Bryan Adams, RecklessのUSオリジナル~モナーク工場の最後の輝き [Bob Ludwig(RL)の仕事]
"RECKLESS"は、カナダのSSW、ブライアン・アダムス(Bryan Adams)が1984年11月5日にリリースした4枚目のアルバムで、彼の最高傑作である。
まぁ、最高傑作がどのアルバムであるかは主観によるかもしれないが、少なくとも商業的に一番成功したアルバムであることは確かだ。
なにしろ、アメリカだけで500万枚以上、世界的には1200万枚の売り上げを達成したという、大ヒットアルバムなのである。
このアルバム、売れに売れただけにUS盤もゴロゴロ転がっているのだが、悩ましいことに、バリエーションがいろいろある。
それにもかかわらず、Discogsを見ても、ジャケットとインナースリーブについてはバリエーションへの言及すらされていない(2020年9月21日現在―見落としてたらごめんなさい)。
内容が素晴らしいうえに、ボブ・ラディック(Bob Ludwig)がマスタリングした良音盤(ただし、後述するが、彼がカッティングをやった盤は確認できていない)であるにもかかわらず、ひどい仕打ちだと言わざるをえない。
安レコ愛に溢れたボクには、我慢ならないのである(笑)
それからもう一つ、このレコードには、この記事に付したサブタイトルのような、アナログレコード・コレクターの心を動かす事情もある。
(「心を動かされない人は真のアナログレコード・コレクターじゃない」とまでは言いません 笑)
そんなわけで、今日の記事になったわけだ。
では、USオリジナルのバリエーションを見てみよう。
(ボクが所有しているのは2枚だけなので、Discogs等でいろいろ確認もしていますが、他にもバリエーションがあるかもしれません。「違うのを持ってるぞ」という方はお知らせいただければ幸いです。それから、「オリジナルはカナダ盤だろ~」というご意見もあるかと思いますが、カナダ盤もMASTERDISKでマスタリング&カッティングが行われていますし、現時点で私は所有していませんので、ここではUSオリジナルの初盤を確認し、いずれカナダ盤を入手したときにその位置づけについて考えたいと思います。)
ジャケットのバリエーション
ジャケットのバリエーションについては、ほとんどの人が気づいていると思うのだが、言及されているのを見つけることができなかった。
このレコードのジャケットは二種類ある。
おわかりだろうか?
上端の"BRYAN ADAMS"というアーティスト名と下端の"RECKLESS"の文字の大きさが違うのである。
わかりやすいように、上端部分を拡大して並べてみよう。
この文字大ジャケットと文字小ジャケット、まずは、前後関係があるのかそれとも地域差なのかが問題だ。
ボクの持っている盤は、文字大ジャケットにはモナーク工場(Monarch Record Mfg. Co)プレスの盤(マト末尾MでMRが刻まれている)が、文字小ジャケットにはRCAインディアナポリス工場(RCA Records Pressing Plant, Indianapolis)プレスの盤(マト末尾RCAでIが刻印されている)が入っていたので、地域差という可能性もないわけではない。
しかし、地域差ではないと思う。
というのも、このレコードのUS盤には、Discogsを見ると、モナーク工場プレスとRCAインディアナポリス工場プレスのほかに、エレクトロサウンド中西部工場(Electrosound Group Midwest, Inc)プレス(マト末尾ESでEMWが刻まれている)が存在するが、RCAインディアナポリス工場プレスとエレクトロサウンド中西部工場プレスいずれにも文字大ジャケットと文字小ジャケットが存在するからである(モナーク工場プレスに文字小ジャケットが存在するのかは不明)。
つまり、このジャケットの違いには前後関係があることになる。
では、どちらが先なのか?
