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新しい音楽との出会い [アナログ・コレクターの覚書]

しばらく前に、近所(といっても車で20分くらいはかかるが)に小さなレコードショップを見つけた。
カフェ・スペースが併設されていて、コーヒーを飲んだり、食事をしたりできるようにもなっている。

壁に並んだレコードをリクエストに応じて聴かせるのなら音楽喫茶だが、ここはあくまでレコード屋さんで、カフェ・スペースのほうが併設ってところがおもしろい。
(レコードは売り物なんで、リクエストしてもかけてもらえないと思う 笑)

そんな近所のレコード屋さんに、昨日の午後ちょっと時間ができたので、ぶらりと立ち寄ってみた。
4枚ほど掘り出してきたのだが、そのうちの1枚がこれだ。

Carin Kjellman & Ulf Gruvbergというデュオの "Med Rötter I Medeltiden"というアルバム(Sonet SLP-2049)である。


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ワールドミュージックのコーナーに放り込んであって、雰囲気的にトラッド系の音楽かと思ったのだが、ジャケットの文字が解読不能なので、どこの国の音楽かもわからない。

ってことで、少しだけ視聴させてもらったのだが、なんだか妙に沁みてきて、気に入ってしまった。
即、購入決定である。

どんな音楽かと言えば、こんな音楽だ。
(この動画、意図が不明ですが、B面最後の曲のあとにA面の2曲目がつなげてあります。)




帰宅して調べてみたが、この二人、どうやらスウェーデンのトラッドをやっているデュオらしいというところまでしか自分ではわからなかった。

こういう音楽については、ランブリンボーイズさんが詳しいに違いないと思ってツイッターで尋ねてみたところ、さすが専門家である、やはりご存知で教えてもらった。

今回ボクが入手したアルバムを74年にリリースしたあと、このデュオはFolk Och Rackareというグループに発展し、Folqueというノルウェーのプログレ・フォーク・バンドの元メンバーも加わって、80年代の半ばまで活動していたという。

Folk Och Rackare、憶えておかなくっちゃ。


さて、では、今回ボクが入手したレコードのことを、少し詳しく紹介しておこう。

ジャケットは見開きで、表も裏も内側もすべてテクスチャー加工されていて、実に雰囲気がある。


20171126-02.jpg


テクスチャー加工の雰囲気をうまく写真に撮れないのがもどかしい。

裏ジャケットには、Carin KjellmanとUlf Gruvbergのツーショット写真が載っている。
なんかいろいろ書いてあるし、クレジットもあるのだが、スウェーデン語だからわからないσ^_^;


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内側には歌詞が載っている。
クレジットを見ると、すべてトラッドだ。


20171126-04.jpg


スウェーデンのトラッドが沁みまくるなんて、もしかしてボクの中にスウェーデン人の血が流れているのかしらん?(そんなことはない 笑)

SONETってレーベルのことは当然のことながらまったく知らないので、これが通常レーベルなんだか、それともカスタム・レーベルなんだか、わからない。


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レーベルにはMONO/STEREOとあるが、74年なんで当然ステレオである。
裏ジャケットにもSTEREO/MONOの表記はあって、そこにはちょこっと言葉が追加されているが、おそらく、STEREOだけどMONOのカートリッジでも聴けますよってことが書いてあるんだろう。

スウェーデンて、74年にまだこんな注意書きが必要だったんだろうか?
ちょっと疑問。

Side Aのレーベルの写真には、RunoutのMatrixも写っているが、SLP-2049 AとSLPが機械で刻印されているほかは、まったく何も刻印されていない。
Side BはSLP-2049 Bの機械刻印のみだ。
いずれも凸マトである。

ってことは何を意味しているかと言えば、おそらくマスター・プレッシング(プレス枚数が少ないとき、ラッカーから作られた一枚のマスターでプレスしてしまう方法。マザー→スタンパーという工程を経ていないぶん音質劣化が少ない。)だということである。

実際、マスター・プレッシングらしい、実に鮮度の高い音がする。

内容もすこぶる気に入ったが、音質も素晴らしいのである。
こういうレコードとの出会いがあるから、レコード屋めぐりはやめられないのよね。

<追記>
いま、裏ジャケのクレジットをあらためて見てたら、おやまぁ、ドラムはエド・シグペン(Ed Thigpen)
ではないか。
そういや、彼は70年代の初頭にデンマークの市民権を得てコペンハーゲンに永住したんだった。
ちょっとビックリだった。

コメント(2) 
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コメント 2

jamken

こんばんは、お邪魔いたします。
このアーチストは知りませんでしたが、にたような体験はしょっちゅうであります。
エドシグペンには驚きですね。
音楽漁りは私もしばらくやめられそうにもありません。

by jamken (2017-12-16 18:25) 

想也

jamkenさん

新しい音楽に出会って感動できる感受性が自分の中に残ってることが、何より嬉しいです(^^)
なので、私もやめられません(^_−)−☆


by 想也 (2017-12-16 23:58) 

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