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Jeff Buckley, You and Iのアナログ盤 [アナログ・コレクターの覚書]

レコード・コレクターズ2020年3月号を入手した。
特集の「1970年の音楽地図」は、持っているレコードを聴きながらじっくり読むとして、まずは紙ジャケ探検隊の「初盤道」である。

しか~し、今月取り上げられているレナード・コーエン(Leonard Cohen)については、ボックスしか持っていないし、ジェフ・バックリー(Jeff Buckley)もLegacy EditionのCDしか持っていない。


20200220-01.jpg


レナード・コーエンにしろ、ジェフ・バックリーにしろ、それほど思い入れがあるわけではないので、オリジナルのアナログを探そうという気にはならなかったのである。

そんなわけで、CDを聴こうかと思ったのだが、なにしろ現在、『黒柿』のエージング中である。
CDを聴く時間があるなら、アナログを聴きたいのである。

ってことで、これを引っ張り出した。


20200220-02.jpg


2016年にリリースされたジェフ・バックリーの初期未発表音源集"You and I"(Columbia ‎88875175851)である。
ジェフ・バックリーのアナログはこれしか持っていない。

コロンビアなので、レーベルはこんな感じだ。


20200220-03.jpg


"Grace"から"Calling You"へと流れる、この1枚目のSide Bが一番好きだ。

このアナログ、フランスのプレス工場MPOのプレスなのだが、剥離剤が残存しているのか、最初はかなりチリパチが気になった。
しかし、丁寧に洗浄するとかなりマシになり、その後、針を通すたびにノイズが減少している感じなので、そのうちまったく気にならなくなるんじゃないかと期待している。

カッティング自体は悪くないと思う。
かなり生々しく鳴る。

内ジャケを見ると、Mastered by Vic Anesini at Battery Studios, New York City, NYとなっているが、アナログのカッティングはVic Anesiniではない。

送り溝を見ると、こんな手書き文字が確認できるからである。


20200220-04.jpg


SSTはともかく、その前の手書き文字は判読しづらいが、どうやらKrらしい。
SST Brüggemann GmbHというドイツのマスタリング・スタジオでDaniel Kriegerがカッティングしたということのようだ。

Discogsによれば、SST Brüggemann GmbHは、1969年にAlbert Brüggemannによって設立されたスタジオで、2011年にBrüggemannが退いた後、1997年からカッティング・エンジニアとして働いていたDaniel Kriegerがオーナーとなって現在に至るという(2016年には移転して、名称もSST GmbHとなった)。

ボクはまったく知らなかったが、これだけ長い歴史のあるマスタリング・スタジオなら、ドイツではかなり有名なスタジオなのかもしれない。
今後、ドイツ盤を掘るときのために、ちょっと覚えておこう。

さて、エージング中の『黒柿』だが、このレコードは、かなりうまく鳴っていると思う。

タグ:Jeff Buckley
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