ずばり文字大ジャケットが先だと思う。
まず、上端部分を拡大して並べた写真をもう一度よく見てほしい。
文字小ジャケットは、単に文字を小さくしただけではない。
"BRYAN"のほうの文字間(狭い)と"ADAMS"のほうの文字間(広い)をかえるというこだわりぶりである。
確かに、デザイン的にはこれが良い。
つまり、こちらが完成形だと思う。
それから、US盤にひと月弱遅れて11月28日にリリースされた日本初盤は文字大ジャケットだ。
日本盤の場合、本国でのジャケット変更があっても変更されずにずっと初盤ジャケットのままのことも多いが、このレコードの場合は、アルファレコード/ワーナー・パイオニア時代にすでに文字小ジャケットに変更されている。
その後、キャニオンから再発されたときは、当然文字小ジャケットである。
いつの時点で文字大ジャケットから文字小ジャケットに変更されたのかは不明だが、初盤は文字大ジャケットというのは間違いないんじゃないかと思う。
インナースリーブのバリエーション
このレコードには、歌詞が印刷されたインナースリーブが付属している。
さらに、ビデオの注文用フライヤーも附属していることがあるが(ボクのは文字小ジャケットのほうに入っていた)、ビデオの発売時期によっては初盤にはついていなかったかもしれない。
このインナースリーブが違っている。
違っている部分を拡大して並べてみよう。
向って右が文字大ジャケットに入っていたもの(初回IS)で、左が文字小ジャケットに入っていたもの(セカンドIS)だ。
まず、"All songs written"で始まるパラグラフが2行から3行に変更されている。
これは特に追記があるわけではないので、1984の前に改行を入れ忘れたのを修正しただけだろう。
次に、"Crew"のところだが、最後の"Halsey"にスペルミスがあったので"Hallsey"と正しいスペルに修正されている(エルが一つ増えている)。
その下の行も ”Road Keyboards"とされていたのが"Tour Keyboards"に修正されている。
"Thank you"で始まる謝辞のパラグラフでは、対象が追加されたので、2行から3行になっている。
以上、文字大ジャケットに入っていたものが初回ISで、文字小ジャケットに入っていたものはセカンドISであることは明らかだろう。
レーベルのバリエーション
このレコードにはカスタム・レーベルが存在する。
文字小ジャケットには、カスタム・レーベルを使用した盤が入っていた。
それに対して、A&Mの通常レーベルを使用した盤も存在する。
文字大ジャケットには、この通常レーベルを使用した盤が入っていた。
カスタム・レーベルを使用したモナーク工場プレスは確認できなかったが、RCAインディアナポリス工場プレスとエレクトロサウンド中西部工場プレスには、カスタム・レーベル盤と通常レーベル盤のいずれも存在するので、これまた地域差ではなく前後関係があると考えられる。
カスタム・レーベル使用と通常レーベル使用の前後関係としては、当初はカスタム・レーベルでリリースしていたが、再発の際にコスト削減で通常レーベルを使用したという可能性もあるのだが、このレコードの場合は、その可能性はありえない。
通常レーベル盤のほうが、初回IS付きの初盤文字大ジャケットに入っていたということもあるが、何よりも、通常盤レーベルがモナーク工場でプレスされているというのが決定的である。
後述するように、モナーク工場が再発盤をプレスできるわけがないんである。
とはいえ、このカスタム・レーベルへの変更は相当早い時期に行われたと思われる。
何故なら、ひと月弱遅れでリリースされた日本盤ですでにカスタム・レーベルが使用されていたからである。
レコードのプレスは、リリースのひと月くらい前から行われるだろうから、もしかしたらその初回プレスの過程でレーベル変更が行われ、リリース日には、通常レーベル盤とカスタム・レーベル盤が両方並んでいたという可能性もある。
そうだとしても、初盤レーベルは、カスタム・レーベルではなく通常レーベルだということになると思う。
カッティング・エンジニアのバリエーション
上述したように、また拡大したインナースリーブ写真のクレジットでもわかるように、このレコードはラディックがマスタリングをしているが、カッティングまでラディックが行ったものは発見できなかった。
ボクが所有しているレコードでは、カスタム・レーベルのマトRCA3/RCA3が両面ともMASTERDISK BKでビル・キッパー(Bill Kipper)カッティング、通常レーベルのマトM2/M1のほうは両面ともMASTERDISK刻印のみでサインがないのでカッティング・エンジニア不明である。
(RCA3/RCA3のMASTERDISK BK刻印。M2/M1のMASTERDISKのみはレーベル写真の横にしっかり写っているので割愛 笑)
で、どちらが先かだが、これについてはどっちが先かというのはないんじゃないかと思っている。
もともとマスタリングまではラディックがやって、ラッカー・カットは若いのにまかせたということなんだろうし、カナダまで含めて相当数のラッカー・カットなので、複数の人間にまかせたというだけなんじゃないかと思うのである。
Discogsで確認する限りでは、RCAインディアナポリス工場とエレクトロサウンド中西部工場にはビル・キッパーがカットしたラッカーが、モナーク工場には別のエンジニアがカットしたラッカーが送られたということのようだ。
ちなみに、うちにある二枚では、BK盤ほうは腰高で音が被るのに対して、サインなし盤のほうは低域が沈みこんで見通しがよくなり、好印象だ。
とはいえ、プレス時期がサインなし盤のほうがかなり早いと考えられるので、スタンパーのへたり具合も影響している可能性があり、一般的にBK盤のほうがダメとも言い切れない。
いずれにせよ、BK盤でもサインなし盤でも、どちらも初回盤でいいと思う。
モナーク工場の最後の輝き
ボクの持っている通常レーベル盤は、モナーク工場プレスである。
MR Δ 26627というモナーク工場産であることを示すメッキ処理番号が刻まれている。
そして、これが特に重要なことなのだが、モナーク工場プレスであれば、初期盤であることの証なのである。
なぜなら、モナーク工場は、1985年1月にはエレクトロサウンドに吸収され、その長い歴史を閉じたからである。
1985年1月からは、エレクトロサウンド・ロサンジェルス(Electrosound Los Angeles)という名前で新たな一歩を踏み出している。
つまり、1984年11月5日リリースの”RECKLESS"については、10月からプレスが始まったとして、モナーク工場プレスであれば、翌1985年の1月までの4か月(1月つまり新年に再出発ということは、月頭から再出発の可能性が高いと思われるが、その場合は、84年12月までの3か月)の間にプレスされたものということになる。
それ以降であれば、送り溝にはELAという文字が刻まれるはずだ。
1945年創業の長い歴史の最後に、"RECKLESS"という大ヒットアルバムの初回盤をプレスしたという事実も、「最後の輝き」と呼ぶのに値するものだと思うが、ボクが「最後の輝き」というのには別の意味もある。
この時期のA&Mのレコードは半透明盤で、RCAインディアナポリス工場プレスの盤でも十分に透けるのだが・・・・
モナーク工場プレスの盤はさらに透ける。
光に翳さなくても、ちょっと明るいところなら、反対側が透けて見えるくらいである。
だから、光に翳すと、透けるというより、黄金に輝く。
まさに「モナーク工場の最後の輝き」なのである(笑)
アトランティック盤のオリジナルを探している人なんかは、誰かさんの影響で(笑)跨いで通ることも多いモナーク工場プレスだが、ボクはアトランティック盤のモナーク工場の音も好きだ。
A&Mに関しては、モナーク工場は昔からのメイン工場である。
そんなわけで、モナーク工場が「最後の輝き」を見せるこの"RECKLESS"を聴いていると、なんだかこみ上げるものがあるのだ。
ありがとう!
