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WiredのUS盤 [Jeff Beck]

ジェフ・ベック(Jeff Beck)"Wired"のSACDマルチがリリースされたということで、今月号のレコード・コレクターズで特集が組まれていた。

大学時代にときどきいっしょにスタジオに籠って遊んでいた仲間の1人が「ジェフ・ベック、ジェフ・ベック」とうるさかったので、ボクもそれなりに彼の代表的なアルバムは聴いてはいたが、それほど思い入れのあるギタリストというわけでもなく、レコード棚を見ても英米のオリジナルがそろっているのは”Blow by Blow"ぐらいのものだ。
(まぁ、日本盤とかUS盤とかでそれなりに枚数は持ってるけどさ)

そんなわけで"、Wired"についてもUS再発盤を二枚持っているだけだ。

だから、紙ジャケ探検隊の相変わらず濃い記事を読んでいると、「少なくともUSオリジナルは(できればWLPで)欲しいなー」とか、「低域がかなり充実しているというUK盤は、うちのJBLではどんな風に鳴るんだろう?」な~んてことを思ってしまう。
クアドラフォニックには、あんまり興味ないけど(笑)


20161124-1.jpg


うちにあるUS再発盤は、オレンジ・レーベル盤とダークブルー・レーベル盤である。


20161124-4.jpg


一枚は、オレンジ・レーベルという点ではオリジナルと同じなのだが、一枚目の写真でわかるようにタイトル文字にもブラシが入った修正ジャケット盤なので、セカンド・プレスということになる。

とはいえ、この修正ジャケット、ブルー感がハンパない。
まさに「蒼き風」に吹かれるジェフ・ベックなのである。


20161124-2.jpg


もっとも、このブルー感はずっと続いたわけではないようだ。
ボクの所有するもう一枚(ダークブルー・レーベル盤)のジャケットは、ブルー感がかなり後退している。
並べてみると、こんなに違う(もちろん手前がダークブルー・レーベル盤のブルー感が後退したもの)。


20161124-3.jpg


修正ジャケット、素晴らしいじゃないかっ!
修正ジャケット、万歳!
って、ファースト・プレスを持ってない負け惜しみみたいだなぁ(笑)
でも、実際、ジャケットそのものは、この修正ジャケットのほうが良いと思う(だから修正したんだろうし)。

とはいえ、ご覧の通り、初期の修正ジャケットに限るのだが。
ダークブルー・レーベルになった頃の手抜き感が悲しいのである。

ちなみに、音も、オレンジ・レーベル盤が格段に良い。
ダークブルー・レーベル盤は、なんだがギャンギャンとうるさくて、なまってしまった音をイコライジングで無理矢理エッジを効かせたような感じに聴こえる。

手持ちのオレンジ・レーベル盤はMatrix末尾が2A/2Gで、両面とも薄いP刻印のついたピットマン工場産だ。

ダークブルー・レーベル盤のほうのMatrix末尾は2AB/2ABである。
おもしろいことに、B面のほうはプリフィックスがPBLでピットマン工場を示すP刻印もあるが、A面のほうはプリフィックスがPALではなくALでPがなく、ピットマン工場を示すP刻印もない。そのかわりに、Eに見える薄い刻印がある。
Eが工場を識別できる刻印だと思うのだが、調べてもわからなかった。

以上の証拠から推測できるのは、ダークブルー・レーベル盤は、おそらく、ピットマン工場から引き上げてきたA面のスタンパと新しく作られたB面のスタンパを使って、E刻印で識別されるプレス工場でプレスされたものだろうということである。

そうそう、ダークブルー・レーベル盤のほうには、COLUMBIA NYというマシン・スタンプが両面にある。
このCOLUMBIA NYってマシン・スタンプ、80年代の盤にわりと見かける気がするのだが、何を意味しているんだろう?
誰かご存知の方がいたら、教えてくださいな。

どーでもいいことを長々と書いてしまったが、いやでもね、ジャケットが修正されたばかりの頃のUSセカンド・プレスは(ジャケットと音をトータルで考えると)かなーりおススメなのである。
まぁ、USファースト・プレスを聴いたことがない人間の言うことなので、話半分で聴いてくれればいいんだけどさ(笑)


それにしても”Goodbye Pork Pie Hat"のハードボイルド感は秀逸だ。
ゾクゾクしてしまうぞ。

タグ:Jeff Beck
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