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The Water is Wide [ウィリアムス浩子]

今朝のこと、ウィリアムス浩子さんが、YouTube上のオフィシャル・チャンネルに置いてある"The Water is Wide"を紹介するツイートをしていた。

My Room4部作の制作の合間に並行して録音されたもので、オーディオ雑誌の付録用音源とのこと。





この曲、確かスコットランド民謡だったかと思うのだが、1979年にリリースされたカーラ・ボノフ(Karla Bonoff)のセカンド・アルバム"Restless Nights"(日本盤のタイトルは『ささやく夜』)の最後に収録されていて、初めて聴いた高校生の頃から大好きなのである。


     ♪ Oh, love is gentle and love is kind
     ♪ The sweetest flower when first it's new
     ♪ But love grows old and waxes cold
     ♪ And fades away like morning dew


確かに、愛は朝露のように消え去ってしまうものなのかもしれないが、"Give me a boat that can carry two"と声を張り上げる人の中にはまだ確実に存在しているわけで、つまりはこのフレーズ、試練を目の前にして怖気づいたのか冷めてしまったのか、以前とは変わってしまった「愛する人」の愛を、それも仕方のないこととあきらめるような気持が歌われているんだろうかと思ったり・・・

切ないなぁ・・・

ウィリアムス浩子さんのバージョンを聴いていたら、カーラ・ボノフのライブ・バージョンが関連動画にあがってきた。





なんとこれ、2005年に来日した際のduo MUSIC EXCHANGE(渋谷道玄坂のライブハウス)での演奏なのね。

これまた素晴らしい。

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3月11日 [ETC]

あれから9年。

あの日、大切な人を喪って、色を失った世界の中で、今も立ち止まったまま、前に進むことができずに生きている人たちもまだ多いのだろう。





いつか、色を取り戻した世界で、前に踏み出していけますように。

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OKAMOTO'S, The Kids are Alright [ラジオデイズ]

録音しておいた『THE TRAD』(TOKYO FM 月曜~木曜15:00 - 16:50)の3月5日放送分を聴いていたら、OKAMOTO'Sの"The Kids are Alright"が流れた。
言うまでもなく、The Whoのカバーである。

ファースト・アルバムの『10'S』に収録されているもので、Spotifyにも置いてある。





いやぁ、これは愛に溢れたカバーだなぁ。


『The Trad』は、ハマ・オカモトさん(花ちゃんにならってハマくんと呼んでしまおう 笑)がパーソナリティをつとめているということで聴いていたのだが、ボクはOKAMOTO'Sのファンというわけではない(笑)

それどころか、OKAMOTO'Sはほとんど聴いたことがないのである。

ボクがハマくんに興味を持ったのは、アナログ・レコード好きだという話をどこかで読んだからなのだ。
で、『The Trad』という番組が、架空のレコード店を舞台に「上質な音楽を、じっくり味わう。」というのをコンセプトにしているというのだから、OKAMOTO'Sのことはほとんど知らないにもかかわらず、ボクが思わず聴きたくなってしまったというのも、わかっていただけるのではないかと思う。

さて、3月5日放送分の話にもどろう。
ゲストがハマくんと旧知の古舘佑太郎さん(元The SALOVERS、現2のロック・ボーカリスト。俳優でもある。)だったのだが、"The Kids are Alright"をかけた後の話が楽しかった。

古舘「朝までハマくんのザ・フー論をずっと聞かされて・・・」
ハマ「聞かされてって言うんじゃないよ。10年経て文句言うんじゃないよ。(笑)」
古舘「だって、レコードでアメリカ盤とイギリス盤の違いとかを説明されるんですよ。正直、どっちでもいいよと思ってましたよ、10代のときは(笑)」
ハマ「ハハハハハ。それはホントたいへん失礼しました。時を経てあやまります(笑)」

なーんて会話で。

いや、でも、ザ・フーのファースト・アルバムのアメリカ盤とイギリス盤の違いは重要だよねぇ、ハマくん(笑)

なんだか急にOKAMOTO'Sにも興味が出てきたので、とりあえずSpotifyで"The Kids are Alright"が収録された『10'S』を聴いてみたのだが、これ、けっこう好きかも。