モナーク!
まぁ、最高傑作がどのアルバムであるかは主観によるかもしれないが、少なくとも商業的に一番成功したアルバムであることは確かだ。
なにしろ、アメリカだけで500万枚以上、世界的には1200万枚の売り上げを達成したという、大ヒットアルバムなのである。
このアルバム、売れに売れただけにUS盤もゴロゴロ転がっているのだが、悩ましいことに、バリエーションがいろいろある。
それにもかかわらず、Discogsを見ても、ジャケットとインナースリーブについてはバリエーションへの言及すらされていない(2020年9月21日現在―見落としてたらごめんなさい)。
内容が素晴らしいうえに、ボブ・ラディック(Bob Ludwig)がマスタリングした良音盤(ただし、後述するが、彼がカッティングをやった盤は確認できていない)であるにもかかわらず、ひどい仕打ちだと言わざるをえない。
安レコ愛に溢れたボクには、我慢ならないのである(笑)
それからもう一つ、このレコードには、この記事に付したサブタイトルのような、アナログレコード・コレクターの心を動かす事情もある。
(「心を動かされない人は真のアナログレコード・コレクターじゃない」とまでは言いません 笑)
そんなわけで、今日の記事になったわけだ。
では、USオリジナルのバリエーションを見てみよう。
(ボクが所有しているのは2枚だけなので、Discogs等でいろいろ確認もしていますが、他にもバリエーションがあるかもしれません。「違うのを持ってるぞ」という方はお知らせいただければ幸いです。それから、「オリジナルはカナダ盤だろ~」というご意見もあるかと思いますが、カナダ盤もMASTERDISKでマスタリング&カッティングが行われていますし、現時点で私は所有していませんので、ここではUSオリジナルの初盤を確認し、いずれカナダ盤を入手したときにその位置づけについて考えたいと思います。)
ジャケットのバリエーション
ジャケットのバリエーションについては、ほとんどの人が気づいていると思うのだが、言及されているのを見つけることができなかった。
このレコードのジャケットは二種類ある。
おわかりだろうか?
上端の"BRYAN ADAMS"というアーティスト名と下端の"RECKLESS"の文字の大きさが違うのである。
わかりやすいように、上端部分を拡大して並べてみよう。
この文字大ジャケットと文字小ジャケット、まずは、前後関係があるのかそれとも地域差なのかが問題だ。
ボクの持っている盤は、文字大ジャケットにはモナーク工場(Monarch Record Mfg. Co)プレスの盤(マト末尾MでMRが刻まれている)が、文字小ジャケットにはRCAインディアナポリス工場(RCA Records Pressing Plant, Indianapolis)プレスの盤(マト末尾RCAでIが刻印されている)が入っていたので、地域差という可能性もないわけではない。
しかし、地域差ではないと思う。
というのも、このレコードのUS盤には、Discogsを見ると、モナーク工場プレスとRCAインディアナポリス工場プレスのほかに、エレクトロサウンド中西部工場(Electrosound Group Midwest, Inc)プレス(マト末尾ESでEMWが刻まれている)が存在するが、RCAインディアナポリス工場プレスとエレクトロサウンド中西部工場プレスいずれにも文字大ジャケットと文字小ジャケットが存在するからである(モナーク工場プレスに文字小ジャケットが存在するのかは不明)。
つまり、このジャケットの違いには前後関係があることになる。
では、どちらが先なのか?
