The Michael Schenker Group 1stのUK オリジナル [アナログ・コレクターの覚書]
マイケル・シェンカー・グループ(The Michael Schenker Group)のファースト・アルバムについて、ドイツ再発盤に比べると、USオリジナルはとても良い音だったという記事を書いたのは、もう2年以上前のことになる。
当時から、そのうちUKオリジナル(Chrysalis CHR 1302)も手に入れようと思っていたのだが、「レコード・ショップに行ったときにはチェックする。」「気がついたときには、ebayやDiscogsで検索してみる。」程度の探し方だったので、なかなか手に入れることができなかった。
いや、マトを気にしなければ、簡単に入手できたんである。
でも、両面マト1があると言われれば、それが欲しくなるというのが人情というものだ。
しかし、これの両面マト1は、あんがい見つからないのである。
レアというわけでもないんだろうが、DiscogsのUKオリジナルのMatrix情報でもA2/B2になっているし、たまに検索しても、A2/B1とかA1/B2とかってのはひっかかっても、A1/B1てのはなかなかひっかからなかった(高いレコードでもないので、メールで確認しまくるのも気が引けたということもある)。
まぁ、でも、こういうのは見つかるときには、さくっと見つかる。
ジャケの状態はあんまりよくないが盤はNMだというから買ってみたものが、先日届いた。
US盤のがっしりとしたジャケットに比べて、UK盤は紙が薄いのでボロくなりやすいのは仕方がない。
とはいえ、インナースリーブについては、US盤がペラペラなのに対して、UK盤は厚手の紙でしっかり作られているので、手元に届いたUK盤がボロくなっているのは、前所有者の扱いの問題だろう(笑)
盤のほうは、ホントにNMだったから良しとしよう。
1980年のクリサリスなので、PRS Ltd.(PolyGram Record Services Limited―Phonodisc Ltd.を引き継いだ会社で1979年2月から稼働した。)でのプレスで、レーベルは凸リムである。
Matrixは、次の通りだ。
CDL 1302 A//1▽EC 1112
CDL 1302 B//1▽EC 1110
うーん、スタンパー的には微妙(笑)
まぁ、いいか。
PRSの場合、▽Eの後のアルファベットで、どこでカッティングされたかを示す。
Cであれば(つまり▽ECならば)、CBSスタジオでのカッティングということだ。
で、エンジニアは、当時CBSスタジオに所属していたティム・ヤング(Tim Young)である。
送り溝には、両面に"timtom-cbs"という手書きの刻印がある。
さて、肝心の音のほうだが、オリジナルはやはりオリジナルである。
このレコードは、ロンドンのThe Wessex Studiosで録音およびミックスが行われている。
で、ロンドンのCBSスタジオでカッティングとなれば、UK盤がオリジナルで間違いない。
ティム・ヤングもなかなか素晴らしい仕事をしている。
ドイツ再発盤に比べたら素晴らしい音で鳴っていたUSオリジナルより、さらに一枚ベールがはがれた鮮度の高い音が飛び出してくる。
これはやっぱりUKオリジナルで聴くべきレコードである。
当時から、そのうちUKオリジナル(Chrysalis CHR 1302)も手に入れようと思っていたのだが、「レコード・ショップに行ったときにはチェックする。」「気がついたときには、ebayやDiscogsで検索してみる。」程度の探し方だったので、なかなか手に入れることができなかった。
いや、マトを気にしなければ、簡単に入手できたんである。
でも、両面マト1があると言われれば、それが欲しくなるというのが人情というものだ。
しかし、これの両面マト1は、あんがい見つからないのである。
レアというわけでもないんだろうが、DiscogsのUKオリジナルのMatrix情報でもA2/B2になっているし、たまに検索しても、A2/B1とかA1/B2とかってのはひっかかっても、A1/B1てのはなかなかひっかからなかった(高いレコードでもないので、メールで確認しまくるのも気が引けたということもある)。
まぁ、でも、こういうのは見つかるときには、さくっと見つかる。
ジャケの状態はあんまりよくないが盤はNMだというから買ってみたものが、先日届いた。
US盤のがっしりとしたジャケットに比べて、UK盤は紙が薄いのでボロくなりやすいのは仕方がない。
とはいえ、インナースリーブについては、US盤がペラペラなのに対して、UK盤は厚手の紙でしっかり作られているので、手元に届いたUK盤がボロくなっているのは、前所有者の扱いの問題だろう(笑)
