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Joni Mitchell, BlueのUSオリジナル [Bernie Grundman(BG)の仕事]

今月のレコード・コレクターズ(2021年12月号)、初盤道が取り上げているのはキンクス(Kinks)の”Muswell Hillbillies"なのだが、これのオリジナルについては、そのうち手に入れようと思いつつ未入手なので、ボクは蚊帳の外である。

しかし、第一特集のジョニ・ミッチェル(Joni Mitchell)"Blue"なら、USオリジナル(Reprise Records MS 2038)を持っている。


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以前、初盤道裏話 https://sawyer2015.blog.ss-blog.jp/2019-10-15 にも書いたように、紙ジャケ探検隊が撒いたエサに飛びついて速攻で入手し、報告したブツである。

今夜は、レコード・コレクターズの特集記事を読みながら、このレコードを聴いている。


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深いブルーを基調にブルーのみで構成されたジャケットが、なんとも味わい深い。
キャンパス地のような肌触りに仕上げられているこれも、通常のテクスチャー加工とちょっと違ってかなり細かいが、やはりテクスチャー加工の一種なのだろうか。


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A&Mスタジオでの録音で、カッティングはバーニー・グランドマン(Bernie Grundman)である。
送り溝の筆跡鑑定も「2」が含まれていると簡単である。


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「5」をひっくり返したような特徴的な「2」は、BGの筆跡に間違いない。
って、筆跡鑑定をしなくても、このレコードに関しては、送り溝にサインが残されている。


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BGの左側にある「1」は、どうやらマトのようで(Discogsで「2」や「3」が存在することが確認できる)、リミックスなのかリマスタリングなのかわからないが、作り直されたカッティング用マスターテープ(RE-2)から、最初にカッティングされたラッカーであることを意味しているようだ(写真はSide 1のものだが、Side 2にも全く同じ刻印がある)。

プレス工場は、コロンビアのピットマン工場で、紙ジャケ探検隊が所有しているものとは異なり、ボクの持っている盤は、はっきりとPの刻印を読み取ることができる(サンタマリア工場には、マト末尾2Aと2BでBG刻印のないラッカーが送られたことがDiscogsで確認できる)。


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(Side 1にもあるのだが、よりはっきり見えるSide 2の刻印を撮影)



このレコード、いやもうホントに素晴らしい音で鳴る。
ギターやアパラチアン・ダルシマーのリアルな音色といい、ジョニのボーカルの実在感といい、申し分ない。

紙ジャケ探検隊が撒いたエサに飛びついて手に入れたレコードだが、あのとき飛びついておいてホントよかったと思うのである。



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タグ:joni mitchell
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