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陽気な大晦日 [Allen Zentz Masteringの仕事]

12月31日は、ドナ・サマー(Donna Summer)の誕生日だと、TLに教えてもらった。
彼女に特に思い入れはないのだが、そういや、最近、近所のブック・オフで買ってきたレコードがある。
せっかくなので、ターンテーブルに載せてみた。


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1978年にリリースされた初のライブ・アルバム"Live and More"である(2枚組の3面がライブでSide 4にはスタジオ録音の"MacArthur Park Suite"が収録されている)。

三面開きの特殊ジャケでUSオリジナルっぽいなーと思って買ってみただけなのだが、聴いてみると、流石に大ヒット・アルバムだけのことはある。
かなり気持ち良く聴ける。

Side 1の裏がSide 4、Side 2の裏がSide 3になっている仕様で、マトは、R-3/R-1、R-2/R-1だった。
Rというのはカリフォルニアのプレス工場Rainbo Records向けであることを示すようで、つまりは、うちのは西海岸プレスだということだ。

Casablanca Recordsはカリフォルニアの会社だし、カッティングもカリフォルニアのAllen Zentz Masteringで行われているので、西海岸プレスが正真正銘のオリジナルということでいいのかな?

カッティングはブライアン・ガードナー(Brian Gardner)が行っているので、送り溝にはフラワー・マークがある。


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1978年て、まだAllen Zentz Masteringもスタンプじゃなくて手書きのAZなのね。
1980年にはスタンプになってたと思うが、いつ頃手書きからスタンプに変わったんだろ?

それはともかく、大晦日にディスコを聴くってのも、陽気な気分になって良いね。
コロナ禍が続く中、暗くなりがちだった2021年、せめて最後ぐらいは明るく陽気に過ごそう。


さて、2021年もあと3時間。
なんとなく始めた毎日更新も、6月25日からだから、もう半年以上続いていることになる。
ボクなりにかなり頑張ったのである。

まぁ、でも、頑張れたのは、読んでくださるみなさんがいたおかげです。
どうもありがとうございました。
いつまで続くかわかりませんが、来年もいけるところまでは続けようと思っていますので、どうかよろしくお願いします。

みなさま、どうぞよいお年をお迎えくださいませ。

タグ:Donna Summer
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Apple Musicで藤原さくら [藤原さくら]

12月30日は、藤原さくらちゃんの誕生日である。
今年はちょっと趣向をかえて、Apple Musicで好きな曲を集めたプレイリストを作り、それを聴きながら勝手にお祝いしていた。

オーディオの品質は概ねロスレスなのだが、中には16bitではなく24bitで配信されているものもある。


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あまり多くはないがハイレゾロスレスで配信されているものもある。


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ハイレゾロスレス配信されているのは最近の曲だけかと思いきや、アルバム『good morning』(2016年)の先行配信曲だった『かわいい』も何故かハイレゾロスレスだったりする。

最近の曲でも、『Smile!』や『Kirakira』はロスレス配信だし、どういう場合がハイレゾロスレス配信で、どういう場合がロスレス配信なのか、さっぱりわからない。

このカバーにいたっては、ロスレスでさえない。


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藤原さくらちゃんの誕生日というだけでなく、大滝詠一さんの命日でもある12月30日には、ぜひ聴きたいカバーなので、とても残念だ。

まぁ、でも、これ以外はロスレスかハイレゾロスレスで、十分に満足できるオーディオ品質で楽しめるからいいか。


何はともあれ、藤原さくらちゃん、お誕生日、おめでとうございます。
いつまでも、素敵な音楽を届けてくださいませ。

タグ:藤原さくら
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The Band, CahootsのUSオリジナル [アナログ・コレクターの覚書]

レコード・コレクターズ2022年1月号をパラパラとめくっていたら、ザ・バンド(The Band)"Cahoots"の50周年記念盤を紹介する記事があったので、それを読みながら、USオリジナル(Capitol Records SMAS 651)を聴いていた。


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USオリジナルと言いながら、いわゆるターゲット・レーベルではあるものの、グリーン・レーベルではなくレッド・レーベルなのは何故か?
それが今回のお題である。

キャピトルのレーベルは、確かにレインボーリム・レーベル→グリーン・ターゲット・レーベル→レッド・ターゲット・レーベル→オレンジ・レーベルと変遷するので、"Cahoots"の場合、グリーン・ターゲット・レーベルがファースト・プレスで、レッド・ターゲット・レーベルはセカンド・プレスだと考えるのが自然といえば自然である。
しかし、それは、レーベルがきっちりと変遷したことを前提とした場合の話だ。
グリーン・ターゲット・レーベルとレッド・ターゲット・レーベルは、どうも同時に使用されていた形跡がある。

それは、ボクがこのレコードを手に入れた20年くらい前にも言われていたことで、だからボクは、レッド・ターゲット・レーベルもファースト・プレスでいいんじゃないかと思っていたのだが、久しぶりに引っ張り出して聴いていたら、その後、研究が進んでいるのかが気になった。

調べてみると、レッド・ターゲット・レーベルもファースト・プレスだと断言している人もいれば、セカンド・プレスだという人もいる。
そんな中、下記サイトを見つけた。

https://www.friktech.com/btls/capitol/capitollabels.pdf

どうも、これが最新の研究成果のようだ。

"Cahoots"のファースト・プレスに関連して重要になるのは、次の点である。

1. グリーン・ターゲット・レーベルは、1969年7月から1971年5月まで使用された。
2. 1971年5月から同年10月までは、ホワイト・ライン入りのレッド・ターゲット・レーベル(グリーン・レーベルと同じく、レーベル全体をCapitolのCに見立てるためにホワイト・ラインの入っているもの)が使用された。
3. 1971年10月から翌72年11月頃までは、ホワイト・ライン無しのレッド・ターゲット・レーベルが使用された。
4. ただし、ロサンジェルス工場では、この間もグリーン・ターゲット・レーベルが使用された。

