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Pat Metheny, What's It All Aboutのアナログ盤 [STERLINGの仕事]

"Alfie"という曲がとにかく好きなのである。
そんなわけで、昨日(もう一昨日か)8月12日がパット・メセニー(Pat Metheny)の誕生日ということで、何か聴こうかと思ったとき、すぐに頭に浮かんだのがこのレコードだった。


20210813-1.jpg


"What's It All About"(Nonesuch 528173-1)である。
2011年リリースだから、もう10年も前になるのかぁ・・・

パット・メセニーって、このレコードがリリースされるちょっと前ぐらいまでは、ちゃんと聴いたことなかったんだよな。
紙ジャケ探検隊がうちに遊びに来たときにお土産だと言って持ってきてくれた(ダブって売却予定のものの中から、ボクの気に入りそうなものを選んで持ってきてくれるみたいだ)"One Quiet Night"のCDと"Travels"のLPがけっこう気に入って、それからちゃんと聴くようになったんだった。

そんな紙ジャケ探検隊が、当時、自身のウェブサイトで、この"What's It All About"のアナログ盤のことを紹介していたのだが、実にアナログ的で豊潤な音質だという。

このアルバム、主にバリトン・ギター一本でスタンダードとかポップスやロックの古典なんかを演奏しているものである。
ってことは、"One Quiet Night"のあの雰囲気で、"Alfie"が聴ける?
しかも、実にアナログ的で豊潤な音質で?

これはもう、最愛の彼女がドレスアップして、ボクがデートに誘うのを待っているようなものではないか(笑)
居ても立ってもいられなくなり、ボクは速攻でAmazonにオーダーしていた。

しかも、このレコード、そのときたまたまAmazonで投げ売り状態になってて1000円くらいだったんだよなー
いまでも買えるのかと検索してみたら、もう買えないのはいいとしても、マケプレにとんでもない価格で出品されている。
あれは異常としても、Discogsの取引履歴をチェックすると1万~2万くらいで取引されているので、気軽におススメできる値段ではなくなってしまっているようだ。

でも、紙ジャケ探検隊の言う通り、実に良い音である。
しかも、この"Alfie"の演奏の素晴らしさ!
きゅ~んと胸が締め付けられるのである。

"Are we meant to take more than we give?"
(人は、与えるよりも多くを得ようとするものだというの?)

メセニーの演奏はインストルメンタルだけれど、何となく、大好きな歌詞の一節が浮かぶ。

至福の7分41秒・・・・
ボクは繰り返し、針を下ろしてしまうのであった。


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素晴らしい音質は、テッド・ジェンセン(Ted Jensen)@STERLINGのマスタリング。
立体的な音空間に、リアルな音色のバリトン・ギターが浮き立つ。

もっとも、カッティングはテッド・ジェンセンではなさそうだ。
送り溝には確かにSTERLING刻印があるのだが、TJのサインがないのである。


20210813-3.jpg


まぁでも、STERLINGカッティングだし、音質的には申し分ないんだから、いいのである。


ちなみに、このアルバム、輸入盤CDやサブスクだとアナログより2曲少ない(”'Round Midnight”と"This Nearly Was Mine"が入っていない。日本盤CDにはボーナストラックとして収録。)のでご注意を。

コメント(2) 
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コメント 2

koss

「Sterlingの仕事」で失礼します。
先日Bad Companyの"Run With The Pack"のUK盤オリジナル 2U/2Uを購入しました。2U/3Uを持っていたのですが、若いマトに興味があり安かったので…で、どちらもSterlingですが、3UはRLですが、2U/2UはIC と書かれています、ICとはBob LudwigのRLみたいなイニシャルなのですか?
おわかりなら教えて下さい。音の方はそんなに違いを感じませんでした。

もう一枚謎なんですが、Eric Claptonの461 Ocean Boulevardも1U/3Uを持っていましたが!U/1Uも購入してみました。
3Uの方はBILBO、1U/1UはKIPと書かれていました。
聴き比べたら3Uの方がいいようなメリハリがあるように思います。
BILBO,KIPとは、マスタリングの名前なんでしょうか?

いつでもいいので、お忙しくない時にでも、よろしくお願いいたします。
想也 さんなら、どれを選ばれるか凄く興味があります。
by koss (2021-08-30 21:11) 

想也

kossさん

STERLINGのICというのはちょっとわかりません。
GCならGreg Calbiなんですが・・・
サインは筆記体でgCと書くのでgが部分的に薄れるとIに見えますかねぇ・・・たぶん違いますね(笑)
Greg Calbiのサインなら見慣れてるので、現物見ればすぐに判別できますが。

461の1U/1Uは私も持ってますが、KIPはTrident StudiosにいたHoward Thompsonというエンジニアが使っていたサインのようです。
ニックネームかなんかだったんでしょうかね?

Bilboは有名なDenis Blackhamというカッティング・エンジニアで、いつもというわけではありませんが、素晴らしい仕事をすることもあります。
↓のレコードなんか、素晴らしい音ですよ。
https://sawyer2015.blog.ss-blog.jp/2017-11-11

461のBilbo盤は聴いたことがないんですが、どなたかからもKIP盤より良いって話を聴いたことがあるので、出会いがあったら買ってみます。

by 想也 (2021-08-30 22:30) 

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