ファドの女王に出会う [WORLD MUSIC]
8か月ほど前のことになるが、ファドの女王(Rainha do Fado)に出会った。
(ちなみに、ファドとは、ポルトガルの大衆歌謡で、フランスにシャンソン、イタリアにカンツォーネがあるように、ポルトガルにはファドがあると言われるそうだ。)
もちろん、レコードの話である。
出会ったときには、彼女がそんな凄い人だとは知らなかった。
いや、今でも、彼女の偉大さを理解しているわけではない。
出会った場所が場所だけに、申し訳なくて、彼女の偉大さを知るのは気が引けるので、あんまり調べてないのである。
そう、彼女に出会ったのは、ハードオフのジャンクコーナーなのであった(笑)
彼女の名前は、アマリア・ロドリゲス(Amália Rodrigues)という。
ボクが入手したのは、晩年をヨーロッパで過ごした(1972年に亡くなっていて晩年の26年をヨーロッパで過ごしたというから1946年頃にヨーロッパに渡ったことになる)というアメリカ人サックス奏者ドン・バイアス(Don Byas)とのコラボ作品で、1972年にリリースされた(録音は1968年のようだ)ものだが、アマリアのシルエットのみでまったく文字がないという、とても印象的なジャケットのレコードである。
裏ジャケットにはアマリアのポートレイトが使われていて、同じポートレイトを使用したポスターが付属していた。
ジャケットは、カンガルーポケットの見開きタイプだったし、1972年のレコードでこのレーベルだったから、これはポルトガル・オリジナルに違いないと思ったのだが・・・
流石、ファドの女王と呼ばれる人のレコードである。
Discogsを見ると、これはオリジナルではないらしい。
ボクの入手したものはレコード番号が8E 064-40 233なのだが、どうやらオリジナルは8E 062-40 233のようだ。
しかも、73年には8E 072-40 233というレコード番号でもリリースされているようで、もう何が何だかさっぱりわからない。
うちのはいったい、いつ頃のプレスなんだ?
送り溝を見ると、機械刻印でE064-40233-A-4/E064-40233-B-3とある。
オリジナルのレコード番号ではなく、再発のレコード番号のマトだから、これはやっぱりリカッティングってことなんだろうなぁ。
いくらファドの女王と呼ばれるほどの人のレコードでも、人口が1000万人に満たない国(当時)で、再発の度にリカッティングが必要なほど売れたとも思えないのだが・・・
マスタープレッシングとかで、がんがんラッカーを切ってたのだろうか。
まぁ、オリジナルだろうが再発だろうが、音が良ければ問題ない。
このレコードは、問題なく音が良い。
そして、内容も、ボクはとても気に入った。
ファドをちゃんと聴くのは初めてだったが、アマリアの歌は言葉がわからなくてもなんだか胸に沁みいってくる。
歌に寄り添うサックスも良い。
とはいえ、入手直後に何度か聴いた後は引っ張り出すこともなかったのだが、このレコードのおかげで最近再びディスプレイ・レコードになっていて、よく聴く。
久保田早紀『夢がたり』である。
A5の『ギター弾きを見ませんか』には、こんなフレーズが出てくる。
♪ ああ 幸福になれば ファドが歌えない
♪ そんな口ぐせが やっと
♪ わかるような 嵐の夜ふけです
異国を旅する夢がたりを聴いた後に聴く本物のファドには、魂が震えるのである。
(ちなみに、ファドとは、ポルトガルの大衆歌謡で、フランスにシャンソン、イタリアにカンツォーネがあるように、ポルトガルにはファドがあると言われるそうだ。)
もちろん、レコードの話である。
出会ったときには、彼女がそんな凄い人だとは知らなかった。
いや、今でも、彼女の偉大さを理解しているわけではない。
出会った場所が場所だけに、申し訳なくて、彼女の偉大さを知るのは気が引けるので、あんまり調べてないのである。
そう、彼女に出会ったのは、ハードオフのジャンクコーナーなのであった(笑)
彼女の名前は、アマリア・ロドリゲス(Amália Rodrigues)という。
ボクが入手したのは、晩年をヨーロッパで過ごした(1972年に亡くなっていて晩年の26年をヨーロッパで過ごしたというから1946年頃にヨーロッパに渡ったことになる)というアメリカ人サックス奏者ドン・バイアス(Don Byas)とのコラボ作品で、1972年にリリースされた(録音は1968年のようだ)ものだが、アマリアのシルエットのみでまったく文字がないという、とても印象的なジャケットのレコードである。
裏ジャケットにはアマリアのポートレイトが使われていて、同じポートレイトを使用したポスターが付属していた。
ジャケットは、カンガルーポケットの見開きタイプだったし、1972年のレコードでこのレーベルだったから、これはポルトガル・オリジナルに違いないと思ったのだが・・・
流石、ファドの女王と呼ばれる人のレコードである。
Discogsを見ると、これはオリジナルではないらしい。
ボクの入手したものはレコード番号が8E 064-40 233なのだが、どうやらオリジナルは8E 062-40 233のようだ。
しかも、73年には8E 072-40 233というレコード番号でもリリースされているようで、もう何が何だかさっぱりわからない。
うちのはいったい、いつ頃のプレスなんだ?
送り溝を見ると、機械刻印でE064-40233-A-4/E064-40233-B-3とある。
オリジナルのレコード番号ではなく、再発のレコード番号のマトだから、これはやっぱりリカッティングってことなんだろうなぁ。
いくらファドの女王と呼ばれるほどの人のレコードでも、人口が1000万人に満たない国(当時)で、再発の度にリカッティングが必要なほど売れたとも思えないのだが・・・
マスタープレッシングとかで、がんがんラッカーを切ってたのだろうか。
まぁ、オリジナルだろうが再発だろうが、音が良ければ問題ない。
このレコードは、問題なく音が良い。
そして、内容も、ボクはとても気に入った。
ファドをちゃんと聴くのは初めてだったが、アマリアの歌は言葉がわからなくてもなんだか胸に沁みいってくる。
歌に寄り添うサックスも良い。
とはいえ、入手直後に何度か聴いた後は引っ張り出すこともなかったのだが、このレコードのおかげで最近再びディスプレイ・レコードになっていて、よく聴く。
久保田早紀『夢がたり』である。
A5の『ギター弾きを見ませんか』には、こんなフレーズが出てくる。
♪ ああ 幸福になれば ファドが歌えない
♪ そんな口ぐせが やっと
♪ わかるような 嵐の夜ふけです
異国を旅する夢がたりを聴いた後に聴く本物のファドには、魂が震えるのである。
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