ずばり文字大ジャケットが先だと思う。
まず、上端部分を拡大して並べた写真をもう一度よく見てほしい。
文字小ジャケットは、単に文字を小さくしただけではない。
"BRYAN"のほうの文字間(狭い)と"ADAMS"のほうの文字間(広い)をかえるというこだわりぶりである。
確かに、デザイン的にはこれが良い。
つまり、こちらが完成形だと思う。
それから、US盤にひと月弱遅れて11月28日にリリースされた日本初盤は文字大ジャケットだ。
日本盤の場合、本国でのジャケット変更があっても変更されずにずっと初盤ジャケットのままのことも多いが、このレコードの場合は、アルファレコード/ワーナー・パイオニア時代にすでに文字小ジャケットに変更されている。
その後、キャニオンから再発されたときは、当然文字小ジャケットである。
いつの時点で文字大ジャケットから文字小ジャケットに変更されたのかは不明だが、初盤は文字大ジャケットというのは間違いないんじゃないかと思う。
インナースリーブのバリエーション
このレコードには、歌詞が印刷されたインナースリーブが付属している。
さらに、ビデオの注文用フライヤーも附属していることがあるが(ボクのは文字小ジャケットのほうに入っていた)、ビデオの発売時期によっては初盤にはついていなかったかもしれない。
このインナースリーブが違っている。
違っている部分を拡大して並べてみよう。
向って右が文字大ジャケットに入っていたもの(初回IS)で、左が文字小ジャケットに入っていたもの(セカンドIS)だ。
まず、"All songs written"で始まるパラグラフが2行から3行に変更されている。
これは特に追記があるわけではないので、1984の前に改行を入れ忘れたのを修正しただけだろう。
次に、"Crew"のところだが、最後の"Halsey"にスペルミスがあったので"Hallsey"と正しいスペルに修正されている(エルが一つ増えている)。
その下の行も ”Road Keyboards"とされていたのが"Tour Keyboards"に修正されている。
"Thank you"で始まる謝辞のパラグラフでは、対象が追加されたので、2行から3行になっている。
以上、文字大ジャケットに入っていたものが初回ISで、文字小ジャケットに入っていたものはセカンドISであることは明らかだろう。
レーベルのバリエーション
このレコードにはカスタム・レーベルが存在する。
文字小ジャケットには、カスタム・レーベルを使用した盤が入っていた。
それに対して、A&Mの通常レーベルを使用した盤も存在する。
文字大ジャケットには、この通常レーベルを使用した盤が入っていた。
カスタム・レーベルを使用したモナーク工場プレスは確認できなかったが、RCAインディアナポリス工場プレスとエレクトロサウンド中西部工場プレスには、カスタム・レーベル盤と通常レーベル盤のいずれも存在するので、これまた地域差ではなく前後関係があると考えられる。
カスタム・レーベル使用と通常レーベル使用の前後関係としては、当初はカスタム・レーベルでリリースしていたが、再発の際にコスト削減で通常レーベルを使用したという可能性もあるのだが、このレコードの場合は、その可能性はありえない。
通常レーベル盤のほうが、初回IS付きの初盤文字大ジャケットに入っていたということもあるが、何よりも、通常盤レーベルがモナーク工場でプレスされているというのが決定的である。
後述するように、モナーク工場が再発盤をプレスできるわけがないんである。
とはいえ、このカスタム・レーベルへの変更は相当早い時期に行われたと思われる。
何故なら、ひと月弱遅れでリリースされた日本盤ですでにカスタム・レーベルが使用されていたからである。
レコードのプレスは、リリースのひと月くらい前から行われるだろうから、もしかしたらその初回プレスの過程でレーベル変更が行われ、リリース日には、通常レーベル盤とカスタム・レーベル盤が両方並んでいたという可能性もある。
そうだとしても、初盤レーベルは、カスタム・レーベルではなく通常レーベルだということになると思う。
カッティング・エンジニアのバリエーション
上述したように、また拡大したインナースリーブ写真のクレジットでもわかるように、このレコードはラディックがマスタリングをしているが、カッティングまでラディックが行ったものは発見できなかった。
ボクが所有しているレコードでは、カスタム・レーベルのマトRCA3/RCA3が両面ともMASTERDISK BKでビル・キッパー(Bill Kipper)カッティング、通常レーベルのマトM2/M1のほうは両面ともMASTERDISK刻印のみでサインがないのでカッティング・エンジニア不明である。
(RCA3/RCA3のMASTERDISK BK刻印。M2/M1のMASTERDISKのみはレーベル写真の横にしっかり写っているので割愛 笑)
で、どちらが先かだが、これについてはどっちが先かというのはないんじゃないかと思っている。
もともとマスタリングまではラディックがやって、ラッカー・カットは若いのにまかせたということなんだろうし、カナダまで含めて相当数のラッカー・カットなので、複数の人間にまかせたというだけなんじゃないかと思うのである。
Discogsで確認する限りでは、RCAインディアナポリス工場とエレクトロサウンド中西部工場にはビル・キッパーがカットしたラッカーが、モナーク工場には別のエンジニアがカットしたラッカーが送られたということのようだ。
ちなみに、うちにある二枚では、BK盤ほうは腰高で音が被るのに対して、サインなし盤のほうは低域が沈みこんで見通しがよくなり、好印象だ。
とはいえ、プレス時期がサインなし盤のほうがかなり早いと考えられるので、スタンパーのへたり具合も影響している可能性があり、一般的にBK盤のほうがダメとも言い切れない。
いずれにせよ、BK盤でもサインなし盤でも、どちらも初回盤でいいと思う。
モナーク工場の最後の輝き
ボクの持っている通常レーベル盤は、モナーク工場プレスである。
MR Δ 26627というモナーク工場産であることを示すメッキ処理番号が刻まれている。
そして、これが特に重要なことなのだが、モナーク工場プレスであれば、初期盤であることの証なのである。
なぜなら、モナーク工場は、1985年1月にはエレクトロサウンドに吸収され、その長い歴史を閉じたからである。
