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small world [森恵]

何を隠そう、夕べ深夜にライブがらみの記事をアップしたときには、CD「small world」は未開封だった(だって、忙しかったんだもんσ^_^;)。

今日はさすがに休みにできたので、午前中から繰り返し聴いているのだが、ライブの感動が蘇ってきたことも手伝って、聴けば聴くほど何だか思い入れも強くなってくる。

いや、単に個人的な思い入れというだけではなく、このCDは相当に名盤じゃないだろうか。
個々の楽曲のクオリティにしても、アルバム全体のまとまりという点でも。

一聴してわかるのは、バラエティに富んだ楽曲がうまく配置されていて、全体がよくまとまっているということだ。
本領発揮のバラード曲「M1.せんたくもの」「M4.ひまわりの街」「M6.ユメオイビト」を要所に置き、ファンへの感謝の思いをこめたという軽快なポップナンバー「M7.輝く日々」で締めくくるのが基本軸だが、そこに、ダークでジャズな世界に挑戦した「M2.ハンターグリーン」、エレキギターとドラムがロックしている(ドラムは、斉藤和義さんのバックをしばしばつとめる玉田豊夢さんだ)ポップ・ロックの「M3.Hello Smile!」、まさかの4つ打ち「M5.闘いの時」が実にうまく配置されている。
この絶妙な匙加減のおかげで、全体で30分ちょっとという時間のせいもあるのだが、思わず何度も繰り返し聴いてしまうのである。

そうやって何度も繰り返し聴いていると、自ずと歌詞をじっくりと味わうことにもなる。
歌詞世界に入り込んで繰り返し聴いていると、アルバム全体がまるで上質な短編小説集のようにみえてくる。

なかでもボクのお気に入りは、「せんたくもの」と「ひまわりの街」だ。

泣きのBメロとストリングス・アレンジが効いている「せんたくもの」は、タイトルのダブルミーニングを意識しながら聴くと、幾重もの物語が浮かび上がる。
優しく歌われるサビの歌声が、少しささくれだった心をそっと包みこむ。

「ひまわりの街」は切ない・・・
とにかく切ない・・・

     ♪ ただ分かり合える言葉だけを 僕は探していた
     ♪ 分かり合う事が辛くなると 君は気づいていた

何といってもこのフレーズが秀逸だ。
いくつものすれ違いを見守りながら、今日もひまわりは咲く。


20150823.jpg


歌詞カードは、ブックレットではなく、最近少なくなった折りたたみ式で、歌詞が印刷されている方と反対の面はミニポスターのようになっている。
この上半分の部分を縮小して、テントウムシ以外の色をモノクロにしたのがアマゾンのステッカーだったわけだ。



small world

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