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Grease OSTのUSオリジナル [Bernie Grundman(BG)の仕事]

まだまだ、オリビア(Olivia Newton-John)追悼は続く。
あっ、でも、ハードオフ&ブックオフめぐりで入手したオリビアのレコードは、これで最後か。

映画『グリース』のオリジナル・サウンドトラックは、なにせ通算3000万枚以上の驚異的なセールスを記録したらしいので、日本盤でよければ当然入手できると思っていたが、ボクは日頃の行ないがヒジョーに良いせいか(笑)、幸運にも、USオリジナル(RSO RS-2-4002)を入手することができた。
ブックオフの格安盤コーナーで税込み110円である。


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このレコード、初めて聴いたのだが、いやぁ、良いねぇ。

『サタデー・ナイト・フィーバー』が大ヒットしたとき、トラボルタに似てるとかってからかわれたのがトラウマになって(自分では似てないと思うのだ)、『サタデー・ナイト・フィーバー』はもちろん、『グリース』も観てないんだよねぇ。
映画も観たくなってきたよ。

このレコードが気に入ったのは、もちろん内容が素晴らしいからなのだが、音もとても良いんである。
いつものように送り溝をのぞきこむと、そこには見慣れた文字が(笑)


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5をひっくり返したような2は、間違いなくバーニー・グランドマン(Bernie Grundman)の筆跡である。
クレジットがないかと探したら、インナースリーブに明記されていた。


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BGさん、このレコードでも、良い仕事をしているのである。


このレコードには、もう一つ、興味深い特徴がある。
ロサンジェルスにあったモナーク工場(Monarch Record Mfg. Co.)でプレスされているのだが、このレーベルなのである。


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下記記事でボクの仮説は明らかにしている。

https://sawyer2015.blog.ss-blog.jp/2019-06-23

モナーク工場でプレスされたレコードについては、1975年から1976年にかけての頃、二段レーベルが登場する。
ただし、その時点で、すべてのレコードが二段レーベルになったわけではなく、1978年頃までは、昔からの一段レーベルでプレスされたものも存在する。

後者の例として、上記記事では、アレサ(Aretha Franklin)の"Almighty Fire"(SD 19161)をあげたのだが、これはボクの所有物ではなく、Discogsの登録データに頼ったものだった。

この"Grease"のOSTで、ようやく、「1978年のモナーク工場プレスで一段レーベルのもの」を、ボクの所有物で示すことができた。

しかも、この盤のメッキ処理番号は、この通りなのである。


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△23320である。
一枚目のメッキ処理番号がこれなら、二枚目は当然、 △23321だ。

そして、上記記事で紹介したアレサの"Almighty Fire"のメッキ処理番号は、△23322だった。
そう、”Grease”のOSTは、"Almighty Fire"の直前にメッキ処理されたものだったのである。

まぁ、それだけのことなんだが、なんだか感慨深いのである(笑)

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微妙な距離~愛のパフォーマンス [Olivia Newton-John]

夕べはちょっとした心配事があって記事が書けなかったのだが、どうやら大丈夫そうなので、昨日書こうと思っていた記事を書いている。

実を言うと、先日のハードオフ&ブックオフめぐりは、掘り出し物的な収穫はなかったのだが、ブログネタ的には大漁で、少なくとも5枚については、記事にしなければならない使命感に燃えていたのである(大袈裟だっちゅうの 笑)。
ってことで、とりあえず、タイトルと簡単なメモだけ下書き保存してあるものが、この記事以外にも4つある(もっとも、過去の経験上、下書きだけで埋もれていく場合もあるので、すべて公開記事になるとは限らない 笑)。

では、本題に入ろう。

今回手に入れたのは、1976年日本ツアーの様子をおさめた(リリースは1981年)オリビア(Olivia Newton-John)のライブ盤『愛のパフォーマンス』(東芝EMI EMS-91010)である。
ポスター付きの完品だ。


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帯に「特大カラー・ポスター付き」とあるが、LPと一緒に写すと、その「特大さ」がよくわかる。

この特大カラー・ポスター、初回プレス10万枚に付いていたとのことだし、WIKI(英語版とハンガリー語版しかない。しかし、何故日本語版でなくハンガリー語版なんだ?)によると、このレコードは123,590枚売れたらしいので、ポスターも確実に10万枚は世に出たわけで、まったくレアではない。

ヤフオクで検索してみると、現在出品中のものでは、ポスター付きがひっかかってこないので、部屋に貼ったりした結果廃棄されてしまったものも多いのかもしれないが、それでも、かなりの枚数が現存していると思われる。
ボクが買ったのもブックオフで510円だったし、ヤフオクの落札相場を見ても、とくにポスター付きだからといって高額になっているわけでもない。

とはいえ、このレコード、再発もまったくされていなくて未CD化なので(13曲中6曲は、スタジオ・アルバムのCDにボーナストラックとして収録されているらしいが)、海外ではそれなりの需要はあるようで、Discogsのマケプレ出品では、かなりの価格設定になっていたりする。

でも、そんなことより、ボクが気になるのは、送り溝である。
ボクの買ったレコードのマトが、両面とも2Sだったからだ。

10万枚以上売れたレコードなので、最初からラッカー2枚くらいは切ってるかと思ったのだが、Discogsを見ると、両面マト2Sの盤しか登録されていない。
マト1Sは存在しないんだろうか?

ちなみに、うちの盤のPMは1-3なので、1981年3月プレスである。
発売日が正確にはわからないのだが、インサートの解説には、4年と少し前という表現があるから、76年12月のライブが4年と少し前ということは、インサートの解説を書いているのが81年の1月か2月だろう。
そうすると、発売日はおそらく81年3月か4月ってことかな?
ってことは、うちのは発売日前月または当月プレスということになる。
(発売日を正確にご存知の方は、ぜひ教えてください。)

Kaori Eさんから、見本盤のレーベル画像で3/21発売と判読できそうだという情報をいただきました。
ってことは、うちのは発売日当月プレスですが、月後半発売ということは、発売日前月プレスは存在しないかもしれません。

うちのマト2S盤が発売日前月または当月プレスということは、仮にマト1S盤が存在したとしても、やはり、最初からラッカー2枚は切っていたということだろう。

もう一つ気になるのは、タイトルにした「微妙な距離」である。
何の距離が微妙なのかというと、スタンパー・ナンバー間の距離が微妙なのである。


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この画像からわかるように、マトが2Sで、そのあとのマザー・ナンバーはなし(つまりマザーは1)で、スタンパーとして2と1が刻印されているのだが、これは21と読むにしては、2と1の距離が開きすぎていると思う。
マト2Sとスタンパー・ナンバー2の距離と、スタンパー・ナンバーの2と1の距離が、ほぼ同じである。
21なら、通常は、もっとずっとくっついている。
だから、これは21ではなく、間違えて1と打ってしまって、その前に2を打ち直したもの(あるいは、間違えて2と打ってしまって、その後に1を打ち直したもの)なんじゃないだろうか。
その場合、普通は1の方を二重線とかで消したりするが、それを忘れてしまったと。

実際、B面のスタンパーは2なんである。


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両面のスタンパーが2で揃ってると気持ち良いじゃないか(笑)

スタンパー・ナンバーが21と2ではかなりの差があるが、こんな風に離れていることも、まぁしばしば見られることではあるものの、初期スタンパーは、通常は、あんまり離れていない。
やっぱり、A面のスタンパーは、21ではなく、2(か1)な気がするなー


このレコードのマト1Sをお持ちの方、マト2SでA面のスタンパーが1か2をお持ちの方、ぜひ情報提供をお願いいたしますm(_ _)m

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