Christine McVie, Christine McVieのUSオリジナル~Ted Jensenの6mm刻印 [STERLINGの仕事]
ボクは、今夜も、クリスティン姐さん(Christine McVie)の追悼である。
今宵は、1984年リリースのセカンド・ソロ・アルバムを聴くとしよう。
個人的には、ファースト・ソロ・アルバムより、こっちの方が好きなんである。
シングル・ヒットした"Got a Hold On Me"(ビルボードのHot 100チャートで10位、アダルト・コンテンポラリー・チャートでは1位を記録)は言わずもがなだが、シングル・カットされたもう一曲の"Love Will Show Us How"も佳曲だし、エリック・クラプトン(Eric Clapton)のリード・ギターが聴ける"The Challenge"も自ずと身体がスイングしてしまう。
ラストを飾るバラード"The Smile I Live For"は名曲だと思う。
他の曲も佳曲揃いだ。
ジャケットも素敵だよねぇ。
しかも、STERLINGのテッド・ジェンセン(Ted Jensen)がカッティングしていて、音もすこぶる良いんである。
このSTERLINGのテッド・ジェンセン・カッティングということに関連して、このブログ的には、どうしても報告しておかないといけないことがある。
なんと、テッド・ジェンセンにもかかわらず、6mm刻印なんである。
インナースリーブにクレジットがあるというだけでなく、刻印の隣にTJのサインがあるので、テッド・ジェンセンのカッティングであることは間違いない。
6mm刻印は、リー・ハルコ(Lee Hulko)だけだと思ってたのだが・・・
いまのところ、まだ一枚しか見つけてないので、テッド・ジェンセンの6mm刻印は、自分の刻印の紛失や破損で急遽リー・ハルコの刻印を借りた可能性も否定できないような気がしている。
ってことで、今後も、STERLING刻印の調査は続いていくのである。
今宵は、1984年リリースのセカンド・ソロ・アルバムを聴くとしよう。
個人的には、ファースト・ソロ・アルバムより、こっちの方が好きなんである。
シングル・ヒットした"Got a Hold On Me"(ビルボードのHot 100チャートで10位、アダルト・コンテンポラリー・チャートでは1位を記録)は言わずもがなだが、シングル・カットされたもう一曲の"Love Will Show Us How"も佳曲だし、エリック・クラプトン(Eric Clapton)のリード・ギターが聴ける"The Challenge"も自ずと身体がスイングしてしまう。
ラストを飾るバラード"The Smile I Live For"は名曲だと思う。
他の曲も佳曲揃いだ。
ジャケットも素敵だよねぇ。
しかも、STERLINGのテッド・ジェンセン(Ted Jensen)がカッティングしていて、音もすこぶる良いんである。
このSTERLINGのテッド・ジェンセン・カッティングということに関連して、このブログ的には、どうしても報告しておかないといけないことがある。
なんと、テッド・ジェンセンにもかかわらず、6mm刻印なんである。
インナースリーブにクレジットがあるというだけでなく、刻印の隣にTJのサインがあるので、テッド・ジェンセンのカッティングであることは間違いない。
6mm刻印は、リー・ハルコ(Lee Hulko)だけだと思ってたのだが・・・
いまのところ、まだ一枚しか見つけてないので、テッド・ジェンセンの6mm刻印は、自分の刻印の紛失や破損で急遽リー・ハルコの刻印を借りた可能性も否定できないような気がしている。
ってことで、今後も、STERLING刻印の調査は続いていくのである。
R.I.P. Christine McVie [STERLINGの仕事]
クリスティン・マクヴィー(Christine McVie)が亡くなった(11月30日)。
一番よく聴いたのは、フリートウッド・マック(Fleetwood Mac)の"Fleetwood Mac"、"Rumours"、"Tusk"、"Fleetwood Mac Live"、"Mirage"の4作品だが、今宵は、彼女のファースト・ソロ・アルバムを聴こう。
TLには、1970年にリリースされたセルフ・タイトル(旧姓の"Christine Perfect")のUKオリジナルの画像が溢れていたが、あいにくボクは、1976年になってリリースされたUS盤の"The Legendary Christine Perfect Album"しか持っていない。
翌年の再発盤(Sire SR 6022)ではなく、一応US初回盤(Sire SASD-7522)だが、UKオリジナルから見れば、再発は再発である。
しかも、オリジナルのリリースから6年も経っている。
きっと、鮮度的には、ずいぶん違うんだろうなー
まぁ、でも、US盤はSTERLINGカッティングだから、良しとしよう。
6mm刻印なので、サインはないが、おそらくリー・ハルコ(Lee Hulko)のカッティングである。
下記のSTERLING刻印のバリエーションに関する記事を書いた後、刻印だけでエンジニアを推測したのは初めてかもしれない。
https://sawyer2015.blog.ss-blog.jp/2022-09-03
「こんな日ぐらいは、送り溝なんぞ見てないで、黙って音楽を聴け!」って声がどこかから聴こえてきそうだな(笑)
R.I.P.
