つながり

改札の前、「じゃぁ、また」、お互いにそう言い合って、僕らは別れた。

君は胸の前で、小さく手を振った。

あのときは、もう二度と逢えなくなるなんて、思ってもみなかった。


　　　♪　君が大人になってくその季節が
　　　♪　悲しい歌で溢れないように


素敵な歌を見つけると、僕はすぐに君にメールを送った。

それが君にとって、大切な歌になることを祈りながら。


君の暮らしが悲しい歌で溢れそうなときは、僕が見つけて送った歌のことを思い出してくれたらいいな。

そこには、君に伝えたかった僕の思いが溶け込んでいるはずだから。


君に送った歌を聴くときは、僕はいつでも君の事を思い浮かべています。


　　♪　たとえばそこにこんな歌があれば
　　♪　ふたりはいつもどんなときも
　　♪　つながっていける


僕と君は、今でもつながっているのかなぁ？



Inspired by スキマスイッチ／奏

タグ：スキマスイッチ

大切なガラクタ

”大切なものってたくさんあるけど、ホントに大切なものって、そんなに多くないよね。”

”もう僕は、君にとって大切じゃないってことか・・・”

”今のわたしにとって、あなたって、こどもの頃に大切にしてたオモチャみたいなもんかな・・・”

”それって、すでにガラクタってこと？”

”ある意味ではそう・・・でも・・・”

”でも？”

”ある意味では、今でも大切・・・”

そう言いながら、君の顔が、泣いて、笑った。

Inspired by "Jason Mraz, The Woman I Love"





♪「音楽が奏でる情景」は、好きな音楽にインスパイアされて書きとめた（たぶん　笑）フィクションです♪


＜この記事は、旧ブログ「君がいる風景」から加筆修正のうえ転載したものです。＞

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