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真夏の夜の事 [ラジオデイズ]

初恋の嵐のことは、斉藤和義さんのサポート・バンドでベースを弾いている隅倉弘至さんがいたバンドということで名前は知っていたのだが、聴いたことがなかった。
なにしろバンド名が、おっさん心をくすぐらない(笑)
正直に白状すると、そのうち聴いてみようとも思っていなかった。

ってことで、3月28日放送のロック大陸漫遊記@TOKYO FMの「ちょっぴりタイムマシーン」でとりあげられた『真夏の夜の事』が、ボクが初めて聴いた初恋の嵐ということになった。

この『真夏の夜の事』という曲、草野さんとしては、めちゃめちゃ大好きで大事な曲なので恐れ多くてカバーできなかったそうで(だから、『おるたな』では『初恋に捧ぐ』の方のカバーになった)、いまだに疲れたときに聴くとすーっと心にしみいってくるそうだ。





確かに、これは、心にしみいってくるわ・・・


サビの「これは想像のストーリー/意味などない」が、最後に「これは想像のストーリーなどではない」に逆転するあたり、初恋の嵐が猛烈に吹き荒れてるよね。

初恋じゃないけど、ボクの心にも、なんだか「愛おしい想い」の嵐が吹き荒れてしまったよ(笑)

タグ:初恋の嵐
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あか、しろ、きいろ [ボクの写真館]

何故いままで気づいていなかったのか不思議だが、散歩コース上に、チューリップが綺麗に咲いているところがあるのを、今日発見した。

どうやら花好きの農家さんらしく、畑の淵にグルっとチューリップが植えられていた。


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チューリップは、やっぱり、あか、しろ、きいろである(笑)

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チューリップ同好会 [思い出]

昨日とりあげたチューリップ『夏色のおもいで』は1973年10月5日のリリース。
当時ボクはまだ10歳で、テレビから流れる歌謡曲ぐらいしか聴いていなかったから、チューリップというバンドの存在さえまったく知らなかった。

『夏色のおもいで』を初めて聴いたのは、高校1年のときだ。
初めて聴いた『夏色のおもいで』は、チューリップではなく、チューリップ同好会の演奏だった。

高校1年のときの文化祭、クラスメイトの女の子に引っ張られて行った体育館で、(たぶんその女の子の憧れの)先輩たちがやっていたバンド、チューリップ同好会のライブを観た。
チューリップ同好会の演奏が、チューリップ愛に溢れていたからだろうか、ボクはそれからチューリップを聴くようになった。

そしたら、ボクを体育館まで引っ張っていった女の子に、当日の音源のレコードを買わされた(笑)
チューリップ同好会が、同じく文化祭でライブをやった他のバンドといっしょに、自主制作で作ったシングル盤だ。
昨日、『夏色のおもいで』を聴いていたら、そんなことを思い出して、シングル盤ボックスから掘り出してきた。


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チューリップ同好会のくせに、なんで『遠くで汽笛を聞きながら』なんだよ?(笑)
当日は、『夏色のおもいで』のほかに、『心の旅』もやってたはずだ。
本人たちとしては、『遠くで汽笛を聞きながら』が一番出来が良かったのかな?

せっかく掘り出したので聴いてみたのだが、まさにあの頃の空気がそのまま真空パックされていた・・・
しばし思い出と戯れてしまったよ(笑)

ちなみに、反対サイドには、BLUELETというバンドの『Sweet Sweet Surrender』が収録されている。
BBAの名バラードだ。


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こちらは、ボーカルがおそろしくうまい(笑)


月曜の夜から、なんだかノスタルジックで良い時間を過ごせてしまったよ。
当時、ボクにこのレコードを無理矢理買わせたあの子に、感謝しなきゃね(笑)

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緑のチューリップ~チューリップ『夏色のおもいで』 [国内盤研究]