この最新の研究成果を前提とすると、"Cahoots"のリリースは1971年9月15日なので、ロサンジェルス工場ではまだグリーン・レーベルが使用されていたが、ウィンチェスター工場とジャクソンヴィル工場ではすでにホワイト・ライン入りのレッド・レーベルが使用されていたということになる。

つまり、グリーン・レーベルはロサンジェルス工場のファースト・プレスにすぎず、ウィンチェスター工場とジャクソンヴィル工場のファースト・プレスはホワイト・ライン入りのレッド・レーベルだということだ。

しかし、ボクは、"Cahoots"のホワイト・ライン入りレッド・レーベルを見たことがない。
うちのウィンチェスター工場プレスも、ホワイト・ライン無しのレッド・レーベルである。


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Discogsに載っているものもホワイト・ライン無しだし、ebayで画像確認できるものは片っ端から見てみたが、ホワイト・ライン入りは一枚も確認できなかった(正確に言うと、一枚存在したがカナダ盤だった)。

ホワイト・ライン無しレーベルの使用は1971年10月からということだが、すでに9月15日には使用が開始されていた可能性、もしくは、”Cahoots”の発売日が、一般に言われているより遅く、10月に入ってからだった可能性もあるんじゃないかと思うんだが、どうだろうか?

最新の研究成果のチェックということも含めて、次のレコードをお持ちの方は、ぜひお知らせくださいませm(_ _)m

①ウィンチェスター工場またはジャクソンヴィル工場プレスのグリーン・ターゲット・レーベルの盤(最新の研究成果では存在しないはず)。
②ウィンチェスター工場またはジャクソンヴィル工場プレスのホワイト・ライン入りレッド・ターゲット・レーベルの盤(最新の研究成果では存在するはず)。

ボクは、上記はいずれも存在せず、ウィンチェスター工場とジャクソンヴィル工場のファースト・プレスは、ホワイト・ライン無しのレッド・ターゲット・レーベルだと考えているのだが、さて真相やいかに?

タグ:The Band
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Ghostly Kissesて知ってる? [ROCK & POP]

YouTubeをウロウロしていて、このライブ映像を見つけた。





浮遊感のあるウィスパー・ボイスがなんとも心地良い。
ボクはすこぶる気に入ってしまった。

Ghostly Kissesというのは、カナダのケベック出身のシンガー(バイオリニストでもあるらしい)Margaux Sauvéによるプロジェクトとのことだ。
"Ghostly Kisses"という少々奇妙なプロジェクト名は、ウィリアム・フォークナーの詩"Une ballade des dames perdues"に登場する"Brush my lips with ghostly kisses."というフレーズに由来するという。

2月には新譜もリリースされるらしい。
アナログでもリリースされるようなので、買ってみよう。



(画像をクリックするとAmazonにとびます。)


(リリース前なのでまだ部分的にしか聴けないが)Apple Musicで確認すると10曲で36分しかないようだ。
フルアルバムというよりミニアルバムという感じかな?

収録曲のうち、タイトル曲の"Heaven, Wait"と"Don't Know Why"はMVがあったので、貼り付けておこう。








夏にアップされた20分程のこのライブ映像もとても良い。





新譜が届くまでは、過去作品をサブスクで楽しむことにしよう。

タグ:Ghostly Kisses
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バッハと聖歌とコルトレーン [オーディオ]

12月25日(土)放送のJAZZ TONIGHT@NHK FMで紹介された新譜の中に、とても興味を惹くものがあった。
岩崎良子さんと竹内直さんによる『メディテーション・フォー・オルガン&テナー・サックス(Meditation for Organ & Tenor Saxophone)』という作品である(この作品から"Naima"と"Crescent"がオンエアされた)。

岩崎良子さんが弾くのは、オルガンといってもハモンド・オルガンではない。
パイプ・オルガンである。
聖路加国際病院の礼拝堂で、そこにあるパイプ・オルガン(パイプ総数2077、ストップ数30、M.ガルニエ製)を使って録音されたという。

パイプ・オルガンとテナーのデュオで演奏されたコルトレーンが、礼拝堂の中で荘厳に響く。
これはもう、Radikoの貧相な音質ではなく、ちゃんとした音で聴きたい。

こんなとき便利なのがサブスクである。
Apple Musicで探してみると、なんとハイレゾロスレスで配信されているじゃないか。

ってことで、今宵は、この作品を堪能していた。


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"My Favorite Things"再生中に楽曲再生画面にしてみた。
中央下部にある”ハイレゾロスレス”にタッチすると解像度が表示される。


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24bit/96kHzだ。

ボリュームをあげて目を閉じれば、リビングが礼拝堂に。
パイプ・オルガンが荘厳に響くのは当然だが、同じくらいテナーも荘厳に響いている。
バッハや聖歌とコルトレーンが交互に登場する1時間。
まさに至福の1時間である。
音楽を楽しんだ1時間なのだが、同時に音を、響きを楽しんだ1時間でもあった。
オーディオが好きな方は、ぜひお試しあれ。

YouTubeに演奏の様子がわかる動画があったので、貼り付けておこう。





配信を聴かないという方は、CDで聴くしかないのだが、オーディオ・マニアの追い込んだCD再生システムなら、凄い音で鳴るのかな?



(画像をクリックするとAmazonにとびます。)

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