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My Room for Christmasの楽しみ方 [ウィリアムス浩子]

新しいサラウンド・システムで導入したYAMAHA RX-A1080に搭載されたシネマDSP HD3で、「Village Vanguardで歌うウィリアムス浩子さんが仮想体験できる」なんて話を紹介したが、もちろん、このレコードの楽しみ方としては、ピュア・オーディオ・システムでストレートに再生するのが一番である。

シネマDSP HD3で音場生成してやると、まったく別物として楽しめるというだけだ。

しかも、このシネマDSP HD3をかけての再生って、どんな音源でも楽しめるというわけでもないと思う。

ホールやライブ・ハウスの音響を付加して再生しようというものなんで、それに相応しい音源じゃないと、かなり強烈な違和感を感じることになる気がする。
シネマDSP HD3をかけた再生で楽しめるのは、基本的にライブ音源だと思う。

もっとも、ジャズの場合、スタジオ・ライブ的なものが多いので、基本的にシネマDSP HD3をかけて楽しめるものも多いだろう。

そういう意味では、『My Room the LP vol.1』や『My Room the LP vol.2』でも、それなりに楽しめそうな気はするのだが、ただ、オーガニックでアットホームな雰囲気はどうしても削がれてしまうだろうから、いまのところ試してみる気になれない。

そんなわけで、『My Room for Christmas』で試みたわけだが、では、Village Vanguardの音場生成がこのアルバムに最適かといえば、ちょっと違う気がする。

このアルバムに最適なのは、ヨーロッパの小さな教会の響きなんじゃないか。
そんなことをふと思ったので、再度試してみることにした。


20191205-01.jpg


シネマDSP HD3には、Church in FreiburgとChurch in Royaumontという2つ教会の音場生成プログラムが用意されている。

ってことで、まずChurch in Freiburgを試してみたのだが、これはエコーが深すぎる。
かなりでっかい教会の雰囲気だ。

で、Church in Royaumontのほうに期待したのだが、Church in Freiburgほど深くはないものの、まだエコーが深すぎる。
もっと小さな教会の音響がいいのだ。

マニュアルを見てみると、Church in Freiburgは「ドイツ南部の120m 近い尖塔を持つ大きな教会」だそうで、Church in Royaumontは「パリ郊外のロワイヨーモンに位置する、中世の修道院の大食堂」だそうだ。
やはり、でかすぎる。

そう都合よく最適なプログラムが用意されてるわけもないか・・・

と思ったのだが、この教会のプログラムの次にChamberというのがある。
「宮廷の大広間のような天井の高い比較的広めの空間で、宮廷音楽や室内楽に適した心地よい残響が特長」というのは、ボクがイメージする「小さな教会の音響」にかなり近いんじゃないか。

ってことで、早速試してみた。


20191205-02.jpg


これが大正解だった。
もう完全に、ヨーロッパの小さな教会へとテレポーテーションである。

この音響でこのアルバムを聴くのは、ピュア・オーディオ・システムでストレートに再生するのと遜色ないと思う。
まったく別物になるが、同じくらい素晴らしい。

クリスマスの夜なんかは、絶対に、この小さな教会の音響バージョンで聴きたい。
な~んて思うのである。

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