1985年1月からは、エレクトロサウンド・ロサンジェルス(Electrosound Los Angeles)という名前で新たな一歩を踏み出している。
つまり、1984年11月5日リリースの”RECKLESS"については、10月からプレスが始まったとして、モナーク工場プレスであれば、翌1985年の1月までの4か月(1月つまり新年に再出発ということは、月頭から再出発の可能性が高いと思われるが、その場合は、84年12月までの3か月)の間にプレスされたものということになる。
それ以降であれば、送り溝にはELAという文字が刻まれるはずだ。
1945年創業の長い歴史の最後に、"RECKLESS"という大ヒットアルバムの初回盤をプレスしたという事実も、「最後の輝き」と呼ぶのに値するものだと思うが、ボクが「最後の輝き」というのには別の意味もある。
この時期のA&Mのレコードは半透明盤で、RCAインディアナポリス工場プレスの盤でも十分に透けるのだが・・・・
モナーク工場プレスの盤はさらに透ける。
光に翳さなくても、ちょっと明るいところなら、反対側が透けて見えるくらいである。
だから、光に翳すと、透けるというより、黄金に輝く。
まさに「モナーク工場の最後の輝き」なのである(笑)
アトランティック盤のオリジナルを探している人なんかは、誰かさんの影響で(笑)跨いで通ることも多いモナーク工場プレスだが、ボクはアトランティック盤のモナーク工場の音も好きだ。
A&Mに関しては、モナーク工場は昔からのメイン工場である。
そんなわけで、モナーク工場が「最後の輝き」を見せるこの"RECKLESS"を聴いていると、なんだかこみ上げるものがあるのだ。
ありがとう!
モナーク!
Billy Joel, Songs in the AtticのUSオリジナル [STERLINGの仕事]
"Songs in the Attic"(訳せば「屋根裏部屋の歌」で、この直訳でもなかなか秀逸なアルバム・タイトルとなる気がするが、日本のレコード会社は売れそうにないタイトルだと思ったのかこれを採用せず、邦題は原題をそのままカタカナ表記にした『ソングズ・イン・ジ・アティック』だった)は、ビリー・ジョエル(Billy Joel)がデビュー10周年にして初めてリリースしたライブ・アルバムである。
デビュー10周年ということは、リリースされたのは1981年で、収録されている音源も前年すなわち1980年のアメリカ・ツアーのものだが、大ブレイクした"The Stranger"以降のアルバム(つまり、”The Stranger"、"52nd Street"、そして当時最新作だった"Glass Houses")の曲は収録されておらず、初期4枚のアルバムからの曲のみで構成されている。
そういうひねくれたライブ・アルバムなので、素直なボクは、当時は完全にスルーした(笑)
もちろん、当時のボクの判断が誤りであったことは言うまでもない。
「屋根裏部屋」に置いてあるのは、たいてい思い出深い大切なものなわけで、スルーしていいわきゃないんである。
実際、このアルバム、ライブの熱さをそのまま真空パックしたような出来栄えで、収録されている曲も佳曲ばかり、まさに名盤と呼ぶにふさわしいものなんじゃないかと思う。
ターンテーブルに載せて音量をあげれば、冒頭のシンセがグイーンと鳴り響いて部屋を満たした瞬間、1980年アメリカのライブ会場にテレポーテーションだ。
そんなアルバムなので、とりあえず買ったUSオリジナル(Columbia TC 37461)のマトが2AB/2ABと二桁であること(ちなみに西海岸のサンタマリア工場産)は気になっていた。
この盤、低域が微妙に膨らんでいて、若干音がかぶっている感じもある。
マト一桁盤なら、もっと音が立ってそうな気がした。
ところが、このレコード、デビュー10周年記念特別価格とやらで日本盤も2000円でリリースされたせいか、どうも輸入盤があんまり入ってこなかったようだ。
日本盤はどこにでもザクザクあるが、US盤があんまり出てこないのである。
で、ずいぶん長いこと探していたのだが、最近ようやく、マト一桁盤を入手することができた。
向って左が以前から持っていたマト二桁盤で、右が今回入手したマト一桁盤である。
今回入手した盤のジャケットのほうが暗い色調で「屋根裏部屋」っぽいが、これはたぶんただの個体差だろう。
盤は中部のテレホート工場プレスで、マトはSide 1が2Dで、Side2が2Cである。
テレホート工場は1982年に閉鎖されたので、1981年リリースのこのレコードの場合、テレホート工場プレスなら比較的初期盤である。
もっとも、テレホート工場で使われていたスタンパーは、後にキャロルトン工場にまわされたので、Tと刻まれていても、Gもいっしょに刻まれていたらレイトだけどね。
まぁ、ピットマン工場プレスが一番なんだろうし、サンタマリア工場プレスのマト一桁盤も聴いてみたいので、引き続きレコード店でUS盤を見かけたときは、送り溝を確認するのである。
アガリへの道は遠い(笑)
とはいえ、このテレホート工場プレスだって、流石マト一桁盤である。
低域は沈み込んでタイトだから、他の音にかぶるようなことはないし、全体的に音が立っている。
ライブの熱気がグイグイとせまってくる良い音だ。
このレコード、US盤には珍しく、インナースリーブのほかに見開きの歌詞インサートがついている。
このインサートには、ジャケット裏から続くビリーのセルフ・ライナーの続きが載っているから、欠品は許されない(笑)
で、このインサートによると、マスタリングはSTERLINGでテッド・ジェンセン(Ted Jensen)が行っている。
しかーし、送り溝のSTERLING刻印の隣にTJのサインがないのである。
TJのサインが刻まれている盤があるのかとDiscogsに登録されているUS盤を地引網調査してみたが、一枚も発見できなかった。
ってことは、TJのサインのある盤は存在しないのかもしれない。
でも、テッド・ジェンセンは1954年生まれだから、このレコードがカッティングされた当時はまだ27歳かそこらで、マスタリングだけしてカッティングは弟子にまかせるという歳でもなさそうな・・・
自分でカッティングしたんだけど、インサートにしっかりクレジットされてるから、不要だと思ってサインしなかったのかなぁ?
