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Stephen Bishop, CarelessのUSオリジナル [Bernie Grundman(BG)の仕事]

11月14日は、スティーブン・ビショップ(Stephen Bishop)の誕生日である。

ってことで、大好きなファースト・アルバム"Careless"を聴いて、お祝いするのだ。


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聴いているのは、もちろんUSオリジナル(ABC Records ABCD-954)である。
しかし、4枚買ってみたが、これが初盤でいいのか、いまだにわからない。


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このアルバム、マスタリングはバーニー・グランドマン(Bernie Grundman)が行っている。
それは、裏ジャケットに明記されている。


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しかし、出てくる音は、悪いとまでは言わないが、なんだか少しもわ~っとした音で、BGカッティングっぽくない。
甘く優しいスティーブン・ビショップの音楽に合っているといえば合っていると言えなくもないが、BGカッティングなら、もっとシャキッとした音で鳴って欲しい。

実際、送り溝の筆跡は、どう見てもBGの筆跡ではない。


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少なくとも、ボクの持っている4枚はどれも、カッティング自体は、BGが行ったものではないようだ。

1枚目を買ったとき、送り溝の筆跡でBGカッティングではないことがわかったので、もう一枚買ってみることにした。
テキトーに買えば、BGカッティング盤が届くだろうと思ったのである。
なにしろ裏ジャケにBGマスタリングだと明記されているのだ。
BGカッティングが基本形だと思うじゃないか。
それで、安いレコードだし、ヤフオクの「ついで買い」で買ってみたのだが、届いた盤の送り溝の筆跡は手持ち盤と同じで、BGの筆跡ではなかった。
どうやら、テキトーに買えば手に入るというものではなさそうだ。

次に、オークション画像で、送り溝のマトの最後の部分(Aの文字)を確認できるものを発見した。
Aの文字なのでBGの文字だと確認できたわけではないが、手持ち盤のAの字とちょっと違っていたので、マト違いであることは間違いないと思った。
で、買ってみたのだが、届いた盤は、確かにマト違いではあったものの(そのときすでに持っていたものはどちらもマトA③/B①だったが、新たに入手したものはA④/B①だった)、筆跡は同一人物によるものと思われた。

そうこうするうちに、このレコードにはステッカーがついているものがあることを知った。
"On and On"は1977年になってからシングル・カットされたものなので、そのヒットに合わせて貼られたステッカーだとすると初盤には貼ってなかったことになるが、まぁ高いレコードではないし、ステッカー付きも欲しいなと思って買ってみた。
届いたレコードのマトは、またもやA③/B①で、BGの筆跡ではなかった。

これ以上ネットで買っても、おそらく同じことの繰り返しである。
ボクは、レコード店で見つけたときにめくってみる作戦に変更した。

が、このレコード、そんなには転がっていない。
セカンドやサードはやたら転がっているが、これはあんまりない。
実際、レコード店でこのレコード見かけたことは、これまで2回しかない。
どちらの送り溝の文字も、うちのと同じで、BGの筆跡ではなかった。

そんなわけで、BGカッティング盤が存在するんじゃないかという希望は捨ててはいないのだが、Side 1のB①マトの文字もBGの筆跡ではないわけだし、BGカッティング盤が実在する可能性はきわめて低い気もしている。

大好きなレコードだけに、悩ましいのである。


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