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Queen, JazzのUKオリジナル [アナログ・コレクターの覚書]

<ツイッターでいろいろ教えてもらったので、最後に追記しました。>

一昨日11月24日がフレディ・マーキュリー(Freddie Mercury)の命日だったということで、これを引っ張り出して聴いている。


20161126-1.jpg


1978年にリリースされたQueenの7枚目のアルバム"Jazz"のUKオリジナルである。
いま調べたら日本でのリリースは11月25日で昨日だったのね。

ロックを聴くようになった中学2年の頃、「オペラ座の夜」「華麗なるレース」「世界に捧ぐ」を友人の家(メロン農家をやっていたその友人の家には広いリビングに立派なオーディオセットがあって、有名どころのロックのレコードがそろっていたし、疵物で出荷できない高級メロンをおやつに出してくれたりしたので、ロック好きの友人達のたまり場になっていた 笑)で聴かせてもらって、ボクはすっかりQueenの魅力に取り憑かれてしまった。

とはいえ、お小遣いが少なかったので、友人の持っているレコードについてはカセットテープにダビングさせてもらって聴いていたのだが、中学3年のときリリースされた"Jazz"については、お小遣いを貯めて自分で手に入れた。

自分で買ったレコードということもあって、このアルバムはホント何度聴いたかわからないくらい聴いた。
ボクにとってQueenといったら一番に思い浮かぶのはこのアルバムなんである。

当時聴いていたのは、もちろん日本盤なのだが、オリジナル盤を収集するようになって、UK盤も手に入れた。
ってことで、手持ちは二枚である。


20161126-2.jpg


どちらもポスターまで含めて完品だ。

音質的には日本盤もそんなに悪いわけではないが、鮮度的にはどうしても不利だ。
というか、オーディオ(アンプとスピーカー)をグレードアップしてからこのレコードを聴くのは初めてなのだが、このUKオリジナル、こんなに音がよかったっけ?

Sterling Soundでジョージ・マリノ(George Marino)がマスタリングしているので、一定水準はクリアしているという認識ではあったのだが、いまリビングで鳴っている音の素晴らしさといったら!

たとえば1曲目"Mustapha"では、万華鏡のように音の収束と拡散を繰り返すミックスの妙が、立体的な音空間の中で見事に表現されている。
音量をあげてその音空間に飛び込んだときの恍惚感はハンパない。

UKオリジナルのMatrix末尾は1U/1Uだが、USカッティングなので米マトも刻印されていて、そちらのほうはRTB-2/RTB-1だ。
Discogsを見ると、USオリジナルのSpecialty RecordsでプレスされたものにはRTB-1/RTB-1というのが存在するようだが、まぁ同時にカッティングされたラッカーのバリエーションだろうし、最初に作られたマザー?が英国に送られたんだろうから、UK盤がオリジナルでいい気がする。

それに、UKオリジナルは、インナースリーブがいいよねぇ。
厚手の紙で作られたインナースリーブはラミネート・コーティングされていて、実に美しい。


20161126-3.jpg


カーテンだって映り込んじゃうのである(それはどーでもいいか 笑)。

ラミネート・コーティングがはっきりわかるように、こんな角度からも撮ってみた。


20161126-4.jpg


UK盤でもインナースリーブにラミネート・コーティングってのは、わりと珍しいよねぇ。
ほかにはゲイリー・ムーア(Gary Moore)の"Back on the Streets"ぐらいしか思い浮かばないや。
あっ、これも1978年か。

そういえば、さっき初めて気づいたのだが、日本盤とUK盤では、ジャケットのエンボスが少し違っている。
(ジャケット表面の質感も少し違う。下の写真でわかるように、UK盤のほうが、よりマットな質感だ。)

日本盤のジャケットは、普通のエンボスである。


20161126-5.jpg


一方、UK盤のジャケットは、シャドウ装飾のようになっているエンボスである。


20161126-6.jpg


どう見ても、UK盤のほうが洒落ている。

US盤はどうなんだろう?
日本盤と同じなのかな?

ところで、さっきネットで検索していたら、このUKオリジナルについて「極レアなジャケからは剥がされて無いポスター付き」ってのがひっかかったのだが、ポスターがジャケにくっついてるのがあったのか?
どこにどうやってくっついてたんだろう?

いろいろ気になるなぁ(笑)
誰か知ってる方、教えてください。


<追記>

気になっていたことについて、ツイッターのほうでいろいろ教えてもらったので、追記しておこう。

まず、ジャケットのエンボスの違いについてだが、いい加減な仕事で単にズレてエンボスをつけてしまっただけらしい。
みなさんがお持ちのUK盤は、日本盤同様に普通のエンボスだとのこと。

あまりにも見事にズレて、意図的にシャドウ装飾をつけたようにしか見えなかったので、細かいとこまで凝ってるなぁと感心していたのだが、真相はただの手抜きだったとは・・・
(;´д`)トホホ

それから、ポスター貼り付けの件だが、これは紙ジャケで再現されているとのことで、紙ジャケを見れば一目瞭然だった(ボクは持ってないので、写真を見せてもらった)。
その後、UKオリジナルがどうなってるかの写真も見せてもらった。

どうなっていたかというと、見開きジャケの裏側にポスターが貼り付けられ、折りたたまれて、見開き内側におさめられていた。
レコードは、見開きジャケ表側のポケットにインナースリーブとともに入る。

ボクの手持ちのUKオリジナルは、マザーが10でスタンパーが3桁というものだったので(これのマザーやスタンパーなんて初めて見たよσ^_^;)、初回プレスではなく、セカンド・プレスとかサード・プレスとかだろう。
ジャケットにはどこにもポスターが貼り付けられていた痕跡はないし、ポスターにもどこかに貼りついていた形跡もなければ、切り取られた形跡もない。
それが当たり前だと思い込んでいたが、まったく当たり前じゃなかったのである(あ~思い込みって怖い怖い)。

おそらく初回プレス(といってもこれの初回プレスは凄い数だろうから、まったくレアじゃないが)は、ポスターがジャケに貼りついていたが、その後セカンド・プレスかサード・プレスのときには、貼り付けるのが面倒になったのか、見開きジャケをダブルポケットにしておさめる形に変更したんだろうな。

ちゃんちゃん(笑)

タグ:Queen
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