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Caravan, In the Land of Grey and PinkのUKオリジナル [アナログ・コレクターの覚書]

<いただいたマザー・スタンパー情報を追記しました。>(2017年9月18日11:30)
<いただいた情報にちょっと間違いがあったので修正しました。>(2017年9月18日15:00)
<いただいた情報(2件)を追記しました。>(2017年9月19日23:00)

昔の価格イメージに縛られてebayでなかなか勝てなかったレコードをようやく落札できた。

初盤鑑定の難しいキャラヴァン(Caravan)「グレイとピンクの地(In the Land of Grey and Pink)」のUKオリジナル(Deram ‎SDL R1)の中でも、初期盤の可能性が高いスモール・ブラウン・デラム(Small Brown Deramー茶デラ小と呼ぶことにする)レーベル盤である。


20170917-1.jpg


これはとにかくレーベルが重要なので、レーベル単独の写真も載せておこう。


20170917-2.jpg


これでうちの「グレイとピンクの地」のアナログは合計4枚になった。


20170917-4.jpg


奥の一番左がUSオリジナルで、他はすべてUKオリジナルである。
もともとスモール・レッド・デラム(Small Red Deram―赤デラ小と呼ぶことにする)盤は2枚持っていたので、UKオリジナルは合計3枚になった。

ちなみに、UKオリジナルを2枚持っていたのは、別に掘ろうと思ったからではない。
2002年にキャラヴァンが来日した際、ライブに行ってこのレコードのジャケットにサインをもらって厳重保存レコード(笑)になったので、普段の視聴用にもう一枚買っただけである。
(サインは、Pye Hastings、Richard Coughlan、Dave Sinclairの3人には、ジャケット内側のそれぞれ本人のシルエットの隣にもらった。他に、色紙に来日メンバー全員のサインをもらって、いっしょに保存してある。)

周知のように、このレコードの初盤については、赤デラ小か茶デラ小か(はたまた茶デラ大か)諸説があるが、Matrix末尾はずっと両面1Dなので、結局、マザー・スタンパーの情報を集めて判断するしかないんじゃないかと思う。
あと、入れ替わってる可能性があるので参考程度だが、CSの日付も補助資料にはなる。

ちなみに、今回手に入れた茶デラ小のマザー・スタンパーは1 G/1 Hだった。
CSの日付は、71年9月だ。


20170917-3.jpg


「グレイとピンクの地」のリリースは1971年4月8日ということなので、CSが入れ替わってなければ、半年後くらいのプレスだ。
うーんビミョー(笑)

とりあえず、赤デラ小2枚の情報もいっしょにまとめておこう。


レーベル Side1のマザー・スタンパー Side2のマザー・スタンパー CSの日付 情報提供者
茶デラ小 1 U 1 B CSなし ハウさん
茶デラ小 1 C 1 I 71年4月 オオヒラヒロモトさん
茶デラ小 1 N 1 U CSなし 紙ジャケ探検隊さん
茶デラ小 1 N 1 U 71年5月 Rumblin' Boysさん
茶デラ小 1 A 1 C CSなし 他力本願寺さん
茶デラ小 1 G 1 H 71年9月 Sawyer
茶デラ大 1 BC 1 M 71年11月 Neuさん
赤デラ小 1 UB 1 BI 73年8月 Sawyer
赤デラ小 1 BU 1 UU 73年9月 ハウさん
赤デラ小 1 KC 1 CA 75年10月 Rumblin' Boysさん
赤デラ小 1 KC 1 CA 75年10月 xxxeizoooxxxさん
赤デラ小 1 IB 1 IM 76年3月 Neuさん
赤デラ小 1 IG 1 KM CSなし Sawyer
赤デラ小 1 NN 1 II 78年7月 Rumblin' Boysさん


<2017年9月18日午前までにご提供いただいた情報を追記しています。表は、Side1およびSide2のマザー・スタンパー情報とCSの日付情報を総合して判断したプレス順にしたがっています。Neuさんから情報をいただいた「茶デラ大」はCSの日付情報だけではなく、Side1の2桁も合理的に説明がつくものと考えて(まぁ、憶測ですが 笑)、茶デラ小の後の順番としています。この点の詳細については、またそのうち・・・Neuさんの見間違いが発覚!(笑) ボクの「合理的説明」の仮説も崩れちゃいましたが、まぁ、綺麗に並んだのでよしとしましょう。>
<いただいた情報(2件)を追記しました。>(2017年9月19日23:00)


この手の情報は集まれば集まるほど真相に近づくかと思うので、このレコードのUKオリジナルをお持ちの皆様、ぜひご協力くださいな。

さて、一応音質比較の話だが、茶デラ小盤は、やはりスタンパー1桁だけのことはある。
個々の楽器やボーカルの響きがタイトで、見通しが良く、音像がより明確だ。
比較しなければわからない(それだけ赤デラ小盤の音も素晴らしい)が、赤デラ小盤は個々の楽器やボーカルの響きがほんの少し肥大気味に輪郭が甘くなる。

ちなみに、和紙のようなテクスチャージャケがなかなかに魅力的なUSオリジナル(London Records ‎PS 593)は、音については高域がきつくてちょっとうるさい。
とはいえ、USオリジナルについては、いろいろあるようなので、あくまでもうちにある盤での話だが。
うちにあるのは、Runoutの刻印から判断して東海岸のShelley Products(プレス工場)産で、機械刻印のMatrixには末尾がなく、5-5-71と両面に手書きされているので、おそらく初期プレスだろうと思う。
まぁ、USオリジナルのことはどうでもいいか(笑)

重要なのはUKオリジナルのマザー・スタンパー情報だ。

ご提供いただいた情報は随時追記していきますので、ぜひご協力くださいm(_ _)m

タグ:Caravan
コメント(2) 
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コメント 2

他力本願児

数あった方が良いのでしたら
小茶デラ 1A/1C CS無し が我が家に生存しております。一応。
by 他力本願児 (2017-09-19 02:01) 

想也

他力本願寺さん、ありがとうございます!
そりゃもう、数があった方がいいです。

レーベル変遷の状況証拠としてもですが、最近ちょっと興味を持ってることに関連しても、できるだけたくさんの情報があると、ありがたいです。

by 想也 (2017-09-19 23:06) 

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