一番よく聴いたのは、フリートウッド・マック(Fleetwood Mac)の"Fleetwood Mac"、"Rumours"、"Tusk"、"Fleetwood Mac Live"、"Mirage"の4作品だが、今宵は、彼女のファースト・ソロ・アルバムを聴こう。
TLには、1970年にリリースされたセルフ・タイトル(旧姓の"Christine Perfect")のUKオリジナルの画像が溢れていたが、あいにくボクは、1976年になってリリースされたUS盤の"The Legendary Christine Perfect Album"しか持っていない。
翌年の再発盤(Sire SR 6022)ではなく、一応US初回盤(Sire SASD-7522)だが、UKオリジナルから見れば、再発は再発である。
しかも、オリジナルのリリースから6年も経っている。
きっと、鮮度的には、ずいぶん違うんだろうなー
まぁ、でも、US盤はSTERLINGカッティングだから、良しとしよう。
6mm刻印なので、サインはないが、おそらくリー・ハルコ(Lee Hulko)のカッティングである。
下記のSTERLING刻印のバリエーションに関する記事を書いた後、刻印だけでエンジニアを推測したのは初めてかもしれない。
https://sawyer2015.blog.ss-blog.jp/2022-09-03
「こんな日ぐらいは、送り溝なんぞ見てないで、黙って音楽を聴け!」って声がどこかから聴こえてきそうだな(笑)
R.I.P.
HBD Bish ~ Stephen Bishop, BishのUSオリジナルの謎 [STERLINGの仕事]
11月14日は、Bishことスティーヴン・ビショップ(Stephen Bishop)の誕生日である。
去年はファースト・アルバム"Careless"を聴いてお祝いしたので― https://sawyer2015.blog.ss-blog.jp/2021-11-15(1年経ってもBGカッティング盤は入手できていない 泣)―今年は、1978年リリースのセカンド・アルバム"Bish"を聴いてお祝いしていた。
もちろん、USオリジナル(ABC Records AA 1082)である。
レイ・ブラウン(Ray Brown)のベースに導かれて、Bishのトロンボーンが素朴にメロディを奏で、ストリングスが入ってきたところで、すでにAOR名盤の匂いが部屋中を満たす。
実際、聴きどころ満載の名盤である。
でも、その聴きどころについては、ちょっと検索すれば、いろんな方が語っているので、そちらに任せよう。
ボクはボクらしく、このレコードの謎を取り上げるのである(笑)
このレコード、見開きジャケットの内側には、歌詞といっしょにマスタリング関係のクレジットもある。
マスタリングは、ワーナー・スタジオのリー・ハーシュバーグ(Lee Herschberg)によって行われた。
先日、リッキー・リー・ジョーンズ(Rickie Lee Jones)"Pirates"のマスタリングを行なったエンジニアとして紹介した― https://sawyer2015.blog.ss-blog.jp/2022-11-10 ―ので、まだ記憶に残っているんじゃないかと思う。
しかし、送り溝を見ると・・・
STERLINGのテッド・ジェンセン(Ted Jensen)によるカッティングなんである。
これはいったいどういうことなんだろう?
その謎を解く鍵は、たぶん、これだ。
"RE1"というのは、おそらく、リマスタリングが行われたということだろう。
オリジナルのマスタリングは、リー・ハーシュバーグがやったのだ。
しかし、その音に満足できなかったBishは、STERLINGにリマスタリングを依頼した。
で、結果的には、テッド・ジェンセンのカッティングが採用されたのだが、ジャケットのクレジットにはリー・ハーシュバーグがそのまま残ってしまった。
そんなところだろうと思うのだが、さて、真相やいかに?
去年はファースト・アルバム"Careless"を聴いてお祝いしたので― https://sawyer2015.blog.ss-blog.jp/2021-11-15(1年経ってもBGカッティング盤は入手できていない 泣)―今年は、1978年リリースのセカンド・アルバム"Bish"を聴いてお祝いしていた。
もちろん、USオリジナル(ABC Records AA 1082)である。
レイ・ブラウン(Ray Brown)のベースに導かれて、Bishのトロンボーンが素朴にメロディを奏で、ストリングスが入ってきたところで、すでにAOR名盤の匂いが部屋中を満たす。
実際、聴きどころ満載の名盤である。
でも、その聴きどころについては、ちょっと検索すれば、いろんな方が語っているので、そちらに任せよう。
ボクはボクらしく、このレコードの謎を取り上げるのである(笑)
このレコード、見開きジャケットの内側には、歌詞といっしょにマスタリング関係のクレジットもある。
マスタリングは、ワーナー・スタジオのリー・ハーシュバーグ(Lee Herschberg)によって行われた。
先日、リッキー・リー・ジョーンズ(Rickie Lee Jones)"Pirates"のマスタリングを行なったエンジニアとして紹介した― https://sawyer2015.blog.ss-blog.jp/2022-11-10 ―ので、まだ記憶に残っているんじゃないかと思う。
しかし、送り溝を見ると・・・
STERLINGのテッド・ジェンセン(Ted Jensen)によるカッティングなんである。
これはいったいどういうことなんだろう?