デビュー10周年ということで4月にはベスト盤も出るようなので、これを機会にちょっと聴いてみようかなぁ。


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4は1に見える?~風『windless blue』の見本盤 [風]

2週間ほど前、風『windless blue』について書いた記事の最後で書いたとおり、手元の初回盤はどうも状態がいまひとつなので、状態の良い初回盤をなんとか手に入れたいと思っていた。

初回盤といえば、その代表格は『プロモ盤』、日本では一般に『見本盤』と呼ばれる、ラジオ局等にプロモーション用に配った盤だ。
もちろん、『プロモ盤』『見本盤』だからといって必ず初回盤かというと、そうでない場合もないわけではないのだが、見本盤用の白いレーベルが使用されていたり、『見本盤』と印刷されているレーベルが使用されていたりする場合は、初回盤である確率は非常に高い。

ってことで、『windless blue』の見本盤を買ってみた。


20200306-01.jpg


レーベルにも、しっかりと『見本盤』と印刷されている。
正真正銘の『見本盤』である。
このブログの用語法で言えば、カスタム・レーベル・プロモ(Custom Label Promo)いわゆるCLPだ。


20200306-02.jpg


状態もすこぶる良い。
なにせ商品説明では、「未使用見本盤」である。

とはいえ、「未使用」というのはちょっと言いすぎだ。
NM(ニアミント)=新品同様だと言うのなら、それを認めるのに吝かではないが、少なくとも「未使用」ではない。

スピンドルまわりに、うっすらとヒゲが確認できるからである。


20200306-03.jpg


まぁ、でも、老眼とかで見えないこともあるか(笑)
(出品者が老眼だったかどうかは知らないけど。)

それより気になったのは、スタンパーナンバーである。

今回入手した盤のスタンパーナンバーは、次のとおりだった。

Side 1:1-A-4
Side 2:2-A-2

それに対して、前回紹介した初回盤のスタンパーナンバーは次のとおりだ。

Side 1:1-A-3
Side 2:2-A-11

Side 2については、2なので、まぁ文句はないが、Side 1の4てのはどういうことだ?
手持ちの通常盤より進んでんじゃんかっ!

ボクは愕然としながら、『見本盤』をターンテーブルに載せた。

ウソです。
そんな細かいことで愕然とまではしません(笑)

実際、スタンパーナンバーが一つ進んでいるSide 1でも、見本盤のほうが鮮度が高い音がする。
よりタイトで、ボーカルや個々の楽器の音色が実に明快だ。
その音質が、このアルバムのAORサウンドを、より一層引き立てている。
ボクはもう十分に満足だ。

とはいえ、なぜスタンパーナンバーが4なのだろう?
そう思ってあらためて送り溝を眺めてみたところ・・・

こりゃ、1に見えるかも?


20200306-04.jpg


写真に撮るとわりとはっきり4だが、光の加減でちょっと離れて見ると、1に見えることもあるかもしれないと思う。
老眼だったら、1に見えても仕方がない気がする。

そんなことを思うと、スタンパーナンバー4の見本盤も、なんだか許せてしまうのである(笑)

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The Modern Jazz Quartet , European ConcertのUSオリジナル [アナログ・コレクターの覚書]

夕べのTLに誘われて、今日はこれを聴いていた。


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モダン・ジャズ・カルテット(The Modern Jazz Quartet)―通称MJQ―"European Concert"のUSオリジナルだ。
1960年リリースなので、当然のことながらモノラル盤(Atlantic 2-603)も存在するが、ボクの持っているのはステレオ盤(Atlantic SD 2-603)である。

1960年4月にスウェーデン(ストックホルムとヨーテボリ)で行われたコンサートの模様をおさめたライブ・アルバムだが、MJQの演奏で有名な曲が目白押しで、Jazzらしいスリリングな演奏が展開されていて、まさに名盤だと思う。
録音もとても良い。

古いステレオ盤は、やはりある程度の針圧をかけて聴きたい。
ってことで、カートリッジは、オルトフォンのSPU-GTを選択する。


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うちの盤は、風邪ひきというほどひどくはないが、弱音部では少しサーフィスノイズが気になったりするコンディションなので、なおのことSPU-GTで聴きたくなる。
音量をあげて目を閉じれば、1960年のスウェーデンに瞬間移動だ。

