初盤道に触発されて・・・ [Rudy Van Gelder(RVG)の仕事]
レコード・コレクターズ10月号の発売まで10日もないこの時期になって、9月号がらみの話題である。
というのも、9月号掲載の初盤道第41回に触発されて発注したレコードが、ようやくアメリカから届いたからだ。
「初盤道第41回で取り上げられてたのはジョビン(Antônio Carlos Jobim)の"Wave"(A&M LP2002(mono)/SP3002(stereo))なんだから、そっちを買えよ」って声が聴こえてきそうだが、"Wave"については購入予定リストに入っているものの、実は聴いたことがないので、「どうしても欲しい~」モードにスイッチが切りかわらない(笑)
一方、"Wave"と双子みたいなレコードであるウェス・モンゴメリー(Wes Montgomery)の"A Day in the Life"(モナーク工場のメッキ処理番号を見ると、"Wave"のモノラル盤△10832→"A Day in the Life"のモノラル盤△10833→"Wave"のステレオ盤△10834→"A Day in the Life"のステレオ盤△10835となっていて、両者の製造が同時に進められたことがわかる)については、以前にもこのブログで取り上げたことがあるように(https://sawyer2015.blog.ss-blog.jp/2019-04-29をごらんください)、ずっとボクの愛聴盤である。
ずっと愛聴盤なのだが、RVG録音&カッティングとはいえ、これをモノラル盤で聴きたいと思ったことはなかった。
しかし、紙ジャケ探検隊は、"Wave"のモノラル盤を「レコードという形態での一つの完成形」「ジャズの魂が宿っている」とまで評した。
この評に触れて、"Wave"のモノラル盤を聴いてみたくもなったのだが、どうしても聴いてみたい衝動にかられたのは、"A Day in the Life"のモノラル盤の方である。
なにせ"Wave"とは双子みたいなレコードだ。
"A Day in the Life"のモノラル盤だって、「レコードという形態での一つの完成形」で「ジャズの魂が宿っている」に違いない。
ということで、"A Day in the Life"のモノラル盤(A&M LP2001)なのである。
下にずらして裁断すれば上にステレオ表記が現れ、上にずらして裁断すれば下にモノラル表記が現れる、この頃の典型的な作りのジャケットだ。
モノラル表記が現れる下部を拡大しておこう。
このレコードにもコロンビア・カットが存在するが、ボクが手に入れたのはもちろんRVGカットである。
「レコードという形態での一つの完成形」で「ジャズの魂が宿っている」のはRVGカットの方なんだから、VAN GELDER刻印は絶対になきゃいけないんである。
まぁ、ボクが入手したのはWLPなので、たぶんRVGカットしか存在しない。
しかーし・・・
これは、どう見ても、モナーク工場のWLPではない。
レーベルは光沢がないザラっとした紙質だし、ロゴに輪郭もない。
送り溝には△10833もMR刻印もない。
送り溝に刻まれているのは、CTLP-2001 CT 2001/CTLP-2001 CT 2002という手書き文字と、Side 1に11-/Side 2に1-という手書きの数字?だけである。
西海岸のWLPがモナーク工場で製造されたとすると、これは東海岸で製造されたWLPなのか?
そう思ってセラーの住所を確認すると、コロラド州デンバーである。
ってことは中部で製造されたWLP?
いずれにせよ、この時期のA&Mのプレス工場は、モナーク工場しか頭になかったので、完全に想定外であったが、ターンテーブルに載せて聴いてみれば、出てくる音はまさにRVGのモノラル・カッティングの音である。
実に暑苦しい、ジャズの熱が伝わってくる。
「モナーク工場以外のWLPなんて、コレクションとしても、ちょうどいいか」なーんてことも思い始めた。
音がよければ、何でも受け入れてしまうのだ(笑)
でも、これって、どこの工場で製造されたものなんだろ?