     ♪ きみをさらってゆく 風になりたいな
     ♪ きみをさらってゆく 風になりたいよ


『夏色のおもいで』という曲、WIKIによると、松本隆さんの作詞家としての初めての仕事らしいが、このサビのインパクトたるやとんでもないな。

こんな恋はしたことがないが、一度くらいはしてみたかったかもしれない(笑)


って、そんなことより、シングル盤の話である。

1973年10月5日にリリースされたチューリップ『夏色のおもいで』(EXPRESS ETP-2906)のシングル盤のPSには、二つのバリエーションがある。


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チューリップの文字が緑のものと黄色のものがあるのだ。
レコード番号ETP-10120の再発盤は黄色しかないので、当初緑だったものが黄色にかわったということは間違いないとして、問題はいつどうして変更されたのかである。

「どうして」の部分は推測するしかないのだが、見比べてみると、緑のほうは目立たないし全体的な色バランスもよくないので、そのあたりに理由があったような気がする。
そもそも、チューリップは「あか、しろ、きいろ」であって、緑なんてないだろう。
と思ったのだが、試しにググってみたら、緑のチューリップというのもあるらしい(笑)
でも、やっぱり、チューリップといえば、あか、しろ、きいろよね。

ってことで、この緑文字のPS、実は間違いだったんじゃないかとボクは推測している。
チューリップの文字は黄色指定だったのだが、間違って緑で刷られてしまったんじゃないかと思うのである。
間違いだったのだが、時間の関係か予算の関係か、作ってしまったものはそのまま使ってしまった。
だから、発売日には、緑文字PSと黄文字PSはどちらも店頭に並んでいたんじゃないだろうか。

というのも、ボクの持っている二枚には、ほぼ前後関係がないからである。
まぁ、PSが入れ替えられた可能性がないわけではないので断定はできないのだが。

このレコードがリリースされた1973年10月5日というのは、かなり微妙な時期である。
『心の旅』の記事の中でも触れたことだが、東芝は、キャピトルEMIの資本参加によって、1973年10月1日に、東芝音楽工業から東芝EMIへと改称したからだ。

つまり、『夏色のおもいで』は、東芝EMIから10月5日にリリースされたのだが、製造されたのは9月以前の東芝音楽工業の時代なのである。

PSは最後に製造されたらしく、どちらも東芝EMI表記である。


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CSはどちらも東芝音楽工業時代のものだ。


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まぁ、CSについては、東芝EMIのものがまだできてなかったのかもしれないし、大量に余っている東芝音楽工業時代のものを捌く必要があったのかもしれない。


しかし、レーベルまでどちらも東芝音楽工業というのは、いかがなものか・・・


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まぁ、どっちもPMから9月製造であることがわかるので、製造した時点の名称は確かに東芝音楽工業ではあったのだが・・・

ちなみに、緑文字PSのほうのPMはこうなっている。


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3-9Tということは、東洋化成プレスである。
『心の旅』の大ヒットがあったので、自社プレスだけでは間に合わなかったのだろう。


黄文字PSのほうのPMはこうなっている。


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3-9なので、こちらは東芝の自社プレスだ。

マトを見ても、いずれも東芝カッティングで、緑文字PSのほうが1S2 16/1S 10なのに対して、黄文字PSのほうが1S2 12/1S 16とほとんど差がない(Side 1は黄文字がほんの少しわかくて、Side 2は緑文字がほんの少し若い)。

そんなわけで、発売日には、緑文字PSと黄文字PSのどちらも店頭に並んでいたんじゃないかと思うのである。

ちなみに、カッティングは同じでもプレス工場が違うと微妙に音が違うが、それはUS盤の工場違いと同じで好みの問題だ。
オリジナルはどっちかと言えば、そりゃ東芝自社プレスなんだろうけどさ。

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Sarah Vaughan, Pop ArtistryのUSオリジナルMONO [アナログ・コレクターの覚書]

