嘘つきPR [アナログ・コレクターの覚書]
「噓つきPR」と言っても、「嘘つき」をピーアールしようってわけではない。
そもそも、ボクは「嘘つき」ではない(たぶん 笑)
それに、仮に「嘘つき」だったとしても、そんなもんピーアールするもんでもないだろう。
だいたい、アナログ・コレクターにとっては、PRと聴いて思い浮かべるのはPublic Relationsではない。
Presswell Records Manufacturing Companyである(間違いない 笑)
つまり、「嘘つきPR」というのは、米Atlantic Recordsのオリジナル盤をめぐる聞くも涙語るも涙の物語なのである(泣)
金曜の夜に紙ジャケ探検隊がTLでテスト・プレスを見せびらかした(笑)のをきっかけに、このレコードが局所的に話題になった。
Crosby, Stills, Nash & Youngの"DEJA VU"である(USオリジナルは、Atlantic SD 7200)。
20年以上前のことだが、このレコードは、ボクがオリジナル盤を集め始めた頃、格安で転がっていて、かつ、原盤衝撃度が高いレコードとして有名な一枚だった。
このレコードもその時買った。
当時から金文字もくすんでいたが、当時のボクは、それさえオリジナルの風格に見えた。
レーベルは、もちろんBroadwayアドレスである。
しかも、PRである(まぁ、当時は、プレス工場はほとんど意識していなかったが)。
ボクは、ワクワクしながらレコードをターンテーブルに載せたのだが、なんだかいま一つ冴えない・・・
これがオリジナルの音?
うーん・・・
当時は、オリジナル盤に関する知識なんてほとんどない。
このレコードで言えば、「レーベルがBroadwayアドレスならオリジナル」というぐらいの知識しかなかった。
送り溝のマトを見て、マト3だからダメなのかなぁ?なんて思っていた。
ここまで読んだところで、聡明な貴方はもう気づいただろう。
アトランティックのオリジナルのマトに数字がついてるわきゃーないんである。
AとかBとかCとか、アルファベットのはずだ。
そう、このレコード、なんとコロンビア外注盤だったのである。
機械刻印で末尾3F、まぎれもなくコロンビア・カッティングである。
そのあとにCTH刻印があるので、中部のテレホート工場プレスだ。
冴えないはずである。
そんなレコード、何故後生大事に持ってるのかって?
だって、これ、レーベル上はPRと印刷されているわけで、かなり珍しいんじゃないかと思うのである。
アトランティックのレコードでも、レコード・クラブ盤なのか、あるいは、売れたレコードの場合は通常ルートで販売された盤にも外注があったのか、いずれにせよコロンビア・プレス盤というのはよくみかける。
ただし、コロンビア・プレスなら、CPとかCTHとか、レーベル上に表示されているのが通常である。
実際、Discogsに掲載されているこのレコードのピットマン・プレスやテレホート・プレスのレーベルには、CPやCTHの文字が確認できる。
で、「嘘つきPR」はかなり珍しいんじゃないかと思って、とりあえず手許に置いてあるのだ。
もちろん、ちゃんと、アトランティック・カッティング&プレスのオリジナルも手に入れた。
「オリジナルと思っても、冴えなきゃもう一枚買え」というのが、師の教えだったからである(笑)
写真ではわかりにくいかもしれないが、金文字もくすんでおらず、まだ輝きを保っている。
レーベルは、もちろんBroadwayアドレスだ。
送り溝には、手書きマトで末尾CC MOと刻まれている。
PRじゃなくていいのかって?
いいんである。
ボクはMOが好きなのだ。
実際、冒頭のアコギの弦の煌き、ボディの響きから、原盤の衝撃が押し寄せてくる。
PRの方がもっと良いんじゃないかって?
