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Jethro Tull, Too Old To Rock 'N' Roll: Too Young To Die!のUKオリジナル その1 [アナログ・コレクターの覚書]

<日本盤が7TH SETだったとの情報をいただいたので、追記しました。>(2023年5月23日)

さて、ジェスロ・タル(Jethro Tull)"Too Old To Rock 'N' Roll: Too Young To Die!"のUKオリジナルの話である。

ボクは、このアルバムのUK盤を二枚持っている。


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プログレッシブ・ロックと呼ばれるジャンルをよく聴くようになったのは大学生の頃だが、当時は、何故かジェスロ・タルについては完全に素通りしていた。
彼らの音楽を聴いたのも、2001年の紙ジャケCDが最初だ。

紙ジャケCDで聴いて気に入ったので、とりあえずUKオリジナルを集めた。
その頃はアナログ・コレクター初心者である。
このレコードについても、「グリーン・クリサリスならいいんでしょ?」って程度の知識しかなかった。


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グリーン・クリサリスも三種類あって、1973年までは上部リムに白字で"MANUFUCTURED AND DISTRIBUTED BY ISLAND RECORDS・・・"という記述があるレーベル、1973年から1975年までは上部リムのないレーベル、1975年から1977年までは上部リムに赤字で"ALL RIGHTS OF MANUFUCTURER AND OF THE OWNER OF THE RECORDED WORK RESERVED・・・"という記述があるレーベルに変遷する(その後はブルーホワイト・レーベルに変わる)。

"Too Old To Rock 'N' Roll: Too Young To Die!"は1976年リリースなので、グリーン・クリサリスとしては最後の赤字リムのレーベルがオリジナルでいいのだ。
当時は、そんなことまでは知らなかったが、「グリーン・クリサリスならいいんでしょ?」ってこと自体は、必ずしも間違っていなかったわけだ。

マトだって、なんだか修正されて汚いが、A面はA-1とある。


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B面はB2だが、だからといってファースト・プレスじゃないとも言えないだろうと、当時は思った。


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あと、当時はまったく気にもしていなかったことだが、両面にこのEGというサインがあって、Gedmal Galvanic Ltd.のEddy Goreckiによってメッキ処理が行われている。


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CBSプレスは、メッキ処理が下手くそでスタンパーによって眠い音の盤にあたることがあるが、EGメッキは信頼できる。
ちなみに、EGのとなりに刻印されているのは4(の三重打ち)で、おそらくマザー・ナンバーである。

とりあえず、眠い音ではない。
アナログ・コレクター初心者のボクは、このマトA1/B2盤をファースト・プレスと思い込んだのであった。

その勘違いに気づいたのは、数年前のことだ。

A面には、こんなことも書かれている。


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"1ST SET SIDE ONE"である。
ってことは、B面には"1ST SET SIDE TWO"って書かれていることだろう。
しかし、書かれてないんである。
書かれているのは、こんなサインだ。


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"BILBO-MASTER ROOM"である。
つまり、MASTER ROOM(ロンドンのマスタリング・スタジオ)でBILBOつまりDenis Blackhamがカッティングしたってことだ。

こりゃ、セカンド・プレスの匂いがプンプンする。

そう思ってA面の送り溝を見れば、スタンパーらしきものはこのありさまである。


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"I-79"って進みすぎだろー

この盤がセカンド・プレスであることを、もはやボクは確信していた。

Discogsで確認すると、マトA1/B1で1ST SET SIDE ONE/1ST SET SIDE TWOの盤が確かに存在する。
それがファースト・プレスで間違いないだろう。

ちなみに、Discogsで確認すると、一か所でまとめてカッティングされたラッカーが各国に送られたことがわかる。

一応リストにしておくと、次の通りだ。
(日本盤が7TH SETだとの情報を、urbantango82さんからいただいた。)

1ST SET  UK
2ND SET  France
3RD SET  Spain
4TH SET  Sweden; Denmark
5TH SET  Australia; New Zealand
6TH SET
7TH SET  日本
8TH SET  Germany: Austria

6TH SETと7TH SETがどこに行ったか確認できないのだが、Discogsには独自カッティング盤しか登録されていないオランダと、マト情報がDiscogsに登録されていないイタリアあたりか?

基本的に各国統一カッティングで、UKオリジナルのファースト・プレスは、やはり、両面に1ST SETと刻まれているものに間違いないと思った。

で、探して買ってみたのが2枚目である。
その2枚目を入手してみて、ファースト・プレスには、もう一つ特徴があることがわかった。
それから、この統一カッティングが、どこで誰によって行われたかが気になる。


と、ここまで書いたところで、眠気の限界である。
体調はほとんど回復したんだけどね。
ってことで、つづきはまた明日にでも・・・(ウトウト)

タグ:Jethro tull
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