本日3月27日はサラ・ヴォーン(Sarah Vaughan)の誕生日だとTLが教えてくれた。

ボクは彼女の熱心なファンというわけではないが、二枚ほど愛聴しているレコードがある。
もっとも愛聴しているのは”With Clifford Brown”(EmArcy MG-36004)だが(このレコードについてはすでに記事にしている。https://sawyer2015.blog.ss-blog.jp/2016-09-24)、もう一枚は"Pop Artistry"という1966年にリリースされたアルバムだ。


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このレコードを知ったきっかけは、大好きな女優だった竹内結子さん主演のテレビドラマだった。
彼女のキュートな(そしてまた、コメディエンヌとしての)魅力がこれでもかと堪能できる『不機嫌なジーン』というドラマ(2005年にフジテレビ系で放送)の中で、かなり重要な意味をもって"A Lover's Concerto"という曲が使われていて、この曲が収録されたLP"Pop Artistry"もシーンの小道具として何度か登場するのである。

今日はちょうど、竹内結子さんの6回目の月命日だ。
ってことで、このレコードを聴いていた。

ボクが持っているのは、ジャケット写真ですぐに判別できるが、USオリジナルのモノラル盤(Mercury MG 21069)だ。
この時期のMercuryのレコードは、ステレオ盤なら右上に赤いロゴと文字でSTEREO表記があり、モノラル盤なら右下に青いロゴと文字でHI-FIDELITY表記がある。

このレコード、ジャケットにバリエーションがあって、どちらが初回ジャケットかはっきりしないのが悩ましい。

ボクの持っているものとは少々異なって、左上に”A LOVER'S CONCERTO"入りを示したハート・マークのステッカー様の印刷があり、また、アーティスト名と曲目リストの位置が入れ替わって、曲目リストの文字も少し大きく太くなったものが存在する。
このバリエーションのジャケットでは、右下の"ISTRY"は、縦だったものが横になっている。

現在リリースされているCDのジャケットのデザインが、このバリエーションを引き継いでいる。



(画像をクリックするとAmazonにとびます。)


CDのジャケットがオリジナル・ジャケットを再現している可能性もないわけではないが(このアルバムは上記『不機嫌なジーン』の劇中歌として使用された関係で、日本で初CD化されたのだが、Discogsをみると、その後も日本でしかCD化されていないようだ)、左上にある”A LOVER'S CONCERTO"入りを示したハート・マークのステッカー様の印刷は、”A LOVER'S CONCERTO"がシングルとしてヒットした後に追加されたものだと考えるのが合理的だろう。
それに、初回盤にこの印刷があったとして、あとからそれを消すというのも考えにくい。

ってことで、CDのジャケットは、セカンド・ジャケを引き継いだものじゃないかと思うのである。
つまり、ボクが所有しているレコードのジャケットが、初回ジャケットじゃないかと思うのだ。

このレコード、レーベルも悩ましい。
1963年から1969年まで使用された俗にRed Mercuryと呼ばれるレーベルなのだが、下部に “VENDOR: MERCURY RECORD CORPORATION” と印刷されているものと印刷されていないものがある。


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ボクの持っているのは VENDOR無しなのだが、どっちが先なのかよくわからない。

Discogsを見ると、プロモ盤の金色レーベルはVENDOR有りなので、VENDOR有りのほうが先の気もするが、セカンド・ジャケットのステレオ盤がVENDOR有りなので、VENDOR有りが先とも言えない気がする。

マトは、たぶん両面M1しかないんじゃないかと思う。


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Richmond Record Pressings, Inc.(70年代のUS盤を掘ったことのある人には馴染みのあるPRC Recording Companyの前身)のプレスで送り溝にはRRと刻印されているが、ボクの所有盤はRRの隣は両面ともIである。
Discogsで、VENDOR有りのモノラル盤の情報を確認すると、RRの隣は両面ともIIのようだ。
このIとかIIが何を意味するのかよくわからないのだが、かりにマザー番号とかを示しているとすると、ボクの所有盤のほうが若いということになる。

やっぱり、VENDOR有りが先とも言えない気がするなぁ(笑)

タグ:Sarah Vaughan
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