SSブログ

青春の一枚ではないけれど~Fillet of Soul [アナログ・コレクターの覚書]

レコード・コレクターズ2月号には毎年恒例の「私の収穫」が掲載されているのだが、レココレ周辺のコレクターがその年一番の収穫としてあげるものだから、あまりに濃すぎて、ボクの守備範囲にはほとんど掠らない。
しかし、今回は、山下達郎さんがかなりの変化球を投げてきたので、ちょっと掠った(笑)

新たに入手したものではなく、紛失したと思っていたものを発見したという「収穫」で、『Stax Golden Hits '71』というレーベル・コンピだったのだが、「すべてにノックアウトされた青春の一枚」だそうで、そりゃ確かに、その発見は、昨年最大の収穫だっただろう。
(この話は、レココレが発売される前に、サンデー・ソングブックで口を滑らせていたので、知ってたけど 笑)

それでも、さすがに達郎さんで、このレーベル・コンピの日本盤、Discogsにも登録されていない。
かなりのレア盤なのかもしれない。

さて、達郎さんの「私の収穫2021」がボクの守備範囲にどう掠ったかというと、実は、ボクも昨年、10年以上行方不明だったStaxのレーベル・コンピを発見したのである。
編集盤てどっかに紛れて見つからなくなること多いよねー(笑)

うちのStaxレーベル・コンピは、1972年のヒット曲(?)をまとめたもの(達郎さんのレコードとは1年違い)で、"Fillet of Soul"というタイトルがつけられている。
うちのはUS盤(Stax STS 3021)だが、Discogsを見ると、UK盤やフランス盤も出ているし、驚いたことに、2014年に再発盤も出ている。
ソウルは守備範囲の中でもかなり周辺の方なので、ボクにとっては「青春の一枚」というのにはほど遠いのだが、このレコードが「青春の一枚」だという人、世界にはかなりいるのかもしれない。


20220116-1.jpg


ソウルは詳しくないので、収録曲がどの程度有名なのかわからないのだが、素晴らしい内容だと思う。
裏ジャケットに、クレジットがあるので、載せておこう。


20220116-3.jpg


裏ジャケット全体はこんな感じで、CSも附属していた。
このCS、なかなか雰囲気があって良い感じである。


20220116-2.jpg


昨年発見したときに初めて気づいたのだが、うちの盤はプロモ盤だった。


20220116-4.jpg


マトを見ると、STXS-0640-5/STXS-0641-3で、プロモ盤のくせにマト5/3かよーと思ったのだが、Discogsを見ると東海岸のソニック工場(Sonic Recording Products, Inc.)プレスはマト5/3、西海岸のモナーク工場(Monarch Record Mfg. Co.)プレスはマト2/1のようなので、コロンビアみたいに、工場ごとに違うラッカーを送っていただけのようだ。
うちのプロモは、もちろんソニック工場プレスである。

カッティングはStaxのエンジニアだったLarry Nixによって行われていて、送り溝には"L.NIX"というサインがある。
音質的にはオリジナルのシングルが一番良いんだろうけど、このレコードの音も十分に良い。

ホント、内容も音も素晴らしいので、このレコードを「青春の一枚」だと言う人が世界中にたくさんいても、おかしくないと思うのである。

コメント(0) 
共通テーマ:音楽

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

Facebook コメント