(Side 1のSTERLING刻印は、ギュッと詰まって幅が狭く、6mm弱ほどしかない。)
(Side 2のSTERLING刻印は、文字間が少しあって幅があり、10mm弱ぐらいある。)
それはそうと、STERLING刻印て、ギュッと詰まって幅が狭いやつと、文字間がある程度とられた幅の広いやつがあるよね。
大きさも前者の方が小さいので、前者を小STERLING、後者を大STERLINGと呼んで、区別することにしよう。
このレコードの場合は、Side 1が小STERLINGで、Side 2が大STERLINGだが、もう一枚のマト二桁盤のほうは、逆に、Side 1が大STERLINGで、Side 2が小STERLINGだった。
この刻印の使い分けって何かルールがあるのかな?
何か知っている方、もしいらしたら、ぜひ教えてくださいm(_ _)m
デビュー10周年ということは、リリースされたのは1981年で、収録されている音源も前年すなわち1980年のアメリカ・ツアーのものだが、大ブレイクした"The Stranger"以降のアルバム(つまり、”The Stranger"、"52nd Street"、そして当時最新作だった"Glass Houses")の曲は収録されておらず、初期4枚のアルバムからの曲のみで構成されている。
そういうひねくれたライブ・アルバムなので、素直なボクは、当時は完全にスルーした(笑)
もちろん、当時のボクの判断が誤りであったことは言うまでもない。
「屋根裏部屋」に置いてあるのは、たいてい思い出深い大切なものなわけで、スルーしていいわきゃないんである。
実際、このアルバム、ライブの熱さをそのまま真空パックしたような出来栄えで、収録されている曲も佳曲ばかり、まさに名盤と呼ぶにふさわしいものなんじゃないかと思う。
ターンテーブルに載せて音量をあげれば、冒頭のシンセがグイーンと鳴り響いて部屋を満たした瞬間、1980年アメリカのライブ会場にテレポーテーションだ。
そんなアルバムなので、とりあえず買ったUSオリジナル(Columbia TC 37461)のマトが2AB/2ABと二桁であること(ちなみに西海岸のサンタマリア工場産)は気になっていた。
この盤、低域が微妙に膨らんでいて、若干音がかぶっている感じもある。
マト一桁盤なら、もっと音が立ってそうな気がした。
ところが、このレコード、デビュー10周年記念特別価格とやらで日本盤も2000円でリリースされたせいか、どうも輸入盤があんまり入ってこなかったようだ。
日本盤はどこにでもザクザクあるが、US盤があんまり出てこないのである。
で、ずいぶん長いこと探していたのだが、最近ようやく、マト一桁盤を入手することができた。
向って左が以前から持っていたマト二桁盤で、右が今回入手したマト一桁盤である。
今回入手した盤のジャケットのほうが暗い色調で「屋根裏部屋」っぽいが、これはたぶんただの個体差だろう。
盤は中部のテレホート工場プレスで、マトはSide 1が2Dで、Side2が2Cである。
テレホート工場は1982年に閉鎖されたので、1981年リリースのこのレコードの場合、テレホート工場プレスなら比較的初期盤である。
もっとも、テレホート工場で使われていたスタンパーは、後にキャロルトン工場にまわされたので、Tと刻まれていても、Gもいっしょに刻まれていたらレイトだけどね。
まぁ、ピットマン工場プレスが一番なんだろうし、サンタマリア工場プレスのマト一桁盤も聴いてみたいので、引き続きレコード店でUS盤を見かけたときは、送り溝を確認するのである。
アガリへの道は遠い(笑)
とはいえ、このテレホート工場プレスだって、流石マト一桁盤である。
低域は沈み込んでタイトだから、他の音にかぶるようなことはないし、全体的に音が立っている。
ライブの熱気がグイグイとせまってくる良い音だ。
このレコード、US盤には珍しく、インナースリーブのほかに見開きの歌詞インサートがついている。
このインサートには、ジャケット裏から続くビリーのセルフ・ライナーの続きが載っているから、欠品は許されない(笑)
で、このインサートによると、マスタリングはSTERLINGでテッド・ジェンセン(Ted Jensen)が行っている。
しかーし、送り溝のSTERLING刻印の隣にTJのサインがないのである。
TJのサインが刻まれている盤があるのかとDiscogsに登録されているUS盤を地引網調査してみたが、一枚も発見できなかった。
ってことは、TJのサインのある盤は存在しないのかもしれない。
でも、テッド・ジェンセンは1954年生まれだから、このレコードがカッティングされた当時はまだ27歳かそこらで、マスタリングだけしてカッティングは弟子にまかせるという歳でもなさそうな・・・
自分でカッティングしたんだけど、インサートにしっかりクレジットされてるから、不要だと思ってサインしなかったのかなぁ?
