SSブログ

Lionel Richie, Dancing on the CeilingのUSオリジナル [アナログ・コレクターの覚書]

シールドされていたライオネル・リッチー(Lionel Richie)"Dancing on the Ceiling"のUS盤(Motown 6158 ML)を開封して、聴いてみた。


20230423-01.jpg


歌詞付きインナースリーブが付属していなかったあたり、レイトのニオイがプンプンするのだが、インナースリーブは初回プレスに間に合わなかったという可能性もないわけではないので、決定的ではない。

レーベル上のモータウン25周年記念ロゴについては、印刷されていなかった。


20230423-02.jpg


誰も教えてくれなかったので自力で調べた限りでは、どうも、この記念ロゴ、印刷されてるものも印刷されてないものも、どちらも初回盤に存在していた感じがする。

モータウンの創立は1959年1月で、1984年1月で25周年らしいのだが、1983年12月から25周年記念ロゴが入っているようだ。
"Dancing on the Ceiling"のリリースは1986年7月15日だから、25周年というのは、リリースの2年半も前である。
そろそろ消えてもいい頃だ。
だから、おそらく工場によって、まだロゴ入りを使ってたところと、もう使ってなかったところがあった、ってだけなんじゃないかと思う。

そう考えると、プロモ盤にロゴ入りとロゴ無しの両方が存在することにも合点がいく。

Discogsを見ると、ロゴ無しの盤は、Superior Record Pressing Corp.のアリゾナ州テンピにある西部工場プレスである。
この工場でプレスされた盤は、スピンドル周りにSRPCWとエンボスで浮き出ている。

うちのも、(ちょっと欠けていて判別しにくいが)SRPCWと浮き出ている。


20230423-03.jpg


インナースリーブが欠品だったので、レイトの可能性も高い気はするが、一応西部工場の初回プレスの可能性も、僅かながら残されているんじゃないかと思う。

画像でもわかるかと思うが、スピンドル周りには、おそらく製造工程で生じたと思われる紙の亀裂はあるものの、いわゆるスピンドルマークは皆無だった。
盤面にも聴かれた形跡はほとんどない。

ってことで、ホンモノのシールドだったのか、中古盤に後から施されたニセシールドだったのかについては、どちらとも断定できない。
ステッカーの点については、貼り忘れた可能性もあるし、インナースリーブと同じで、ごく初期には間に合わなくて貼ってなかった可能性もないわけではないからである。

とはいえ、どちらの可能性が高いかと言えば、ニセシールドの可能性がきわめて高いと思う。
なにしろシュリンクの質感がUS盤ぽくない。
ほぼ未使用の美品に対して、後から日本の中古盤店で、シールドを施したものなんじゃないだろうか。
いずれにしても、開封してしまったので、もうどっちでもいいや(笑)

マトは両面とも末尾15Bだった。
15Aのものもあるが、それ以外は(レコード・クラブ盤をのぞいて)Discogsでは確認できない。
どちらも初回マトでいいんじゃないかと思う。

カッティングは、バーニー・グランドマン・マスタリング(Bernie Grundman Mastering)のブライアン・ガードナー(Brian Gardner)によって行われている。
送り溝には、彼のカッティングであることを示すフラワー・マークが刻まれている。


20230423-04.jpg


録音もカッティングも素晴らしい。
低域のキレも、高域の伸びやかさも、申し分ない。
80年代半ばのキラキラした音が、リビングを満たす。

レイトかもしれないが、音質的にはまったく不満はないのである。
いや、案外、この音は初盤かもなー(笑)

こういう音を聴いてると、当時のことを思い出しちゃうよね。
80年代半ばって、ボクの人生の中でも、一番キラキラしてたなー(笑)

タグ:Lionel Richie
コメント(0) 
共通テーマ:音楽

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

Facebook コメント