その謎を解く鍵は、たぶん、これだ。
"RE1"というのは、おそらく、リマスタリングが行われたということだろう。
オリジナルのマスタリングは、リー・ハーシュバーグがやったのだ。
しかし、その音に満足できなかったBishは、STERLINGにリマスタリングを依頼した。
で、結果的には、テッド・ジェンセンのカッティングが採用されたのだが、ジャケットのクレジットにはリー・ハーシュバーグがそのまま残ってしまった。
そんなところだろうと思うのだが、さて、真相やいかに?
HBD スティーヴ・ルカサー~TOTO, Turn BackのUSオリジナル [STERLINGの仕事]
昨日10月21日は、スティーヴ・ルカサー(Steve Lukather)の誕生日だった。
気づいたときには、すでにボリュームをあまり上げられない時間になっていたので、お祝いは翌日にまわしたのである。
アメリカはまだ21日だしね。
ルカサーといえば、個人的には、TOTOの初期4枚である。
誕生日をお祝いするのに、そのうち、どのレコードをターンテーブルに載せようか迷ったのだが、セルフタイトルのファースト(日本盤のタイトルは『宇宙の騎士』)は、すでに一度取り上げているし、
https://sawyer2015.blog.ss-blog.jp/2017-09-02
セカンドの"Hydra"に至っては、二度も取り上げている。
https://sawyer2015.blog.ss-blog.jp/2018-12-15
https://sawyer2015.blog.ss-blog.jp/2019-03-16
4作目の”TOTO IV”については未だにリカッティング盤を入手していないので、記事が書けない(”TOTO IV”については、レコード・コレクターズ2019年4月号の初盤道をどうぞ)。
まぁ、記事が書けるものを聴かなきゃならないわけではないのだが、記事が書けなきゃ、ひっそり人知れずお祝いするだけなので、やはり、記事が書けるものがいい。
ってことで、サードの"Turn Back"のUSオリジナル(Columbia FC 36813)をターンテーブルに載せた。
もっとも、"Turn Back"についても、PCプリフィックスの再発盤は持っていないし、Discogsにも送り溝情報が登録されていないので、リカッティングがあったかどうか不明で、ネタはあんまりない。
でも、初期4枚の中では、一番ハードロック寄りで、ルカサーも弾きまくってるから、お祝いにはちょうど良いよね。
「へのへのもへじ」みたいなジャケットは、個人的にはトホホなので、メンバーのライブ写真で構成された見開きインサート(裏に印刷がないので、インサートというよりポスターなのか?)を引っ張り出して並べるのである。
ボリュームをぐーんと上げると、めくるめく世界が広がる。
素晴らしいカッティングである。
送り溝にはSTERLING刻印があり、歌詞の印刷されたインナースリーブには、ジョージ・マリノ(George Marino)のマスタリングであることが明記されている。
ってことで、このブログならではの確認である(笑)
両面とも9mm刻印だ。
ジョージ・マリノのカッティングで間違いない。
STERLING刻印のバリエーションについては、下記記事をどうぞ。
https://sawyer2015.blog.ss-blog.jp/2022-09-03
ちなみに、うちの盤は、マト1E/1Dのサンタマリア工場プレスだ。
このレコード、セールス的にはあまり成功しなかったようで、全米チャートは最高でも41位といまひとつだった。
Discogsの登録情報を見ると、一番進んでいるものでマト1Hだ(マト1Uという登録もあるが、これは1Dの見間違いの気がする)。
1Hくらいまでだったら、全部ジョージ・マリノ・カッティングだと思うのだが、未確認なので、マトが進んでいて、どうもジョージ・マリノ・カッティングではなさそうだという盤を発見された方は、ぜひ教えてくださいませm(_ _)m
気づいたときには、すでにボリュームをあまり上げられない時間になっていたので、お祝いは翌日にまわしたのである。
アメリカはまだ21日だしね。
ルカサーといえば、個人的には、TOTOの初期4枚である。
誕生日をお祝いするのに、そのうち、どのレコードをターンテーブルに載せようか迷ったのだが、セルフタイトルのファースト(日本盤のタイトルは『宇宙の騎士』)は、すでに一度取り上げているし、
https://sawyer2015.blog.ss-blog.jp/2017-09-02
セカンドの"Hydra"に至っては、二度も取り上げている。
https://sawyer2015.blog.ss-blog.jp/2018-12-15
https://sawyer2015.blog.ss-blog.jp/2019-03-16
