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美の壺―麗しの音色 レコード [国内盤研究]

昨夜の地震はうちのあたりでもかなり揺れたが、ものが倒れたり落ちてきたりすることもなく、被害はまったくなかった。
報道によると、福島県や宮城県では震度6強の激しい揺れだったとのこと。
東北大震災のときでも、うちのあたりは震度5弱くらいだったと記憶しているから、震度6強なんてまったく想像もつかない・・・
被災した皆様には、心よりお見舞い申し上げます。

一夜明けて、今日は朝から、全豪オープン4回戦の大坂選手とムグルッサ選手の対戦を観戦。
両者一歩も譲らずの好ゲームで、どちらが勝ってもおかしくなかったが、最後は体力か精神力かほんのわずかの差で大坂選手がうわまわった。
スコアは、4-6、6-4、7-5。
大坂選手の二回目の全豪優勝、期待できそうだ。

で、その後、録画しておいた「美の壺―麗しの音色 レコード」@NHK BSプレミアムを観た。

2月5日(金)に放送されたときは、うっかり録画を忘れてしまったのだが、TLに流れてきた再放送情報に助けられて、昨日の朝の再放送は無事録画することができたのであった。
つぶやいてくれたみなさん、ありがとー

「麗しの音色 レコード」の美の壺は次の三つ。

壺一、あたたかみのある音を味わう
壺二、極上の響きを求めて
壺三、音楽から生まれるアート

「あたたかみのある音」というのは、かなり曖昧な表現でいろいろ解釈ができそうだが、まぁ認めるのに吝かではない(笑)
音には温度感があって、アナログ・レコードはそれをしっかり再現してくれるから。
決して、「サーフィスノイズがあって、あったかみがある音だよねー」というレベルの話ではない。

実際、壺一のところで登場した秦基博さんは、「アナログ・レコードにすると低音がより豊かになっていくので、高域の聴こえ方が変わって、ボーカルの質感に影響を与える」みたいなこと言ってたしね。

壺三では、金羊社ギャラリーのMJG常設展が紹介されて植村和紀さん(西荻窪にあるロック・カフェMJGのオーナー。MJGには、一度行きたいと思っているのだ。)が登場したのだが、展示されているジャケットの中に、ヴァン・ダー・グラフ・ジェネレーター(Van der Graaf Generator)のアルバムが二枚("Still Life"と"World Record")あって、嬉しかった。
さすが植村さんだ。

では、番組に登場したレコードの中から、秦さんが手にしていたレコードを聴いてみよう。

キャロル・キング(Carole King)のセカンド・アルバム"Tapestry"の日本初回盤(キング・レコード ODE AML-96)だ。
音質的にはUSオリジナル(ODE SP 77009)のほうが上だと思うが、秦さんが、初めてアナログの音に感動したレコードがこの日本初回盤だったんだろう。


20210214-3.jpg


テクスチャー加工されたジャケットはとても雰囲気があって良い。
番組で紹介されたジャケットは、うちのほど毛羽立っていなかったから、もしかしてうちのジャケットの毛羽立ちは経年劣化だろうか?

日本初回盤のジャケットは豪華な作りで、USオリジナルと違い、両面印刷の見開きインサートを内側に貼りつけた、8頁ブックレット形式になっている。
全部紹介するのも面倒なので、部分的に紹介しよう(笑)


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見開きを開くと、左側は日本独自の内ジャケで、右側は訳詞が掲載されている。

次のページはUSオリジナルの内ジャケと同じなので省略して、その次のページを見ると、左側にファースト・アルバム"Writer"のジャケットからもってきた写真、右側に朝妻一郎さんの解説が掲載されている。


20210214-5.jpg


貼りつけられているインサートも含めて、すべてのページをテクスチャー加工するという力の入れようだ。

レーベルは、こんな感じで、DGがある。


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壺二のところで登場した創業1926年の渋谷の名曲喫茶「ライオン」で使われていたShure M44Gで聴こう。


20210214-1.jpg


このアルバム、ボクはUSオリジナルを聴くことが多いが、この日本初回盤も悪くない。

ちなみに、マトは、SALBT 215-5/SALBT 216-4だが、末尾の5とか4は、ラッカー・ナンバーではなく、スタンパー・ナンバーだと思う。


20210214-6.jpg


刻印自体、やわらかいラッカーに刻印されたものではなく、硬いスタンパーに刻印されたものに見える。

それに、日本盤のレイトの送り溝を見ると、SALBT 215(またはSALBT 216)のあとにB~Dがついているようで、それがラッカー・ナンバーっぽい。
つまり、アルファベットがないのが初回カッティングで、二回目のカッティングにB、三回目にC、四回目にDとふっていったようだ。

スタンパー・ナンバー1とはいかなかったものの、初回カッティングのスタンパー5/4なら上出来である。
まぁ、ジャケはちょっとボロいけどね(笑)

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