謎の手書き文字を解読せよ~Tangerine dream, PhaedraPhaedraのUKオリジナル [アナログ・コレクターの覚書]
さて、考レコ学クイズ9の解答編である。
結論から先に言うと、この手書きの"A"はスタンパー・コードを意味しているんだと思う。
「ちょっと待て。この時期のVirginはEMIプレスだから、スタンパーは刻印であって、手書きじゃないだろー。」という反論が聴こえてきそうなので、少し解説しよう。
もう一度出題画像を見てみよう。
まず①のところにメインのMatrixが刻印されているのがわかる。
このメインのMatrixを6時に置くと3時方向にスタンパー・コードが刻印されているはずである。
②のところなのだが、これはどう見ても"V"だ。
しかし、EMIのスタンパーにはGRAMOPHLTDというグラモフォン・コードが使われているので、"V"というのはありえない。
では、この”V"に見えるものは何だろうか?
考えられるのは、"A"を逆さまに刻印してしまった可能性である。
もうおわかりかと思うが、スタンパー・コードとして"A"を刻印しようとしたとき、間違えて逆さまに刻印してしまったために、”A"だとわかるように手書きで"A"と書き加えたんじゃないか、というのがボクの推理だ。
ということで、この手書きの"A"はスタンパー・コードを意味しているんじゃないかと思うわけである。
ちなみに、”V"に見える刻印が”A"を逆さまに刻印してしまったものであることは間違いないと思う。
まず、Side AのメインのMatrixは1Uで、9時のマザー・ナンバーは1である。
で、3時のスタンパー・コードのところは、拡大してもやはり"V"にしか見えないが、180度回転させると、これはやっぱり"A"だろう。
Side Bのほうを見てみると、メインのMatrixは2Uで、9時のマザー・ナンバーはやはり1だ。
で、3時のスタンパー・コードは"G"である。
”Phaedra"のUKオリジナルの初回マトは、確か1U/2Uだったはずだ。
Side Bがマト2Uでマザー/スタンパーが1Gであれば、Side Aがそれに対応しているとすると、マト1Uでマザー/スタンパー1Aが相応しい。
ほら、1G/1G探してると、1G/1Rとか1G/1Aとかも、よく見かけるでしょ?(笑)
"V"に見える刻印は、やはり”A"を逆さまに刻印してしまったものに違いない。
でも、刻印を手書きで修正するというのは割とよくある(Zep ⅠのUKオリジナルとか、すぐ思い浮かぶよね)にしても、普通、修正なら刻印のほうを/とかで消すはずなのに、どうして消してないんだろう?
と最初は思ったのだが、考えてみたら、逆さまに刻印してしまっただけで、間違っているわけではない。
要するに、手書きで書いてあるのは、フリガナみたいなもんなのだ。
だから、消してないんだろうな。
タンジェリン・ドリームって、昔はちっとも良さがわからなかったけど、最近はわりとよく聴いている。
部屋全体が鳴るぐらいまで音量をあげた爆音で音響空間に同化すると、ある種のカタルシスに達するのよね。
結論から先に言うと、この手書きの"A"はスタンパー・コードを意味しているんだと思う。
「ちょっと待て。この時期のVirginはEMIプレスだから、スタンパーは刻印であって、手書きじゃないだろー。」という反論が聴こえてきそうなので、少し解説しよう。
もう一度出題画像を見てみよう。
まず①のところにメインのMatrixが刻印されているのがわかる。
このメインのMatrixを6時に置くと3時方向にスタンパー・コードが刻印されているはずである。
②のところなのだが、これはどう見ても"V"だ。
しかし、EMIのスタンパーにはGRAMOPHLTDというグラモフォン・コードが使われているので、"V"というのはありえない。
では、この”V"に見えるものは何だろうか?
考えられるのは、"A"を逆さまに刻印してしまった可能性である。
もうおわかりかと思うが、スタンパー・コードとして"A"を刻印しようとしたとき、間違えて逆さまに刻印してしまったために、”A"だとわかるように手書きで"A"と書き加えたんじゃないか、というのがボクの推理だ。
ということで、この手書きの"A"はスタンパー・コードを意味しているんじゃないかと思うわけである。
ちなみに、”V"に見える刻印が”A"を逆さまに刻印してしまったものであることは間違いないと思う。
まず、Side AのメインのMatrixは1Uで、9時のマザー・ナンバーは1である。
で、3時のスタンパー・コードのところは、拡大してもやはり"V"にしか見えないが、180度回転させると、これはやっぱり"A"だろう。
Side Bのほうを見てみると、メインのMatrixは2Uで、9時のマザー・ナンバーはやはり1だ。
で、3時のスタンパー・コードは"G"である。
”Phaedra"のUKオリジナルの初回マトは、確か1U/2Uだったはずだ。
Side Bがマト2Uでマザー/スタンパーが1Gであれば、Side Aがそれに対応しているとすると、マト1Uでマザー/スタンパー1Aが相応しい。
ほら、1G/1G探してると、1G/1Rとか1G/1Aとかも、よく見かけるでしょ?(笑)
"V"に見える刻印は、やはり”A"を逆さまに刻印してしまったものに違いない。
でも、刻印を手書きで修正するというのは割とよくある(Zep ⅠのUKオリジナルとか、すぐ思い浮かぶよね)にしても、普通、修正なら刻印のほうを/とかで消すはずなのに、どうして消してないんだろう?
と最初は思ったのだが、考えてみたら、逆さまに刻印してしまっただけで、間違っているわけではない。
要するに、手書きで書いてあるのは、フリガナみたいなもんなのだ。
だから、消してないんだろうな。
タンジェリン・ドリームって、昔はちっとも良さがわからなかったけど、最近はわりとよく聴いている。
部屋全体が鳴るぐらいまで音量をあげた爆音で音響空間に同化すると、ある種のカタルシスに達するのよね。
当方の Phaedra も 1U/2U でマザー/スタンパーは 1G/1GG ですが、A面のGの上にはやはり手書でAが刻まれています。 同じ場所というのもなんか気になりますね。
by muen (2020-07-09 22:04)
muenさん
貴重な情報ありがとうございます!
1GスタンパーにもAがあるとは!
ということは、ボクの推理は間違っていたわけですねぇσ^_^;
もしかして、すべてのスタンパーに入ってるのかしらん?
まずはそこからですね。
by 想也 (2020-07-10 20:49)