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Chick Corea, FriendsのUSオリジナル [Bernie Grundman(BG)の仕事]

2月9日はチック・コリア(Chick Corea)の命日である。

最近(といっても半年くらい前だけど)手に入れた、このレコードをターンテーブルに載せた。


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ジョー・ファレル(Joe Farrell)、エディ・ゴメス(Eddie Gómez)、スティーヴ・ガット(Steve Gadd)とのカルテットで1978年にリリースされた"Friends"のUSオリジナル(Polydor PD-1-6160)である。

Wikiによると、ジャケットにおけるスマーフ人形の使用が無許可だったため、著作権者からクレームがあって、このUS盤は、初回プレスだけで発売停止になったらしい。
日本盤ほか各国盤はカエルの人形を使用したジャケットに差し替えられてリリースされた。

TLでは、カエル人形ジャケを見かけることが多いが、スマーフ人形ジャケのUS盤も、べつにレアでもなんでもなく、その辺にゴロゴロしている。
とはいえ、日本では日本盤のほうがゴロゴロしているから、それなりに探してUS盤を手に入れた。

どうしてUS盤にこだわったかと言えば、バーニー・グランドマン(Bernie Grundman)のカッティングだからである。
送り溝の筆跡も、彼のものに間違いない。

カリフォルニアのKendun Recorders録音で、やはりカリフォルニアのCrystal Soundでミックスされ、これまたカリフォルニアのA&MスタジオでBGカッティングなので、当然のことながら、モナーク・プレスがほしかったのだが、ヤフオクで確認もせずに落札したので、残念ながら、うちのはキール(ニューヨーク)・プレスだ。

日本でテキトーに買えばモナーク・プレスだと思ったんだけどなー
まぁ、そういうこともあるか・・・

それにしても、このレコード、音も内容も素晴らしいよね。
A4"Samba Song"とB4”Cappucino”の疾走感溢れるインタープレイは圧巻なのである。

R.I.P.

タグ:Chick Corea
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Warren Zevon – Excitable BoyのUSオリジナル [Bernie Grundman(BG)の仕事]

<TLでコンプトン工場プレスのマト情報をいただいたので、追記しました。>(2023年1月26日12:00)

1月24日は、ウォーレン・ジヴォン(Warren Zevon)の誕生日である。
ってことで、このレコードを引っ張り出して聴いていた。


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アサイラムでは2枚目、通算では3枚目のスタジオ・アルバム"Excitable Boy"のUSオリジナル(Asylum Records 6E-118)である。

彼の最大のヒット曲(だよね?)"Werewolves of London"も良いのだが、ボクはといえば、トラッド風味の"Roland the Headless Thompson Gunner"や、"Accidentally like a Martyr"とか"Veracruz"とかのバラードがお気に入りである。

あと、B1のファンク・チューン"Nighttime in the Switching Yard"が超カッコイイ。
ファンクって、やっぱり、ボクにとってはケンタッキー・フライドチキンみたいなもののようだ(謎)


このレコード、クレジットがないのだが、送り溝の筆跡から、バーニー・グランドマン(Bernie Grundman)のカッティングだと思う。


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Side 1のマト末尾が2なので、「5」をひっくり返したような「2」が確認できる。


BGカッティングなので音は良いのだが、うちの盤については、Side 1よりもSide 2の方が、気のせいではなく、良い音だと感じる。

うちの盤は、PRCのコンプトン工場プレスなのだが、マトが次のようになっている。

6E-118 A-2 PRC-11
6E-118 B-3 PRCW

つまり、Side 2にはPRCコンプトン工場向けのラッカー由来のスタンパーが使われているのだが、Side 1にはPRCリッチモンド工場向けのラッカー由来のスタンパーが使われているのである。
おそらく、何か事情があって、リッチモンド工場から、マザーかスタンパーが、コンプトン工場にまわされたのだ。

リッチモンド工場プレスも買ってみようかなぁ?


<追記>

PRCコンプトン工場プレスには、Side 1のマトがA-3 PRCWの盤が存在することを、TLで教えてもらった。

Discogsで確認したとき、コンプトン工場プレスのWLPがうちのと同じマトだったので、他の登録も確認せず(再度確認したら、Discogsにも、コンプトン工場プレスの通常盤のところに、両面PRCWマトの盤は登録されていた。)に、Side 1のコンプトン工場向けのラッカーは、何かトラブルがあって、最初から使えなかったと思い込んでしまっていたのだが、どうやら、必要数のスタンパーをとる前にトラブルがあって、不足分を急遽リッチモンド工場から取り寄せたということのようだ。

ってことで、A-3 PRCW/B-3 PRCWの盤も存在するのである。
西海岸録音だし、BGカッティングということは西海岸マスタリング&カッティングだから、両面PRCWマトのコンプトン工場プレスが、オリジナル工場プレスになるんじゃないかと思う。

さらに、後からスタンパー不足分を急遽リッチモンド工場から取り寄せたとすると、両面PRCWマトの盤は、最初期プレスの可能性が高い。

つまり、両面PRCWマトのコンプトン工場プレスが、もっとも音が良さそうである。

探すならこっちよね。

タグ:Warren Zevon
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大晦日は陽気に~Donna Summer, She Works Hard for the MoneyのUSオリジナル [Bernie Grundman(BG)の仕事]

12月31日はドナ・サマー(Donna Summer)の誕生日だし、大晦日を陽気に過ごすには、彼女のレコードは打ってつけなので、今年はこのレコードを聴いていた(ときどき、紅白も観てたけど 笑)。