ちなみに、ボクの持っているのは、USオリジナルと言っても、ファースト・プレスではない。
セカンド・プレスである。
ジャケットはファースト・プレスと同じものだが、レーベルがセカンド・レーベルなのだ。

このレコードのUSオリジナルは、売れたこともあっていろいろあるので、整理しておこう(間違いがあったらご指摘くださいませm(_ _)m)。

手持ちのセカンド・プレスも、ジャケットはファースト・プレスと同じである。
表側がラミネート・コーティングされた、なかなか美しいジャケットだ。


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(表も裏も)外側はモノラル盤と共用で、レコード番号にもSDがついていない。
でっかく「STEREOと書いてあるから共用じゃないだろー」と思った方もいるかと思うが、これ、印刷ではなく、あとからスタンプしたものなのである。


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しかし、内側は、モノラル盤とステレオ盤では違っている。


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ステレオ盤のジャケットでは、見開き向かって左側の右上部に、大きくSTEREOとあり、レコード番号の前にもSDがついている。

レーベルについては、ステレオ盤のファースト・プレスでは、ブルー・グリーンで、一般にホワイト・ファンと呼ばれるレーベルが使われていた。
1960年から62年まで使用された、向かって右側のファンが白いレーベルである。

1962年からは、ブルー・グリーンだが、ファンが黒くなり、ファンの横に縦書きでATLANTICと入るブラック・ファン・レーベルが使用される。
その後、60年代半ばには、同じくブラック・ファンだがATLANTICがファンの下に横書きで入るレーベルに変わる。
ブラック・ファン・レーベルが二種類あるので、最初のをファースト・ブラック・ファン、次のをセカンド・ブラック・ファンと呼ぶことにしよう。

ボクの持っているのは、ファースト・ブラック・ファン・レーベルである。


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ということで、セカンド・プレスなわけだ。

とはいえ、うちのはセカンド・プレスとしては相当初期のプレスである。

所詮セカンド・プレスなんだから、初期だろうが後期だろうがどっちでもいいだろーと思われるかもしれないが、そうでもないのである。

60年代初頭といえば、まだ主流はモノラルだったから、ステレオ盤はプレス枚数が少なかったはずで、そうだとすると、初期のセカンド・プレスはファースト・プレスと大差ない可能性が高いのだ。

で、セカンド・プレスとわかった時点で、プレス時期を探るわけだが、幸いボクの手持ち盤にははっきりとした手がかりが残されていた。
カンパニースリーブである。


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アトランティックのカンパニースリーブは、リリースされているレコードのカタログになっている。
このカンパニースリーブに出ている最新のレコードは、1380の"Herbie Mann At The Village Gate"である。
これは1962年にリリースされたレコードだ。


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また、"European Concert"にしても、当初は二枚組でリリースされたものの1962年にはVolume 1とVolume 2にわけて一枚づつばら売りされたのだが、そのレコード番号は1385と1386で、このカンパニースリーブにはまだ掲載されていない。

要するに、ボクの持っているセカンド・プレスは、1962年中、しかもわりと早い時期にプレスされたものだと推測されるのである。

さっきも書いたが、この頃はまだモノラルが主流だった。
カンパニースリーブの一部をアップした写真のところに掲載されている価格はモノラル盤の価格であり、それに対して、ステレオ盤は1ドルほど高い(二枚組なら2ドルほど高い)価格設定だったのである。
同じカンパニースリーブの右下隅にステレオ盤の価格が示されている。


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この価格差から考えても、当時のステレオ盤のプレス枚数は相当に少なかっただろう。
そうだとすると、セカンド・プレスとはいえ、初期のものであれば、ファースト・プレスと音質的には大差ないと考えてよさそうでしょ?

な~んてことを考えながら、さて、2枚目を聴こうかと、ターンテーブルに載せたところで、ボクの目はそのレーベルにくぎ付けになった。


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「ホワイト・ファン・レーベルじゃんっ!」

そう、二枚目はファースト・プレスのレーベルだったのである。
うちの盤て、まさにレーベル・デザインの切り替え時期のものだったのね(笑)

そんなわけで、最後に訂正である。
うちの盤は、半分ファースト・プレスでありました(笑)

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