも、"Thanks to Brian Gardner"のクレジットがある。


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調べてみると、UK盤も同じで、ブライアン・ガードナーのカッティングである。
ってことは、オリジナルはUK盤かもしれないが、US盤でも音質的に大差はないってことだな。
特に思い入れのあるレコードでもないし、ボクはこれでいいや(笑)

送り溝には、こんな刻印もある。


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最初はなんだかわからなかったのだが、こっちから見ると、これ筆記体でBGだよね?


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Discogsにも載っていないが、これもブライアン・ガードナーのサインだと思われる。

肝心の音のほうは、あまり分離が良くなくてもっさりした印象だ。
もっとも、これは、マスタリング以前にそういう録音なんじゃないかと思う。

じゃぁ、全然ダメかというとそうでもなくて、音量をぐーんとあげると、ぐわーっと立体的に音場が広がって、その広い音場の中ではそれなりに分離するので、なんだか気持ち良く聴けてしまう(笑)
この感じ、フィル・スペクターのウォール・オブ・サウンドみたいだ。
あっ、そうか、ジェフ・リン(Jeff Lynne)は、シンセサイザーでウォール・オブ・サウンドをやろうとしたのかな?

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陽気な大晦日 [Allen Zentz Masteringの仕事]

12月31日は、ドナ・サマー(Donna Summer)の誕生日だと、TLに教えてもらった。
彼女に特に思い入れはないのだが、そういや、最近、近所のブック・オフで買ってきたレコードがある。
せっかくなので、ターンテーブルに載せてみた。


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1978年にリリースされた初のライブ・アルバム"Live and More"である(2枚組の3面がライブでSide 4にはスタジオ録音の"MacArthur Park Suite"が収録されている)。

三面開きの特殊ジャケでUSオリジナルっぽいなーと思って買ってみただけなのだが、聴いてみると、流石に大ヒット・アルバムだけのことはある。
かなり気持ち良く聴ける。

Side 1の裏がSide 4、Side 2の裏がSide 3になっている仕様で、マトは、R-3/R-1、R-2/R-1だった。
Rというのはカリフォルニアのプレス工場Rainbo Records向けであることを示すようで、つまりは、うちのは西海岸プレスだということだ。

Casablanca Recordsはカリフォルニアの会社だし、カッティングもカリフォルニアのAllen Zentz Masteringで行われているので、西海岸プレスが正真正銘のオリジナルということでいいのかな?

カッティングはブライアン・ガードナー(Brian Gardner)が行っているので、送り溝にはフラワー・マークがある。


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1978年て、まだAllen Zentz Masteringもスタンプじゃなくて手書きのAZなのね。
1980年にはスタンプになってたと思うが、いつ頃手書きからスタンプに変わったんだろ?

それはともかく、大晦日にディスコを聴くってのも、陽気な気分になって良いね。
コロナ禍が続く中、暗くなりがちだった2021年、せめて最後ぐらいは明るく陽気に過ごそう。


さて、2021年もあと3時間。
なんとなく始めた毎日更新も、6月25日からだから、もう半年以上続いていることになる。
ボクなりにかなり頑張ったのである。

まぁ、でも、頑張れたのは、読んでくださるみなさんがいたおかげです。
どうもありがとうございました。
いつまで続くかわかりませんが、来年もいけるところまでは続けようと思っていますので、どうかよろしくお願いします。

みなさま、どうぞよいお年をお迎えくださいませ。

タグ:Donna Summer
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Diana Ross, Baby It's MeのUSオリジナル [Allen Zentz Masteringの仕事]

今日(11月24日)のTHE TRAD@TOKYO FMを聴いていて知ったのだが、ダイアナ・ロス(Diana Ross)が22年ぶりにニュー・アルバムをリリースしたという。

ボクは、とくに彼女のファンということもなく、ベスト盤CDを1枚とLPを2枚持っているだけなので、ニュー・アルバムについては、そのうち時間があるときに、サブスクででも聴いてみようと思っただけなのだが、特集で30分間彼女の歌を聴いていたら、なんだか無性に"Too Shy To Say"が聴きたくなった。

スティーヴィー・ワンダー(Stevie Wonder)の"Fulfillingness' First Finale"に収録されている曲だが、ダイアナ・ロスも"Baby It's Me"(Motown M7-890R1)の中でカバーしていて、スティーヴィーとはまた別の味わいで良いのだ。