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1983年リリースのアルバム"She Works Hard for the Money"のUSオリジナル(Mercury 812 265-1 M-1)である。

冒頭におさめられたタイトル曲はかなりヒットした佳曲だが、ボクは、このアルバム、Side 2の方が好きなのよね。

このアルバム、いろいろ紆余曲折があってリリースされたアルバムだけに、マスタリング関係にもそれが現れている。
インナー・スリーブでは、Future Discのスティーヴ・ホール(Steve Hall)とA&Mスタジオのバーニー・グランドマン(Bernie Grundman)の連名になっているのである。

これはおそらく、当初、ゲフィン(David Geffen)がボツにしたときにマスタリングしていたのがスティーヴ・ホールで、ポリグラムに引き渡された後、マーキュリーからリリースする際にマスタリングしたのがバーニー・グランドマンだったということだろう。
リマスタリングになるので、両面ともマトにREがついている。

実際、カッティングがバーニー・グランドマンだということは、送り溝の筆跡から明らかだ。


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これでもかというくらい5をひっくり返したような2が並んでいる(笑)

さて、まもなく新年だ。
新年のご挨拶は明日するとして、みなさま、良いお年をお迎えくださいませ。

タグ:Donna Summer
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Robbie Dupree, Robbie DupreeのUSオリジナル [Bernie Grundman(BG)の仕事]

男所帯のわが家は、イブでも、ちっともクリスマス気分が盛り上がらない(笑)

まぁ、夕食は、近所のスーパーでパーティーセットでも買ってこようと思っているので、それに合わせて、夜になったらそれなりにクリスマス気分を盛り上げる予定である。

ってことで、とりあえず、このレコードを聴いていた。


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ロビー・デュプリー(Robbie Dupree)が1980年にリリースしたファースト・アルバムのUSオリジナル(Elektra 6E-273)だ。
昨日、12月23日は、彼の誕生日だったのである。

80年前後のAORを聴いていると、こういう音楽を聴いていた当時の思い出とリンクするからなのか、それとも、こういう音楽自体が持っている特性なのか、妙に切ない気持ちになってくる。

久しぶりに聴いたけど、いいなぁ・・・

切ない気持ちのまま、クリスマス気分が盛り上がると、ちょっと悲しくなりそうだな(笑)


このレコードのマスタリングは、裏ジャケットに明記されているように、当時A&Mスタジオのエンジニアだったバーニー・グランドマン(Bernie Grundman)が行っている。

マトを確認してみると、末尾はA-1 AR/B-1 ARだ。


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5をひっくり返したような2と、「る」に見える3、BGの筆跡で間違いない。

ARは、ロサンゼルスにあるプレス工場、アライド・レコード(Allied Record Company)を意味している。

録音とミックスもバーバンクのアルファ・スタジオ(Alpha Studios, Burbank)だし、録音・ミックス・マスタリング・プレスとすべて西海岸である。

まさに、西海岸の音がする~

タグ:Robbie Dupree
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HBD アート・ガーファンクル~Fate for BreakfastのUSオリジナル [Bernie Grundman(BG)の仕事]

今日11月7日はジョニ・ミッチェル(Joni Mitchell)の誕生日だったので、"Court and Spark"のUSオリジナル(のWLP)を聴いてお祝いしたりしていたのだが("Court and Spark"のUSオリジナルについては、まだの方は、ぜひ考レコ学クイズ https://sawyer2015.blog.ss-blog.jp/2019-01-03 にチャレンジしてみてくださいませ 笑)、一昨日の11月5日は、アート・ガーファンクル(Art Garfunkel)の誕生日でもあったのね。

ごめん、アーティー・・・

「おまえのアーティー愛はそんなものか」と思われたくないので、2日遅れだけど、このレコードを聴いてお祝することにした。


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1979年3月15日にリリースされた彼の4作目のソロ・アルバム"Fate for Breakfast"のUSオリジナル(Columbia JC 35780)である。
何故このレコードなのかというと、6枚持っているからだ。


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ね?
アーティー愛に溢れてるでしょ?

って、6枚持っているのは、ジャケットに6つのバリエーションがあるので、揃えただけなんだけどね。
それでも、愛がないとできないと思うなー

まぁ、日本盤で使用されたバージョンはUSオリジナルでは持ってないので、全部USオリジナルで揃ってるわけじゃないんだけどさ。

全部のバリエーションをまとめて紹介しているところもなさそうなので、ここで紹介しておこう。


まずは、日本盤(CBS SONY 25AP 1360)のバージョン。
アーティーは指をなめている。
裏ジャケで持っているチキンを食べた後かな~?


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残りの5バージョンは、USオリジナルだ。

あごに手をあててたり、


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パンにバター(ジャム?)をぬってたり、


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オレンジジュースを飲んでたり、


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どっか向いてたり、


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挙句の果てに、ピンボケである。


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ちなみに5枚のうち、マト1A/1A一枚とマト1H/1A三枚がサンタマリア工場プレスで、マト1C/1Cがピットマン工場プレスだ。
テレホート工場プレスがないのは、あえてではなく、たまたまである。

クレジットはどこにもないのだが、マトが手書きで、この筆跡なので、バーニー・グランドマン(Bernie Grundman)のカッティングだと思う。


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あまり売れなかったアルバムらしいが、なかなかどうして良い作品である。
上質なメロウAORが聴ける。

スティーヴン・ビショップ(Stephen Bishop)が提供した"Sail on a Rainbow"は、恋の始まりのウキウキした気分を実にうまく表現していて、思わず青春時代が蘇ってしまうのである(笑)

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