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MY ECM 私的名盤~Keith Jarrett, The Köln Concertのドイツ・オリジナル [アナログ・コレクターの覚書]

ECMはわりと好きなレーベルなのだが、LPとCDをあわせても30タイトルくらいしか持っていない。
ECMのカタログは、2021年末で1700タイトルを超えるというから、一握りにもならない程度だ。
ってことで、「ECMとオーディオ」という特集が組まれていたオーディオ月刊誌「STEREO」2022年2月号を買ってみた。
ECMの世界を探索するガイドにしようという魂胆である。

それに今回の特集では、「MY ECM 私的名盤」のコーナーに、紙ジャケ探検隊が寄稿している。
寄稿している11名のECM愛聴者は、それぞれ2タイトルづつ選んでいるのだが、CDをあげている方が多いなか、2タイトルともLPをあげるところなんざ、いかにも探検隊らしい。
そのLPがアントワープ王立アカデミーの学長をパシリに使って手に入れたものだというのも、いかにも趣味の世界の話らしくていいじゃないか(笑)

ボクはといえば、なにせECMは30タイトルくらいしか持っていないので、愛聴者でもなんでもなく、私的名盤を選ぶ資格もないのだが、実にこのブログらしい「MY ECM 私的名盤」を思いついたので、記事にしてしまうのである。

ボクの「MY ECM 私的名盤」は、この2枚だ。


20220123-1.jpg


キース・ジャレット(Keith Jarrett)が1975年11月30日にリリースした『ケルン・コンサート(The Köln Concert)』のドイツ・オリジナル・ファーストプレスとセカンドプレスである(どちらも、ECM Records ECM 1064/65 ST)。

同じタイトル2枚は反則だろーという声が聴こえてきそうだが、ファーストプレスとセカンドプレスは別物だからいいのだ(笑)

ファーストプレスはマトの末尾に数字がなく、セカンドプレスはマトの末尾がすべて1である。
(ファーストプレスはマト末尾がA/B/C/Dで終っているのだが、セカンドプレスはマト末尾がA1/B1/C1/D1となっている。)
つまり、マト1はセカンドプレスである(笑)

ファーストプレスとセカンドプレスの間には音の鮮度的な違いもあるのだが、それ以上に、ボクの耳にはホール(オペラハウス)の響きの量がかなり違うように聴こえる。
ホールの響きの量の差なので、小音量だと違いがわかりにくいかもしれないが、音量をあげればあげるほどその差は大きくなり、目の前に広がる音場はまったく違うものになる。
これはマスタリングレベルの差とはとても思えず、リミックスが行われているんじゃないかと思うのだがどうだろう?
マトの違いから考えて、後でリミックスが行われたというより、最初からホールの響きをおさえたミックスとホールの響きをふんだんに盛り込んだミックスが作られ、最初は前者のマスターテープがカッティングにまわされたが(マト末尾なし)、マンフレート・アイヒャー(Manfred Eicher)が選んだのは後者だったので、セカンドプレス以降は後者のマスターテープでカッティングが行われた(マト末尾1)んじゃないかなーと。
まぁ、妄想だけどね(笑)

うちのシステムだと、ホント、音量をあげたときの音場が完全に別物なんだけど、これってシステムによって違うのかな?

さて、マト末尾なしのファーストプレスだが、どうも初回盤に使われたマットラミネートのコーティングに問題があったようで汚いジャケットに入っていることが多い(というか綺麗なジャケットに入っているのを見たことがない)ので、そこは我慢が必要である。

ファーストプレスのレーベルは、ECMロゴが"ECM RECORDS"になっている初期レーベルだ。


20220123-2.jpg


1976年に入るとマト末尾1のセカンドプレスが登場するが、セカンドプレスでもこのレーベルが使用されているものがあるので注意が必要だ。
もっとも、1枚目がこのレーベルで、2枚目が次のECMロゴから"RECORDS"がとれて"ECM"のみになったセカンドレーベルのものも多い。
うちのセカンドプレスもそうである。


20220123-3.jpg


このレーベルについては、この後、リム上部の"URHEBER- UND LEISTUNGSSCHUTZRECHTE"の前に"ALLE"がつくマイナーチェンジがある。
さらに、1977年になるとLCコードがレーベルに表記されるようになる。

"RECORDS"のとれた”ECM”ロゴで、リムに"ALLE"がつき、LCコードが表記されたレーベルの例として、1977年リリースのキース・ジャレット"The Survivors' Suite"のレーベルをあげておこう。


20220123-4.jpg


これと同じデザインのレーベルなら、1977年以降のプレスである。


レーベルの変遷については、これで間違ってないと思いますが、もし間違いなどありましたら(なにせECMは30枚くらいしかもってないので)、ご指摘くださいm(_ _)m

タグ:Keith Jarrett
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