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寺尾聰:Reflections [国内盤研究]

EXPRESS/東芝EMIのファースト・プレス判定方法がわかったので、今回はこれをとりあげよう。

<EXPRESS/東芝EMIのファースト・プレス判定方法については、こちらhttps://sawyer2015.blog.ss-blog.jp/2019-10-27の記事の特に赤字部分をご覧ください。>(2019年11月2日13:00追記)


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寺尾聰『Reflections』(EXPRESS/東芝EMI ETP-90058)である。

160万枚以上も売れたレコードだから、帯付き美品がそれこそゴロゴロしているのだが、ファースト・プレスとなると案外見つからない。

このレコードは1981年4月5日にリリースされたのだが、ご存知の通り、同年2月にリリースされた『ルビーの指輪』の爆発的なヒットを受けてのリリースだった。
だから、初回盤も相当数がプレスされたんだろうけど、仮に20万枚くらいがプレスされていたとしても、160万枚のうちの20万枚だからテキトーに買って当たる確率はそんなに高くないのだ。

実際、ボクが最初に手に入れたのは、81年5月製でMatrix末尾が2SM3 20/2S2 20というものだった。
(写真が多くなってしまうので、Side 2の送り溝写真は割愛します。)


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Matrix末尾2S/2Sでは、やっぱりダメである。
だいたい、81年5月には3週連続で週間推定売上枚数10万枚超えを達成したなんて言われているわけで、81年5月のプレスなんて、質より量だっただろう。
はっきり言って、音はしょぼい。

そんなわけで、(まぁ最初は製造年月なんて気にしてなかった―というか知らなかった―ので)とりあえずMatrix末尾1S/1Sがあったら買おうと思っていた。

で、しばらく前にMatrix末尾1S5 36/1S2 45というやつを手に入れたのだが、これが81年4月製造だった。


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これは流石にMatrix末尾1S/1Sだけあって、音は悪くない。
少なくとも鮮度的に2S/2Sの倍くらいは良い。

しかし、このレコードのリリースは81年4月5日だから、ファースト・プレスの製造年月は81年3月のはずである。
しかも1S/1Sとはいえ、けっこうスタンパーは進んでいる。

って、そんなことを気にするようになったのも、製造年月が送り溝に刻まれていることを教えてもらった、つい先日のことなんだけどさ(笑)
それまでは81年4月製の両面1S盤で満足してたのよ・・・

でも、知ってしまったら、欲しくなる。
まぁ、必死で探したわけではないんだが、運よく見つけた(笑)

81年3月製で、Matrix末尾は1S2 5/1S 26だ。


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いやぁ、本来、このレコードってこういう音だったのね・・・
見本盤とかならもっと凄い音なんだろうけど、ボクはもうこれで満足だ。


     ♪ そして2年の月日が流れ去り
     ♪ 街でベージュのコートを見かけると
     ♪ 指にルビーのリングを探すのさ
     ♪ あなたを失ってから


いろいろ思い出してしまうのである(笑)

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