(Side 1のSTERLING刻印は、ギュッと詰まって幅が狭く、6mm弱ほどしかない。)
(Side 2のSTERLING刻印は、文字間が少しあって幅があり、10mm弱ぐらいある。)
それはそうと、STERLING刻印て、ギュッと詰まって幅が狭いやつと、文字間がある程度とられた幅の広いやつがあるよね。
大きさも前者の方が小さいので、前者を小STERLING、後者を大STERLINGと呼んで、区別することにしよう。
このレコードの場合は、Side 1が小STERLINGで、Side 2が大STERLINGだが、もう一枚のマト二桁盤のほうは、逆に、Side 1が大STERLINGで、Side 2が小STERLINGだった。
この刻印の使い分けって何かルールがあるのかな?
何か知っている方、もしいらしたら、ぜひ教えてくださいm(_ _)m
タグ:Billy Joel
地獄の狂獣は獰猛に咆哮する [Bob Ludwig(RL)の仕事]
一昨日、9月10日は、KISS, "ALIVE!"(邦題は『地獄の狂獣 キッス・ライヴ』)のリリース記念日だった。
ってことで、週末の爆音タイムに、このレコードを引っ張り出して聴いていた。
何故2セットあるのか?
何故レコード・コレクターズ2019年9月号がいっしょに写っているのか?
説明するまでもない気もするが、一応説明しておこう(笑)
レコード・コレクターズ2019年9月号の初盤道でこのレコードが取り上げられるまでは、ボクは、第三期ブルー・ボガート・レーベルのAllen Zentzカッティング盤でそれなりに満足していたのだ。
これだけ聴いていれば、とくに不満も生じない良い音だからである。
そりゃ、もちろん、以前から、このレコードの初盤がBob Ludwig(RL)カッティングであることは知っていたし、そのうち初盤を手に入れようと思ってもいたのだが、いやホント、Allen Zentzカッティング、悪くないんである。
しかし、「血沸き肉躍る、獰猛な音」と言われると、なんだか無性に聴きたくなる。
そんなわけで、紙ジャケ探検隊が「白眉」と評した盤をなんとか探して手に入れた。
レーベルは、こんな感じ。
詳しい説明は面倒なので、初盤道を見てほしい。
送り溝には、STERLING RLの刻印が燦然と輝く。
4面とも送り溝にはマスター番号とRL刻印しかないので、相対的にRL刻印の存在感がでかいのだ(笑)
で、音のほうだが、こりゃ確かに凄い。
週末の昼間であるのをいいことに爆音で聴けば、まさに地獄の狂獣が獰猛に咆哮するのである。
ってことで、週末の爆音タイムに、このレコードを引っ張り出して聴いていた。
何故2セットあるのか?
何故レコード・コレクターズ2019年9月号がいっしょに写っているのか?
説明するまでもない気もするが、一応説明しておこう(笑)
レコード・コレクターズ2019年9月号の初盤道でこのレコードが取り上げられるまでは、ボクは、第三期ブルー・ボガート・レーベルのAllen Zentzカッティング盤でそれなりに満足していたのだ。
これだけ聴いていれば、とくに不満も生じない良い音だからである。
そりゃ、もちろん、以前から、このレコードの初盤がBob Ludwig(RL)カッティングであることは知っていたし、そのうち初盤を手に入れようと思ってもいたのだが、いやホント、Allen Zentzカッティング、悪くないんである。
しかし、「血沸き肉躍る、獰猛な音」と言われると、なんだか無性に聴きたくなる。
そんなわけで、紙ジャケ探検隊が「白眉」と評した盤をなんとか探して手に入れた。
レーベルは、こんな感じ。
詳しい説明は面倒なので、初盤道を見てほしい。
送り溝には、STERLING RLの刻印が燦然と輝く。
4面とも送り溝にはマスター番号とRL刻印しかないので、相対的にRL刻印の存在感がでかいのだ(笑)
で、音のほうだが、こりゃ確かに凄い。
週末の昼間であるのをいいことに爆音で聴けば、まさに地獄の狂獣が獰猛に咆哮するのである。
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その発想はなかった [ボクの写真館]
田中伊佐資著『ヴィニジャン: レコード・オーディオの私的な壷』 (ONTOMO MOOK)がらみでもう一つ。
夥しい数の『勝手にしやがれ』コレクションによって「本物のジャンキー」の何たるかが示された記事の次に、『針と溝』という写真集を出した写真家の齋藤圭吾さんに取材した記事が載っている。
『針と溝」は、ヴィンテージ・カートリッジの針先とレコードの溝をマクロレンズでとらえた写真集とのことだが、いやぁ、その発想はなかったなぁ。
ボクなんぞ、まだジャンキーにはほど遠いので、溝を眺めているだけではそこに刻まれている音楽は脳内再生されないし、溝の写真を撮ってみたいという欲求もわいてこないのだが、カートリッジの針先をマクロレンズでとらえるというのには、なんだかちょっと惹かれるところがあった。
ってことで、マクロレンズを引っ張り出して、『黒柿』を装着したSHURE V15 VxMRを撮ってみた。
もうちょっと寄った方がいいか・・・
マクロレンズの性能のせいか、これ以上は寄れない。
針先まで美しく撮るというのは、なかなか難しそうである。
とりあえず、少し角度をかえて撮ってみる。
思い切って、こんなアングルはどうだろう?
