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John Coltrane, Coltrane in Japan [JAZZ]

9月23日はコルトレーン(John Coltrane)の誕生日ということで、1日遅れだが何か聴こうと考えているとき、ふっと、買ったとき一度聴いて、「こりゃ、ついていけないわ・・・」と、そのまま棚の肥やしになってしまったレコードに、もう一度挑戦してみようと思い立った。

亡くなる1年前の1966年7月に行われた来日公演をおさめた3枚組(ただし3枚目は片面のみ)のライブ・アルバム"Coltrane in Japan"(東芝音工 IMR-9036C)である。
もともと放送用に録音されたもので、没後、妻アリスの許諾を得てレコード化されたものなので、リリースは1973年だ。


20220924.jpg


正直なところ、1枚目のSide 1で挫折するかと思っていたのだが、十分に楽しみながら、2枚半聴ききってしまった。
演奏内容が十分に理解できたというわけではない。
自分の中の型にはめて聴くのではなく、スピーカーから流れ出す音に、ただただ身をゆだねていると、見えてくる景色があるというか、浮かんでくるイメージがあるというか・・・
これもまた、音楽を聴くという体験なのだなと思ったのである。

このレコード、送り溝を見ると、当時の3枚組ボックス・セットの製造事情が垣間見えておもしろい。

うちの盤の送り溝に刻まれたPMとマトは次のようになっている。

Side 1: 3-6W 7W 1S 4
Side 2:       2S 9
Side 3: 3-6W   1S 2
Side 4:       1S 5
Side 5: 3-7W   1S 3

スタンパーの若さから考えて、うちのは初回盤だろう。
日本盤のリリースは、おそらく、1973年7月下旬だと思われる。

1枚目のPMが二重打ちになっているのは、たぶん、Side 2のラッカー切りなおしが行われたせいだ。

発売前月の73年6月下旬からプレスが始まり、1枚目は、最初両面1Sでプレスされた。
ところが、Side 2の1Sに何らかの問題が見つかり、ラッカーが切りなおされて、発売月の7月に入ってから、1S/2Sで再度プレスされた。
だから、PMが二重打ちなのだ。

2枚目の初回プレスは6月中にプレスが終わったが、3枚目は7月に入ってからのプレスになった。

つまり、3枚組のボックス・セットを製造する場合、1枚目から3枚目までを平行してプレスするのではなく、1枚目から順に必要枚数をプレスしていったのだと思われる。
で、1枚目は、ラッカー切りなおしが生じたために、7月に入ってから再度プレスしなけれならなくなったんだろう。

まぁ、だからなに?って話だけどさ(笑)

と、こんなことを考えていたら、ファラオ・サンダース(Pharoah Sanders)の訃報が・・・

このレコードを聴こうと思ったのは、虫の知らせってやつだったのか?

R.I.P.

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