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Dionne Warwick ― Here, Where There Is LoveのUS盤 [アナログ・コレクターの覚書]

昨日12月12日は、ディオンヌ・ワーウィック(Dionne Warwick)の誕生日だったようだ。
TLをチェックしていて、さっき気づいた。

ってことで、このレコードを引っ張り出して聴いていた。


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1966年12月4日にリリースされた6枚目のスタジオ・アルバム"Here, Where There Is Love"のUSステレオ盤(Scepter Records SPS555)である。

何故いつものように「USオリジナル」と書かないのかと言えば、このレコードをUSオリジナルと言っていいのかどうかわからないからである。
赤黒レーベルなので、1971年までにプレスされたものであることはわかるのだが、それ以上のことはわからない。

ジャケットは、三種類存在する。
うちの盤のジャケットには黄色の塗りつぶしの上にfeaturing "ALFIE"と印刷されているが、黄色の塗りつぶし無しでfeaturing "ALFIE"と印刷されているものと、featuring "ALFIE"がまったく印刷されていないものが存在する。

最初は、①featuring "ALFIE"無しジャケット→②黄色の塗りつぶし無しのfeaturing "ALFIE"ジャケット→③黄色の塗りつぶしの上にfeaturing "ALFIE"ジャケットと変遷したのかと思って、うちのはサード・プレスか~と落胆したのだが、①と③のジャケットは裏ジャケットがカラーなのに対して、②のジャケットは裏ジャケットが白黒なので、どうも①→③→②の可能性の方が高そうな気もして、そうすると、うちのはセカンド・プレスなのかもしれないとも思った。

さらに、このfeaturing "ALFIE"、"ALFIE"のシングル・ヒットに呼応して印刷されたものだと思っていたのだが、”ALFIE”ってシングル・カットされていないんである。
次作"The Windows of the World"からのシングル"The Beginning of Loneliness"のB面には収録されたことがあるのだが、A面としてリリースされてはいないのだ。

じゃぁ、このfeaturing "ALFIE"は何かと言えば、映画『アルフィー』の公開に呼応したものだろう。
しかし、映画『アルフィー』の主題歌だったのはシェール(Cher)のバージョンで、ディオンヌのバージョンはカバーである。
まぁ、カバーというよりは、"ALFIE"はバカラック&デイヴィッド(Burt Bacharach & Hal David)の曲だし、単に、ディオンヌにも歌わせたかっただけなんだろうと思うのだが、セプターとしては、映画『アルフィー』の公開に伴ってシェールの歌う主題歌がヒットしているのに便乗しようと考えたとしても不思議はない。
そういう意図で、ジャケットにfeaturing "ALFIE"を入れたんじゃないだろうか。

そうだとすると、このfeaturing "ALFIE"、初盤に入っていてもおかしくない。
でもって、こんな風に便乗されると、映画『アルフィー』の主題歌が入ってると間違えて買う人が出てこないとも限らないから、シェール・バージョンをリリースしているレコード会社から、やめろーというクレームがきたのかもしれない。
それでfeaturing "ALFIE"を消したとすると、③→①→②と変遷した可能性というのも考えられるんじゃないかと思うのである(②は裏ジャケットが白黒なので、何年か経ってほとぼりが冷めた頃に、もう大丈夫だろうとfeaturing "ALFIE"を目立たないように復活させた)。
そうだとすると、うちのはファースト・プレスである。

ってことで、なんとうちの盤、ファースト・プレスからサード・プレスまであり得ることになってしまったのである(笑)

ボクの妄想はここまで。
できれば、何か確実な証拠で、どのような変遷だったのかを確定させたいので、何かご存じの方は、ぜひ教えてくださいな。

タグ:Dionne Warwick
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