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Allan Holdsworth, Velvet DarknessのUSオリジナル [Rudy Van Gelder(RVG)の仕事]

AIG全英女子オープン、渋野選手は惜しくも3位(単独)に終わってしまったが、首位と僅か1打差で大健闘だった。
今後の彼女の活躍に大いに期待してしまうのである。
なにより彼女の笑顔が見たいんだよねぇ。

ワシントンの西岡選手の方は、キリオス選手に4-6 3-6のストレートで敗れてしまったが、これまたATP500の大会での準優勝は凄い。
世界ランキングも96位から一気に54位まで上がった。
8月29日から始まる全米オープンでの活躍を期待してしまうのである。

ってことで、週末は、ゴルフとテニスの観戦で過ごしていたのだが、8月6日がアラン・ホールズワース(Allan Holdsworth)の誕生日だということで、このレコードを引っ張り出して聴いてもいた。


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彼のファースト・ソロ・アルバム"Velvet Darkness"のUSオリジナル(CTI Records CTI 6068)である。

ホールズワース本人は、「リハーサル音源を勝手にリリースされたものだから自分の作品にはカウントしない」みたいなことを言っていたらしいが、彼のとんでもないギター・プレイを聴くことができるレコードであることは確かだし、ボクは、内容的にも素晴らしいと思う。

内ジャケには、「ニューヨークのクラブでホールズワースを観たジョージ・ベンソン(George Benson)とジョー・ファレル(Joe Farrell)がその演奏にノックアウトされ、彼らがそれをクリード・テイラー(Creed Taylor)に話したのがきっかけで、このレコードはできたんだ」みたいなことが書いてある。

クリード・テイラーは、ホールズワースのそんな凄い演奏を、ヴァン・ゲルダー・スタジオで、ヴァン・ゲルダーの手によるジャズの熱さを注入するかのような録音で、残しておきたかったのだ。
このレコードは、そういうレコードなんだと思う。

「オレの誕生日を祝うなら他のレコードにしてくれ」と天国のホールズワースには叱られそうだが、ボクは、大好きなこのレコードでお祝いしてしまうのである。

ところで、ボクの持っているUSオリジナルだが、初盤なのか判然としない。
前後関係がありそうなレーベル・バリエーションがあるのだが、どちらが先かよくわからないのである。

うちの盤のレーベルは、このように、CTIロゴの下に赤字でCTIの住所が表記されているものだ。


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Discogsを見ると、この住所表記が存在しないレーベルもある。
しかも、それがうちのと同じコロンビアのサンタマリア工場プレスで、登録されているマトがA-1/B-1だというのが悩ましい。
うちのは、A-4/B-1なのである。
もちろん、うちのも両面にVAN GELDER刻印はあるし、ラッカー4枚ぐらいは最初から切ってた気がしないでもないが、やはり気になる。

そこで、Discogsの他の登録情報も確認してみると、WLPでもマトはA-3/B-4とかA-4/B-4とかのようだ。
やはり、最初からラッカー4枚ぐらいは切っていた可能性が高そうだ。

それにうちの盤、おそらくスタンパー・ナンバーと思われる刻印が、A面がA1、B面がA3なんである。
最初期スタンパーっぽいじゃないか。

ここで、ふっと、もう一枚"Velvet Darkness"のUS盤を持っていたことを思い出した。
最初にテキトーに買ったもので、シングル・ジャケット(オリジナルは見開きジャケット)なうえに、B面にはVAN GELDER刻印があるものの(マトはB-8)、A面にはCOLUMBIA NY刻印があって、ニューヨークにあるコロンビアのマスタリング・スタジオでカッティングされたものだった(マトは1A)。
CTIは1978年に破産したあと、一時的にコロンビアの配給になるが、その頃のプレスだろうか。

シングル・ジャケットの裏側を確認すると、左下のCTIロゴの下に、"Manufactured and Distributed by King Record Co. Ltd."とある。
US盤のくせになんじゃこりゃ?と思ったのだが、実は、1979年にキングレコードがシングル・ジャケットで日本盤の再発をしていて、前に"Made in Japan"がついている以外はまったく同じである。
つまり、キングが作ったシングル・ジャケット用の版下を使って、"Made in Japan"だけ削って、US
再発盤のジャケットが作られたわけだ。
ってことは、うちのシングル・ジャケットのUS盤は、1979年以降の再発ってことになる。

で、その再発盤のレーベルがこれである。


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Discogsに出ているマトA-1/B-1のサンタマリア工場プレスのレーベルと、Side表記の有無の点が違うだけで、他は同じだ。
CTIのレーベルは、カタログ番号の下にマスターテープ番号が印刷されていて、その末尾がA面ならA、B面ならBなので、それだけでSide判別ができるせいか、CTIロゴの上に本来あるべきSide 1とかSide 2の表記が抜けているものがある。
だから、Side表記の有無は問題ではない。

79年以降の再発レーベルが、CTIの住所表記なしってことは、やっぱりCTIの住所表記があるのが初盤でいい気がするなー

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