盤のほうは、ホントにNMだったから良しとしよう。
1980年のクリサリスなので、PRS Ltd.(PolyGram Record Services Limited―Phonodisc Ltd.を引き継いだ会社で1979年2月から稼働した。)でのプレスで、レーベルは凸リムである。
Matrixは、次の通りだ。
CDL 1302 A//1▽EC 1112
CDL 1302 B//1▽EC 1110
うーん、スタンパー的には微妙(笑)
まぁ、いいか。
(A面の送り溝。写っていないが、少し離れて、1112がある。)
PRSの場合、▽Eの後のアルファベットで、どこでカッティングされたかを示す。
Cであれば(つまり▽ECならば)、CBSスタジオでのカッティングということだ。
で、エンジニアは、当時CBSスタジオに所属していたティム・ヤング(Tim Young)である。
送り溝には、両面に"timtom-cbs"という手書きの刻印がある。
(A面の送り溝に刻印された、timtom-cbs。)
さて、肝心の音のほうだが、オリジナルはやはりオリジナルである。
このレコードは、ロンドンのThe Wessex Studiosで録音およびミックスが行われている。
で、ロンドンのCBSスタジオでカッティングとなれば、UK盤がオリジナルで間違いない。
ティム・ヤングもなかなか素晴らしい仕事をしている。
ドイツ再発盤に比べたら素晴らしい音で鳴っていたUSオリジナルより、さらに一枚ベールがはがれた鮮度の高い音が飛び出してくる。
これはやっぱりUKオリジナルで聴くべきレコードである。
こんばんは、以前「氷の世界」のプレス時期についてコメントさせていただいた者です。
さて、私もこの盤を5枚所有しておりまして、この記事で研究中です。
で、マトリックス末尾の1110、1112の意味をご教示いただきたく、よろしくお願いします。
by 亘 (2023-10-30 20:36)
亘さん
えっと、どこから説明すればいいんでしょうか?σ^_^;
レコードのプレスは、ラッカーからメッキ処理でマスター(ファザー)を作って(これは1枚しかとれない)、ファザーから複数のマザーを作り、マザーから複数のスタンパーを作ります。
1110は、ファザーが1(これは基本的に1しかありません)、マザーが1、スタンパーが10ということです。
1112は、同じように、ファザーが1、マザーが1、スタンパーが12ということです。
by 想也 (2023-10-30 22:02)
おはようございます。
末尾がスタンパーというのは想像できましたが、その前の11が疑問でした。
他のMSGのアルバムもチェックしてみます。
お手間とらせました…
by 亘 (2023-10-31 09:02)
亘さん
いえいえ~
このブログ、無意識のうちに、紙ジャケ探検隊とかその界隈の仲間内での会話の延長上で書いていて、最近オリジナル盤とか初盤とかに興味を持ち始めたという方には敷居が高くなってるかもしれないと思っていたところなんですよ。
「考レコ學ノスヽメ」というカテゴリーを作って、アナログに興味を持った人を沼に誘い込むような入門記事を定期的に書いていこうか、なんてことも思ったり。
実際に書くかどうかわかりませんが(笑)
そんなことも考えているので、いろいろチェックして、疑問に思ったことがあったら気軽に質問してください。
忙しいときは、お返事が遅れるかもしれませんが。
マスター(ファザー)番号については、英EMIや英DECCAは刻印しませんから、ポリドール系のスタンパーと思われる数字の前の数字については、疑問に思いますよね。
by 想也 (2023-10-31 10:10)
想也様
「考レコ學ノスヽメ」、期待してますよ!
で、余談ですが、この盤を元々は3枚所有だったのですが、どれもVG程度でジャケのビシっとしたのが欲しいと思っていたところ、EXの物を見つけ買ってみたのですが、EXではあるがスパインが紫外線による色褪せ… 黒が緑っぽくなる程の…
その後、またまたEXで980円ってのを発見、買ってみたら、これまたスパイン色褪せ…
状態はいいのに色褪せって非常に興ざめします。
結局、元々持ってた方が一軍残留ってパターンが結構あります。
こんな感じで同じのが何枚もある盤が増える一方で…
gary mooreのcorridors〜とかも…
全くの余談でした!
「考レコ學ノスヽメ」、是非。
by 亘 (2023-10-31 20:33)
亘さん
好きなアルバムは、増殖しちゃいますよね(笑)
「考レコ學ノスヽメ」は、のんびりお待ちくださいませσ^_^;
by 想也 (2023-11-01 23:08)