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Blackmore's Rainbow, Rainbow Risingのこと [アナログ・コレクターの覚書]

またもや発売日から10日以上経ってしまったが(発売日に買ったんですけどね)、レコード・コレクターズ2023年1月号の初盤道は、レインボー(当時の正式名称はBlackmore's Rainbow)の"Rainbow Rising"を扱う後編である。


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幻盤も含めて、いろいろ興味深い話があったのだが、これに関連する話にはホッとした。


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うちにあるUS盤は、両面ともマト末尾RE-2 MWのモナーク・プレスなんである。

RE-2ということは、REなしとかRE-1とかも当然存在するわけで、少なくともRE-1についてはDiscogsを見れば普通に存在が確認できる。
REというのは、マスターテープ自体に変更が加えられたということなので、少なくともリマスター、場合によってはリミックスが施されている可能性もある。
RE-1が存在する以上、手に入れなきゃいけないなーと思っていたんである。
高い盤ではないのだが、こういうのって、探すの面倒なのよね・・・

しかし、詳しくは初盤道を読んでいただければわかるが、どうやらRE-1を探す必要はなさそうだ。
たまには役に立つじゃないか紙ジャケ探検隊(笑)

あっ、ウソです。
毎回、(奈落の底に突き落とされることが多くても)役立つ知識満載で、楽しく拝読しています~

それはそうと、今回の初盤道には、もうひとつ興味深い話が載っていた。
何故、UK初盤がMASTERDISKカッティングなのに、US初盤がSTERLINGカッティングなのかに関する探検隊の仮説である。

UK盤もUS盤もUSカッティングであるにも関わらず、UK盤とUS盤でマスタリング・スタジオが違うというこの現象は、クラプトン(Eric Clapton)の"Slowhand"にも見られるもので("Slowhand"の場合は、UK初盤がMASTERDISKカッティングで、US初盤がTMLカッティングだが、これについては、https://sawyer2015.blog.ss-blog.jp/2022-10-16 で触れたことがある。)、ずっと謎だったのである。

探検隊は、1976年当時のMASTERDISKにはまだUS全土向けの大量のラッカーを短時間でカッティングできるキャパシティがなかったんじゃないか、という仮説を提示している。

これは、なかなか説得的な仮説だという気がする。

UKのPhonodisc Ltd.で、少なくとも1977年の10月頃までは、まだMASTERDISKに特定のイニシャルが割り当てられていなかった(だから0刻印だった)という事実も、MASTERDISKが当時はまだ「小さな」マスタリング・スタジオであったことを意味するものだと考えられるから、探検隊の仮説を支える一つの情況証拠と言えるかもしれない。

ってことで、この問題については、とりあえず解決したかな?

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