まぁ、そうかもしれない・・・
でも、やっぱり、ボクはこれでいいや(笑)
そもそも、ボクは「嘘つき」ではない(たぶん 笑)
それに、仮に「嘘つき」だったとしても、そんなもんピーアールするもんでもないだろう。
だいたい、アナログ・コレクターにとっては、PRと聴いて思い浮かべるのはPublic Relationsではない。
Presswell Records Manufacturing Companyである(間違いない 笑)
つまり、「嘘つきPR」というのは、米Atlantic Recordsのオリジナル盤をめぐる聞くも涙語るも涙の物語なのである(泣)
金曜の夜に紙ジャケ探検隊がTLでテスト・プレスを見せびらかした(笑)のをきっかけに、このレコードが局所的に話題になった。
Crosby, Stills, Nash & Youngの"DEJA VU"である(USオリジナルは、Atlantic SD 7200)。
20年以上前のことだが、このレコードは、ボクがオリジナル盤を集め始めた頃、格安で転がっていて、かつ、原盤衝撃度が高いレコードとして有名な一枚だった。
このレコードもその時買った。
当時から金文字もくすんでいたが、当時のボクは、それさえオリジナルの風格に見えた。
レーベルは、もちろんBroadwayアドレスである。
しかも、PRである(まぁ、当時は、プレス工場はほとんど意識していなかったが)。
ボクは、ワクワクしながらレコードをターンテーブルに載せたのだが、なんだかいま一つ冴えない・・・
これがオリジナルの音?
うーん・・・
当時は、オリジナル盤に関する知識なんてほとんどない。
このレコードで言えば、「レーベルがBroadwayアドレスならオリジナル」というぐらいの知識しかなかった。
送り溝のマトを見て、マト3だからダメなのかなぁ?なんて思っていた。
ここまで読んだところで、聡明な貴方はもう気づいただろう。
アトランティックのオリジナルのマトに数字がついてるわきゃーないんである。
AとかBとかCとか、アルファベットのはずだ。
そう、このレコード、なんとコロンビア外注盤だったのである。
機械刻印で末尾3F、まぎれもなくコロンビア・カッティングである。
そのあとにCTH刻印があるので、中部のテレホート工場プレスだ。
冴えないはずである。
そんなレコード、何故後生大事に持ってるのかって?
だって、これ、レーベル上はPRと印刷されているわけで、かなり珍しいんじゃないかと思うのである。
アトランティックのレコードでも、レコード・クラブ盤なのか、あるいは、売れたレコードの場合は通常ルートで販売された盤にも外注があったのか、いずれにせよコロンビア・プレス盤というのはよくみかける。
ただし、コロンビア・プレスなら、CPとかCTHとか、レーベル上に表示されているのが通常である。
実際、Discogsに掲載されているこのレコードのピットマン・プレスやテレホート・プレスのレーベルには、CPやCTHの文字が確認できる。
で、「嘘つきPR」はかなり珍しいんじゃないかと思って、とりあえず手許に置いてあるのだ。
もちろん、ちゃんと、アトランティック・カッティング&プレスのオリジナルも手に入れた。
「オリジナルと思っても、冴えなきゃもう一枚買え」というのが、師の教えだったからである(笑)
写真ではわかりにくいかもしれないが、金文字もくすんでおらず、まだ輝きを保っている。
レーベルは、もちろんBroadwayアドレスだ。
送り溝には、手書きマトで末尾CC MOと刻まれている。
PRじゃなくていいのかって?
いいんである。
ボクはMOが好きなのだ。
実際、冒頭のアコギの弦の煌き、ボディの響きから、原盤の衝撃が押し寄せてくる。
PRの方がもっと良いんじゃないかって?
まぁ、そうかもしれない・・・
でも、やっぱり、ボクはこれでいいや(笑)
いつも楽しく拝見しております。今回の投稿を見て、ウチにあるのはエンジ色のUK盤だったかなぁと思い探してみたらモノホンPR盤でした? でもこの作品、私の好みから全く離れているので原盤衝撃度と言われてもあんまりピンと来ないんですよね??
by Dr.T (2021-05-22 21:13)
Dr.Tさん
いつもご覧いただき、ありがとうございます(^^)
モノホンPR、いいですね。羨ましいですー
好みから離れてると、ハートには衝撃は来ないかもしれませんが、アコギの音色とか耳への衝撃は届くかとー
by 想也 (2021-05-22 22:20)