この曲、ほんと、好きなんだよなぁ。


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ジャケットはリングウエアがかなり目立つが、ソウルのレコードは、こういうエイジド感もなんだか味わい深く感じてしまう(笑)

盤のほうは、傷もなく、また、サーフィスノイズもあまりないので、ストレスなく聴ける。

やっぱり、良いなぁ・・・


ソウルのレコードはあんまり持ってないし、モータウンのオリジナルなんて、まったく判別できないが、ボクの持っている盤の情報はDiscogsにも出ていないので、とりあえず報告だけしておこう。

マトは、M7-890R1-2737-S-RE-1 1A/M7-890R1-2738-S-RE-1 1Aで、コロンビアのサンタマリア工場プレスである。
末尾1A/1Aには初盤の匂いがする(笑)
手書きでAZが刻印されており、Allen Zentz Masteringでマスタリング/カッティングが行われたようだ。
80年代盤によく見かける"MASTERD AT ALLEN ZENTZ L.A., CALIF."の機械刻印はない。
77年にはまだあの刻印は使われていなかったということかな?


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やわらかい音で抜けの良い音ではないのだが、音量をあげると、音場が広がって気持ちよく鳴る。
これはこれで良いと思う。

ソウルのレコードも、ボチボチ集めよっと。

タグ:Diana Ross
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1AのA1~Weather Report, Night PassageのUSオリジナル [Allen Zentz Masteringの仕事]

錦織選手のハレ大会は2-1で1回戦突破。
セカンド・セットはちょっとハラハラしたけど、久しぶりの芝だということを踏まえれば、まぁまぁの滑り出しと言えるのかも。


さて、では、ウェザー・リポート(Weather Report)"Night Passage"の小ネタの話である。


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このアルバム、内容的にも音質的にも申し分のない傑作であるが、500円~1000円くらいでUSオリジナル(ARC JC 36793)の美品が手にはいるからたまらない。
もう最初から最後まで良いが、とりわけボクは、A2"Dream Clock"の美しさにふるえる。
そのへんにゴロゴロしていると思うので、未入手という方は速攻で手に入れるべきである。

USオリジナルの見分け方も難しくない。
レコード番号のプリフィックスがJCのものとPCのものがあって、PCのほうは後に廉価盤として再発されたときのものなので、JCプリフィックスのものを探せばいい。
普通に探せば簡単に見つかる。
というか、PCプリフィックスの再発の方が見かけない。

カッティングがカリフォルニアのAllen Zentz Masteringで行われているので、オリジナルにはこの刻印があるが、PCプリフィックスの再発になると、リカッティングされてこの刻印のないものも存在するようだ。


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カッティングはブライアン・ガードナー(Brian Gardner)が行っているので、フラワー・マークがあるが、中には別の人がカッティングしているものもあるかもしれない。


二枚あるのは、もう一枚ぐらいは買っておこうと思って送料を薄めるための「ついで買い」をしたためなのだが、なにしろボクは常日頃の行いが良いので、アタリをひく(笑)
今回届いた盤のジャケットは、以前から持っていた盤と違って少し光沢があり、紙質が若干違う。
ちょっと期待して送り溝を見ると、マトが1A/1Bである。
以前から持っていた盤のマトが1B/1Bだったので、Side 1のマトが一つ若返った。


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(マト1Aとブライアン・ガードナーのフラワー・マーク)



とはいえ、1Aと1Bってのは、同時カッティングのバリエーションなので、基本的にはあんまり違わない(たまに違うことがあって驚くけど 笑)。
今回の小ネタは、このメインのマトの方の話ではない。

うちの盤は、いずれもコロンビアのサンタマリア工場でプレスされたものなのだが、サンタマリア工場でプレスされた盤は、US盤には珍しく、スタンパー・ナンバーと思しき刻印がある。
1B/1B盤のスタンバー・ナンバーもA11/A6と比較的若く、特に不満もなかったのだが、1A/1B盤のスタンパー・ナンバーは、なんとA1/A3だったのである。
つまり、"Dream Clock"が収録されているSide 1がマト1AのスタンパーA1なのだ!


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最高に若いスタンパーの盤で"Dream Clock"を聴くのは至福の時間だ。

ボクは、こんなことで幸せになれる、なんとも安上がりなアナログ・コレクターなのである(笑)

タグ:Weather Report
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