4作目の”TOTO IV”については未だにリカッティング盤を入手していないので、記事が書けない(”TOTO IV”については、レコード・コレクターズ2019年4月号の初盤道をどうぞ)。
まぁ、記事が書けるものを聴かなきゃならないわけではないのだが、記事が書けなきゃ、ひっそり人知れずお祝いするだけなので、やはり、記事が書けるものがいい。
ってことで、サードの"Turn Back"のUSオリジナル(Columbia FC 36813)をターンテーブルに載せた。
もっとも、"Turn Back"についても、PCプリフィックスの再発盤は持っていないし、Discogsにも送り溝情報が登録されていないので、リカッティングがあったかどうか不明で、ネタはあんまりない。
でも、初期4枚の中では、一番ハードロック寄りで、ルカサーも弾きまくってるから、お祝いにはちょうど良いよね。
「へのへのもへじ」みたいなジャケットは、個人的にはトホホなので、メンバーのライブ写真で構成された見開きインサート(裏に印刷がないので、インサートというよりポスターなのか?)を引っ張り出して並べるのである。
ボリュームをぐーんと上げると、めくるめく世界が広がる。
素晴らしいカッティングである。
送り溝にはSTERLING刻印があり、歌詞の印刷されたインナースリーブには、ジョージ・マリノ(George Marino)のマスタリングであることが明記されている。
ってことで、このブログならではの確認である(笑)
両面とも9mm刻印だ。
ジョージ・マリノのカッティングで間違いない。
STERLING刻印のバリエーションについては、下記記事をどうぞ。
https://sawyer2015.blog.ss-blog.jp/2022-09-03
ちなみに、うちの盤は、マト1E/1Dのサンタマリア工場プレスだ。
このレコード、セールス的にはあまり成功しなかったようで、全米チャートは最高でも41位といまひとつだった。
Discogsの登録情報を見ると、一番進んでいるものでマト1Hだ(マト1Uという登録もあるが、これは1Dの見間違いの気がする)。
1Hくらいまでだったら、全部ジョージ・マリノ・カッティングだと思うのだが、未確認なので、マトが進んでいて、どうもジョージ・マリノ・カッティングではなさそうだという盤を発見された方は、ぜひ教えてくださいませm(_ _)m
タグ:TOTO
HBD Don Felder [STERLINGの仕事]
9月21日はドン・フェルダー(Don Felder)の誕生日だそうで、「ホテル・カリフォルニアの作曲者として有名な」みたいな形容句のついたツイートがいくつかTLに流れてきたので、なんとなくイーグルス(Eagles)の"Hotel California"をターンテーブルに載せた。
もちろん、USオリジナル(Asylum Records 7E-1084)である。
送り溝のSTERLING刻印をチェックしておこう。
リー・ハルコ(Lee Hulko)のカッティングだから、刻印の隣にはLHというサインがある。
そして、STERLING刻印は、6mm刻印である。
そういえば、Discogsのテッド・ジェンセン(Ted Jensen)の項目には、「1976年にSTERLINGに入ってレコードのマスタリングをするようになり、一年目から、イーグルスの『ホテル・カリフォルニア』やビリー・ジョエルの『ストレンジャー』のマスタリングを行なった。」というようなことが書いてある(2022年9月21日時点)。
確かに、『ストレンジャー』は彼の仕事だが、『ホテル・カリフォルニア』はリー・ハルコの仕事である。
テッド・ジェンセンがカッティングしている盤なんて見たことがないのだが、レイトではやってるんだろうか?
テッド・ジェンセンは、ずっと後にCDのデジタル・リマスターをやっただけなんじゃ?
もちろん、USオリジナル(Asylum Records 7E-1084)である。
送り溝のSTERLING刻印をチェックしておこう。
リー・ハルコ(Lee Hulko)のカッティングだから、刻印の隣にはLHというサインがある。
そして、STERLING刻印は、6mm刻印である。
そういえば、Discogsのテッド・ジェンセン(Ted Jensen)の項目には、「1976年にSTERLINGに入ってレコードのマスタリングをするようになり、一年目から、イーグルスの『ホテル・カリフォルニア』やビリー・ジョエルの『ストレンジャー』のマスタリングを行なった。」というようなことが書いてある(2022年9月21日時点)。
確かに、『ストレンジャー』は彼の仕事だが、『ホテル・カリフォルニア』はリー・ハルコの仕事である。
テッド・ジェンセンがカッティングしている盤なんて見たことがないのだが、レイトではやってるんだろうか?
テッド・ジェンセンは、ずっと後にCDのデジタル・リマスターをやっただけなんじゃ?
タグ:Eagles