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さよならレイニー・ステーション [上田知華]

「雨の季節」なんて悠長なことは言っていられなくなるくらいの大雨で、熱海では土石流による大きな災害が起きた。
犠牲者の数や被害の全体像はまだわからないが、命を落とした人がいないことを祈るばかりである。

ボクの住んでいるあたりも、昨日の夜はずいぶんと激しい雨が降り続いていたが、朝方には小ぶりになっていたし、とくに被害はなかったようだ。

こんな大雨でなければ、「雨の季節」はそんなに嫌いではない。
まぁ、鬱陶しいことは鬱陶しいが、なんだかちょっとセンチになる季節でもある。

「雨の季節」のそんなセンチな気分を刺激する歌がいくつかあるのだが、その一つが『さよならレイニー・ステーション』だ。
倉田まり子さんが歌ってシングルもリリース(1980年9月21日発売)しているのだが、こっちのほうは、実はまったく印象に残っていない。

はじめて聴いたのも、NHKのレッツゴーヤングで、作曲者の上田知華さんが歌っているバージョンだったし(もっとも、当時、倉田まり子さんはレッツゴーヤングのレギュラーだったから、その関係で、楽曲提供した上田知華さんが出演して歌ったのだろうけど)、当時買ったのも、上田知華さんのLP(1980年7月25日発売の上田知華+KARYOBIN名義のサード・アルバム)だった。





     僕がきみにできることは もう何もない
     傷ついた季節を通りぬけて ここまでよく来たね
     いつかもっと辛いことが あるはずだけど
     微笑を浮かべて 生きておゆき
     教えたとおりに


「僕」は、たぶん、とても辛い恋に傷ついた女の子が、しばらくの間、その傷を癒す場所になっただけの男だった。
彼女は、立ち直り、旅立ってゆく。

「僕」は、「大丈夫、ひとりでやっていける。 また恋もできるよ。」なんて言いながら、彼女を見送る。


彼女は、傷ついた心を癒すために、「僕」を必要としていた。
そして、たぶん、それだけだった。
それがわかっていた「僕」は、ただ友達として、彼女のそばにいた。


でも、「僕」のホントの気持ちはどうだったんだろう?
チェックの傘で隠したのは、どんな顔だったのかな?


     さよならレイニー・タウン
     さよならレイニー・ステーション
     きみを忘れはしない


なんだか、ボクにも似たような記憶があって、この歌を聴いていると、妙にその記憶が蘇る。

なんとなく、昔録音した自分の弾き語りを聴いてみたのだが、下手くそなのはいいとしても、感情移入しすぎだろー(笑)

タグ:上田知華
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