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ケイティはうそをついているか? [アナログ・コレクターの覚書]

昨日紹介したスニーカー(SNEAKER)は、アルバムの冒頭にドナルド・フェイゲン(Donald Fagen)とウォルター・ベッカー(Walter Becker)の手に成る"Don't Let Me In"のカバーを持ってくることからもわかるように、スティーリー・ダン(Steely Dan)のフォロワーなのだが、そのバンド名も、スティーリー・ダンの4作目のアルバム"Katy Lied"(邦題は『うそつきケイティ』)に収録された楽曲"Bad Sneakers"に由来するものだという。

"Katy Lied"といえば、ボクはかねてから疑問に思っていることがある。
「ケイティはうそをついているのか?」ってことだ(笑)

どういうことかって?
それは、こういうことである。


このレコード、もうずいぶん前(たぶん10年以上前)に、ボクはUSオリジナル(ABC Records ABCD-846)のプロモ盤を購入した・・・


20210524-1.jpg


つもりだった。

ジャケットにはしっかりプロモ・シールが貼られているにもかかわらず、レーベルはホワイト・レーベルではなく通常盤と同じで、プロモ・スタンプさえ押されていなかったが、購入時はプロモ盤だと信じて買った。


20210524-2.jpg


実際、ABCレコードの場合、こういう形のプロモ盤配布があったようで、ジャケットにプロモ・ステッカーだけ貼られて、あるいは、プロモ金スタンプだけ押されて、中身は通常盤というのを、しばしば見かける。

「それは、もはや通常盤と同じでプロモ盤とは言えないだろー」という見方もあるかもしれないが、ボクは、プロモ盤として配布されたものなら、中身が通常盤でも、プロモ盤でいいと思う。
そもそもホワイト・レーベルのプロモ盤だって、初期盤の一種にすぎない。

問題は、「通常盤の場合は、プロモ盤として配布されたときと中身が入れ替えられてもわからない」ということだ。
入れ替えられたものは、ただの通常盤であって、金輪際プロモ盤ではない。


まずは、ホワイト・レーベルのプロモ盤が存在するのかだが、これは存在することを確認した。
しかし、だからと言って、ボクが持っているものが入れ替えれらたものであるとは限らない。
ホワイト・レーベルでなく通常盤と同じであっても、それが当時、プロモ盤として配られたものなら、ボクはケイティをうそつき呼ばわりしない。

一番の問題は、ボクの持っている盤のマトリックスが、次のようになっているということだ。

Side A : ABCD-846-A CSM ③ KENDUN-B
Side B : ABCD-846-B-RE-3 1A CSM ④ KENDUN-A

サンタマリア工場プレスのマト3/4ということになると思うのだが、マト1/1ではないことを問題にしたいわけではない。
複数ラッカーが切られたUS盤の場合、そもそも、その番号順に切られたのかさえ定かではないから、数字が若いというのは、何となく気持ち良いという以上の意味はないと思う。
実際、Side Bは1Aを消してCSM④としてあるのだ。

問題は、Side BのRE-3だ。
Disicogsを見ると、RE-2というのが存在する。
しかも、圧倒的にRE-2が多く、RE-3は少なそうだ。
REってのは、やっぱり、これ、リミックスとかリマスターとか、マスターテープ自体が違うってことだよねぇ・・・

ってことは、やはりうちの盤は、中身だけレイトの盤と入れ替えられたのか?
うちのケイティはうそつきなのか?

とても悩ましいのである。

ところで、RE-2とRE-3を両方持ってて、聴き比べたことがあるって方はいるのかなぁ?
もしいたら、どういう違いがあるのか、ぜひ教えてくださいませm(_ _)m

タグ:Steely Dan
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