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Bill LaBounty, This Night Won't Last ForeverのUSプロモ・シングル [Bill LaBounty]

ちょっと前のことになるが、レコード・コレクターズで「黄金時代のAOR」という特集があった(2016年9月号)。

ボクは、AORというジャンルを特に聴き漁ったということもなく、レココレで紹介されていたアルバムも知らないもののほうが多かったのだが、それでも何枚か、かなり思い入れのあるものを見つけた。

ビル・ラバウンティ(Bill LaBounty)のアルバムもその一つだ。

と言いたいところなのだが、実は、紹介されていた1982年リリースのセルフタイトルのアルバムはレココレを読んだ時点では未聴だった(笑)

ビル・ラバウンティについては、紹介されていたアルバムではなく、紹介記事の中で言及されていた曲のほうに思い入れがあった。

「78年にバラード'This Night Won't Last Forever'がヒットして注目されたシンガーソングライター、ビル・ラバウンティ。・・・」

ボクは78年のヒットのときに彼を知ったわけではなく、90年に放送された中山美穂主演のドラマ「すてきな片想い」の挿入曲として知ったのだが、速攻で同タイトルのアルバムを手に入れ、当時ほんとうによく聴いた。

その頃いろいろあって、どうしようもなく落ち込む夜も多かったのだが、この曲に救われていたような気がする。

ってことで、レココレのAOR特集以来、ビル・ラバウンティのレコードを集めている。


そして、一昨日だったか、"This Night Won't Last Forever"のUSプロモ・シングルが届いた。

落札後20日くらい経っていて時間かかりすぎである。
セラーは翌日か翌々日くらいには発送したって言ってきてたから、どこで止まっていたのやら・・・

考えられるとしたら、この梱包が、あらぬ疑いを招いたか?(笑)


20161211-1.jpg


これにダンボール7枚に挟まれてシングル盤1枚が送られてきた。
シングル盤一枚を送るにはでかすぎである(大きさはシングル盤の大きさなので、問題は厚さ)。
何か別のいけないものが入っていると疑われたか?(笑)

それはそれとして、このFragileとAIR MAILの色とスタンプの仕方が、なんだかちょっとオシャレである。
ダンボールなんて速攻で捨てちゃうのだが、なんだかとっておきたい気持ちになっている。

って、そんなことはどうでもいいか。
肝心の中身はこちら。


20161211-2.jpg


早速聴いてみたのだが、モノラルに聴こえる。
”COMPATIBLE STEREO"って何さ?

このレコード、This Night Won't Last Foreverのショートバージョンとロングバージョンがおさめられているのだが、両面とも"COMPATIBLE STEREO"と表記されている。
でも、聴いてみるとモノラルに聴こえる。

同じく1978年だが、レコード番号的に少し若いヴァン・ヘイレン(Van Halen)の"You Really Got Me"のプロモ・シングルを見てみると、ちゃんと"MONO"と表記されている(ちなみに、裏面は”STEREO"バージョン)。


20161211-3.jpg


翌1979年のレーベル・デザインが変更された後の、リッキー・リー・ジョーンズ(Rickie Lee Jones)の”Chuck E.'s in Love"のプロモ・シングルだって、ちゃんと"MONO"表記である(ちなみに、これも裏面は"STEREO"バージョン)。


20161211-4.jpg


モノラルなら"MONO"って表記されるんだとすると、"COMPATIBLE STEREO"ってのはモノラルじゃないのか?
でも、どう聴いてもモノラルなんだよなぁ・・・

どなたか"COMPATIBLE STEREO"の正体、知りませんか?

タグ:Bill LaBounty
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コメント 4

AKIRA

こんにちは。

ATOCOのシングルに
compatible stereo-monoって表記のやつありました。
モノ針でもステレオ針でも再生できるよって事?なんですかね???
う〜んよくわからないですね。

関係ない話ですが、
Asylumておかしな事あって
AS-11000のJudee Sillから、AS-11012のBatdorf And Rodneyまでは一切STEREOやMONOの表記がなく、AS-11013のEaglesの“Peaceful Easy Feeling”から通常盤はようやく『STEREO』の表記が始まります。
これ、STEREOやMONOの表記ないものな全てモノラルだったわけで、
この間のプロモ盤(レーベル片面が水色1色の面)のみで7インチステレオバージョンが聴ける。もちろんアルバムはステレオなんですけどね。米盤に限っての「ねじれた」現象です。

全然COMPATIBLE STEREOの解明にならない書き込みでしすみませんでした。
by AKIRA (2016-12-12 11:54) 

想也

AKIRAさん、こんばんは。
情報ありがとうございます(^^)
Asylumのシングルも掘ってるんですね。
研究成果を楽しみにしてます(^_-)-☆

Compatible Stereoについては、Twitterのほうで正体を教えてもらいました。
Compatible Stereo Generatorというシステムを使って作られたもので、どうやらステレオミックスをモノラルで聴いても違和感のないようなものに変換するもののようです。
主としてモノラルからステレオへの転換期の1968年から1970年にかけて使われたようですが、AMラジオ局向けプロモシングルでは1970年代の後半まで使われてたみたいですね。

下記に詳しく書いてありました。

https://en.wikipedia.org/wiki/Haeco-CSG

by 想也 (2016-12-12 22:50) 

AKIRA

こんにちは。
そういう意味だったですか。
コンパチ・・・コンパチ・・・って聞いた事あるなぁと思っていたら、
廃棄してしまいましたが、パイオニアのLDとDVDどちらも再生できるプレイヤーがコンパチブルって言っていましたわ(笑)

レコードに関してはホント転換期ならではなんでしょうね。
ためになりました。

アサイラムのシングルですが、
最初に疑ったのが「ROCK ME ON THE WATER」のUS通常盤のシングルで、東芝のサンプラーLPに入っている「明日の海へ」とまったく違っていたので、シングルよくよく見るとSTEREO表記が無く、かといってMONO表記も無く・・・あれれ??
でCAT45のサイト調べたら、73年になってから切られたイーグルスの「Peaceful Easy~」から通常盤にSTEREOの表記が登場。
それ以前のアサイラム通常盤のシングルはすべてMONOだという事がわかりました。
なかなかイーグルスの1stのプロモモノは手に入らないので通常シングルで断片的にならモノが聴けるのはちょっとありがたい感じです。
by AKIRA (2016-12-13 15:28) 

想也

AKIRAさん、こんばんは。

シングルのことはほとんど知らないのですが、
ビートルズのUKシングルは69年にステレオに切り替わりますよね。
イギリスは一般的に69年頃なのかなぁ?

アメリカは全体的に遅かったのか、
それともアサイラムだけが遅かったのか、
おもしろいですねぇ。

by 想也 (2016-12-14 01:51) 

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