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Patti Smith, Horses―USオリジナル [Bob Ludwig(RL)の仕事]

昨日は藤原さくらちゃんの誕生日だったのだが、Patti Smith氏の誕生日でもあった。
Patti Smith氏と誕生日が同じとは、藤原さくらちゃんも、将来、大物になるに違いない。

Patti Smith氏といえば、ファースト・アルバム”Horses”のUSオリジナルって、結局ファースト・プレスは手に入れてないなぁ・・・
歴史的名盤だが、ボク自身はニューヨーク・パンクにはあまり思い入れもなく、目の色を変えて探したりしてこなかったのだから仕方ない。
そもそも、10数年前、パンク好きの友人の影響で聴くことになるまで、この歴史的名盤をボクは聴いたこともなかったのであるσ^_^;

とはいえ、セカンド・プレス(?)は持っている。
セカンド・プレスだってUSオリジナルである(そうなのか? 笑)。
ハンパなコレクターなので、セカンド・プレスでいいのである(ホントは、ファースト・プレスがほしいけどさ)。

10数年前、レコード・ショップで1000円くらいで売られているのを見つけて、「ジャケットにコーティングあり(ニス塗り風のだけどね)、ARISTAのライトブルー・レーベル、Matrixは末尾なし、これはオリジナルに違いない!」と嬉々として買って帰った。
でも、そのすぐ後、パンク好きの友人に確認したら、「ファースト・プレスは、ジャケット上の”Horses”の文字が白だけどね。」とバッサリ。
ボクは奈落の底に突き落とされたのであった(涙)
(よくあ~るはなし~じゃないか~♪←「男と女のお話」のメロディで 笑)

当時必死に探してたら、ファースト・プレスもわりと簡単に手に入ったんだろうけど、今はもう高騰してるんだろうなぁ・・・
それでも、今後手に入れる機会もあるかもしれないので、手元のセカンド・プレスを眺めつつ、チェック項目を確認しておこう。

チェック項目は、手元のGoldmine、Discogs、STEVE HOFFMAN MUSIC FORUMSにある情報から、信頼性を合理的に判断して導き出している(間違ってたら教えてください)。


さて、では、ボクが所有する隅から隅までセカンド・プレスを眺めながら、チェックしていこう。


20151231_1.jpg

まずはジャケット上の”Horses"が黒文字である。
ファースト・プレスは、これが白文字でなければならない。
まぁ、このあたりは2007年の紙ジャケでも最近のアナログ再発でも再現されているので、もはや知らない人はいないよね。


20151231_2.jpg

ニス塗り風のコーティングはこんな感じ。
これについては、ファースト・プレスがどんな感じなのかわからない。


20151231_3.jpg

レーベルはライトブルーでARISTAのロゴは白である。
ロゴの下にやはり白文字で”ARISTA RECORDS"とある。
これは1976年の途中まで使われたレーベルで、レーベル・デザインとしては、ファースト・プレスもこのデザインである。

その後、1976年の途中から1977年の途中まで、ライトブルー・レーベルでARISTAの白ロゴの下が”ARISTA RECORDS"ではなく”ARSITA"のみになっているものが使われる。
このレーベルにはロゴとその下の文字が白でなく黒になっているものもあるが、前後関係は不明だ。

1977年の途中からはブラック・レーベル(ロゴはライトブルー、ロゴ下の文字は”ARISTA"のみ)が使用される。
”Horses"のカタログ番号もAL4066からAB4066にかわる。

ってことで、レーベル的には手持ち盤もファースト・プレスと同じかと思いきや、どうも違うようなのである。
レーベル・デザインは同じでも、記載内容のレイアウトに違いがあるらしいのだ。

手持ち盤のレーベルは、カタログ番号の下にカッコ書きでマスター番号、その下にSTEREOとあるが、ファースト・プレスのレーベルには、STEREO表記がなく、そのかわりに、P1975 Arista Records, Incという版権表記があるという(手持ち盤ではレーベル最下部、PRODUCED BY JOHN CALEの下にある)。

もっとも、このレーベルでなければならないのかどうかは、よくわからない。
なにせ広いアメリカのこと、この種の記載内容のレイアウト違いは、工場違いという可能性もある。
どっちもファースト・プレス・レーベルでいいのかもしれない。


さて、次はMatrixの話だ。

20151231_4.jpg

手持ち盤のMatrixに末尾はない。
これはA面のMatrixの写真だが、B面も同様である。
これじゃ、ファースト・プレスって思い込むよね?(笑)

おまけにこれである。

20151231_5.jpg

STERLING刻印にRL。
Bob Ludwig氏のカッティングである。
もちろんAB両面にある。
早く家に帰って針を落としたいという激しい衝動にかられたのである(笑)


このレコード、Runoutには他の落書きもある。

20151231_6.jpg

Side 1にはMom+Dad。


20151231_7.jpg

Side 2にはDADDY FRANK LINDA+TODD


ってことで、Runoutの記載をまとめると、次のようになる。

Side 1 AL-4066-SA STERLING RL MOM+DAD
Side 2 AL-4066-SB STERLING RL DADDY FRANK LINDA+TODD

Matrix的には、いかにもファースト・プレスっぽい(笑)
しかーし、ファースト・プレスのMatrixは次のようなものだとされている(Discogsによる)。

Side 1 AL-4066-A RGPP AL-6̶0̶6̶6̶ ̶-SA-RE PP MOM+DAD RL
Side 2 AL-4066-B RGPP AL-6̶0̶6̶6̶ ̶-SB RE PP Daddy Frank Linda+Todd RL

通常盤では上記のように6066が打消線で消されているようだが、WLP(White Label Promo―白レーベルの見本盤)では消されていないらしい(だから、4066の追記もないらしい)。
もしかしたら、通常盤でも消されてないのがあるかもしれない。

興味深いのは、WLPには、次のようなMatrixのもあるらしいことだ。

Side 1 AL-4066-SA-1-1-1 MOM+DAD STERLING RL
Side 2 AL-4066-SB-1-1-1 DADDY FRANK LINDA TODD STERLING RL

うーむ、よくわからないのである。
でも、AL-6066と間違えたやつが最初の気がするな。

ってことで、USオリジナル/ファースト・プレスのチェック項目をまとめておこう。

1.ジャケットはコーティングで、”Horses”が白文字である。
2.レーベルは白ARISTAロゴ(下には”ARISTA RECORDS”)のライトブルー・レーベルで、STEREO表記がない。
3.Runoutには、消されたMatrix(AL-6̶0̶6̶6̶ ̶-SA-RE/AL-6̶0̶6̶6̶ ̶-SB-RE)がある。


ちなみに、手持ちのセカンド・プレスも、さすがBob Ludwig氏のカッティングだと、惚れ惚れする音である。
ファースト・プレスはこれ以上の音なのか?
そうなんだろうな・・・

って、大晦日に何やってんでしょうね(笑)

タグ:Patti Smith
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