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ドライフラワー [J-POP & J-ROCK]

優里さんの『ドライフラワー』という歌は知っていたが、これまで、とくにボクの琴線に触れることはなかった。

ところが、夕べ、ベッドに入ったとき、Spotifyにすすめられて聴いた『ドライフラワー』は、なんだかすごく胸に沁みた。

Spotifyにすすめられて聴いたのはオリジナルではない。
和紗というボーカリストのカバーである。

Spotifyがこのカバーをおすすめしたのは、単に、ボクが女性ボーカルのJ-POPカバー集をよく聴くからなんだろうけど、実は、和紗さんというと、2曲ほど、個人的にとても思い入れのある曲があるのだ。
彼女のカバーがすごく胸に沁みたのは、そんなこともあったのかもしれない。





ゆうべ初めて気づいたのだが、『ドライフラワー』の歌詞って、「貴方」と「君」をしっかり使い分けているという前提で解釈すると、男性目線と女性目線が交互に出てきて、なかなか複雑なのね。

「多分 私じゃなくていいね」で始まる一番の歌詞は、「声も顔も不器用なとこも 全部全部嫌いじゃないの」というサビの最初のフレーズまでが女性目線で、「ドライフラワーみたい 君との日々も きっときっときっときっと 色褪せる」というサビの決めのフレーズだけが男性目線ということになる。

「多分 君じゃなくてよかった」で始まる二番の歌詞は、サビ前まで男性目線で、サビからは女性目線ということになる(サビの後半は男性目線だと解釈できないこともないけど、女性目線だと考えたほうが素直な気がする)。
Cメロに載る歌詞も女性目線だ。

で、「声も顔も不器用なとこも 全部全部大嫌いだよ」で始まる最後のサビは男性目線である。

こんな風に、男性目線と女性目線を交互に登場させることで、彼女にとっての彼への思いも、彼にとっての彼女への思いも、どちらも等しく「ドライフラワー」なんだということがわかる。

それは、色や形は確かに残っていても、もはや生命力をもたないものではあるのだけれど、ときどき魔法のように、生きた色彩や香りを放つ(Cメロの歌詞)。

彼女も彼も、そんな同じ思いを抱えているのだ。

女性目線の歌だと勝手に思い込んでいたから、共感できなかっただけだったんだな・・・


思い出が、激しい痛みを運んでくる夜がある。

ボクにそんな夜があるように、彼女にもそんな夜があるのなら、少しは救われるかなぁ・・・

切ないぜ、『ドライフラワー』・・・

タグ:和紗
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