とりあえず、素性が知りたいと思う今日この頃なのである。
というのも、9月号掲載の初盤道第41回に触発されて発注したレコードが、ようやくアメリカから届いたからだ。
(二枚写っているが、一枚は以前から持っていたステレオのプロモ盤。)
「初盤道第41回で取り上げられてたのはジョビン(Antônio Carlos Jobim)の"Wave"(A&M LP2002(mono)/SP3002(stereo))なんだから、そっちを買えよ」って声が聴こえてきそうだが、"Wave"については購入予定リストに入っているものの、実は聴いたことがないので、「どうしても欲しい~」モードにスイッチが切りかわらない(笑)
一方、"Wave"と双子みたいなレコードであるウェス・モンゴメリー(Wes Montgomery)の"A Day in the Life"(モナーク工場のメッキ処理番号を見ると、"Wave"のモノラル盤△10832→"A Day in the Life"のモノラル盤△10833→"Wave"のステレオ盤△10834→"A Day in the Life"のステレオ盤△10835となっていて、両者の製造が同時に進められたことがわかる)については、以前にもこのブログで取り上げたことがあるように(https://sawyer2015.blog.ss-blog.jp/2019-04-29をごらんください)、ずっとボクの愛聴盤である。
ずっと愛聴盤なのだが、RVG録音&カッティングとはいえ、これをモノラル盤で聴きたいと思ったことはなかった。
しかし、紙ジャケ探検隊は、"Wave"のモノラル盤を「レコードという形態での一つの完成形」「ジャズの魂が宿っている」とまで評した。
この評に触れて、"Wave"のモノラル盤を聴いてみたくもなったのだが、どうしても聴いてみたい衝動にかられたのは、"A Day in the Life"のモノラル盤の方である。
なにせ"Wave"とは双子みたいなレコードだ。
"A Day in the Life"のモノラル盤だって、「レコードという形態での一つの完成形」で「ジャズの魂が宿っている」に違いない。
ということで、"A Day in the Life"のモノラル盤(A&M LP2001)なのである。
下にずらして裁断すれば上にステレオ表記が現れ、上にずらして裁断すれば下にモノラル表記が現れる、この頃の典型的な作りのジャケットだ。
モノラル表記が現れる下部を拡大しておこう。
このレコードにもコロンビア・カットが存在するが、ボクが手に入れたのはもちろんRVGカットである。
「レコードという形態での一つの完成形」で「ジャズの魂が宿っている」のはRVGカットの方なんだから、VAN GELDER刻印は絶対になきゃいけないんである。
まぁ、ボクが入手したのはWLPなので、たぶんRVGカットしか存在しない。
しかーし・・・
なんじゃこりゃぁ!?
これは、どう見ても、モナーク工場のWLPではない。
レーベルは光沢がないザラっとした紙質だし、ロゴに輪郭もない。
送り溝には△10833もMR刻印もない。
送り溝に刻まれているのは、CTLP-2001 CT 2001/CTLP-2001 CT 2002という手書き文字と、Side 1に11-/Side 2に1-という手書きの数字?だけである。
西海岸のWLPがモナーク工場で製造されたとすると、これは東海岸で製造されたWLPなのか?
そう思ってセラーの住所を確認すると、コロラド州デンバーである。
ってことは中部で製造されたWLP?
いずれにせよ、この時期のA&Mのプレス工場は、モナーク工場しか頭になかったので、完全に想定外であったが、ターンテーブルに載せて聴いてみれば、出てくる音はまさにRVGのモノラル・カッティングの音である。
実に暑苦しい、ジャズの熱が伝わってくる。
「モナーク工場以外のWLPなんて、コレクションとしても、ちょうどいいか」なーんてことも思い始めた。
音がよければ、何でも受け入れてしまうのだ(笑)
でも、これって、どこの工場で製造されたものなんだろ?
とりあえず、素性が知りたいと思う今日この頃なのである。