うーん・・・
マクロ撮影も悪くないけど、『黒柿』が到着したときに撮ったこの写真のほうがセクシーな気がするなぁ(笑)
夥しい数の『勝手にしやがれ』コレクションによって「本物のジャンキー」の何たるかが示された記事の次に、『針と溝』という写真集を出した写真家の齋藤圭吾さんに取材した記事が載っている。
『針と溝」は、ヴィンテージ・カートリッジの針先とレコードの溝をマクロレンズでとらえた写真集とのことだが、いやぁ、その発想はなかったなぁ。
ボクなんぞ、まだジャンキーにはほど遠いので、溝を眺めているだけではそこに刻まれている音楽は脳内再生されないし、溝の写真を撮ってみたいという欲求もわいてこないのだが、カートリッジの針先をマクロレンズでとらえるというのには、なんだかちょっと惹かれるところがあった。
ってことで、マクロレンズを引っ張り出して、『黒柿』を装着したSHURE V15 VxMRを撮ってみた。
もうちょっと寄った方がいいか・・・
マクロレンズの性能のせいか、これ以上は寄れない。
針先まで美しく撮るというのは、なかなか難しそうである。
とりあえず、少し角度をかえて撮ってみる。
思い切って、こんなアングルはどうだろう?
うーん・・・
マクロ撮影も悪くないけど、『黒柿』が到着したときに撮ったこの写真のほうがセクシーな気がするなぁ(笑)
SHURE M44が欲しい [オーディオ]
この本は、発売後すぐ、6月の頭には購入していたのだが、その頃はあまりにも忙しかったので、いくつかの記事を拾い読みしただけで、その後は積読状態になっていた。
ちょっと時間的余裕ができたので、積読状態の本や雑誌の中から、いの一番に引っ張り出して読んでみた。
いやぁ、いろいろ刺激されるなぁ。
とりあえず、いま、SHURE M44が猛烈に欲しい。
一つには、JICOの木製カンチレバー交換針第二弾『牛殺』が先日発売になってV15 VxMR用に購入しようかと思っていたのだが、『黒柿』との鳴りっぷりの違いからすると、V15 VxMRよりもM44に使ってやったほうがおもしろいんじゃないか、な~んて気持ちがむくむくと湧いてきた、というのがある。
『牛殺』について、詳しくは、下記WEBサイトをどうぞ。
https://jico.online/2020/07/13/ushikoroshi/
さらに、ウッドカバーを使用したM44チューンにも、なんだか激しくそそられてしまっている。
ウッドカバーは、高円寺のEADレコードまで買いに行かなきゃいけないかと思いきや、WEBサイトhttp://www.eadrecord.com/index2.htmlでも購入できるじゃないか。
SHURE M44、実にいろいろ遊べそうなカートリッジである。
やっぱり、欲しいぞ、M44。
田中伊佐資著『ヴィニジャン: レコード・オーディオの私的な壷』 (ONTOMO MOOK)
<画像をクリックするとAmazonに飛びます。>
ちょっと時間的余裕ができたので、積読状態の本や雑誌の中から、いの一番に引っ張り出して読んでみた。
いやぁ、いろいろ刺激されるなぁ。
とりあえず、いま、SHURE M44が猛烈に欲しい。
一つには、JICOの木製カンチレバー交換針第二弾『牛殺』が先日発売になってV15 VxMR用に購入しようかと思っていたのだが、『黒柿』との鳴りっぷりの違いからすると、V15 VxMRよりもM44に使ってやったほうがおもしろいんじゃないか、な~んて気持ちがむくむくと湧いてきた、というのがある。
『牛殺』について、詳しくは、下記WEBサイトをどうぞ。
https://jico.online/2020/07/13/ushikoroshi/
さらに、ウッドカバーを使用したM44チューンにも、なんだか激しくそそられてしまっている。
ウッドカバーは、高円寺のEADレコードまで買いに行かなきゃいけないかと思いきや、WEBサイトhttp://www.eadrecord.com/index2.htmlでも購入できるじゃないか。
SHURE M44、実にいろいろ遊べそうなカートリッジである。
やっぱり、欲しいぞ、M44。
田中伊佐資著『ヴィニジャン: レコード・オーディオの私的な壷』 (ONTOMO MOOK)
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